承認欲求

実はすでに2度観ているんです、月組公演。
だけど私自身の変化をメインにした記事をアップします。1度目の観劇と2度目のそれで大いに変化がありました。作品への感覚じゃなく私自身の心境と服装に大きな変化があったんです。

「今日、大劇場にいませんでしたか?顔だけ隠してもわかりますよ(意訳)」

きっかけは1度目観劇した日に届いたコメントでした。
名乗らず挨拶もせず、かといって中傷が目的でもなさそう。
思うに私のブログのファンでもアンチでもない、いわゆる「普段はサイレントマジョリティ」な読者さんじゃないでしょうか。

私はしがない専業主婦であり続ける決意をしているようで、実は承認欲求があるんですよね。
しかも当初は文章だけで満たしていたのに外見にも注目してもらいたくなったんです。
何度も記事にしているんですが私はぶす・でぶ・くせ毛でけっこう悲惨な子ども時代をすごしました。ぼし家庭だった事も災いしてとにっかくコンプレックスが強かったんです。
だけどばばあになった今の私は体型と髪質の問題をクリアしているし、あくまで私の感覚ですが「ばばあになったら顔なんてついてりゃいい」。娘をぼし家庭育ちにする事もありませんでした。

でね、せいぜい自分語りするくらいにしときゃ良かったのに、顔こそ隠すもののわりと大胆に自分の画像をアップするようになったんですよね。
でぶでもくせ毛でもない今の私を披露したくなったんですよ。

だけど実際に身バレを指摘されると、
「あかんな」
って思いました。
承認欲求がアカンわけじゃないけれどあまりにもバランスが悪かった。今後は身分相応にすごします。

そう決意していくつかの記事やコメントを編集したら、そこに気付いた方からのコメントが届いたんですね。こちらです、実にタイムリーで「これもご縁だ」と思いました。なので当初しれっと普通に月組公演の感想を記事にするつもりだったけれどまず諸事情を記事にしてみました。
私のブログを継続的にたずねてくださる方々に心より感謝申し上げます。

というわけで、
2度目の観劇では「ファッションの転換」が必要になった私ですが簡単だったんですよ。
娘に中学受験をさせたんですからそういった母親向けの服などの一式だって持っているんです。なのでこれまでの「超カジュアル」から「ちょいフェミニン(っていうか参観日のお母さん)」に変わるなんて楽勝だし髪型だってどうにでもなります。

ところがねぇ・・・
転換にラクラク成功したはずの私なのに、大劇場の改札をくぐって向かった明るいトイレの鏡で見た我が姿にギョッとしちゃいました。サイズに問題はないけれど服が浮いていて年齢にフィットしていないし、何より思い出しちゃってあれこれを。
娘に中学受験をさせたのは失敗でした。私のように幼稚園を含めて私立に通った事がない人間が足を踏み入れてはいけない世界でした。たくさんのお金と時間を失って徹底的に惨めになっただけでした。

フラフラと客席についてからもとにかく思い出しすぎて、、、
ふふ、稀なレベルにド駄作な「ゴールデン・リバティ」を上演中の客席で、まるで宝塚110年の歴史における最高傑作を観て感動しているかのように涙が溢れてきちゃったんですよ。うつむいたらフェミニン服が視野に入りさらにサメザメで。両隣にバレバレでしたからイレギュラーなトップ就任となった鳳月杏さんの大劇場お披露目である事は幸いでした、両隣さんはおそらく「ちなつに感動しているんだろう」って思ってくれたはず。

実際はこの作品はお祝いモードをぶっ壊すほどにド駄作なんですけどまぁその、暗さがないバカバカしさは良かったかな。タイトルのデザインが「インディ・ジョーンズ」をパクりすぎていて「今は(権利にうるさい)ディズニーが所有者やのに大丈夫か?」と軽く心配する余裕も出てきましたし。
そう、やっぱ私は宝塚が好きなんですよね。ショーの「PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)-IN THE MOONLIGHT-」は素晴らしくって2度目も楽しかった。おそらくですが鳳月さん、かなり短期ですよきっと。

元気になった私は帰り道に思いました。
「捨てよう」
って。フェミニン服の全てポイや!って。やけくそじゃなくしんみりと「次のステップに進みたい」気分になったし「今後のファッションについては今後考えたらええわ」とも思いました。
それで帰宅後さっさとフェミニン服の追放に励んでいたらますます元気になり、
「そうや!キャリアウーマンみたいなスーツを買おう、髪ももっと切って知的なショートにするんや、明るくしてもええしな」
とアイデアが浮かんできました。

キャリアウーマン風への転換がうまくいくかはわかりません。
そのあたりを披露する事もありません。
ええとしぶっこいたばばあですがこれからも自分なりに頑張ります、次はしれっと月組の感想記事です!

