WordPress無料テーマ「Cocoon」のリスク　私が経験した事

月組の大千秋楽な今日ですが、私の一身上の都合で、どうしても4月中にアップしておきたい記事を書きました。内容は宝塚から離れており

・WordPressの無料のテーマ「Cocoon」を使っている方、興味がある方
・私「関西の、たー」に興味がある方

向けにしたつもりです。私に興味がなくてもCocoonに興味があるなら読んで欲しいし、WordPressやCocoonを知らなくても私がブログ運営で苦しんだ事を知りたいなら読んで欲しい。

とはいえ一番の目的は読んでくれる方々のためではなく、私のためです。
私の気持ちの整理のためにこの記事を書きました。

内容はかなりウェットになります。
ご了承いただいた上で、どうか「戻る」をポチせず以下にお進みいただけると幸いです。

・・・・・

2019年の春、私はWordPressでブログ運営を始めました。選んだテーマは「Cocoon」です。しかしふたつのブログ運営に失敗してしまい、12月に「これが最後」と運営を始めたのが「たーの宝塚」でした。
「無料なのに高性能」と誉れ高いCocoonに満足していたし、どこか、永遠に安定した状態をキープ出来るような気がしていたんです。

しかし2023年4月に初めて不具合が発生しました。
そして知ったのです、このテーマは

１）サポートを期待出来ない
２）将来的に有料になる可能性がある

と。
Cocoonにもリスクやデメリットがある事に気付いたんです。
まずは「１）サポートを期待できない」について述べてみます。
あくまで、私の体験談です。
もう一回言いますが、私が感じたCocoonのリスクでありデメリットです。

不具合は突然に発生しました。記事をアップしてから何時間も過ぎているのに、Cocoon上に表示されるビュー数がやたら極端に少なかった。
その時の画像はキャプチャしていないのですが、翌日にアップした

この記事もまた、24時間すぎてこんなビュー数だったんですよね。こんなに少ないはずないのに。

私は不具合の発生に気付いてすぐ、Cocoonの掲示板に質問をしました。Cocoonのサポートって公式サイト上にある掲示板だけなんです。私がお邪魔した時の様子では開発者さん（以降「Y氏」）が運営しており、数名のITに詳しいと思われる常連さん達が頻繁に出入りしている状態でした。

私が最初に書き込んだのはこちら。
掲示板には「雑談」専用の板もありこちらが賑やかだったのですぐにお返事をいただけると思っていましたがそうはいかず、2つ追加で質問の書き込みをしてようやくついたお返事が

こちら。最初の質問から14時間ほどすぎていました。自分の気持ちを文章で伝える事にちょっとした自信があっただけに軽くショックでしたが気持ちを切り替え、「そうか、それなら」と私は熱心に追加の書き込みをしました。

これね。実際はもっと長いです。
私の記事のビュー数はこんなに少なくないはずだ！
と熱弁（熱文章）をふるいました。Cocoonの集計機能が不具合を起こしているはずなので解決方法を教えて欲しかったんです。

私の中では「完璧に説明出来ている」でした。
だけど・・・Y氏や常連さん達は私のブログに起きた現象を信じてくれませんでした。私が決定的な証拠を用意出来なかったからです。言い訳すると私はCocoonの集計機能だけで満足しており、他の分析・解析ツールには全く興味がありませんでした。

そう、私は今までずっと「勘」で3年半近く運営を続けてきたんです。だから掲示板にも、私がこれまで勘で運営してきた経験談を長々と書き連ねるしか出来なかったんです。

その後Y氏の返信がようやく付いたものの、

一応私のサイトに来てチェックしてくれたようですが「集計機能は正常である」と判断していました。
Y氏の判断を受けてでしょうか、

Y氏の援護射撃（＝私の主張の否定）をする常連さんも出てきたり。
私が「突然、集計がおかしくなった」と伝えているのに、「突然、集計がおかしくなると言う事はないと思います」のお返事・・・

きっと援護射撃さんは私のブログを訪ねていないのでしょう。もし訪ねていれば、

宝塚ブログでありながら飲食系の記事でも多くのビュー数がある事に気付いたはずだし、ほぼすべての記事に読者さんからのコメントがついておりそれなりに盛況な状態である事に気付いたはずですから。

Cocoonの集計機能が不具合を起こすと、「（数字）views」の表示を出せなくなります。これは私にとっては強烈な困り事でした。

だからどうしてもY氏や常連さん達に信じて欲しかったし、それにはどうしても決定的な証拠が必要でした。
私にはその術がなく困っていたのですが、とある常連さんがグーグルアナリティクスの使い方を丁寧に教えてくれたのでどうにか証拠を用意できました。

