「赤と黒」ライビュ 感想

その他の宝塚

夫と埼玉の映画館でライビューを観たんですから、いつもの私ならそのあたりのいきさつを延々と述べてから感想に入るのですが・・・今回は感想から書いてみます。

先日観た劇団四季の「美女と野獣」とふたつ共通点がありました。
ひとつは薔薇。
美女と野獣では、魔女がビーストに渡した薔薇の花びらがすべて散ってしまうと呪いが解けなくなるんですね。もちろんすべて散る前に呪いが解けたんですけど。
タカヤ版「赤と黒」では、衣装や小物に薔薇が多く使われていました。

そしてもうひとつは・・・
主役が女性(娘役)
って事。

美女と野獣はタイトル通り、美女が野獣より格上です。

「本日の出演者」でもベルが最初に挙がっています。
宝塚と違って四季の出演者の順番は厳密に、役柄の格を表しているんですね。

そう・・・宝塚の出演者の順番って往々にして、役柄の格とフィットしていない。

だからこんな順番になっているけれど・・・
私は主役は間違いなく、

有沙瞳(98期)

だと思いました。

ビジュアル、歌唱力、存在感すべてにおいてナンバーワンだった。
くらっちはもはや「宝塚の娘役」じゃなくなった。
舞台人であり、舞台俳優なんだ。

私は心底、そう思ったんです。
「マノン」ではヒロインではあれキャリアに合わぬ若い娘の格好をさせられた有沙さんですが、「赤と黒」では今の有沙さんの持ち味が出まくっていました。
そしてこの持ち味が、今の有沙さんにとって不利かもしれない気がします。

だって・・・今の有沙さんには「宝塚の娘役」、特にトップ娘に求められている(であろう)ピチピチさがないんだもん。
2番手娘の詩ちづるさん(105期)が「いかにも宝塚のトップ娘候補」なピッチピチぶりをこれ以上ないくらい披露しただけに余計に、残酷なほどに有沙さんの年増ぶりが目立っていました。7期だけとは思えない、10歳以上年齢が離れているようにすら私の目には映りました。
だから・・・池田泉州銀行がスポンサーについたほどの有沙さんだけど、美貌や実力だけじゃなく若さも重視する(であろう)宝塚のトップ娘にはなれないと、私は感じたんです。
今の中途半端な、おそらく別格扱いであろう状態から専科に異動するなどしてスーパーな別格になるのか、それとも・・・
安易な事は言ってはならないと承知していますが、この作品には有沙さんへのはなむけ的な要素がある気がしました。ホントね、普通の男性もいるお芝居に出たって有沙さんは存在感アリアリに決まってますもん。それがよ~くわかる作品でした。

私はリアルタイムで拝んでいないのですが、望海風斗さんや礼真琴さんの奥さん候補だったなんて噂がある有沙さん。
だけど「赤と黒」のご様子からしても、礼さんの奥さんはどうにも無理だったかと。だって、礼さんより目立ってしまうもん。配信で観た礼さんと有沙さん主演の「阿弖流為」では抑え目演技のように感じた有沙さんだけど、ずっと夫婦でいるには礼さんがしんどすぎる。たった3期しか学年が違わず、あまりに美しい顔ゆえ礼さんの存在が霞んでしまうし、礼さんにとって最大の魅力である歌唱を有沙さんは引き立たせるどころか抑えつけてしまう。有沙さんは歌がうますぎるし、声量がありすぎるしで。

望海さんなら大丈夫だった気がします。9期も上だし、望海さんの声質なら有沙さんが目立ちすぎる事もなかったかと。
それが叶わなかった時点で、有沙さんのトップ娘就任はほぼなくなったんだろう・・・と私は勝手に推測しています。

これまで有沙さんについて「苦労の絶えぬ某男役さんと一緒に某組に異動して遅咲きトップ夫妻になってくれたら」なんて願っていた私ですが、当該男役さんは礼さんと同期。有沙さんがここまで仕上がっているとなると難しい気がしました。それでもほんのり期待は残っているんですけどね。

すでに作品そのものの高評価ぶりは多くのブロガーさんが語っていますので私は見合わせます、と言いたいところですが気になった点だけちょろっと述べますと、
・礼さんが有沙さんに惹かれるにあたり描写が少なすぎて唐突に感じた
・紫門ゆりやさんがやたら美しく若々しいので有沙さんが結婚生活にうんざりする相手にはふさわしくないかも、わざわざ専科から呼び寄せたのに歌唱力が弱めなのも気になった
かな。

・・・

ここからはオマケ。

観劇後に日高屋で夕食にしたのですが、夫は
「何でヤーがないんや!あれがないと俺は宝塚を観た気がしないんや!」
と文句を言っていました。
夫の言う「ヤー」とはフィナーレです。キラキラ衣装でのダンスタイムですね。夫なりに礼さんのダンスは特別だとわかっているだけに余計に残念だったんでしょう。

26日の過ごし方について、夫は「部屋で(赤と黒の)ライブ配信を観たらええやん」と言っていたんですね。
しかしこのアパートからではFirestick経由で楽天TVを利用する事が出来ず、夫や私のノートパソコンでは通信障害の恐れがある上に画面がすごく小さい。
それで・・・

必死にお願いして、MOVIXさいたまのライブビューイングに夫婦で行きました。最寄り駅はさいたま新都心です。近くにあるスーパーアリーナでフィギュアスケートをやっていた事もあり駅周辺は大混雑でした。

駅からMOVIXさいたままで、高さの移動がありません。
以前利用した大阪ステーションシティシネマだとルクアという建物の最上階にあり、エレベーターは大混雑なのでひたすらエスカレーターを使わなくちゃいけないんですよね。なのでMOVIXさいたまへのアクセスを便利に感じました。

だけどトホホ、肝心の音響や画質がイマイチだったような気がします。特に画質。アップなら大丈夫なんですが引きだとボヤけが目立つというか。スクリーンの解像度が荒いように私は感じました。

シアター2(179席)の大部分が埋まっていましたが、私の感覚の限り大阪ステーションシティシネマのシアター5(113席)やシアター9(225席)の方が良かった。料金は一律4,400円なんですから音響や画質は良いに越した事がありません。

チケットは事前に購入していましたがチケットカウンターでチェックしてみると、

こんな状態でした。

そうそう、もうひとつ残念な事がありまして、それは映画館への不満じゃなく

プログラムのこの薄さ!
これで1,000円なんて宝塚らしくないですよ、あまりに高すぎる。ストーリーはあらすじしか載っておらず、場面ごとの説明はなくてキャストの名前だけなのもすごく残念です。これ、クオリティとしてはバウ公演プログラム(700円でしたっけ?)レベルですよ。
せめて有沙さんがもっと大きく映っていたらなぁ・・・

コメント

  1. うみひこ より:

    たーさん
    こんにちは。

    赤と黒、我が家ではライブビューイングを家内が見てました。私は別に見たい番組があったので最初だけチラ見しただけでした。ひろ香さん小桜さんが悪そうな役でした。(どちらも好き)

    有沙瞳さんについては私も思うところがあります。彼女が雪組の研3で新公ヒロインだったので明らかに路線娘役だったと思うんですが、同じ年に新トップコンビお披露目公演「伯爵令嬢」で、有沙さんはヒロインをいじめ抜く性悪女のアンナ(でも超重要な役!)に抜擢されたんですが、巧すぎて巧すぎてハマりまくったのがなんとも。当時、可憐なヒロインの咲妃みゆさんのファンだったこともあり、マジでアンナを憎みました。それほど迫真の演技でした。まだ研3なのに。

    このことがあってから、有沙さんには王道プリンセスではなく影がある、でもとても重要な女性の役が当てられるようになった気がします。最近でいうと王家に捧ぐ歌のアムネリスのような。龍の宮物語の玉姫もそんなかんじ。1789のマリーアントワネットもロナンとはあまり絡みはなかったはず。

    雪組で望海さんの相手役にはならなかったのは、雪組Pが星組公演「こうもり」新人公演で真彩希帆さんのオペラ歌唱を聴いて「この娘しかない!」となり強引に2回目組替をさせたとのこと。有沙さんも歌はとても上手いんですけとね。

    ジェンヌさんにとってトップ男役or娘役が成功ゴール、という考えだと残念かもですが、有沙瞳さんの実力や個性を劇団が十分理解しているゆえだと僕は感じます。また本当の意味での実力者なので、退団後はエンタメ界で大活躍されるかもしれないとも思います。(音くり寿さんもです。)

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      うみひこさん、お返事遅くなりすみません、昨日夜に関西に戻りました。

      赤と黒は奥様だけ通しで観てうみひこさんは最初だけチラ見だったんですね。
      はい、ひろ香さんと小桜さんの悪役ぶり良かったです。うちの夫も「あの赤い服の夫婦、見るからにワルやし実際ワルやし、ええ感じやったわ」と言ってました。

      有沙さんの「伯爵令嬢」での熱演ぶりについては他の読者さんからもコメントをいただいてまして、原作マンガに興味をもったのに読まないまま時間が過ぎてしまいました。ある程度調べたのでアンナがキーパーソンである事は把握しているつもりです。咲妃さんのヒロイン感をパワーアップさせるなんて、研3でありながら別格のような演技力だったんですね。

      はい、アムネリスは別格向けキャラだし、龍の宮はヒロインでありながら宝塚らしからぬヒロインでしたね。龍の宮は泉鏡花の夜叉ヶ池を軽くパクっていながらタマ様主演の映画よりわかりやすかったです。
      この頃の有沙さんにはまだ若さがありましたね、すごい美貌で、、、

      望海さんの奥さんにならなかったのは有沙さんがどうこうじゃなく、とにかく真彩さんがプロデューサーに好かれたからなんですね。教えてくださりありがとうございます。
      確かにファントムを意識しているなら、クリスティーヌは有沙さんより真彩さんの方がフィットしているかと。
      今の有沙さんはファントムならカルロッタですね、本来ならクリスティーヌより歌下手じゃなきゃいけないんですがクリスティーヌをしのいでしまいそう。

      ジェンヌさんのゴールはいろいろだと私は思っています。ただ、なまじ一度路線に乗ると外れた時に大変そうな気はします。
      有沙さんは実力を出しまくると男役を食ってしまう、トップスターさえ。
      普通に男性がいるお芝居なら、どんだけ有沙さんがフルパワーになってもそれなりの男性俳優なら負けません。そんな環境での有沙さんも観てみたいな・・・な気持ちが少しあります。
      宝塚を出ると他の舞台に出るのは大変そうなので安易な事は言えないんですけどね。音さんが出ている舞台も地味な感じだった気がします。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. めい より:

    斬新なご感想で楽しいです。
    「美女と野獣」はベルが主役だと思いますが「赤と黒」は普通はジュリアンです。
    が、私は有紗さんが好きなので主役に見えたという言葉は嬉しいです。
    池田銀行をよく利用するので歴代のイメキャラ娘役さん全部好きです。
    尚「赤と黒」は友会チケットが当たらなかったので観ておらず、昨日の配信も未見です。

    原作のジュリアンは「女性と見間違うほどの美貌」で小柄だと書かれています。今の宝塚なら朝美さん辺りならぴったりで主役に見えたと思います。

    美には力があります。「美女と野獣」の王子さま姿の石丸幹二さんを何度か見ましたが滅茶苦茶満足な王子さまでした。野獣のときはちょっとヨロヨロでしたが。昔の石丸さんは大した美青年でした。
    「石丸幹二 若い頃」で検索して出てくるどの写真よりも美しかったです。
    「アンデルセン」や「アスペクツ・オブ・ラブ」の時も素敵でした。
    退団後の「レディ・ベス」で拝見したとき、トシをとられて恰幅がよくなったせいか、歌は声量が増して四季時代より上手くなっていて感心しました。

    話変わりますが、WBC関連のニュース画像で見た野茂英雄さんの今の姿は衝撃的でした。
    昔のかっこよかった野茂さんの面影は全く無くて・・・石丸さんより3才ほど年下なのに・・・
    時間は残酷ですね。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      めいさん、お返事遅くなりすみません。
      「赤と黒」の主役がジュリアンだとはわかっているのですが・・・礼さんはジュリアンの鬱屈ぶりの演技に専念していたような気がします。衣装も斬新すぎる、なんかあちこち汚れたようなデザインでねぇ。衣装もまたジュリアンの鬱屈ぶりを表現しているのかもしれませんが、トップスターにはどこかキラッとしているところが欲しい私としては物足りなかった。礼さんはもともと地味めですからフィナーレもないままじゃホンマに最後まで地味のままで。
      鬱屈キャラは柚香さんに向いていると私は思っているんですよねぇ、ビジュアルがとびきり華やかだから鬱屈キャラでもしっかりトップスターらしく見えるというか。ただ柚香さんだとあんだけ歌いまくるのは難しいわけで、キャスティングって難しいですね。

      私が真っ先に思いついたのは柚香さんなんですが、確かに朝美さんにも良さそう!朝美さんなら歌も大丈夫だし!
      原作では「女性と見間違うほどの美貌」とあるんですか~、教えてくださりありがとうございます。私は高身長で細マッチョなイメージでした、なんせ木こりの息子だし。

      美には力がありますよね。でね、顔だけじゃなく髪やプロポーション、声の美しさにも力がありますよね。
      どこを重視するかがめいさんと私で違う気がします。
      めいさんは「顔>>>声」っぽいけれど私は「顔<声」なんです。どんなにどんなに美しい好みの顔でも声がイマイチだとすごくガッカリしてしまう。もうだいぶ昔ですが及川光博さんを初めてテレビで見た時にこれ以上無いほどにイケメンで私の好みなお顔だと興奮したんですが、声を聞いてガクッ!そして歌を聞いた時は再起不能レベルに落ち込んで・・・ゆえにドはまりはしなかったんです。
      石丸さんは舞台俳優でありながら全盛期のキムタクと一緒にオロナミンCのCMに起用されるほどの美青年だったんですね。
      でも私は、半沢直樹で拝んだ時からではありますが声がいたって普通で、その後に聴いた歌声も普通に聞こえるんです。なのでイケメンとは思いつつ「普通」になるというか。にしてもイケオジの今も素敵ですが、若い頃からテレビでも活躍していただきたかったです。
      そうそう、私が観た美女と野獣ではビーストがはしごを登るシーンはありませんでした。だいぶ演出が変わったそうですが、舞台装置だけでなく俳優さんの負担も減ったのかな。

      野茂さんの今のお姿、ずいぶんですね、、、私がネットで見つけた画像ではダルビッシュ選手とともに写っており、いよいよメタボぶりが目立っていました。
      イケオジになる事だって出来たはずなのに、野茂さんが自分で選んだ道です。野球選手は退団後太る人が少なくないですね。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  3. 昭和っ子 より:

    ライブビューイング 映画館によって画像が違うのかしら?
    私は大抵西宮で観るのですが

    「王家に捧ぐ」も「元禄バロック」も凄く綺麗な画像だっのに「うたかたの恋」があまりいい画像出なかったから中継が悪いのかかと思いました

    「赤と黒」も配信で見た人は途中途切れたって多分その方のお家の事情かも?

    「赤と黒」は私は観ていません
    礼真琴さんの歌に酔い痺れて見たかったです

    私は日曜日は組総見に紛れ込ませて頂いてB席で「カジロア」おかわりしてきました

    ストレスなしの視界で真風さんと潤さんの歌には酔い痺れませんでしたが
    この作品は007ジェームスボンドを楽しむのでは無く
    真風様の宙組配属になっての歴史を真風様ファンに楽しんで貰う作品だと気がつきました

    そして宙組はこんなに明るいだよ!って知って貰うのが狙い?

    だから話がややトンチキでも初めて見た人が置いてきぼりになろうとも
    小池氏が真風様とそのファンの為に書いた作品だと理解しました

    そして今日は「赤と黒」と同じ敷地内の梅田芸術劇場で「バレンシアの熱い花」と「パッションダムール again」観てきました
    瀬央さんの羽根が話題になってますね?

    確かに羽根でしょうね

    私から観たら瀬央さんってこんなに小さい方って思ってしまいました
    凪七さんは思っている以上にスタイル抜群背が高い舞空さんとサイズ的にはピッタリ
    更に極美さんが背が高い、天飛さんも案外背が高い
    すると瀬央さんが小柄に見えます

    お芝居の作品の内容は柴田作品ですが
    前の正塚さんの「追憶のバルセロナ」の様な感じ
    これは「マカまど」の全ツで再演しましたが
    ター様はまだ宝塚に熱心で無かった頃かな?
    本公演は絵麻緒ゆうさんのサヨナラ公演で我が御贔屓さんの唯一の二番手時代(役は三番手)

    「バレンシアの熱い花」は反対に朝夏まなとさんのラストの全ツかも?
    私はまどかちゃんが出ているにも関わらず観ていません

    まぁ 「バレンシア」の初演が昭和だから柴田氏が正塚氏の「追憶のバルセロナ」パクったと言う事はありません

    今回星組全ツはお芝居ショー共宝塚宝塚した作品でした

    瀬央さんの去就?どうなんでしようかね
    羽根より最も大事なものが何か足りないみたいな気がします(瀬央さんのファンは満足かも)

    話がそれますが

    極美さん1789で珠城さんのロベスピエールですよね
    なんだが弱っちい説がありますが
    大丈夫です
    今回娘役さんリフトされてますが
    水美さん並みの高速リフト更に肩幅も立派
    やはり元々極真空手をされていただけの事はあります
    100期宙組の優希さんの究極のダンスといい
    なんかバランスが凄い人多い

