南座「三月花形歌舞伎」感想

歌舞伎・芸舞妓

いやー、南座はいつ拝んでも美しい。

今回観劇したのは「三月花形歌舞伎」。
「花形」は「若手」を意味するんですが、片岡愛之助さんや中村獅童さんのようなアラフィフでも花形扱いなんですよね。しかし今回の花形歌舞伎は23~32歳のガチな若者5人がメインです。
しかもしかも、演目が「仮名手本忠臣蔵」とガッチガチのガチ歌舞伎!長編のガチ歌舞伎で「義経千本桜」と並ぶ2大巨頭ちゃいます?高齢役者がいつまでも出しゃばる歌舞伎界でこれほどの若手にこれほどの作品を任せるなんてかなりレアかと。

しかもチケット代が高齢役者歌舞伎モノより3割ほども安い!宝塚の新人公演も本公演より安いですが歌舞伎にならったのかな?
というわけでこの度張り切って一等席を購入して拝みました。
といっても一等席ゆえそれなりの価格ですので、AプロとBプロのうちとりあえずAプロに。2021年の星組「ロミオとジュリエット」でいうA日程とB日程の如く、Aプロが王道でBプロがチャレンジだと判断したんですね。実際に観劇した感じ、この読みは当たっているような気がします。

歌舞伎初心者に欠かせぬイヤホンガイドはもちろん借りました。

さっそく感想です。
良かったです、めっちゃ良かったですよ~
さながら新人公演なんですが、「ここは絶対高齢じゃないと!」という役はちゃーんとベテランが担っているので「新人&専科」みたいな感じ。マジマジで感激のキャスティングでした。
もう私はとにかく、高齢役者が若いイケメン・美女を演じるのにゲンナリしていたんです。若いってねぇ、もうそれだけでありがたい。

だけど・・・
めっちゃハッキリ言いますが、若いだけにお顔による魅力が如実に出ていたように思います。年令や経験を重ねた味わい深さで勝負する事が出来ないですから。
歌舞伎はストレートプレイで、ダンスも歌唱もない。そして和装ゆえプロポーションの差もわかりにくいのでホンマ、顔が勝負なんですよ。

以下、花形5役者について私見を述べてみます。

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kyoto/play/806 よりお借りしました

名前と顔が一致しない読者さんも少なくないでしょうから画像をお借りして編集しました。
この度初めて生で拝んだ尾上右近さんは本当に美形。祖父が鶴田浩二さん(1924-1987)という有名役者で、私は鶴田さんの写真しか見ていませんがお顔立ちがバッチリ右近さんに隔世遺伝していると思いました。
Aプロのお芝居で右近さんはお茶屋のベテラン女将を演じており役柄的に美貌を封印していましたが、舞踊では女形っぽいメイクとガチ立役メイクを披露してくれて眼福でした。

しかし女形の美形ぶりは、片岡千之助さんが一枚上手かもしれません。
生のお姿は去年「七月大歌舞伎」(感想記事はこちら)で初めて拝んで以来ですが今回は一等席ゆえさらに美貌を満喫出来ました。
正面から拝んでも美しいんですが横顔がまた、すんばらしいんですよ。とにかく鼻が美しい。右近さんはまっすぐシュッとした鼻で千之助さんはなだらかなカーブ。どちらも美しいんですが私はカーブ鼻が好きだったりします。
一等席からでも双眼鏡で拝みたくなり、そのまま釘付けになる美しさ。こんなの宝塚ではアルアルなんですが歌舞伎ではレアレアなんですよ。ホンマ歌舞伎は、高齢役者がシワシワの顔と声で超美女を演じたりしますから。そんな姿を見るのは私の価値観だと拷問は言い過ぎですが罰ゲームくらいには感じます。
まぁその、罰ゲームを経験したからこそ今回の花形がありがたいのかもしれませんね。中でも千之助さんは美貌が最上級なだけじゃなく、片岡仁左衛門さんのお孫さんですから血筋も最上級。今後楽しみで仕方ありません。
しかも千之助さんってばモーレツに「薄幸」が似合う。
演じたおかるは夫のために身売りを決意しまして、そういった不幸キャラがむちゃくちゃ似合うんです。100両(現在だと1,000万円くらいだそう)の価値がつくんですが、この若さと器量ならそりゃあそうだ、お茶屋の女将が喉から手が出るほど欲しがるのも納得だ、な気持ちになります。
Bプロでは千之助さんはお芝居に出ないんですね。なので「とりあえずAプロ」にしてホンマ良かったわ、とつくづく思いました。

