「二都物語」感想 浦井健治の若作り&英国の自己犠牲と反動

その他観劇、鑑賞

なんやかんや言ってもやっぱ、カネですなぁ。
どんどん気持ちが観劇から離れてパートに向かっている私ですがあまりの激安特価につられてポチしました。とにかくすんげー特価でしたよイープラス貸切公演「二都物語」の直前割。
いやその、どんなに激安でも知らない出演者ばかりとか興味ないストーリーとかならスルーするんですが、「ヒロインがトップ娘OGの潤花さん&宝塚でも1985年と2003年に上演」な作品ゆえ気になってはいたんです。読者さんからもおすすめいただいていましたしね。

ポスターでの潤さんのビジュアルは私の知っている潤さんと異なるものの(言われなかったらわからないレベル)、実物を拝んだらしっかり潤さんでした。ヅカ現役時代よりメイクは控えめな一方で演技力や歌唱力はアップしていたように思います。宝塚を退団後に入った大手事務所を2年もしないうちにやめたんだから芸能界から去るかと思いきや、ひょっとしたら個人で頑張り続けるかも?

でね、、、
その、、、
潤さんについてはこのくらいにして、おすすめしてくださった読者さんが決して望まない事を承知で、それでも「自分の感覚をそのまんま」記事にします。

とてっつもなくビビったのが浦井健治さんでした。出てきた瞬間ビビった。ビビビと惹かれたんじゃなくビビって引いたんですよ。

若作りもたいがいにせぇ!
40なかばでこれはあかんやろ、な前髪でした。
もうねぇお顔が半分見えないくらいワサワサ。しかもワサワサが邪魔して前が見えにくいのか浦井さんは時々首を振って視野を確保していて、これがまた若い男の子ぶっている感じで私の中では拒絶感マックスでした。

声の出し方も少年っぽさを狙いすぎ。
とても丁寧ではありましたし滑舌も良好で演技力・歌唱力ともにあります。だけど声量がないし、先にも述べた通りハタチそこそこの男の子ぶった声・演技・歌唱なんです。声優ならアリでしょうが舞台俳優ではキツかった、どんなに前髪で顔を半分隠しても見える顎周りなどに年齢が出ていましたから。
同世代の井上芳雄さんが顔をハッキリ出して年齢相応の演技をしてくれていたので余計に浦井さんへの違和感がアリアリでした。

でねぇ、観た後で浦井さんのこだわりの理由を知ったんですよ。
読者さんがコメントで教えてくれたんですが浦井さんは2013年の初演にも出演しているんですね。

https://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201305150002 よりお借りしました

井上さん浦井さんワンツーのまま今年の再演となったわけで。

2013年初演の制作発表

2013年がこれで、

https://www.tohostage.com/ataleoftwocities/ よりお借りしました

今年がこれ・・・といっても実際の舞台での井上さんはもっとおでこを出していて浦井さんはもっと顔を隠していまして、私なりに
「井上芳雄は12年の経年変化を受け入れて浦井健治は拒んだのだろう」
と推測しました。
私の中ではすっかり「永遠に青年であろうとする浦井健治」になりましたよ。公称身長は181cmですがそれが182cmな井上さんよりだーいぶ小さいんですよね、そのあたりも青年であり続けたい理由のひとつかな?

ちょっとは物語についても述べてみましょうか。
原作ではワンツーが超そっくりなはずですが井上さん&浦井さんにしても、宝塚版の大地真央さん&剣幸さん(1985年)や瀬奈じゅんさん&彩吹真央さん(2003年)にしても全然似てないですね。
それはさておき本来ならそっくりな2人はどちらもヒロインを愛し2番手が結婚します。トップスターはとにっかく自己犠牲しまくりでね、娘も産まれてハッピーな2番手とヒロインを祝福し続けるお人好しで、さらには2番手の命を救うために自分の命を差し出しちゃうんですよ。そうすればヒロインも2番手も娘も幸せになるから、って。どこまで自己犠牲に励むねん?
革命から半世紀ほど過ぎても動乱しっぱなしなフランスで2番手が死刑を宣告されちゃうんですね。2番手そのものは真面目なフランス貴族なんですが叔父が性悪過ぎたため「親族一同根絶やしの刑」に巻き込まれたわけ。それでトップスターが望んで身代わりになるんです。

ここで大切なのが「二都物語(原作にしたって『A Tale of Two Cities』」というタイトル。実際は「二国物語」なのですよ、だってパリとロンドンが舞台になっているんだから。
自己犠牲大好きトップスターはイギリス人。
原作者のディケンズはイギリスの文豪だから「おいらの国の美徳を物語にしてやらぁ」ってなところでしょうか。「近所のあの国にはない美徳やで、あいつらは自己中やしな」といった意図も感じます。フランス人については貴族にしても大衆にしてもネガティブな要素を強く出していますから。

イギリス人は相当に自己犠牲を尊ぶと私は思っています。
子どもの頃に「アムンゼンとスコット」だったかな、南極点遠征に成功・失敗した2人の物語を学校で習ったんですがイギリス軍人のスコットはとにかく部下を大切にして、窮地の中でも部下を捨てず、結果的に自身を含めて皆が命を落としました。ウィキに載っているロバート・スコットも概ねそんな人格だし超・自己犠牲タイプなのでしょう。
なのでついこないだまで私はイギリス人に良いイメージがありました。
だけど今は違います。
気付いたからです、イギリス人の超強烈な自己犠牲の対象は「愛する者限定」なのだと。愛する家族や友人、部下に対しては自分の命を捨ててでも徹底的に守ろうとする一方で・・・愛の対象ではない人々については徹底的に切り捨てるんですよ。
その究極が「RRR」じゃないですか?フィクションですがイギリス人がインド人を人間扱いさえしないエピソードをああもこれでもか、これでもかと詰め込んでいる事には理由があるはず。あまりにもオリジナル映画での描写がきっつーいので宝塚版ではかなりマイルドになっていました。

観て良かったです二都物語。
他の方の評価を読むと井上さんの自己犠牲ぶりについて、ひたすら感動しまくる方もいれば理解出来ないと切り捨てる方もいるようですね。
どちらももったいないです。
舞台そのものだけじゃないいろいろを得るんですよこの作品って。
なんのためにイギリスの文豪がこんな作品をこさえたんや?イギリスをアゲるだけじゃなくフランスをサゲたい意図もあるやんな?と想像したり、
「愛する者への徹底した自己犠牲(表)&どうでもいい者への徹底したじんけんしんがい(裏)」がセットになったイギリス人マインドについて考えたり、
とにかく脳みそに良い刺激になります。原作を読む気になれなくっても舞台なら触れやすいですからね、ホンマ観劇から得るものはデカいです。