私は一応このアナリティクスの存在は知っていたものの、まともに使った事がなかったんです。なので

ページごとにこんなに細かな集計が出るなんてホント、知りませんでした。
私は嬉しかったです。
これでようやく、Y氏も常連さんたちも私の主張を認めてくれる！
と、安堵しました。

しかしながら結果は残酷で、

アナリティクスの使い方を教えてくれた常連さんは私に起きた現象を認めつつ「何が原因か検討がつかない」とフェードアウト。

それでもこの時はまだ、Y氏が助言をくれると信じていたんですよね。
まさか、Y氏があんな返信をするとは夢にも思わずに。

「僕ら」って、Y氏と常連さん達なんですよね。私は、Y氏と常連さん達では責任の度合いが大きく違うと思っていますけど。
Y氏から「自分たち　と　あなた」扱いされた私は強烈なボッチ感に襲われました。

ショックだったのはボッチ感だけじゃなかった。
私が決定的な証拠を提出したにも関わらずY氏は「証拠不足」認定して追加の証拠を要求した事が残念だったし、さらにはJetpackなるプラグインを勧めてきたのも受け入れがたい苦痛でした。
JetpackはWordPressを運営しようと思った人なら一度くらいは目にするプラグインです。集計・分析機能が秀逸らしいですね。だけど私はCocoon上での集計機能さえ回復したら良かったのであり分析に興味はありません。
Cocoon上の集計機能が回復し、これまで通り正常なビュー数が表示されるようになって欲しい。それだけが私の願いでした。
なのに、あくまで私の感覚で言うと、Y氏は開発者でありながら私を襲ったCocoon上での不具合に向き合ってくれなかった。他の分析プラグインを使えと言ってきた。
私はパソコン画面の前で愕然とし、落ち着くために牛乳を取りに冷蔵庫に向かおうと立ち上がった途端にヨロケてしゃがみ込むくらいにはショックを受けました。

掲示板の話に戻るとその後、常連さんのひとりが励ましのコメントをくれて、私はどうにかY氏が要求したさらなる追加の証拠を用意する事が出来ました。そして利用しているサーバー会社がサポートしてくれなかった事も伝えました。私としてはめいいっぱい、自分が困っている事を伝えたつもりです。

しかし・・・
あれから2週間、私の質問スレッドは誰からの書き込みもなく、野ざらしならぬネットざらしになっています。

日にちが過ぎたのでだいぶ下に流れてしまいました。タイトルの頭に鍵マークがついている質問は「解決済み」の意味です。私の質問は未解決なままですが今も放置されっぱなしです。

掲示板の内容すべてに興味ある方はこちらをどうぞ。

これがね・・・
Y氏がひとりで開発しているテーマなら、受け入れていたんです。
私だってどうにも苦手な、私にとってマナー違反な読者さんをコメントから締め出した事があります。なので、Y氏が開発して無料配布したテーマを使った以上、Y氏に嫌われたらサポートを受ける事が出来なくなるのは仕方ないと諦める事が出来ました。

しかしいつの間にかCocoonは、エックスサーバーというここ20年ほどで急速に業績を伸ばしているレンタルサーバー会社に譲渡されていたのです。

これからようやくCocoonの
「２）将来的に有料になる可能性がある」
の話になります。

このように大々的にエックスサーバーの公式サイト上に掲載されていました・・・が、私は正直、自分の環境に不具合が生じるまで知らなかったです。
無料で使わせてもらって収益まで得ていたのに、CocoonやY氏に何が起こっているかを全く知ろうとしなかった。2021年7月にY氏が「SWELL」というテーマを開発している方と業務提携した事は知っていて、私はこの時にY氏にわずかばかりの寄付をして、自分は正当なCocoonユーザーとなり未来永劫Y氏からのサポートを受ける権利があると思い込んでしまったんです。
しかし実際は、Y氏はたった1年2ヶ月でSWELLとの業務提携を解消してエックスサーバーに乗り換えていました。もちろん、Y氏の正当な権利だと思っています。

でね、Cocoonを大手企業、それも20年で急速に伸びた企業が所有したのならもう、将来的な有料化は避けられないような気がするんです。有料化じゃなくても例えば「エックスサーバーでしか使えない」と限定されたりね。
現時点ではY氏もエックスサーバーも「無料で、好きなサーバーで使える」を強くアピールしているんです。しかしたった1年でSWELLからエックスサーバーに乗り換えたY氏の気持ちがいつまで続くかはわからないと私は思ってしまいます。

私は、Cocoonが有料化したって構わなかったんです。
Cocoonにはものすごくお世話になりました。ふつう、WordPressのテーマって安くても1万、高いと4万近くするんです。Cocoonがあったからこそ、うだつのあがらぬ専業主婦な私がブログ開設にこぎつける事が出来て、収益化も叶い、3年以上その状態が続いています。
なのでY氏なりエックスサーバーなりから有料化の案内があってもよっぽどの超高額でもない限り払うつもりでしたし、エックスサーバーでしか利用出来なくなるのならサーバーを変える事を検討しました。

