いやぁ~、宝塚は予習しすぎるとダメかもしれませんねぇ。
愛月ひかるさんの「マノン」、なんせ原作が超有名らしいので文章を読むのが苦手な私は映画「マノン・レスコー」を観たんですが・・・アダとなったかも。
映画のマノン、すでに感想を記事にしているんですがめっちゃ、ファム・ファタール。男性を破滅させる魔性の女、なんですね。演じる女優さんってば顔が小悪魔美女なのに何故か胸がペチャンコで、このギャップがまた良いのかも。
ファム・ファタールの餌食になるのは育ちの良いおぼっちゃまと相場が決まっておりまして、映画ではまんま、その通りです。何故かこの映画、アマゾンプライムで異常に評価が低いんですが私は観て良かったと思っています。
で、私は、有沙瞳さんのファム・ファタールぶりをすごーーーく、楽しみにしていました。
有沙さんなら出来る!
現役ジェンヌでもっともファム・ファタールに相応しい!
サイコーに楽しみ!
って期待が半端なかったんですよ。
ですが・・・
登場したのは、黄色(だったと思う)のフリッフリで、パニエでパンパンに膨らんだスカートのドレスな有沙さん。あれ?ちっともマノンらしくない・・・
その後も「原作無視」っぷりが激しかったです。
マノンはまったくもってファム・ファタールではなく、愛月ひかるさん演じるロドリゴとの純愛ラブラブな作品になっていたんですね。
原作のマノンは自分の欲望のためなら手段を選ばない悪女で、有沙さんならそんなマノンを感動するほどに演じきるだろうに・・・とちょっと、残念になりました。
ファム・ファタールが宝塚ナイズにあたりフリフリドレスの純愛ガールに変身したのは、2001年の初演でマノンを演じた彩乃かなみさんが当時、5年目だったからかもしれません。トップ娘候補なので汚れ役をさせるわけにはいかないといった理由があったのかも。
私は彩乃さんのマノン、観ていないんです。
ただ、楽天TVのタカラヅカ・オン・デマンドプレミアムで配信された2008年のミーマイは観ていまして、当時12年目の彩乃さんサリーがとにかく可愛らしいんですね。12年目でこの可愛らしさなのですから、5年目で演じたマノンでのフリフリドレスもさぞ似合っていたのでしょう。
でね・・・
5年目だった彩乃さんのマノンそのまんまを、10年目の有沙さんに演じさせなくても良かったように私は、思うんです。
サトルはアラウンド古希かぁ、にしても手直しして欲しかった。
有沙瞳という美貌と実力を兼ね備えたベテラン娘役のために手直し、して欲しかったです。
そうそう、手直しと言えば・・・
いちおう「マノン・レスコー」としての体を成すためでしょうか、ロドリゴの父親を演じる大輝真琴さんがマノンについて、どうゆう女性であるか説明するんですね。
大輝さんはまず、
「あの女は、身持ちが悪い」
と言ったんですよ。だから「おっ、なかなかに控えめな表現をするなぁ、手直しかな」なんて思ったんです。
なのに間髪入れずその後、
「あの女は、あばずれだぁ!」
って続いたんで、もう、苦笑・苦笑w
今ちょうど、宙組公演ショーの過激なシーンが話題になっており「性的表現における舞台のコンプラってどうなっているんだろう?」と考えていたんです。
そのさなかにマノンでこのセリフですからねぇ。
「あ・・・ばずれ?うわ、前回いつ聞いたのかわからないくらい、久しぶりに聞いたわ」
って驚きましたよ。
でも傷ついたとか娘に聞かせたくないとか、そんな事はないです。もうテレビでは決して聞けない言葉がまだまだ舞台ではイキイキと活躍している事にある意味、感心しました。
友の会の抽選にはずれてライブ配信を待つばかりだった「マノン」ですが、友達から誘いがあり観劇出来たんです。連絡が来た時ホンマホンマ、嬉しかった。
友達はこの、ケンコーの広角双眼鏡の大きさ(と重さ)に驚いてましたよー
コメント
はじめまして。
たー様の率直なブログを楽しみに拝見しています。
駅近くの有名カフェ、満席でまだ入れていなかったのですが、あの記事はとても参考になりました。
マノン、私も幸運にも観劇できました。みほちゃん大好きなので、もう期待で膨らみきって行ったのですが、たー様と同様の感想を持ちました。彼女演ずるマノンにあのドレスはないわぁ、でした。数々のドレス自体は美しい物だけど、有沙瞳演じるマノンに着せるか!