二都物語はミュージカルでありながらコレといった名曲がなくて残念。是非ひとつふたつ良い曲を追加して宝塚で再演して欲しいです。
ハッキリ言ってワンツーとヒロインはどのトップスター・2番手・トップ娘でも大丈夫だったりしますが今なら月組かなぁ。ただし彩みちるさんが退団してしまうので困ります。というのも二都物語の2番手娘はとにかく復讐の鬼で「トップ娘路線から外れているけれど高齢すぎず超実力者」でなければならないのです。陰の主人公クラスですよぉ。過去に宝塚版で演じた有明淳さんや水月舞さんを私は存じませんが実力派だったんでしょうね。東宝版では初演が濱田めぐみさんだったのも超納得、この度の未来優希さん(ジェンヌOG・79期)も声といい体型といい存在感といいすんばらしい貫禄でした。

さて、本命であるはずの宝塚の大劇場公演はドラキュラものをやっていますが果たして、ストーリーから得るものがあるかなぁ?そうじゃなさそうでハラハラしていますw

コメント

  1. 東のつばめ より:

    たー様、こんばんは。東のつばめです。
    お仕事も充実したご様子で何よりです。

    今日は記事を読んであれこれ思い出した話をしたくなったので、
    さらっと読み流して頂ければと思います。

    30年ぐらい前ですが、スコット探検隊を題材にした
    『テラ・ノヴァ(テッド・タリー著)』の舞台を観たことがあります。
    出演者に若かりし吉田鋼太郎さんがいて、凄い声量とイケボが印象的でした。
    なので、20年近く経ちテレビでお見かけした時、すぐ思いだしましたよ。

    私は男性俳優には何よりも声と滑舌の良さを求めるのですが、
    吉田さんの喉が全く衰えたいないのには感動しました。

    反対に酷い滑舌で思いだしたのが、
    10代目松本幸四郎が染五郎時代に演じた『ハムレット』です。
    話題のキャストを揃えた座組で
    ハムレット:市川染五郎
    オフィーリア:アイドル的人気があった10代の女優
    ガートルード:久野綾希子(四季出身)
    クローディアス:村井國夫

    ハムレットの親友ホレイショーが関西の超超大御所芸人の御子息でしたが、
    ボイトレをきちんとしてなかったんでしょうね。
    滑舌が酷くて聞き取りにくいし、カバーするため大声を出しすぎてか
    声も相当かすれていました。
    親友役だから最初から最後までずーっと一緒にいるし。
    この後も七光りで舞台に出まくったらどうしようかと思いましたが、
    自分の観る舞台では、その後お見かけしなかったのでホッとしました。

    ハムレットとオフィーリアの事は覚えていないので、
    若いお二人は無難に演じたと思います。

    で、今でも忘れられないのが村井さんのクローディアス。
    演出でガートルードといちゃつく場面があったのですが、
    もうめちゃくちゃ男ざかりの色気がダダ漏れで、
    こっちは客席にいるのに、目が合ったらどうにかなっちゃいそうでした。
    兄を殺したのは王位への野心もだが、
    美しい兄嫁を我が物にしたくて、叶って嬉しくて仕方ない感じ。
    ラストは階段を使った激しい立ち回りを長時間していたので、
    倒れた後に息が上がっているのがわかりましたが、無理もなかったです。

    イギリスとフランスの対立は百年戦争なんてあったから歴史的だろうと思ってましたが、
    歴史解説動画によると、元々フランス国王の臣下がイギリス国王になった経緯があり、
    中世ではイギリス国王かつフランス国王臣下という時代だったとか。
    でも領土はイギリス国王の方が何倍もある時代もあり、
    一筋縄ではいかない関係だったみたいですね。

    雪組の『ROBIN THE HERO』はこの時代のお話で、
    歴史解説YouTube『五回目は正直』では、獅子心王リチャード一世・弟のジョン王の生涯を
    会話形式で面白く解説しています。
    その他、リジー・シダル、イザボー・ド・バヴィエールの夫シャルル6世などの動画もあり、
    歴史のおもしろ話なんかもありますからよろしければご覧になってみてください。

    未来優希さんですが、新人公演で演じたエリザのゾフィーが見事だったそうですが、
    動画で流れてきた男役の歌声も素晴らしかった。
    未来さんがトート。美穂圭子さんがエリザベートで『私が踊る時』を歌っていたのですが、
    歌も目線もしぐさも、衣装なしでトートに見える。
    美穂さんも自信を持ったエリザベートに見える。

    この動画を何回も聞きつつ、自分が小学校の時の宝塚なら、
    きっとトップスターだったろうになぁと思ったことでした。
    現在はご家庭もありつつ大活躍で、それはそれで良いことでしょうが。
    三拍子揃っているのに…と感じた次第です。

    最後にこれから本格的な夏が到来しますね。
    お仕事先が外ということでお身体にはお気をつけください。
    宝塚や観劇以外の話題でもブログはとても面白いですから、
    バランスをとりつつ無理せず続けていただければ嬉しいです。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      東のつばめさん、こんにちは。お返事が遅くなりすみません。
      はい、今はとにかくパートやパート仲間と遊ぶのが楽しいです。

      いやー、勉強になりました。
      東のつばめさんがおっしゃる「テラ・ノヴァ」を調べてびっくり!スコット隊の南極遠征が「テラノバ遠征」だったんですね!!船の名前に由来しているそうで。
      1990年3月の上演だったそうで、35年前の吉田鋼太郎さんはアラサーながらすでに貫禄ある存在だったんですね。今は朝の「あんぱん」で大活躍ですね。あら!今ウィキで知ったんですが吉田さんも6ヵ月ながら四季に所属していたそうですよ、それなら滑舌バッチリも納得です!
      わかりますわかります、私も男性俳優にはとことん声や滑舌の良さ、声量を求めます!ラブリンのように例外もいますけどね(実のところ声質はあまり好みじゃない)。私は何度も褒め称えた清水大星さんの怪人が好きですね、あとは現役ながらレジェンドな高井治さん。なんていうかなぁ、声質や滑舌が良いだけでなくさらに「個性」も求めるんです私は。これが実は難しい、声質や滑舌が良い方って個性を感じにくいように感じます。

