角和夫

宝塚歌劇団

やっと、角和夫についての私の不安が払拭されました。
訃報がひっそりとネットニュースになったのは5月7日。私の経験の限りテレビのニュースにはなっていなかったように思います。
ネットでは複数の記事になっていたものの、すごく気になる事がひとつありました。
どの記事にも死因が載っていなかったんです。

亡くなったのは4月26日との事で随分と遅れての発表だったし、
この4月26日というのが宙組公演大千秋楽の前日だし、
「自宅で」とか、

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250507-OYT1T50032/ よりお借りしました

「告別式は近親者で済ませている」とか「喪主は非公表」とか、
いろいろがとても気になっていました。

後日とはいえお別れの会を開くとの事なので最悪の死因ではないと思いつつ、それにしても秘密にしているのが気になっていて。

それから5日過ぎてようやく、ひとつだけ、死因に触れている記事を見つけました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8875c3f41265e4d03faab5d4c475e961629535fc よりお借りしました

角氏が「癌」に罹患していた事を明記した上に「懸命の治療も及ばなかったようだ」ですから死因でもあると暗に伝えています。執筆したライターが名前を明かしておりかなりキャリアが長いようですから本当の情報だと私は判断しましたし、不謹慎かもしれませんが自死ではないと知り安心したのも私にとっての事実です。

とはいえこの記事は随分と私の中をかき乱しました。まずもって角氏に向ける「76歳という若さ」という表現。亡くなった宙組生は当時25歳と角氏の3分の1も生きる事が出来なかったのに。ライターが69歳ゆえ自分の事を含めてまだまだ若いとアピールしたかったのかもしれませんが、にしても配慮がないと私は思いました。
ただし「徹底ぶり」には敬意を払っています。宙組生の急逝について一切触れずただただ角氏を称え、角氏だけの冥福を祈る記事を自分の名前を明かして執筆しているのですから。ここまで徹底しているからには自分の文章に相当な責任を持っているはずで余計に「確かな情報源より死因を得たのだろう」という気もします。

この記事だけじゃありません。角氏の訃報の記事やそこにぶら下がるコメントを読むと功績がメインなんですよね。阪急電鉄の社長に就任してそうそうに天敵だったはずの阪神電鉄のピンチを救って経営統合を果たし、その結果球団を抱える事になった功績ね。先のライターのみならず宙組生の急逝を切り離して角氏を評価している声が多く、あらためて野球ファンの絶対的な多さを感じます。

というか、宝塚ファンのたまり場であろうブログ村宝塚カテゴリーですら角氏の死はほぼ触れられていないんですよね。そもそも最初から角氏を責める声は少なかった。誹謗中傷はひたすら加害者とされた宙組上級生達に集中し、ピークは過ぎたものの今も絶える事はありません。

世の中は不公平で不平等であると痛感します。

結局角氏は逃げ切った。
後期高齢者になるまで生きたし、自宅で病死という事は臨終の際に医師がそばにいたはず(そうじゃないと事件になり警察がらみになる)。かねてより「懸命の治療」を受けていただろうし、遺族はだいぶ前もって角氏の最期を覚悟し十分な看取りが出来たように推測してしまいます。それに葬儀こそ喪主すら明かさぬ密葬だったものの「お別れの会」はやるんですからさぞ盛大になるかと。

たった25歳でひとりぼっちで身を投げた宙組生や、彼女の突然すぎる不幸な死に苦しみ続ける彼女の遺族とはあまりに違いすぎます。「お別れの会」もやらないはずです。

角氏は一応は組織のトップとして遺族に謝罪したものの、本当の意味での責任を取らないままだったと私は思っています。
角氏にはもっと生きていて欲しかった。
生きて責任を取り続けて欲しかったです。

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