で、Bプロでは薄幸のおかるを中村苔玉(かんぎょく)さんが演じるんですが・・・実際に拝んでないのにこう言うのもなんですが、ミスマッチかも。
苔玉さんはじゃにーずにいてもおかしくないほどに整ったお顔。ただ美しいだけじゃなく垢抜けており、一般家庭出身ながら見初められて梨園入りを果たすのも納得です。
だけどだけど、持って生まれた美貌が台無しになるほどに太っているんですよ(私の感覚です)。去年秋に「日本怪談歌舞伎」(感想記事はこちら)で拝んだ際もコロコロしてましたがさらに太ったかと。
Aプロではお芝居での武士姿はまだしも、舞踊での終盤の赤穂浪士姿はどうにもピンとこなかった。浪人暮らしって栄養豊かなはずないですから。

最年長(といっても32歳)の中村壱太郎(かずたろう)さんは何度も拝んでいまして、さすがさすがの演技力です。Aプロのお芝居では主役で、人間の弱さやズルさ、後悔、プライドを見事に表現してくれました。歌舞伎は大別すると上方(かみかた)と江戸に別れるんですが、上方は「主役すら弱さがある」で江戸は「主役がとことん格好良い」傾向があるそうです。
壱太郎さんは上方歌舞伎の超エリートなボンボンで、見事な成長ぶりにお父さんの鴈治郎さんもホクホクでしょうね。ただ壱太郎さんは鼻がドカッとしていますので女形姿はラブリーではあれ美形とは言い難い。とはいえBプロで演じるのはお茶屋のベテラン女将(Aプロでは右近さん)ですからむしろフィットしています。今後も楽しみな壱太郎さんですが私としては鴈治郎さんのごとく太ってしまわないか気がかりです。

さて最後5人目、中村鷹之資(たかのすけ)さんは何が凄いってお父さんが70歳の時に産まれた事。59歳と63歳でお子さんを持った市村正親さんが霞んでしまいますね。
それはさておき、鷹之資さんが今回Aプロで演じた定九郎はちょっと無理があったかな。23歳にはあまりに重荷な役だったかと。セリフは「50両」しかないんですがとにかく「存在感・命!」な役なんですね。定九郎には「ただ佇んでいるだけで周囲を圧倒するようなオーラ」が必要です。
だけどありがたい話なんですよぉ、何度も書きますが歌舞伎は高齢者が若者を演じるのがデフォですから、若い役者が青さ丸出しで重い役に励んでくれるなんてホンマ、ありがたい。
余談ですが定九郎には愛之助さんが徹底的に合いそう。存在感アリアリな悪役を演じるにあたり、年齢的にも脂の乗り切った(そしてまだ若さもある)現在の愛之助さんの右に出る役者はそうそういないでしょう。歌舞伎ド素人な私ですがいつのまにかラブリンの虜になっています。

そうそう、今回は「花形(若手)」へのこだわりが三味線独奏タイムにも出ていたんですよ。
通常でしたら見るからに「三味線ひとすじ半世紀(以上)」な方がババーンというかジジーン!と出てくるんですが今回はびっくりするほど若い若い、しかもお顔立ちの大変整った方が独奏していました。演じる時にやや苦悩の表情を浮かべるのが三味線奏者アルアルなんですが、おじさん(ないしおじいさん)より若くてハンサムな方の方が正直、萌えます。