      ふふ、

      >ハムレットの親友ホレイショーが関西の超超大御所芸人の御子息でしたが、
      >ボイトレをきちんとしてなかったんでしょうね。

      「超超大御所芸人」ってからには「やすきよ」やなと推測したら当たってたw
      ご自身はさぞ苦労に苦労を重ねただろうキー坊ですが、それゆえ自分の子ども達には苦労をさせたくなかったんですかね?3人もいるのに皆パッとしない。市村正親さんもまた「ご自身は苦労しまくったのに、、、」のケースで息子さんが表舞台で生き残るのは無理でしょう(キー坊次男アゲインかと)。
      ほほー、このハムレットは調べたところ1998年の上演でしたからオフィーリアの奥菜恵さんは19歳だったんですね。そんな彼女と十代目幸四郎(当時は七代目染五郎)さんの演技は記憶に残らぬ程度でしたか。私は高麗屋の3人はみんな苦手だったりします。劇団☆新感線版「阿修羅像の瞳」特別上映でも七代目染五郎さんにさしたる魅力を感じなかったし。
      村井國夫さんはテレビドラマで何度も拝んだものですが舞台出身だったんですね。クローディアスを演じた当時は54歳ですから「すべての男性にとって男盛り」ではないように思います、くたびれた54歳男性もたくさんいそうだし選ばれた54歳男性だけが色気ダダ漏れになるんでしょうきっと。私は「ノートルダムの鐘」で拝んだ野中万寿夫さんを思い出しましたが確認したら当時なんと62歳で、アラ還にしてああも色気ムンムンなえろ男なのは凄いなぁと驚きました。
      クローディアスははい、王位だけでなく兄嫁も欲しくて兄を殺したのでしょう。98年当時54歳の村井さんと48歳の久野綾希子さんですから年齢的に破綻がなく良い感じ。今年9月に片岡千之助さんのハムレットが上演されるそうですがクローディアスを演じる福井晶一さん51歳に対してガートルードを演じるのがアラサー(であろう)朝月希和さんなんですよね。そこを我慢するとしてもオフィーリアが朝月さんの同期なかのまりあさんってのが、、、
      今は役者に無理をさせない演出がデフォになりつつあるようです、おそらく福井クローディアスは息切れしないでしょうね。

      二都物語はホンマねぇ、やったらとフランス人を野蛮に描写しているように私は思います。貴族は若い女の子をりょうじょくするし庶民は荒々しいしで。
      もともとは深い関わりがあるのにね、望海風斗さん主演「イザボー」で知ったんですがフランス王の娘がイギリス王に嫁いでいるし。
      はい、一筋縄ではいかない仲なのでしょう。にしても車のハンドルは同じにして欲しかった!

      東のつばめさんおすすめの「5回目は正直」でもイザボーが取り上げられているんですね。それに雪組ロビンの時代も扱っているそうで。
      すみません、私は動画を観るのはかなり苦手なんです。文章になっていたら自分のペースで読ませてもらうのにな。

      未来優希さんは新人公演でゾフィーを演じるほどの実力者だったんですね。ほほー、初演エリザですかー!本公演ではエーアンの歌手だったそうで当時から歌ウマだったんですね。
      未来さんトート&美穂さんシシィの「私が踊る時」、さぞ素晴らしいんだろうなぁと調べたらすぐ出てきました!大劇場での収録だったんですねスカステ用かな?当時の未来さん細かったんですねー。
      そうですね、これだけの歌唱力だしビジュアルも相当だしでトップ夫妻になってもちっともおかしくなかったと私も思います。とはいえ宝塚は当時もどっぷり闇っていたのだろうという気もします、実力や一般ファンからの人気だけではトップになれない状態だったのだろうと。

      さて、
      すでに真夏のような暑さが続いています。はい、私のパートは屋外での作業なので体調には気をつけないと。お気遣いありがとうございます。
      私の宝塚以外の記事でも面白いと感じてくださるそうでとても嬉しいです。はい、自分のペースでポツポツアップさせていただこうかと。花組ドラキュラを観ましたので今度の記事は宝塚モノですw

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. ジャスタウェイ より:

    たーさま、二都物語の感想の記事、ありがとうございます。
    同じ演目を見ていても違った視点や感想があることは大変楽しいので、なるほど~と思いながら拝見いたしました。

    イープラスの直前割はすごかったですね。私にもメールが来たのですが、見に行ける関西の方が心からうらやましいと感じた魅力的なお値段でした。

    カーテンコールで「前は結構姿がそっくりだったけど、今回は12年経ったからあまり似てないよね」という話を主役の二人がされていたとSNSで見かけました。
    最後の入れ替わりの説得力を持たせるため、せめてもの前髪なのかと思っていました。

    宝塚だとオペラで細部まで見なくてはと思うのですが、それ以外ですとオペラは補助程度にしか使わずの観劇スタイルです。このため、私はあまりビジュアルについて気にならなかったのですが、たーさまの鋭い突っ込みに思わずクスッとしました。

    自己犠牲がすぎるという感想も確かにと思うのですが、原作のディケンズが敬虔なキリスト教徒だったので、救いのない時代における自己犠牲による赦しという話に集約したのかなと思いました。

    フランスは無罪の人にも処刑の判決くだすけど、イギリス人の我々は論理的だし、自己犠牲で家族を助けますという内容に我々はイギリス人であるというプライドも感じました。
    RRRの映画版は見ていないのですが、これでもかというシーンが多いのですね。
    確かに愛の反対は無関心といいますし、それ以外の人に容赦がないのがお国柄なのかもしれません。

    また井上芳雄さんはクリスチャンのご家庭で育ったという背景もあってか、孤独だったシドニーが人間愛に目覚めていく過程の芝居がとても自然で、この舞台でのシドニーは特に適役と感じました。

    最近はパートの皆さんとの交流が楽しい様子でなによりです!
    急に真夏を思わせる猛暑日が続きておりますので、お身体にはご自愛くださいね。

    これからも日々の出来事などの記事を楽しみにしております。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      ジャスタウェイさんは明治座で二都物語を観たんですよね、私はギリギリまでわからない状態でしたが梅芸でご縁があり良かったです。はい、とにっかくスペシャル特価なイープラス直前割でした。開演後30分くらいは遅刻でやってくる客がチラホラいまして、おそらく「開演には間に合わないけれどこの価格なら!」と直前割に申し込んだ面々かと。

      あら、井上さん浦井さんはカーテンコールでそんな会話していましたっけ?私は他の読者さんから再演だと教えてもらうまで12年ぶりだと全く知りませんでした。初演の画像を見ても似ているようには思わないんですが今年はもっと似ていないかも?私はとにっかく浦井さんが苦手になりました。もともと苦手だったけれどトドメになったというか。

      私はどんな舞台も双眼鏡で観ます、例外は高齢歌舞伎役者による若者役くらい?
      二都物語ではなんといっても潤花さん!メイクはだいぶ変わったけれど声はそのままだしホンマに歌がうまくなっていましたね。あとねぇやっぱ、男役よりリアル男性とのカップルの方が演じやすいんだろうとも思いました。

