閉店した花カフェ、無残な姿に

その他の宝塚

宝塚っぽさあふれるお店だった、花カフェFLOWA。
突然の閉店発表には驚きましたが、その後の様子ににはもっと驚きました。

まだ閉店して、ひと月も過ぎていません。
なのに、

こんな姿になっていたのです。

宝塚南口駅そばの旧・宝塚ホテルも現在解体中ではありますが、古いホテルだし、タワマンが建つ事も知っていたしで、ショックはさしてありませんでした。
ですが花カフェはまだ新しく、キレイなお店だったんです。
内装のちょっとしたリフォームで再利用出来るというか、居抜きそのままでも十分だったのに、

まさか、こんな姿になってしまうなんて。

ラーメン・・・

むき出しになった構造を見て、頭に浮かびました。
うんこれはラーメンのはず。たぶん。
冗談ではなく本当にあるんですよ「ラーメン構造」って。ドイツ語らしいです。

もうだーいぶ前ですが、私は建物、特に住宅の構造にとても興味を持っていた時期がありました。
マイホームを建てる話が出てきたんですよ。自己申告ですが私は頑張り屋なのでw、めっちゃいろいろ努力しました。結局、寿命が縮むような苦痛だけ味わい、建てなかったんですけどww
それでも今も戸建てやマンション、お店を「建物」として見るのが好きです・・・って、ここでやめるつもりでしたが自分語りはもっと好きで、この記事最後に付け足したので良ければ読んでやってください。

さて花カフェの話に戻りますがこの先、どうなるんでしょうね?
全解体ではなく構造は残して何か作るのかな?と私は思っているのですが・・・

なんせ花カフェはグリーンベリーズコーヒーと隣り合っていますので、もし解体するならグリーンベリーズコーヒーもろともになる、そんな気がするんです。

花カフェは大劇場そばのカフェとして象徴的な存在でした。
飛び抜けて大きな箱で、外観も内装も夢にあふれていました。
「直接関係しているわけではない」と店員さんは言っていたけれど、内装を担当していたのは宝塚と密接な関係がある蘭翠園。芸術に疎い私でも、蘭翠園のフラワーアレンジメントに独特の世界観を感じていました。

けれど、夢だけでは運営は続かないんですね。
大きな箱だから夢も大きかったけれど、大きいゆえ維持費がかかりコロナによる打撃が大きかったのでしょう。

在りし日の花カフェについての記事はこちら。

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ここからは自分語りです。
建物の構造といえば、まるさん松本でランチした際、店の外で並んでいる間に外壁を眺めながら「たぶんALCだな、って事は鉄骨か」と心の中でつぶやいていました。ALCとは、発泡コンクリートの事です。
住宅に興味がない方もCMで「ヘーベルハウス」を聞いた事はあると思いますが、ヘーベルハウスは外壁に「ヘーベルパワーボード」と呼ばれる発泡コンクリートを用いています。ALCのうち、旭化成ブランドのものだけ「ヘーベルパワーボード」と呼ぶんですね。「ファスナー付き袋」と「ジップロック」みたいな感じ。
差別化に必死なのか、ヘーベルパワーボードとALCって、素材はほぼかぶっているはずなのに外観がだいぶ違います。どちらにせよ鉄骨向けの外壁なので、木造で使う事はありません。

まるさん松本でのランチについての記事はこちらです。建物の画像も載せています。この外壁の縦長い感じがもう、ALCっぽくって。
私の義父母は食べ物屋を自営していたのですが、その店の造りとまるさん松本がちょっと、似ていました。

この食べ物屋を取り壊して家を建ててはどうかと義父母から提案されたんですね。
義父母の住まいはこの食べ物屋のすぐとなり。二世帯住宅ではないものの敷地内同居みたいな感じになるわけです。
店の敷地は猫の額とは言いませんがかなり小さく、それでも3階建てにすればどうにか駐車場も確保できそうでしたし、貧乏育ちな私は夢のマイホームに浮かれていました。ヘーベルハウスに興味を持ったのは義父母が「木造は燃えるから」と鉄骨信者だったからです。

けれどこの計画はナシになりました。
義父母の構想はあまりにも自分達の都合最優先で、費用負担はすべて夫に丸投げし、私には肉体的精神的に非常に負担がかかるであろう内容となっていました。すでに複数の工務店や建築士、コンサルと関わっていたためホンマ、寿命が縮みそうでしたっていうか縮みましたねw
実に無残な結果となりました。
なので花カフェの無残な姿にしばし、過去の自分を重ね合わせていました。
建物には夢がある一方で時に、大きな悲しみもあるような気がします。
花カフェの跡地が、今後再び夢のある空間になる事を心から祈っています。

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