というわけで本当に大満足な、レアレア尽くしの花形ガチ歌舞伎でした。

・・・

ここからはオマケ。
お得な

いい古都チケット(1,700円)が3月から販売されているので利用しました。阪急・阪神全線、さらに京都市バスや京都市営地下鉄が乗り放題のミラクル一日券です。
でね、南座を出た後

嵐山に向かいまして、

福田美術館に行きました。
読者さんに教えてもらい興味を持ちまして。
そういった経緯ではあれ忖度なしでお伝えしますと、パッとしなかったです。
現在の展示は題して「日本画革命」だそうですが(4月9日まで)、先日中之島美術館で拝んだ「大阪の日本画」展(4月2日まで)の日本画の数々の方がだいぶだいぶ、だーいぶ精鋭部隊かと。大阪の日本画展は前期後期で絵の入れ替えがあり、現在展示されているのは後期。私は前期しか拝んでいませんがきっと後期も名画揃いでしょう。
美術ド素人な私が勝手に想像しているだけですが、中之島VS福田では収集にあたりかけたお金と時間とツテコネが大違いのように感じました。入場料はさほど違いませんしどちらかにしか行かないなら断然、中之島美術館をおすすめします。
福田美術館は撮影自由がウリなはずなのに、私が唯一魅力を感じた美人画は撮影NGだったしね。
あと竹久夢二の絵があると期待していたのになかった。なんでも過去の特別展でのみの展示だったそうで。和希そらさん主演の「夢千鳥」を観てから大嫌いになった夢二ですがそれゆえ絵を拝みたい気持ちが強くなり、今回は果たせなかったものの夫が今月から埼玉で単身赴任しているんですから東京にある竹久夢二美術館で拝もうと思います。

福田美術館での一枚。特に惹かれたわけではないものの「宝塚ブログに載せるならコレかな?」と思いまして。
中之島美術館の日本画の方が全体的に繊細さが際立っていました。後期も拝みたいなぁ。

とまぁ、福田美術館のおかわりはないかもしれませんが、

そばにある渡月橋や嵐電嵐山駅周辺の探索を楽しみまして、充実した京都観光になりました。

コメント

  1. 堺のよっちゃん より:

    歌舞伎行かれたんですね、いいなあ。話変わりますが、雪が、集合日だったようです。ライラックの夢路の、アントンは、アガタさんのようです。あやかぜさんも、アーサも、一人っこなのに、今回の、芝居は、兄弟沢山の、ストーリーです。アガタさんが、アントンなんて、やはり劇団から、推されてるのかなあ。和希さんが、アントンだと、予想してました。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      堺のよっちゃんさん、いいですね、たとえ本心ではなくても記事の内容に沿ったコメントをひと言でもいただけると嬉しいです。

      さて、
      ライラックのキャストが発表された事を教えてくださりありがとうございます。
      縣さんの方が和希さんより推されているようなんですね。私は和希さんの歌唱やお顔が大好きなんですが、劇団の決めた事には従うしかありません。

      雪組の前に宙組ですね。明後日の初日を控え大劇場の内部は忙しいでしょうね。
      観劇に行くのが楽しみです。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. 昭和っ子 より:

    南座 三月花形歌舞伎 もう始まっているのですね
    私のチケットが多分千秋楽近くなのでまだ始まって無いのかな?って思ってました

    美形の役者さんは楽しみ

    ベテランはベテランの良さはあるのでしようが 私も宝塚でもかなり若手好きだから
    未熟ながらも魅力はどうしても若手になってしまいます
    歌舞伎のベテランは宝塚で言ったら専科さん位年齢ですものね

    まぁ ベテランの良さって意味では
    南座に引っ掛けて
    「市村座」と「Club seven」

    これはどちらもベテランの良さ??
    市村正親さんは一人舞台

    「Club seven 」の方は玉野和紀が中心で吉野圭吾さん、東山義久さん、西村直人さんが20年前からこのシリーズに出てられ方
    後はかなり若手、中堅の7名の男子に2名の女性の組み合わせ