コメント

  1. やすみ より:

    たーさま

    こんにちは。
    身バレ怖いですね。
    知人と観劇が被ることはありますが、お手洗いでお会いしたり、まったく気づかなかったりです。
    見かけたなら声をかけて欲しい方です。
    たーさまは、背が高くてスタイルが良い方だな。という印象です。
    おばさんになると体形の変化とか顔の老化のほうが気になりますね。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      やすみさん、こんにちは。
      本音を言うと私にはかつて、表なブロガーへの憧れがあったんですよね(過去形です)。以前手塚治虫記念館そばの「キキタノ」というカフェに行った時は若くて感じ良い経営者ご夫婦に惚れて自ら名乗りました。だけどご夫婦が丁寧な対応をしてくれつつも内心は「へ?そんなブロガー知らねぇ」である事が伝わってきたので「自ら名乗ってもこれじゃあ(他人が気付く)身バレなんてあり得ないな」と思いました。
      こういった事もあり油断しすぎたんでしょうね。

      >見かけたなら声をかけて欲しい方です。
      私もこのタイプです。
      だけど身バレコメントしてきた読者さんにとって私は「気付いたけれど声掛けはしたくない」ような人間なわけで。

      もうどっぷりおばさんなのに子ども時代のツラさを思い出すんですよ。出来るものなら私をいじめた子達に会いたいなぁ、まえだ兄妹、もりまつ君、かなやま君、さとみちゃん、よしこちゃん、、、他にもいっぱい。この人たちに今の私を見てもらいたいです、誰も私を覚えていないだろうけど。

      加齢とともに大切なのは外見上の美しさではなく血液の美しさじゃないでしょうか。というか高齢化に伴い血液の様子が表に出やすくなる気がします。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. にーこ より:

    たー様こんにちは。
    前回のコメントに丁寧なお返事をいただきましてありがとうございました。
    おかげさまで悲しみや怒りややるせなさも落ち着き、心穏やかにGRAPHのページをめくっております。
    娘さんとのお話やお写真を見ていつも、いいなあ素敵だなあ、うちもいつか娘と一緒に観劇したいなあと思っていました。
    私はいつも母と観劇してもお互いに「かっこよかったー!かわいかったー!でも芝居ちょっと意味分かんなかったね!」のような薄ーい感想しかないので、お二人とも歴史考察をされたり会話のレベルが高くてすごいなあと思ってます。
    実は2022年の「めぐり会いは再び」を娘のタカラヅカデビュー作品にしようとチケットを入手していたんですがコロナで中止になってしまい、その後コロナが落ち着いても最初は1本ものより洋モノショー付きがいいし、オリジナル初演は見てみるまで小学生に見せるべき内容か分からないし、うたかたは心中エンドだし、などこれといった作品がないなあと思っていたところに昨年の事件がありすっかりモチベーションも落ちてしまい。
    今回の月組さんはなんだか明るそうだしチケットも取れそうだから評判が良かったら考えてもいいかなあなんて思っていたんですが、駄作なんですね!?もう少し考えてみます(笑)
    次回の月組感想も楽しみです。
    キャリアウーマン風へのイメチェン、素敵ですね!
    私もここ10年で10キロくらい太ってしまったので、5キロくらいは痩せようと決心しました。その前にいらない服を捨てます。
    ここのところずっと鬱々もやもやしたままだったので、心機一転して前を向きたいです。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      にーこさん、こんにちは。
      おかわりコメントありがとうございます。前のお返事を見返したら私、「天紫さん」とすべきところを「天彩さん」にしていましたね。どうしてもこういった凡ミスが治りません、適宜ご指摘いただけると幸いです。
      そうそう宙組1月2日ぴあ貸切はハズレでした(涙)。

      さて、
      にーこさんは今は心穏やかにGRAPHのページをめくっているとの事で良かったです。
      気持ちは常に変わりますし揺れ動きます、あれだけの事が起こってしまったのですから今後も波はあるでしょうがその時その時の気持ちを大切にしていただきたいです。