有料化はOKだから、お願いだから、とりあえず今、私が苦しんでいる事を理解し、助けて欲しい

これが本当に本当の、私の願いでした。
それで、Y氏に期待する事は難しいと判断してからはY氏と業務提携をしたエックスサーバーに問い合わせをしたんです。なんせエックスサーバーは

弊社は技術提供・ノウハウ提供などを通じて「Cocoon」の開発・運営を全面的にサポートし、
「Cocoon」の価値のさらなる向上を目指すとともに、
圧倒的なシェアを誇る「Cocoon」を育て上げたわいひら氏を弊社グループの仲間として迎え入れ、
国内シェアNo.1（※）を誇る弊社レンタルサーバー『エックスサーバー』との融合によるシナジーの最大化、
WordPressインフラサービスとしての利便性の拡大を目指してまいります。

https://www.xserver.ne.jp/news_detail.php?view_id=9635

こんな事を公式サイトで表明しています。なのでY氏からのサポートを受ける事が出来なかった私をエックスサーバーが代わりにサポートしてくれる可能性は大いにあると思いました。

しかし、エックスサーバーは目を疑うような回答をよこしてきたんです。

なんと、
「Cocoon」は当社では開発しておりません
と書いてあるんです。もう本当に信じられなかった。そしてすぐに、先の公式サイトのリンクを添えて「エックスサーバーはCocoonをサポートしている事を明言しています」と抗議しました。
そして「困っているからどうか助けて欲しい」と懇願したんです。

しかし、

こんな返信が届いて・・・
Y氏からもY氏のとりまきからも、Y氏と業務提携したエックスサーバーからも拒絶された私。一瞬だけですが世界一不幸なブロガーになった気すらしました。

不具合と言っても記事作成やコメント返信の機能には問題がなかったんです。なので通常通りブログ運営を続けていましたが、

Cocoon上の集計の不具合は私にとってかなりの苦痛でした。

以上が私が体験した「Cocoonの不具合」及び「Y氏およびY氏と業務提携したエックスサーバーの対応」です。

その後ですが・・・
私はプロに依頼して不具合の原因を突き止めてもらいました。
ゆえに不具合は解決しており、解決後にアップした記事は通常通りのビュー数になっています（不具合発生中の記事のビュー数は回復しませんでしたが）。

私にはふたつのラッキーがありました。
・道に迷った時にたまたまウェブ制作会社の存在を知った
・3年以上の収益金を浪費せず貯めていた
の、ふたつのラッキーね。
普通はうだつのあがらぬ専業主婦ブロガーなんて、ブログの不具合で困ったところでプロに頼もうにもツテがないんです。しかし私はたまたま、本当に偶然、ウェブ制作会社の存在を知っていました。それで、世界一不幸なブロガーになった気がして落ち込んでいる際にふと「あそこなら助けてくれるかも」と頭に浮かんだんです。
その後の経緯はこちらの記事にまとめています。私はウェブ制作会社に自分のPCを持ち込み、オーナーに身振り手振りを交えてせっせと不具合の内容を伝える事が出来ました。

オーナーが原因を突き止めてくれたおかげでこの度の不具合が解決し本当に感謝しています。
もちろん、それなりの請求があり私にとっては大金でした。
だけど解決後のブログ運営が楽しくなったのですし十分に見合うと思っています。月々は細々であれ3年続いていただけに、問題なくブログ収益金から払う事が出来ました。

わかってみると案外、原因は「ちょっとした事」だったんです。
私は思います、もしCocoonの掲示板がユーザーファーストの精神で運営されていたら、掲示板上で解決していたんじゃないかと。

もし・・・の話を続けると、もし今回私を襲った不具合がCocoonの掲示板上で解決しなくても、Y氏や常連の方々がそれなりの対応をしてくれていたら、私はプロに頼む事も、その後原因がわかった事も報告して質問をクローズ（解決済み）にしました。
そしたら今後、どこかの誰かに同じ不具合が発生した際、その方はCocoonの掲示板上で解決するはずです。

だけど私は今回の不具合の原因および解決策を公表しません。
私はひどく苦しみ、自分で見つけたプロに依頼してお金を払って解決してもらったんです。だから私を苦しめた（と私が思っている）人達にとってメリットになる情報を提供したくありません。
心が狭いと言われようと、私は原因や解決策を公表しません。

・・・・・

以上、予告していた通りウェットな記事になりました。
すでに私にとって体験から経験に変わったような気がするので、4月のうちに記事にしました。
この度の経験を活かして私は今後もCocoonを使い続けます。

長くなりました。最後まで読んでくださった方々に心より御礼申し上げます。