    市村座もClubsevenもお話ではありません

    軽く言うとバラエティ

    メーンで言うと市村さんの73才
    玉野さんの63才

    かなりベテラン
    玉野さんはご存知ないでしょうが ダンサーです 振り付けやタップが基本である意味プロデューサー

    まず市村さんから
    今回は俳優生活50周年ってことで口上、一人芝居、市村の50年、大団円(フィナーレみたいなもん)
    一人で頑張る市村正親さんです
    もちろんバンドの方や黒子の人もいます

    お芝居は落語仕立て、50年は市村さんの歴史を全て歌うその間にコメントも
    かなりおしゃべりも上手い(テレビ番組と同じ)
    大団円は思い切り演歌 ター様はご存じないでしょうが三波春夫さんの俵星源太?(漢字間違ってるかも)
    三波春夫さんってのは私らの子供の頃は万博の「こんにちわ日本」歌われた国民的演歌歌手
    金ピカでした
    まぁ 一人で歌う歌う頑張る70代 見習わせていただきました
    秋には「生きる」ってミュージカルこれはかなりお年寄りの役です 同年代の鹿賀さんとダブルキャストらしいです

    ベテラン繋がりでClub sevenはまだ、10才程歳下の玉野さんのこの方は踊ります
    東京はシアタークリエで殆ど1か月
    こちらは20年と言うより皆さんのお楽しみ出られている方が面白い事を真面目にしようという感じ
    私の見た回は中河内雅貴さん上口耕平さん どちらも奥様はタカラジェンヌさん

    後は原田優一さんや中塚皓平さん日替わりで色んな人が出ていますが私は一回しか観てないのでそれも吉野圭吾さんの出てない日だったのでちょっと残念

    こちらは色んなパロディがあり出演の女子は元タカラジェンヌ(私の回は香寿たつき、実咲凜音)だからかなり宝塚色も
    まぁ よく練られたドリフの全員集合!

    そして名物「あ」から始まる50音歌
    もうお腹の皮よじれるくらい笑う!

    踊りもかなりハード
    飛ぶし側転もする
    実咲さんは宝塚では歌手枠でしたが踊り踊る
    私の見てない回は
    OG枠は北翔さん彩吹さん愛加さん音波さん

    音波みのりさんはこれが退団後の初舞台らしい
    もう一度大阪でも観るのですがOG枠は同じ人なので残念ですが
    パロディが違うパターンらしいので楽しみです
    そして吉野圭吾さんも出られます

    市村さん
    Club 7
    どちらも深く考えなく元気の出る舞台なのでかなり満足しました

    キングダムと朝美さん「海辺の・・・ 」の舞台はあまり元気は貰えなかったけど
    キングダムは違うキャストで来週の月曜日見るのでそれ以後
    簡単な所感をお話ししますね

    三月花形歌舞伎迄に宙組と柚希礼音さんのダンスの舞台を見ます なんだがまだまだ先になりそうですね

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      昭和っ子さん、はい、三月花形歌舞伎は今月4日に始まりました。26日までですからまだしばらくありますね。それでも宝塚よりは短い期間です。ま、歌舞伎は演目を使いまわしていますからw はい、若いっていいですね。お芝居の設定に合っているのも良かった。昭和っ子さんの感想も是非お聞かせくださいね。

      市村さんの事はすごく好きなんですが市村座は観ないままです。独り舞台なんですね。おひとりでも普通の舞台人10人、20人分のパワーがあるんでしょうね。アドリブが得意な事は「オリバー」で感じました。「生きる」は再演ですよね、以前ちょっと調べたんです。鹿賀丈史さんも一度は生で拝みたいなぁ。以前は市村さんにせよ鹿賀さんにせよどうして四季をやめたんだろうと思ったものですが、今の私は「アクの強い人気者は四季には向かないんだろう」と考えています。