      自己犠牲については、イギリス国内だけの話ならああも違和感まみれにはならなかったでしょう。
      エヴレモンド伯爵の行為は卑劣極まりなく決して許されない、しかしながらどこの国でも起こり得る犯罪でした。マダム・ドファルジュが復讐心をたぎらせるのはごもっとものようで、しかしながら犯罪者本人ではなく親族まで皆殺しにしようとする残虐な一面もありました。この2人がいずれもフランス人で、ついでにいうとヒロインと結婚するのもフランス人。なんか「フランス人はみんな自己中」みたいな描写ちゃいます?でもって自己犠牲を担う正義の人だけはイギリス人なんだもんなぁ。私にはどうにも納得いかなかったです。
      だ、け、ど、それがこの作品の良さだとも思っています。作品に出てくる面々だけでなくディケンズの業(≒プライド)も詰まっていますからね。舞台の世界にポリコレ規制がはびこるのが嫌いな私にとってピッタリでした。こっそりお伝えしますと花組のお芝居よりよっぽど見応えありましたよふふふ。

      キリスト教といえばイギリスはプロテスタントでフランスはカトリックがメインですからこれまたややこしい関係が続いているんでしょうね。
      調べたところ井上さんはおそらくプロテスタントでしょう、父方が代々プロテスタント系の大学で教鞭をとっているそうなので。日本では圧倒的にこちらが多いようですしね、といってもプロテスタントとカトリック合わせても全国民の1%未満だそうですが。
      キリスト教徒である事はシドニーの演技に活かされていたと私も思います。あと井上さんってエエトシぶっこいてても少年っぽさがありますよね?ビジュアルや声の出し方でそれを狙っている浦井さんよりも井上さんの方が少年っぽかった。
      とはいえ若さが必要なワンツーですから次に再演するなら若い2人がいいかなぁ、10年後なら甲斐翔真さん、数年後なら海宝直人さんなんてどうですかね?

      はい、最近はパート仲間とつるむのが楽しいです。結婚してすぐに娘を授かり、以降は娘の母親として(あるいは夫の妻として)の付き合いばかりでしたから娘も夫も関わらないつながりがとても新鮮です。お茶するにしてもパート仲間はいろんな店を知っていて自分がいかに狭い範囲で生きてきたかを痛感します。
      お茶するにもお金がかかりますから猛暑は辛いものの頑張って働きます!

      私の記事を楽しみにしてくださるとの事、ありがとうございます。
      もともとピュアな宝塚ブログではなくさらに道を外れつつありますが応援してくださる読者さん達がいて本当に嬉しいです。
      いつもありがとうございます。
      こちらこそ今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  3. かなえ より:

    「二都物語」の感想ありがとうございます。
    私は明治座の2階正面の席で見ました。
    他の方もコメントされていたと思うのですが、1列目だったので立派な手すりが(涙)。
    浦井健治さんを見てたー様の以前のブログ記事を思いだしました。
    こちらに書いてしまいますが、井上芳雄さんとそっくりな設定なんですよね。(驚)
    浦井健治さん、来年花總まりさんの韓国ミュージカルで共演されると花總さんのファンクラブのお知らせ出演予告にありました。
    明治座で見た時は前楽だったので、井上芳雄さんのご挨拶がありました。
    座長として配慮のあるご挨拶でした。
    潤花さんは個人ファンクラブを設立されたみたいです。
    ファンクラブといえば中村隼人さん、入会金が千円で年会費が3千円というのです。
    びっくりです。

    「国宝」の映画ですが片岡孝太郎さんのブログで次男さんが鑑賞したという話題がありました。
    孝太郎さんはまだご覧になっていないそうです。
    次男さん4歳。PG12指定の3時間近くの作品をご覧になるのはかわいそうと思ってしまいました。
    性的描写、暴力行為、入墨入れる場面あたりが指定の理由と思います。
    歌舞伎俳優の市川猿三郎さんがご覧になった感想をアメブロあげておられますが、映画をご覧になった方が不快だとけっこうきつい表現SNSであげておられてきついなーと思ってしまいました。
    週末NHKのEテレで鴈治郎さんと吉沢亮さんの対談番組があるみたいです。

    歌舞伎座で幕見で「暫」を見てきました。
    私の気になる中村芝のぶさんが腰元でご出演だったのです。
    オペラごしでしたが本当におきれいでした。
    團十郎さんの出番がすごく似合っていて、素敵でした。これが「荒事」って演目かと納得してしまいました。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かなえさん、明治座の2階には立派過ぎる手すりがあるんですね。私は一度しか行った事がなく1階席だったので知りませんでした。いつになるかわからないけれど再訪する事になったら2階1列目は避けるようにします。
      ふふ、過去に私が浦井さんについて述べたのは望海風斗さんのセカンドコンサートでのゲストとしてのご様子でしたね。確認したら2022年の11月で2年半も前。この時私は浦井さんの若作りすぎる髪型、東京弁(?)なつっけんどんなアクセント、サービス精神に乏しいトーク内容に随分とガッカリしたんです。その後明日海りおさんのコンサートにゲスト出演した山崎育三郎さんがとにかく「気遣いの人」で大好きになり余計に浦井さんを残念に感じるようになりました。きっと井上芳雄さんも配慮しまくる方なのでしょう。
      私にとっては苦手な浦井さんですが人気は衰える事なく舞台出演が続いていますね。そうですか、花總まりさんと共演ですか。来春の全ツらしいですね。ご縁があれば観るかも?それこそこの度の二都物語のようなスペシャル特売があれば。

      潤花さんはビットファンでのファンクラブ活動ですかぁ、月720円という事は年会費8640円となかなかの価格です。隼人さんのほぼ3倍!
      いやー、隼人さんFCは逆に安すぎて怖い!しかも自動更新じゃないしコンビニ支払いも受け付けているしですごいサービス精神です。申し分ない美男子だし演技力もあるしな隼人さんですがここ一番の個性がないように私は思うんです、「べらぼう」でもイマイチ個性を出せていませんしね。
      とはいえ萬屋は魅力的ですねぇ、皆親族ですが
      ・中村萬壽(私にとっては「ドン萬壽」)・長男・次男
      ・中村錦之助・隼人
      ・中村獅童・長男・次男
      と目立つ3親子に分かれているんですよねぇ、ホンマ今後が楽しみ!まさに少数精鋭!

