親友に貸した円盤が戻ってこない

親友

「はいからさんが通る」の配役が発表されましたね。私はとてもしんみりした気持ちで配役一覧を眺めていました。すでに配役についてはたくさんのブロガーさんが書いていらっしゃり、読ませていただいたおかげで気持ちが少し、楽になりました。

私はこの公演を、20年近い付き合いの親友と観劇するつもりだったんです。しかし親友との関係は、思いがけない方向に進んでしまいました。

彼女と私

即・意気投合

知り合ったのは、とあるオフィスビルのエレベーターでした。お互い転職活動中で、お互い「不採用だろうな」と気落ちしていた時、たまたま乗り合わせただけの関係でした。

どうって事のない話を少ししただけなのに、なぜかものすごく楽しくなって、そのままふたりでランチに行きました。大阪、梅田のHEP FIVEというビルです。どうって事のない味のランチも美味しく、どうって事のない話でも飽きず、さらにふたりの気持ちは盛り上がり「観覧車に乗ろう!」となりました。観覧車に乗っても延々と話をして・・・とにかく一緒にいると楽しかった。

もし男女なら、結婚してただろうなぁ、ってほどに、波長の合う子でした。その後も何度も会い、お互いの住まいに泊まりっこしたり、一緒に旅行に行ったり。

お互いの結婚式にも参列しましたが、その後は独身時代ほど会えなくなりました。それでもずっと、少なくとも年に1度は会っていました。

彼女を励まそうと、宝塚の円盤を

最後に会ったのは約2ヵ月前、12月のあたま頃。

いつになく暗い感じだったのですが、特に私から突っ込むこともなく一緒にランチしていたところ、彼女の方からご主人との距離が出来てきた、といった話をしてきました。

彼女もご主人も、子どもを熱望していたのに縁がないまま10年以上が過ぎています。そういったところも関係しているかもとの事でした。共働きで、職場環境が悪くなりつつあるといった話もしていました。

結婚してすぐに娘を授かり、専業主婦になった私とは全く違う人生です。だから私に、夫婦間や仕事について口出しする事は出来ません。

しかし何か出来ないかなと思い、彼女を自宅に呼んで、まず彼女の話を聞き、落ち着いた頃に「宝塚のブルーレイを一緒に見ない?」と誘ってみました。

彼女が選んだのは、初演のエリザベートでした。「一路真輝ならわかるから」という理由でした。

見終わった後の彼女はとても楽しそうで、「一路真輝、カッコ良かった!!!」と連呼していました。なので私は、彼女におすすめ円盤を貸しました。かなり、まとめて。

宝塚ファンにしたい、下心もあった

彼女一人で見て、少しでも気が紛れたら嬉しい。ご主人と一緒に見て、一緒に楽しんでくれたらもっと嬉しい。正直、彼女を宝塚ファンに染め上げようという下心もありました。

友達夫婦どちらも年末年始の休みはしっかりあるので、休みが開ける頃にはさぞ、円盤鑑賞の感想をラインしてくれるだろうと思っていました。その時の返信で、一緒に大劇場に行こうと誘うつもりでした。ほんと、つい最近まで、段取りを考えていたんです。一緒に行くのは「はいからさんが通る」にしよう、事前にトップ夫婦がまだ新しく、それぞれに課題はあるが華やかでお似合いの夫婦である事を説明しておこう、って。

連絡が途絶え、やっと来た返事には

「はいからさんが通る」の友の会第2抽選方式のお知らせメールが来た頃にふと、私は、彼女からの連絡が途絶えたままだと、気付きました。

しばらく待っていたものの、やがて「ひょっとして病気や怪我でも?」と心配になりこちらから連絡してみると、既読がついてもしばらく返事がない。いよいよ大病などのアクシデントが?と不安がピークにさしかかる頃、返事が来ました。いろいろ書いてましたがまとめると、

特に生活に変化があったわけではない。

夫婦で鑑賞するつもりだったが、なかなか時間が合わない。

よって円盤は一枚も、再生していない。

平和ボケしていた私

このラインを読み、私は自分が平和ボケしていた事を痛感しました。親友夫婦はきっと、私が思っているよりずっと深刻な状態で、その内容は私にはわからぬ事なのでしょう。

彼女には考える事がたくさんあり、自宅で円盤を見るゆとりはないのかもしれません。それでも私に勧められて断りきれなかったのかもしれません。私自身、知人から「これを読んでみて」と本を渡されたりするのが大の苦手だったのに、同じ事を親友にしてしまったのかもしれません。

覚悟しました

この記事を書いて、私は覚悟しました。

何でも白黒ハッキリさせる必要はない。当面放置しておこう。

もし円盤が戻ってきたら素直に喜ぼう。その時は彼女を大劇場に誘おう。

もし円盤が戻ってこなくても、受け入れよう。

「はいからさんが通る」は新人公演はハズレましたが、本公演は幸い、ふたりぶん当選していました。娘と行きます。楽しみです。新人公演も当日券で観劇するつもりです。

コメント

  1. スノードロップ より:

    「なかなか時間が合わない。」ですか…。
    私なら、時間なくてもショーのあの場面だけ見よう〜とか、楽天に課金して見よう〜(スカステ難民)とかすぐやってしまうのですが。宝塚の良さをわかっていない間は、なかなかそういった見方は難しいかな?(1幕から一気に最後まで観ないといけないと思われているのかも)
    私自身、就活で気分がどんよりした時に、大学生協のポスターで宝塚を見つけたのが初観劇のきっかけ。ご友人さんも、宝塚で気分がスカッとする日が来ればいいですね…。

    • 関西の、たー関西の、たー より:

      スノードロップさん、いつもありがとうございます。私は親友の事をすべて、とは言いませんが、だいぶ、わかっているつもりでした。同時に、彼女もまた、私をだいぶ、わかっていると思っていました。なので、宝塚の円盤が私にとって宝物である事を彼女は当然理解していて、何枚あろうととっとと観て返却してくれると思っていました。

      スノードロップさんは大学生協のポスターをキッカケに宝塚を観劇されたんですね。そういえばとある大学でTOEICの試験を受けた時、宝塚のポスターがありました。当日券の学割もあるし、宝塚は学生を大切にしていますね。

      今後もよろしくお願いいたします。

    • よし より:

      人間関係って大人になるほど難しいですよね。ご友人も心の葛藤があるのでしょう。再びたー様とお友達が楽しく笑って話せる日が来ますように!円盤も無事に戻って来ますように。

      • 関西の、たー関西の、たー より:

        よしさん、コメントありがとうございます。知り合った時は似たような状況のふたりでしたが、その後全く違う方向に進んでいたと感じます。円盤の事も残念でしたが、親友が私にほとんど、葛藤について話してくれなかった事も残念でなりません。時が解決してくれる事を祈っています。せっかくコメントいただいたのに気づくのに時間がかかり、返信が遅くなってしまいすみませんでした。

  2. ミッシェル より:

    とても胸にジーンとくる記事でした。たーさんがこのことをご自分の平和ぼけと称し、前向きにとらえていらっしゃる所が素晴らしい気づきと言えるのではないでしょうか?私は宝塚歴45年のオールドアンド超ライトファンなので、一種の劇場がすべて派【最近は映画館も含みます】でもあります。ファン活動も友の会もスカステもジェンヌさんの舞台上以外のことも全く知りません。愛称も2番手位の方までしかわかりません。最初の一路さんの映像はあくまでも一緒に見たからよかったのではないでしょうか?。何でもわかりあえる友達が傍に居てくれること。それにまさるものはありません。できれば、まずは宝塚抜きで、ただ話を聞くランチ会があるといいですね。そこからすこし元気になってくれば、いつかは一緒に観劇のチャンスがきっとありますよ。自分が生観劇派なので(笑)百聞は一見に如かず。対して興味がなくても生の宝塚には、人を癒したり元気にしたりするパワーがあります。あっちなみに私は初めての方にはショーつきの2本立てがお薦めです。

    • 関西の、たー関西の、たー より:

      ミッシェルさん、コメントありがとうございます。
      そうですね、一路トートのエリザベートは、私の自宅で一緒に鑑賞したから良かったのかもしれませんね。親友からの連絡を待ち、また一緒にランチ出来たらいいなと思っています。
      そして、長い目で見て、将来一緒に大劇場に行けたらいいなと。はい、生観劇は素晴らしいですよね。生の舞台と円盤では、ジェンヌさんの見え方が違うと感じます。
      2本立ての方が初心者に向いていると私も思います。わかりやすい華やかさがありますので。
      私の宝塚歴はまだまだ浅いですが、ミッシェルさんのように細く長くファンを続けていきたいです。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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