      玉野和紀さんは知りませんでしたが演劇界では有名な方のようですね。
      Clubsevenは玉野さんが演出など一手に引き受けているようで。梅芸公式サイトで少し動画を観ましたが確かにドリフのコントっぽい要素もありそう。
      20年も続いているなんてすごいですね。なんか動画の感じ、配信に向いてそうな気がしたのですが配信はないようですね。録画されたりといったリスクはあるけれど、「知る人ぞ知る」な世界のすそ野を広げるには配信が手っ取り早いと私は思うんだけどなぁ。舞台だとチケット代も、劇場までの交通費のかかりますから。
      ジェンヌOGさんだけでもすごい顔ぶれなので玉野さんが支持されている事がよくわかります。中でも(私は初演エリザベートが大好きなので)香寿さんはホンマ、生で拝みたくてたまらないのですがまだ叶わぬままです。顔も声も大好きなのになー
      音波さんも頑張っているんですね。彩吹さんと一緒かぁ、ああ、彩吹さんもまだ生で拝んでいないー

      私は舞台には難しい話よりパーッとした楽しさを求めがちです。ストルーエンセは私の場合通信障害に泣かされましたが、確かに生観劇しても元気になるかと言われると謎ですね、ハッピーエンドとは言い難いし。
      キングダムは何もわからないままです、是非感想をお聞かせください。
      クラブセブンは大阪では3日間しかやらないんですね。昭和っ子さんが観るのは千秋楽ですね。

      柚希さんのダンスの舞台があるんですか?ちょっと調べたけどわかりませんでした。ReonJackはもう終わったのかな?
      宙組は明日初日ですね。私も楽しみにしています。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  3. こんちゃん より:

    関西の、たー様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    早速の熱量の高いレポ、ありがとうございます!鷹之資さん、御曹司なのにお父様をまだ小学生くらいの時に亡くされていましたね(年齢的にどうしようもないことですが、お父様は90歳くらいまでは元気に生きていたかったことでしょうね)息子も父親が健在の御曹司たちとはまた違う苦労を重ねていらっしゃるのでしょうね。

    個人的に、第2幕の忠臣いろは絵姿
    上の巻 花の山科    
    下の巻  雪の討入  

    に興味があり、観劇を検討しておりました。

    前半は七段目~十段目までをストーリー性のあるレビュー形式にして、後半は塩冶浪士一行が高師直邸に集結する十一段目のハイライトを芝居形式にしているのでしょうか?

    こういった演目を、全国巡業でも上演すれば、歌舞伎ファンの掘り起こしにつながりそうですね。地元の金丸座でやってほしいです。 

    松竹の歌舞伎オンデマンドは、東京の歌舞伎座での公演の録画配信メインで、音声ガイドも無いのです。30分ほどの舞踊モノも、2時間近いガチ歌舞伎も、同じ3,300円で配信という渋い価格設定。

    なのであまり食指が動かないのですが、今歌舞伎座で上演している演目が、

    『花の御所始末(はなのごしょしまつ)』シェイクスピアの名作に着想を得た”悪の華”を描く異色作!

    『仮名手本忠臣蔵』のめったに上演されない『十段目』!

    “悪の華”という、歌舞伎のキラーワードに惹かれました(笑)

    なので、4月になったら見てみようかな、と思っています。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      こんちゃんさんはきっと、この記事にコメントくださると思っていました。
      こんちゃんさんは私の記事のタイトルに乗っかると、乗っかった記事ではなくその後の私の記事にコメントくださるんですよね。しかも決して、乗っかりについては触れない。先日「唯一無二」の件があったからきっと早々にコメントが届くだろう、歌舞伎が好きな方だからきっとこの記事だろうと予感していました。乗っかりについて一切触れていない内容についても予想通りです。