そもそも今回演出の某氏、才能ないなと思っていました。ひかるさん、みほちゃん、その他出演者の大熱演はわかったけれど、それだけ。
原作小説も読みましたが、舞台をスペインに変わっているのはそれとしても、中村某氏の演出ではテーマがさっぱりわかりません。
人を殺める場面は、まるでB級活劇みたい。
星組出演者一同お疲れ様でした。
しましまさん、ふふふ、あの有名カフェは大劇場に向かう度に必ず目に入ります。相変わらず盛況ですねぇ。
マノン、観劇されたんですね。与えられた難役を有沙さんがどう演じるか楽しみだったの、すごーくわかります。しかしながらサトルアレンジが激しかったですね。まったくもって、「マノン」の名前を残す意味がないというか。いっそオリジナル作の「愛と死のバルセロナ」みたいな感じにする方が良かったかも?もしそうなら先入観も、過度な期待もなかったのにね。
宝塚は「当て書き」がひとつのウリだし、初演では彩乃さん向けになっていたはずなのに、今回手直しする事なく大物の有沙さんを活かしてくれなかったのは本当に残念でした。
ドレスは初演の20年前のもの?それとも新しく誂えた?もし後者なら、有沙さんマノンに相応しいようにして欲しかったです。
トップスターアゲアゲ感はすごくあったので、そのあたりは宝塚らしいですよね。あとしましまさんがおっしゃる「B級活劇」っぽい場面も、私は、宝塚っぽいと思いました。
でも宝塚なら、スターとヒロインがどちらも死んだらその後、天国で幸せに過ごしているようなシーンがつきものなのにマノンではふたりとも死にっぱなしでしたね。
サトルはショーなら、エストレージャスもビバフェスタも、つい先日のドリームチェイサーもすごく楽しかったので、今後はショー専門で演出する方が無難かも???
それでも、こうゆう作品も宝塚の楽しみのひとつなんだと私は、思っています。
銀ちゃんの恋もきっと、蒲田行進曲をまるでスルーした作品なんだろうなぁともう、ワクワクです。
この度はコメントくださりありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは。
超チケット難といわれていた「マノン」をご観劇になったんですね!
転売サイトではここ最近で一番高騰している様で、愛月さん人気を痛感しています。
有沙さんがフリフリドレスでしたか。。
ロミジュリでは乳母役の着ぐるみお布団ドレスに「風雲たけし城」の出演者を思い出してました。
今回の魔性の女役でせっかくの妖艶有沙さんが拝めるチャンスにぶりっ子衣装とはがっかりしちゃいますね。
舞台を拝見していないのでたーさんブログからのイメージなんですが、
あばずれと称される女性がフリフリドレスだと
今流行りのパパ活みたいな想像しかできません。
愛月さんを破滅させる魔性の女なのに残念です。
アラウンド古希のサトル先生は若見えが正義の人なんでしょうか。
あまりの若作りは見てて冷めると思うんです。
ロミジュリは、公演はすごく良かったですが、ジュリエットの無理のある高音歌唱には違和感を覚えました。
「マノン」観劇ができないかなあと最後の望みにかけています。
もし観劇できたらまたあらためてたーさんブログを読ませてもらって楽しみたいです!
シイこざくらさん、はい、マノンは悪質転売サイトですんごい値段につり上がっていますね。ライブ配信がすっかり定着してもここまで高騰するのはひとえに愛月さん人気ゆえでしょう。
有沙さんのフリフリドレス、決して質が悪いというわけじゃないんです。可愛らしいドレスでした。が、今の有沙さんにも、マノン・レスコーにも合っていなかったと私は、思います。
ロミジュリで乳母を演じると知った当初は驚いたものですが、あのマノンを観終わると乳母のほうがフィットしていたような・・・
私はロミジュリを観ていたから、マノンでの期待が高まったんです。
「乳母?大丈夫かな??」って思っていたけれど見事に演じてくれました。
でも美貌が活かしきれてないのが残念で。
その後マノンが決まったので美貌も実力も活かせる役だ!!!と小躍りしたんです。
それが、フリフリドレスの純愛ガールだったので・・・
そうなんですよ、若作り感すらあったんですよね。
脚本がちゃんとしていれば、期待通りのマノンだったはずです。やっぱ、残念だなぁ。
ま、こうゆうのが宝塚らしいのかもしれないけれど。
ジュリエットの高音歌唱ですが、こちらはサトルではなくコイケじゃなかったでしたっけ?
確かに、キーの高い歌が多かったですね。
私も運転中やお風呂で歌っていますが、すぐに喉がガラガラになりますw
マノン、観劇出来ると良いですね。
私の記事はめっちゃ偏っているから、参考程度にしてくださいね。
いいや、参考にもならないか。
そうそう、ロミジュリの布団ドレスで、たけし城の出演者を思い出したんですか?子どもの頃毎週楽しみにしていたんですが、誰だかわからないです。
シロウト参加型の番組で、大人気でしたね。失敗するとバシャンと水に落ちたりするの、SASUKEとかぶりません?今調べてみたのですが、たけし城もSASUKEもTBSでした。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。