      にーこさんも娘さんがいるんですね、そして母子での観劇を検討しているそうで。
      宝塚は駄作もまた魅力のうちです、歴史や文学などをを学ぶ機会ばかり与えられたら疲れますし。

      「めぐり会いは再び」で母子観劇デビューの予定だったのに中止になってしまったんですね。まぁそのこれって一応前作の続きだし何より、礼さんの歌唱力や演技力を活かしにくい作品だったようにも思います。礼さんの2本立てではディミトリが良かったんちゃいます?ショーのジャガービートも傑作だったし。

      ふふ、うたかたは弱い男の見本みたいな主人公でしたね。柚香さんの2本立てならリストかなぁ、あと鴛鴦も案外良かった。どちらも弱さのある主人公でしたけどね。

      今の月組はショーは申し分なく良いですよ!
      ちょっとツースリーを推しすぎているフシはありますが「個性的だが奇をてらいすぎていない」塩梅がサイコーです!私はあと1度見るんですけどショーだけでええかも?
      ショーを先にやるならその余韻でお芝居に耐える事が出来るかもしれませんが先にお芝居なのがしんどいですねー、駄作な上にトップ夫妻お披露目っぽくないのも私は気になりました。
      ま、チケットが手に入るんでしたらものはためしでも良いかも?くれぐれも娘さんには「メインはショーだから」と念押ししといてくださいね!

      にーこさんはここ10年で体重アップしたんですね。
      目標を立てる事は素晴らしいです、ただしどんな事であれ「それで頭がいっぱい」になるとうまくいかない、あるいはリバウンドしやすいんです。
      減量は「自分自身を愛す」をベースに「口にする食べ物に感謝する」ところから始まると私は思っています。
      よければ経過をお知らせください。私もキャリアウーマン風へのチャレンジぶりをお伝えします、、、ってそれじゃあ記事での宣言と違うんだけどまぁいいやw
      無理に前を向かなくても良いんですよ、変わる時は変わります。

      2度目のコメントをありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  3. かなえ より:

    タイトルを見て、兵庫県知事の選挙のことで話題になっている女性の事かと思ってしまいました。

    たー様の決意表明に至る迄のブログ記事とても共感しました。
    うまく文章にできなくてすみません。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かなえさーん、そうなんですよこれまたタイムリーでした。あの女性も承認欲求でしくじっちゃいましたねぇ。これまでに得ているものが大きいだけにしくじりの代償も大きいはずです。

      かなえさんにはいつも親切にしていただき感謝の気持ちでいっぱいです、もうひとつのコメントにもこれからお返事させていただきますね!

  4. ひろみひろこ より:

    こんばんは。
    私も本物のたーさんにお会いしたことがあります(と、私は思っています)。笑
    黙っておこうと思っていたのですけど、今回のブログを読んで、手をあげることにしました。卑怯ですよね、私。すいません。。。
    何で分かったのかといいますと、「隣に座る方の双眼鏡、なんか大きくて見たことあるー、そういえば、以前撮られた写真の服装と色合いが似てる、髪型も。もしかして?もしかする??」って、ドキドキしてました。
    お声をかけようとも迷ったのですけど、服装を覚えてるなんて、と、逆に怖がらせることになりかねないし、何より、私自身も身バレを避けたかったから。いや。私なんて、身バレするようなことは何にも披露してないのですけどね。笑

    ということで、これからも、こっそりとたーさんを応援しています。身バレしないように、安全にブログを続けてくださいね。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      ひろみひろこさん、こんにちは。
      実物の私と遭遇したようなんですね、教えてくださりありがとうございます。
      私の様子は大丈夫でした?マナーを守って観劇しているつもりではありますがお気づきの点があったのでしたらご指摘いただけると幸いです。
      全然卑怯じゃないですよ。声掛けして欲しかったとは思いますが(コメント常連さんならなおさら)、実際は難しいですよね。・

      私ねぇ、、、ホンマ、なーんの心配もしていませんでした。「末端ブロガーゆえ身バレのリスクなんぞない」と心の底から思っていたんです。
      今後はもうちょっと気遣いします。

      これからもこっそり応援してくださるとの事、嬉しいです。
      いつもありがとうございます。
      どうぞよろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました