2021年9月27日追記
月日が流れ、気持ちがガラッと変わりました。
この記事も読んでいただけると幸いです。
和希そらは96期
録画していたBSプレミアム
連休を自宅でのんびりすごしており、録画していたNHK BSプレミアムの新春宝塚スペシャル「アクアヴィーテ!!」を見ました。すでに大劇場で観劇していたので「いつでもいいや」くらいに思っていたんです。
改めて「和希そらさん、素敵だな」と思いました。めっちゃ実力あるな、と。これは、大劇場での観劇でも、タコ足ダルマ姿で熱唱する和希さんを見て感じた事です。
ピンときた
そして自宅では、「素敵だな」と思うと同時に、頭の中でピーンと音がして、
「歌劇団は96期生である彼女を、トップスターにするつもりじゃないか」
って声が聞こえてきました。
歌劇団に感じる「自分が正しい」思想
徹底した思想
宝塚歌劇団は超・やり手企業です。そして、「自分たちの選択、やる事すべてが正義である」という思想が徹底しているような気がします。
96期生のあれこれはここでは書きませんが、裁判になるほどこじれにこじれてしまったのは、歌劇団側の強固な「自分たちこそ正義」思想の影響があったはずです。
何としても96期を守る
歌劇団は、何としても96期(=自分たち)を守る決意をしたのではないでしょうか。そのためにはこの期から何としてもトップを生み出す必要がありました。
96期生のトップ娘は10年間で最多
10年の間で最多のトップ娘
96期生からは、3人のトップ娘が誕生しています。これは「珍しいほどに多い」と言っていいでしょう。
90期~100期のトップ娘(成績順)
90期 愛原実花、蒼乃夕妃
91期 野々すみ花、愛加あゆ
92期 蘭乃はな
93期 舞羽美海
94期 仙名彩世
95期 実咲凜音、妃海風、愛希れいか
96期 咲妃みゆ、綺咲愛里、花乃まりあ
97期 なし
98期 真彩希帆
99期 美園さくら
100期 星風まどか、華優希
こちらを見ても、期ごとのトップ娘はひとりかふたりが普通、ゼロの時だってあるわけです。ゼロだった97期は、トップ娘有力候補だった花組・城妃美伶さんは退団しており、同じく候補だった月組・海乃美月さんはまだ現役ですがトップ娘になる事はもはや、ないでしょう。
90期~100期の間で現在、トップ娘が3人出たのは95期と96期だけです。
96期トップ娘3人
96期のトップ娘は以下の3名です。入団時の成績順です。
咲妃みゆさん(成績11位)
元・雪トップ娘(2014年10月~2017年7月)。夫は早霧せいなさん
綺咲愛里さん(同17位)
元・星トップ娘(2017年1月~2019年10月)。夫は紅ゆずるさん
花乃まりあさん(同19位)
元・花トップ娘(2015年1月~2017年2月)。夫は明日海りおさん
この3名に、どのようなイメージをお持ちですか?
「96期枠」を感じるトップ娘
あくまで私が勝手に思っている事です、と最初に言っておきます。
モーレツ歌うまで演技うまな咲妃みゆさんと、何をしても許されそうなほどにラブリーフェイスで、しかも夫との相性が抜群だった綺咲愛里さんがトップ娘になったのはわかるんですね。しかし、花乃まりあさんのトップ娘就任には「96期枠」的な要素を感じます。
豊作とほまれ高い95期と同じ、3人のトップ娘を出す事により96期(=歌劇団)を正当化したかったのではないでしょうか。
「明日海りおとの添い遂げ」は叶わなかったが
歌劇団はおそらく、花乃さんに長く頑張ってもらうつもりだったのでしょう。長期就任が決まっていた夫、明日海りおさんと添い遂げ退団するくらいに。そうする事により自らの正当性を主張し続け、一定数いた「アンチ96期軍団」を、ねじ伏せたかったのではないかと。
ですが花乃さんは、短い期間で退団を決めました。歌劇団はひるまず、花乃さんへのあてがき感1000%の脚本で、徹底的にこだわった花道を用意しました。次のトップ娘に決まった仙名彩世さんにやったらと質素な役を与えたのも徹底的なこだわりゆえ、でしょう。
仙名さんは首席入団ではありますが94期と、花乃さんより2期も上。歌劇団が望んだ選択とは考えにくく、「夫が選んだ」説が飛び交うのも頷けます。
和希そら、ただひとり
96期でトップスターになる可能性があるのは、和希そらさんだけでしょう。
卓上カレンダーに載っている96期生は、和希そらさん(成績2位)、優波慧さん(同4位)、夢奈瑠音さん(同7位)、紫藤りゅうさん(同17位)の4人。
カレンダーの中で単独で写っているのは和希そらさんただひとりです。入団時の成績が2位ですし、新人公演主演、バウホール公演主演も済ませ、トリプルではありますがエトワールも経験済みである事からしても、トップになる条件を整えています。そして「オーシャンズ11」では、路線である事を証明するライナスを演じています。
☆これまでのライナス☆
2011年星組公演
主演:柚希礼音 ライナス:真風涼帆
2013年花組公演
主演:蘭寿とむ ライナス:芹香斗亜
2019年宙組公演
主演:真風涼帆 ライナス:和希そら
「96期枠」
枠抜きで考えても実力者だが
和希さんは大変な実力者です。ただタッパ重視な宙組で余計に小柄感が目立つ感じがあり、若干華やかさには乏しいかもしれません。実力あるジェンヌさんはたくさんいますので、トップになるには厳しい競争に勝ち抜く必要があります。
ここで、和希さんだけが持つ「96期下駄」が、役立つかもしれません。
歌劇団にとってうってつけ
また、歌劇団にとっては、徹底的に96期を守り抜く仕上げとして「トップスターを出す」は、うってつけです。
悦に入る?
「生え抜きトップ 連チャン」
和希そらさんがいる宙組は芹香斗亜さん(93期)の次期トップが確定しています。その後は桜木みなとさん(95期)がほぼ確定。
歌劇団は愛月ひかるさん(93期)で果たす予定だったのにうまくいかなかった「初・宙組生え抜きトップ」を、桜木さんで実現するつもりではないでしょうか。そして桜木さんの後に和希さんをもってくるかもしれません。
「1期しか違わない」は大丈夫
桜木さんと和希さんは1期しか違いませんが、現・宙組トップの真風涼帆さん(92期)と芹香斗亜さん(93期)だって1期しか違わないので、問題ないでしょう。
悦に入る?
そして、歌劇団は和希さんをトップにしたら「宙組生え抜きトップ 連チャン」と「96期トップスター」をどちらも達成し、悦に入るのではないでしょうか。
固唾を飲んで見守り続けます
私は固唾を飲んで、宝塚歌劇団の動向と、和希さんの行く末を見守りたいと思います。
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