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      昭和っ子さん、ライビュの画質ってどうなんでしょうね?同じ映画館でも作品によって違う印象になる可能性があるなら、もう一度くらいはさいたまMovixでライビューを観てみます。私は大阪ステーションシティシネマの明るい館内がすごく好きなので、Movixの従来の映画館的な雰囲気(要は館内が暗い)もピンとこなかったというのもマイナス評価に繋がっているかもしれないし。

      赤と黒は観なかったんですね。確かに礼さんは歌いまくっていましたが、私にとっては歌そのものの魅力が薄めで「何ひとつ覚える事が出来なかった」んです。曲はおそらく宝塚ですべて用意したような気がするんですが、同じ宝塚オリジナルであれ「アルジェの男」の「この手で~、この手で~、つーかーもぉ~♪」のように短くてもいいから一度聞いただけで覚えるフレーズがあると作品と音楽をセットで覚えやすいのになぁ。

      カジロワのご指摘、さすがですね。
      トンチキだろうと、初観劇の人が置いてけぼりになろうと、この作品はイケコが真風さん(とそのファン)のために書いた作品なのでしょう。
      イケコは原作に忠実な脚本も書きつつ(ポーの一族とか)、ワンスのようにガラッと変える事もありますね。私は夫のアパートで映画版を観ましたが(プライムビデオで無料だったので)、宝塚版とはだいぶ違っていました。

      星組全ツの感想をありがとうございます。はい、瀬央さんのセオった羽根が話題になっていますね。凪七さんもですよね?
      ええっと、私としては瀬央さん単独ではなく凪七さんとともに「ふたりとも2番手羽根」なところでお察しな気がしたのですが・・・
      私も今日観る予定ですので、感想を記事にしますね!
      極美さんの高身長はわかっていますが天飛さんも?このふたりがワンツーだった「ベアタ・ベアトリクス」では明らかに極美さんが高身長に見えた気がしたんですよね、今日しっかり確認します・・・と言いたいのですがB席なので身長差はわかりにくいかも。

      追憶のバルセロナは梅芸で娘と観ました。華妃まいあさんの退団公演でしたね。彼女の退団は本当に残念・・・と思うくらいにはすでに宝塚ファンの枠に片足を突っ込んでいる状態で、あの頃はまだ一途でしたね。その後に歌舞伎だ四季だと浮気しまくるとは夢にも思っていませんでしたw
      ええっとその、浮気すると宝塚の良さがわかるってのもあるんですよ(汗)、なので星組全ツが「いかにも宝塚」な作品で嬉しいです。

      極美さんのリフト、たくましかったんですね。私は彼女が弱いのは歌唱だけで、しかしながら先日のルスダンではかなり良くなっていると感じていました。3桁期ジェンヌさんの中でかなり有力なトップ候補なのでしょう。だれが最初かなぁ、私はバウが2度とも当たってご縁を感じまくる聖乃さんも気になります~

      そう・・・
      すでに3桁期に有望株が複数いる今、誉れ高い95期であれこれからトップスターになる可能性があるのは桜木さんしかいないように私は思っています。
      あと今のコバちゃんなら水美さんも短期で、な采配はあり得るかもしれません。
      でもそれ以上は考えにくいかと。「赤と黒」での暁さんのご様子がもうまんま、礼さんの後釜っぽかったしね。暁さんは歌も抜群ですがとにかくプロポーションが良く、礼さんと並ぶと太ももの長さをすごく感じます。どんだけヒールを履いても股関節から膝までの長さはごまかせませんから。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  4. かずこ より:

    たー様こんばんは。かずこです。ご無沙汰してました。

    こちらの公演、つい先週無事観劇しました。
    星組さんは、私的に公演中止に合いやすく、かつニガテとする日本青年館ホールで席に着くまでドキドキでした。以前は2階A席で散々でしたが、1階席はメチャ見やすく芝居に集中することが出来て良かったです。

    私的に、礼さんで好きだったお芝居は全国ツアーでのアルジェの男のジュリアンです。
    柴田先生が、赤と黒を参考にアレンジした作品でしたね。
    このときヒロインだった音波みのりさんがメチャ魅力的で、高学年なのに礼さんとのコンビも違和感なかったのを覚えてます。

    ストーリーですが私はドロドロものが好きでして、今回の昼メロみたいなお話は好みでした。
    源氏物語も年上の人妻に惚れるお話でしたし、古今東西こうした話はあるんでしょうね。

    有沙さんとは年上マダムと青年に見えるし、若い詩さんとは包容力も感じる。
    舞空さんとのトップコンビぶりに慣れてたから、新鮮でした。

    それにしても、たー様が本文で指摘されてたように、宝塚は役の格と順番は、特に今回の赤と黒ではフィットしてませんね。今回のヒロインは有沙さん、第二ヒロインが詩さん、暁さんの役はその他のキャストと一緒でもおかしくないのですが、いろいろ都合があるのでしょうね。

    このお芝居は娘役さんの役が充実してて、詩さん、小桜さん、瑠璃さんも良かったです。
    何より有沙さんの集大成って感じで、礼さんと良きメロドラマを見せてもらいました。

    礼さんは、昨年めぐりあいみたいな少年というか、こどもみたいなキャラやらされて気の毒でした。私はジュリアンみたいな陰キャラな礼さん好きでして、そしてトップなんで大人の男性で、しっとりしたお芝居もまたみてみたいです。たー様とは好みが逆かもですね。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かずこさん、赤と黒の感想をありがとうございます。日本青年館は1階が良いんですね。前回のコメントで2階席の事を「座ると足が床に着かない、柵が邪魔、トイレが少ない」とおっしゃっていましたもんね。

      私もアルジェの男、大好きです。へーっ!シバターは赤と黒を参考にしたんですか~!確かにどちらも主人公がジュリアンだ!女を利用しつつ権力を手にしようとするところも似ていますね。
      あとこの作品は音楽が良かった。私は配信で観たのですが、「この手で~、この手で~、つーかーも~♪」は一度で覚えました。ジュリアンは(権力を)つかめなかっただけに余計に印象に残ったというか。
      音波さんのサビーヌ良かったですね。そして愛月さんのジャックも良かった、ホンマにヒモ男に見えました。

      かずこさんはドロドロものが好きなんですね。はい、古今東西、人間関係ドロドロな話はあると思います。
      赤と黒の礼さんは有沙さんとは「卑屈さや葛藤を抱えた青年&金持ちなのに幸福感に乏しいマダム」で、詩さんとは「包容力ある男&若さとエネルギーを持て余す女の子」だったかと。
      はい、なかなかに風変わりな東上と全ツでしたが、たまにはトップ夫妻が別々に活躍するのも良いですね。

      演劇で「狂言回し」って重要な役のようです。「エリザベート」のルキーニは影の主役のような存在ですし、昨日記事にした「太平洋序曲」では狂言回しが主人公扱いですし。
      加えて宝塚は男役中心ですからね、暁さんが格としては上であるのも仕方ないかもしれません。にしても私は「まこあり」のワンツーをイメージしにくいのですよ、どうしても。1789もポスターからして、まこありのワンツーじゃなくまこせおありきわのワンツースリーフォーですよね。

      そして娘役もダブル瞳体制で。なんだろう、この有沙さんの別格アゲアゲぶり。
      そう、赤と黒で有沙さんの集大成感が凄かっただけに、1789でもポスター入りしている意味を勘ぐってしまいたくなります。
      1789では小桜さんや詩さんはどんな役になるんでしょうね。小桜さんはアルジェの男ではか弱いアナベルだったのに赤と黒では赤い衣装をまとった腹黒いヴァルノ婦人です、娘役の成長は本当に早い。詩さんも今こそプリプリの若さが弾けているけれど、すでに演技力が完成しているのであっという間に成熟しそう。瑠璃さんも良かったですね、嫉妬の表現って演技力が必要です。
      はい、赤と黒は良きメロドラマでしたし、それが良かった。メロドラマって需要あるはずで、ちょっと前まで平日の昼下がりといえば主婦向けのそういったドラマが放送されていたものですが今はなくなったようです。

      ファンそれぞれ、礼さんにいろんな事を求めて良いと私は思っています。私は礼さんにはミーマイのビルのような陽キャラも合っていると思いますよ、ミーマイなら歌も良いしね。だけどめぐりあい・・・は駄目でした。ナオコは続編を作る気マンマンですが誰が引き継ぐのでしょうね?今の星組なら極美さんかなぁ?
      陰キャラというならトートやエリックがまさにそうで、歌唱を含めても私は礼さんがやってくれたらすごく嬉しいのですがまず実現しなそうですね。
      かずこさんと私は礼さんに求める点が違うかもしれないけれど、礼さんの飛び抜けた歌唱力に惚れ込んでいるのはきっと同じ(ですよね?)。いろんなお芝居を観たいですね。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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