      歌舞伎つながりですが映画「国宝」について教えてくださりありがとうございます。
      7月1日のサービスデーにでも観ようか、と思っていたんですが今日観る事にしました。かなえさんが教えてくださった市川猿三郎さんのアメブロを読み「価格にこだわらず急いで観たい」な気持ちになったんです。20(金)の「スイッチインタビュー」も録画予約しました。教えてくださり本当にありがとうございます。
      孝太郎さんは57歳ですが再婚した方との間に4歳の息子さんがいるんですね。この子も歌舞伎役者になるのかなぁ?とりあえず母親はやる気満々っぽいですね、だからこそ4歳の息子に国宝を観せたんだろうし。息子さんにとっては罰ゲーム級に辛かったはずですけどね。

      六月大歌舞伎の「暫」を幕見で見たんですね!
      歌舞伎美人で顔ぶれチェックしたらまぁ凄い、実に豪華ですねぇ。芝のぶさんのお名前はなかったのでアンサンブル扱いなのかな。ホンマに若見えな美しい方ですよね。私はマハーバーラタで拝んだ限りなのでまた拝みたいです、それこそ南座での「流白浪燦星(ルパン三世)」で峰不二子を演じてもらいたかったなぁ。
      團十郎さんはやはりイケメンでしたか。私は「め組の喧嘩」で拝んだ限りなんですよね、芝のぶさんも團十郎さんも東京メインなのが残念~

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  4. 東のつばめ より:

    たー様、こんばんは。
    コメントのお返事ありがとうございます。

    あはは、バレましたか。
    関西の超超大御所芸人は、今でも「やすきよ」なんですね。
    全盛期は昭和でしょうに正にレジェンドと呼ぶに相応しい。
    私が観たのはご次男でしたか。
    ご長男は芸能界を辞めているみたいなので、
    そちらなら悪いと思って匿名にしたのです。
    しかし、きよし師匠だって声が潰れたら漫才できない訳だから、
    ボイトレの重要性は知っていたでしょうに本当に不思議です。

    で、びっくり!
    当時の村井國夫さんは54歳だったんですか(驚)
    今の今まで45歳ぐらいだと思っていました。

    野中万寿夫さんといい、50代以降で色気ダダ漏れというのは、
    男性ホルモンのテストステロン値が高いのでしょう。

    先日知ったのですが、このホルモンはエロだけでなく、
    生きる意欲を維持するにも重要な役割を持っているとのことで、
    年齢で減少するが、筋トレで数値が上がり、
    アルコールの過剰摂取で下がるそうです。
    今は筋トレをする人が多いですから、
    健康にシニア以降を過ごす男性は増えるかもしれません。
    よい傾向ですね。

    今は役者に無理をさせないですか。
    ダブルキャストも普通ですものね。

    役者に無理をさせる…で思いだしたのが、NHKの放送で観た、
    藤原竜也が主演の『ハムレット』でクローディアスは平幹二朗さん。
    平さんは途中で殺人の罪の重さに苦しみ、神に救いを求めるのですが、
    舞台上で上半身裸になって頭から水をかぶるのです。
    たー様もおっしゃった本水というものですね。
    衣装を着ていれば衰えは感じなくても、
    当時の平さんは80歳超えで、
    身体はすっかりご老人のものの上にびしょ濡れですから、
    「ご老体に随分と無茶させるな」と思ったものです。

    福井晶一さんは存じ上げなかったのでサイトを見ましたが、
    クローディアスを演じるのにちょうど良い頃だと思います。
    でも朝月さんとのバランス。かのさんとのバランスはどう取るつもりなのか。
    演出家の腕の見せ所でしょうね。

    先ほど未来優希さんの動画を検索したら、
    1996年の新人公演
    2007年の本公演で演じたゾフィーが出てきたのですが、
    どっちも女役の声が綺麗に出ていましたね。
    特に新人公演では、昼はエーアンの歌手で男声、
    夜はお稽古で女声だから大変だったでしょうが、
    こなせるだけの芸達者だったから、生き残ってらっしゃるのでしょう。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      東のつばめさん、こんにちは。
      はいそーです、少なくともアラフィフ関西人な私にとって「関西の超超大御所芸人」はやすきよ一択です!
      はいホンマにレジェンドでした、やすしさんの破天荒な生き方やそれに見合った最期もまたレジェンドっぽくって。息子さんもお父さんに似た要素がありそうですがレジェンドにはならなかったですね。
      きよしさんの息子さんで芸能活動をやめたのはおそらく次男さん(ホレイショー)かと。長男さんは今も吉本所属のようです。ホレイショーは現在飲食店を経営しているそうですが何かと父親を頼っていそうですね。なんだろう、きよしさんの子ども3人は50を超えた現在も皆父親頼みのままですね。

      村井國夫さんは1944年生まれでサンシャイン劇場でのハムレットに出演したのは98年ですからはい、54歳でしたね。おそらく45歳くらいに見えるイケメンだったのでしょう。
      そーですか、男の色気ムンムンにはテストステロン値が関わっているんですね。今日ジェームス三木さんの訃報が出ていましたが彼も相当にテストステロン値が高かったんでしょう。
      このホルモンはエロ、生きる意欲に関わるんですね。女性にも男性の5~10%ほどあるそうですからアグレッシブな女性はテストステロン値が高いのかも?私もはかってもらいたいなぁ、アルコール摂取は減ってるし運動をしているしパートも肉体労働タイプですから高いかも?

      役者に無理をさせない件ですがはい、演者だけでなく興行主にとっても安全を取りたいのでしょう。そういえば私が好きな四季のレジェンド、高井治さんはあまりにも怪人をやらされすぎて燃え尽きモードになっていたそうです。それでも退団せずアンサンブル1枠で「オペラ座の怪人」への出演を続けJCSにも出ているんですからやっぱレジェンドです。

      平幹二朗さんは存じませんでしたがイケメンだったんですねぇ。俳優座出身だそうで同期にはあら、ジェームス三木さんのお名前が!演劇の世界って狭いですホンマ。
      ジェームス三木さんは役者としては成功せず脚本家になったんですが平さんは成功したんですね、蜷川幸雄さんとの出会いが大きなきっかけだったそうで。パワハラが酷かった噂の絶えない蜷川さんですが功績もありまくりだったんですね。ハムレットへの出演は1994年だそうで、他にもシェークスピア作品に出演しまくりだったそうですよ。
      そうですか、ハムレットでの平さんは本水を披露してくれたんですか。日本人が舞台に立つにあたり、たとえシェークスピア作品であれ歌舞伎は参考になりまくると私は思っています。そういえば「二都物語」は自己犠牲がテーマになっていますが歌舞伎でも「俊寛」がまさに自己犠牲なんですよ。ただし日本人同士での話だし、友人の幸せのために己の命を捧げた俊寛ですが一人ぼっちになった途端に「ホンマはこんなところで死にたくないんや~」と言わんばかりに荒れ狂うシーンが見ものです。ここがあるから名作になったんだし。二都物語は自己犠牲した井上さんが最期まで良い人でしたから名作にはならないでしょう、この作品はフランスをバカにしている面もあるしね。

      はい、私も福井晶一さんはビジュアルも声質もクローディアスにピッタリだと思います。ただしそう、朝月さんやかのさんとのバランスがね、、、そうです演者だけでなく演出家の腕の見せ所でしょう。

      未来優希さんはある意味ジェンヌOGっぽくない方ですね。マダムドファルジュはジェンヌOG向けではない業の深い役です、初演が四季出身の濱田めぐみさんなのもホンマに納得。
      ジェンヌとしては大成しきれなかった未来さんですがそれゆえ退団後に活躍しやすいのかもしれません。トップスターOGは退団するなり活動が停滞しがちですから、何が幸せなのかってわからないですね。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  5. かなえ より:

    コメントにお返事ありがとうございます。
    19日は歌舞伎座の休演日なのでこの日に映画「国宝」をご覧になる役者さんもおられるのかなと思います。

    国立劇場の閉場で現在歌舞伎鑑賞教室というのを
    荒川区のサンパール荒川というホールで開催中です。昨年の「封印切」に続いて今年は「土屋主税」
    という演目です。
    昨年に続き今年も行ってきました。
    たくさんの高校の生徒さんで貸切状態でした。
    去年は夜「社会のための」とついた日でお客さも少なかっったので会場を埋めつくしたお若い方に圧倒されました。
    前半30分位前説があって休憩後に公演です。
    鑑賞教室開催のイベントで「歌舞伎俳優トークライブ」というのがあり行ってきました。
    公演で前説のメインをされている市川青虎さんという方で、浴衣で登場されたので?羽織袴じゃないの?だったのですが、前半作品の前説に関するトークをされてから「歌舞伎体操」をやってみましょうとお声かけがあり、体操を実践されておられました。けっこうな運動量でした。2代目猿翁が考案された体操だそうです。
    その後質問コーナーがあり丁寧にお客様に回答さ
    れていました。
    とっても配慮があって頭の回転が早く魅力的な方だなと思いました。最後の質問で「自主公演」の開催の予定とありちゃんと集中して回答を聞いていなかったのですが、「いつかは團子君が」みたいな発言されていました。
    市川猿三郎さんのブログを読んでも感じるのですが、屋号の実質的な頭がいなくなると歌舞伎は大変だなと実感しました。

    今話題の人?中村児太郎さんの過去のインスタに中村芝のぶさんとのツーショットの写真ののった投稿がありました。
    中村児太郎さんたちの祖父前中村芝翫さんのお弟子さんなのだそうです。
    芝のぶさんはSNS発信があまり頻繁でなくて、 
    今月歌舞伎座は?で、もらってきたチラシにはお名前のっていなくて中村芝のぶさんのファンの方のブログ投稿を見て幕見で見に行きました。
    「暫」の侍女6名の中のお一人でした。
    紫色の着物がとてもお似合いでした。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かなえさん、歌舞伎座の休演日だった19日はたくさんの歌舞伎役者が国宝を観たかもしれないんですね。おそらくいろんな気持ちになったでしょう、私は18日に観まして想定外にイマイチでした。他の読者さんから「ファンタジーとしてはあり」と教えてもらったんですが割り切る事が出来なくて。

      土屋主税の感想をありがとうございます。調べたところ「仮名手本忠臣蔵」のスピンオフのようですね。出だしといい「松浦の太鼓」と似ています。とはいえこの度は従来の演出を大幅にアレンジしラインを使った画像を用意したりと大胆な工夫をしていたんですね。
      さらにトークライブなるイベントにも行ったんですかー、市川青虎さんは「新・水滸伝」で拝みました。まったくもってハマれない作品でしたが歌舞伎座での良い想い出です。キャストは澤瀉屋が多いもののトップスターは(ドン萬壽グループの)萬屋な隼人さんですしヒロインは(中村橋之助・福之助・歌之助の三兄弟やがんちゃんグループの)成駒屋な壱太郎さんでした。
      これがねぇ、、、2013年の「新・水滸伝」では澤瀉屋が仕切っていたんですよ。トップスターは市川右近(現在は市川右團次・高嶋屋)さんで、猿翁さんの血縁ではないものの芸をガッツリと継いで澤瀉屋のドンになるはずでした。なのに猿翁さんの実子・孫である香川照之さん親子が2011年に澤瀉屋に入ってきて、歌舞伎俳優としては市川右近さんがうーーーんと格上のはずなのに結局は立場を失い澤瀉屋を出て行ったんです。
      当初の予定通り市川右近さんが澤瀉屋のドンになっていたらいろんな事が違っていたでしょう、猿之助さんがお山の大将になりすぎる事はなく、ゴシップ誌に狙われる事もなく、あんな事件を起こす事もなく、、、だったかもしれません。
      青虎さんは團子さんに期待しているんですね。もうそうするより他に手立てがないですもんね。そう、歌舞伎役者は親や屋号のドンの力量がとっても重要です。青虎さん猿三郎さんはどちらも部屋子出身で澤瀉屋所属なんですからそりゃあいろいろ大変でしょう。

      中村児太郎さんは存じませんでしたがあら!中村三兄弟の従兄弟なんですね、成駒屋のプリンスのひとりじゃないですか!一方で中村芝のぶさんは七代目芝翫さん(中村三兄弟や児太郎さんの祖父)の部屋子で、師匠の「芝」を名前にいただくほどの方ではありますがどうしても児太郎さんより格下になってしまうんでしょう。女形の大名跡「歌右衛門」を襲名する可能性があるのは児太郎さんなわけで。
      だけど、、、ほんの数年間であれ歌舞伎を楽しんでいた私がいっさい覚えていない、おそらく拝んだ事がないんですから児太郎さんの美貌や実力、やる気はさしてないかもしれませんね。芝のぶさんはマハーバーラタで一発で記憶しまくりでした。
      先ほど「歌舞伎役者は親や屋号のドンの力量がとっても重要」と述べましたが、どうも児太郎さんは父親である九代目福助さんの病状が思わしくないようです。それゆえ児太郎さんの十代目福助襲名(かつ父親の九代目福助さんの七代目歌右衛門襲名)が10年以上も棚上げになっているそうで。にしても10年以上待機して30歳を過ぎても漫然と過ごしてきた上にこっそりと結婚したり、まして妻に暴力を振るったりとは、、、どう考えても努力も忍耐も足りません。しょーもないプライドだけは高かったかも?六月大歌舞伎では加茂三郎という役(女形じゃなく立役っぽい)でプリンシパル入りしているようですがどうでした?福助、歌右衛門を目指しているなら芝のぶさんと同じ侍女として頑張れば良かったのにね。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  6. かなえ より:

    コメントにお返事ありがとうございます。

    児太郎さん七之助さんの結婚披露宴がまもなくですが、どんな顔して出席するのかと週刊誌の記事のネットニュースを見て思いました。
    ラグビーをされていたそうでご自身のユーチューブチャンネルにも「ラグビー」とタイトルが入っています。

    週末歌舞伎座の幕見で「元禄花見踊」を見てきました。
    この日の午後の部はティファニーの貸切公演だったそうです。
    歌舞伎座の外観の赤い提灯がティファニーブルーになっていて夜はブルーにライトアップされたそうです。
    今月の祝幕がティファニー提供です。
    制作された画家の方が以前小学校の美術の先生をされていて米吉さんと右近さんが指導を受けたそうですよ。
    おふたりの小学校は成城学園みたいです。

    「国宝」の映画休演日に米吉さんとお父さまで鑑賞されたみたいです。
    米吉さんのインスタのリールで、作品に関する感想はありませんでした。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かなえさん、お返事が遅くなりすみません。
      昨日七之助さんの結婚がYahooニュースになっていましたね。挙式の参列者は錚々たるメンバーだったそうですが児太郎さんもいたのかなぁ?女形の大名跡の家柄に産まれて女形になったにも関わらず極秘結婚したうえにDVなんてカスもカス。マスコミやご贔屓筋の相手が出来る人と堂々と結婚しなくちゃいけませんでした。彼の公式サイトのトップ画像にギョッとしましたよ、「阿古屋」の姿だったので。めちゃくちゃ有名な演目なんですよねこれ。自力で演じる権利を得たタマ様と異なり児太郎さんは家柄のお陰で演じる事が出来たんです。
      ラグビーが好きならそっち方面を極めれば良かったのにね。にしてもラグビー選手にとっては迷惑ですけど、DVのイメージがつきかねませんから。

      元禄花見踊、調べました。出雲阿国なんですね。歌舞伎はもともと彼女が始めたらしいですね、その後女人禁制になったわけですが。
      尾上右近さんは立役の方が美しいと私は思っています、どうにも女形としてはデカくて。物理的にデカいだけでなく立ち振舞にしたって女形より立役に向いていると私は強く思っています。阿国の様子はいかがでした?
      へー、ティファニーブルーのライトアップなんて素敵ですね。私が結婚した頃は結婚指輪といえば「ティファニー・カルティエ・ブルガリ」が御三家でしたが今はハリー・ウィンストンやブシュロンも人気だしティファニーの人気が下がっているように感じます。全盛期を知っている世代(ようは中高年層)が多い歌舞伎ファンにアピールしたくなるのもわかるような。ただし祝幕までティファニーブルーとなるといよいよ若者からは遠ざけられるかもしれません。
      へー、米吉さんと右近さんは小学校の同窓なんですね。確認したところ米吉さんは大学まで成城でしたが中退、右近さんは高校で堀越に進んだそうですね。

      米吉さんのお父さん(五代目中村歌六)は人間国宝ですから映画の国宝も気になったでしょうね。たぶんだけど気に入らなかったんちゃいますかね?歌舞伎役者はやくざとつながっている!という出だしからしてアウトでしょ。吉沢亮さん演じる女形が国宝になるのはオカシイですマジで。上方歌舞伎の大物ながんちゃんすらまだそうなっていないんですからね。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  7. るいるい より:

    たー様こんにちは

    二都物語、明治座に続き御園座でも観てきました。
    明治座は1階実質10列目でセンター寄りの通路横だったので、視界は全く問題なかったです。
    御園座は2回目だし、安い席でよかったので(それでも1万ですが)2階の後方でした。
    ちょうど手すりの後ろで、舞台の一番前が見えなかったのですが、そんなには問題なかったです。
    舞台に対して斜めのお席で、足元が広かったし、そんなに距離も感じなかったですので、そこまで思い入れのある舞台以外ならありかもと思いました。
    しかし大阪も安いチケット出ていたみたいですが、御園座も平日とはいえがらがらでしたね。
    2階のS席なんて前の方にしか人いなかったです。

    潤花さん、wowowの井上芳雄さんの番組出演されたときは、ずっと品のない笑いで、どうなのかと思いましたが、舞台では見事に化けていました。
    ただ歌は、高音が安定してなくて上手いとは言えなかったですね。
    たー様ご指摘の浦井さんは昔から観ていますが、いいか悪いかは別としてあまり変わらないですね。
    声質が若いし、若い役柄が多いように思います。
    ちょうど10年前に、今年再演するデスノートで主役の夜神月されていて、34才で高校生役でしたけど、全く違和感感じなかったですよ。
    今年の再演はリュークっていう死神役なので、どう演じられるのか楽しみです。

    井上芳雄さんのシドニー・カートンは明治座で観たときより、御園座で観た時の方がグッときました。
    御園座は双眼鏡も持っていかなかったので、表情もそんなには見えなかったのですが、2度目のせいなのか、歌が素晴らしいからなのか分かりませんが。

    どうせ外出するならと、夜は別の舞台を観たのですが、ストレートプレイの翻訳劇で、演者さんの演技とかは素晴らしかったのですが、ちょっと疲れてしまいました。
    やっぱりからっと楽しい舞台か、素晴らしい歌が聞けるミュージカルが良いですね。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      るいるいさん、明治座に続き御園座でも「二都物語」を観たんですね。ええっとね、私にとってここ暫くの間に観た中では二都物語が一番良かったですよ、国宝よりドラキュラよりうーんと良かった。明治座には一度生きましたが御園座はまだですのでいつかは行きたいです。建て替えになる(が名古屋駅からさらに遠ざかる)四季劇場も気になるし。
      特売とはいえ1万円でしたかー、梅芸の時はもっとリーズナブルでして何としても貸切公演を満席にしたいイープラスのプライドを感じまくりでした。

      ええっと潤花さんの下品な笑いは現役時代からじゃないですか?ゆりかコンサートの配信を観ていたんですが真風さんのトークより潤さんの「キャー、アハハ」な笑い声の方が印象的でした。
      今となっては潤さんなりの処世術だったのかもと思っています、とにかく笑い飛ばしてごまかすといった感じ?
      舞台では化粧といい演技といい良かったですね、歌にしたって私は気になりませんでした。
      浦井さんは、あくまで私の話ですが、とことん苦手になっちゃいました。最初に拝んだのが望海さんコンサートのゲストで、ツンケンした物言いに「あまりにだいもんへの配慮がない」と思ったまま悪化の一途です。
      ほほー、2015年のデスノートには吉田鋼太郎さんが出ていたんですね、彼の歌声にめっちゃ興味あります。へー、2015年版で吉田さんが演じたリュークを今年は浦井さんが演じるんですね。

      御園座では井上芳雄さんのシドニー・カートンが更にブラッシュアップしていたんですね。
      私が二都物語で残念に感じるのが、シドニーがひたすら後悔なく命を差し出すところです。悩んだり、いっぺんは決めたものの悔やんだり、やっぱり生きていたいと葛藤したり、、、そんなシーンがあったら良かったし、井上さんならその苦悩ぶりを見事に演じてくださった気がします。

      夜は別の舞台を観たんですね。そうですねぇ、二都物語がなかなか重いだけに掛け持ちするのはパーッとしたショーなどが良かったかも?

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  8. 名取 より:

    二都物語、感想面白かったです。私は初演を帝国劇場でみたのですが、ヒロイン役のすみれが死ぬほど下手くそでショックでした。今回地元で再演で嬉しくて、チケット代16500円にはびっくりしましたが、記憶を塗り替えたくて観ました。

    私も浦井さんの前髪、どうみても不自然だし(前方でもまじで顔見えなかった)キャラも薄くて違和感がすごかったです。 

    調べたら、どうも原作からして浦井さんの役はわざと薄いキャラで、シドニーのもう一人や善性の象徴であり、ルーシーへの愛だけでなく、彼を救うという自己犠牲により、キリスト教での魂の救済と復活を達成すると言うことらしいです。だから、命を無駄にするというより、むしろ魂の再生という前向きな?理由らしく、原作にはそういう示唆もありました。

    でも原作がそうであっても、2人がそっくりであるというのはカットされているし(だから後の入れ替わりのことを考えて前髪長い?)、そもそもミュージカルとしてだいぶ脚色されているので、そこだけ忠実にされても意味ないですよね。あの前髪は、演出家の原作へのへんなこだわりなのかと邪推してます。 

    結構舞台で不自然さを感じて調べると、だいたい理由が宗教が人種なんですよね。他の演劇でも、日本人が特にメイクせず外国人役で、実は黒人という設定があって腹落ちしたことがあります。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      名取さん、はじめまして(ですよね?)
      二都物語の初演について教えてくださりありがとうございます。すみれさんは歌唱力はあるものの演技力が不評のようですね。この度の再演でヒロインを演じた潤花さんはどうでした?すみれさんよりはマシだったのかな?

      初演は帝国劇場だったのに再演まで12年もかかり、しかも明治座というのが初演の評価を表しているように思います。
      ふふ、名取さんにとっても浦井さんの前髪は妙だったんですね。

      ふーん、浦井さんが演じたチャールズ・ダーニーはもともと薄いキャラだったんですね。でもってチャールズはいわば、井上芳雄さんが演じたシドニー・カートンをいわばアゲるための存在だったんですね。
      そうですかぁキリスト教がらみですかぁ、シドニーがジーザスってわけですかね?私としては自己犠牲を後悔するシーンも欲しかったんですが(歌舞伎「俊寛」がまさにそれ)、ジーザス絡みだとそうもいかないですね。
      でも、、、シドニーは生き返っていないわけです。処刑台に向かったシーンで劇は終わったし。
      せめてイギリス単独のストーリーにしてくれたら良かったんですがシドニーがイギリス人でチャールズがフランス人だからなぁ。この作品はフランスでも上演されたのかなぁ?

      あの前髪なんですけどね、2人が似ている設定ゆえなら井上さんにしたって前髪もっさりにしなきゃアカンと私は思います。
      演出家のこだわりなら良いんですが私はどうしても浦井さんのこだわりだと思ってしまって。

      >結構舞台で不自然さを感じて調べると、だいたい理由が宗教が人種なんですよね。
      ほほー!
      これは良い事を教えていただきました!
      そういやそうですね、ドリームガールズなんて日本人だけでアフリカ系もコケイジャンも演じたんですから妙でした。

      この度はありがとうございました。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  9. 名取 より:

    お返事ありがとうございます。いつも鋭いツッコミに楽しませてもらってます。
    原作を光文社古典新訳文庫で読みましたが、ラストにシドニーの独白みたいのがあって、ダーネイ夫妻は息子に自分の名前をつけるだろう、夫妻も子孫も自分のことを忘れないだろう、って言ってます。
    つまり、おっしゃる通り、シドニー=ジーザスで、死ぬことで生き返る(復活)ということらしいです。
    理屈はわかりましたが、舞台だと(苦悩はしてても)決断早いし、夫妻との絡みも少なくて、あっさり死を選んだようにみえて、日本人には理解できない気がします。
     
    潤花さんは歌も演技もよかったです。可憐ですごく役にあってました。すみれさんは、声量が全くなく、上手いとか下手とかいうレベル以前でした。

    髪型は確かにそうですね。井上シドニー、めちゃ顔出してましたから。そっくり設定なしで、入れ替わりってなんでバレないのかと思いました。フランス革命時の裁判っていい加減だからと言われればそれまでですが。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      名取さん、追加のコメントをありがとうございます。
      二都物語の原作を読んだんですね。ほほー、シドニーの独白ですかー。
      >ダーネイ夫妻は息子に自分の名前をつけるだろう、夫妻も子孫も自分のことを忘れないだろう
      ふーん、、、
      私はそんな頼りないご褒美で自分の命を捧げる事は出来ないです、実際のところシドニーを覚えているのはせいぜいダーネイ夫妻だけでしょうし。
      だけど「シドニー=ジーザス」だと思えばわかるような気がします。はい、日本人には理解できない感覚かと。

      潤花さん良かったですかー、はい、まずもってビジュアルが良いですよね若いし。そうですかぁすみれさんは声量がなくダメダメでしたかー。

      はい、井上シドニーはこれでもかってほどにおでこ丸出しでしたね。初演の時(私は画像でしか見ていません)より出しているような。
      初演の宣伝「レミゼ超えかも?」からして駄目でしたね、「第二の(有名アイドル)」みたいな宣伝でヒットを飛ばした歌手がほぼいないのと似ているような。
      この度の二都物語の再演は井上さん浦井さんにチケットを売る能力があるとみなされたからでしょうが全ツとしては厳しかったようですし再再演はないかも?
      まぁその私としては観て良かったです、宝塚版も観てみたいですよホンマ。

      この度もありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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