      他人からの評価をひどく気にするわりに、けっこう大胆な事をしますね。

      さて、
      花形歌舞伎の第二幕ですが、こんちゃんさんの推測通りです。
      かなり斬新でした。立役と女形があべこべな時もあったんですよ、女形姿の壱太郎さんが大星由良助を演じたりね。さらに千之助さん達が人形のように動くシーンもありました。
      長い長いストーリーを無理に全部伝えようとせず、ストーリーを知っているならアレンジが楽しく、ストーリーを知らない人にもショーとして楽しめる内容になっていたかと。
      ラストはピリッと、ガチ歌舞伎なフィナーレでした。ただ苔玉さんがどうにも太りすぎていて、辛酸をなめた赤穂浪士っぽくは見えなかったですね。千之助さんは力弥(大星由良助の息子)姿で、とてもかわいい上に薄幸感があり良かったです。

      そう、歌舞伎座でも第二部が仮名手本忠臣蔵なんですよね。すごく興味あります。
      ただ第一部のシェイクスピアものはスルーです。私はまだ歌舞伎をかじり始めたばかりなので、王道な作品を拝んでおきたいんですよね。というわけで仮名手本忠臣蔵や義経千本桜が観たいです。義経、、、は、中村獅童さんのアレンジものやNHKの古典芸能への招待でいくつか観ましたが、まだガチ歌舞伎で生観劇した事がないんですよね。ホンマ歌舞伎座で観たいです。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  4. おかちゃん より:

    大阪中之島美術館の大阪の日本画はかなり評判が良いですね。まだ見ていない私。急いで見ておかないと。

    たーさんの審美眼は先にそちらでエエもんをご覧になったことから京都では楽しめなかったかなあと思いました。ブログにのせておられた女性画家の島成園の日本画は良い作品でしたね。

    福田美術館のうりは写真撮影が許されていることでもあるのですが、たーさんが確かな審美眼をお持ちなので撮影禁止のものばかりに注目されて楽しめなかったかと。薔薇には笑いました。

    東京のステーションギャラリーに大阪中之島美術館の作品たちは4月から巡回するのでたーさんが楽しまれたように読者の方も大阪の日本画を楽しむ人がいらっしゃると良いなと思います。

    そうそうたーさんが今後は東京進出をなさるので、ぜひ銀座のHERMESにある、お店の別入り口から入場する美術館も試す機会があったらどうぞ。私も教えてもらって訪ねたのですが私が訪問したときは現代美術の作品展示で無料で楽しむことが出来ました。入場に際してオハイソな装いでなくても入れましたよ(笑)。

    開館などは調べる必要があるのですが。

    歌舞伎のネタなのに福田美術館からの中之島美術館の楽しみに逆行したコメントで申し訳ありません。

    私はまだ歌舞伎はよくはわかっていないのですが、ブログを読むとそんな風に初心者は楽しんだら良いのだなあと参考になります。シネマ歌舞伎を映画館での鑑賞行動しかおこなっていないので生観劇チャレンジに勇気出さないと。

    演者から観客席に視線があるのを楽しんだらよいのでしょうが、私はそれが実はむちゃくちゃ緊張するので前の座席に座るのは苦手です。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      おかちゃんさん、せっかく教えていただいたのにホンマにすみません、福田美術館で拝んだ(撮影OKな)絵画たちは私の好みではありませんでした。記事に載せた薔薇もですが、他の絵画にしても全体的に大雑把(?)に感じたんです。中之島美術館にはとにかく緻密で精巧な日本画がたんまり展示されていたんですよね、着物の絞りのひとつひとつ、眉毛の一本一本すら細かく書き込んだような。それゆえ絵画(っていうか美術全般)への興味が薄い私でも感激したんです。福田に行ったおかげで中之島の日本画達がどれほど貴重なのかしみじみ理解しました。まず福田に行っていたら中之島には行かなかったような気すらします。
      福田には入館者だけが利用出来るカフェがあるんですがコーヒーが600円もしてね、これまた残念でした。
      それはさておき私は嵐山に行って本当に良かったです。

      あら、ほんとだー!
      4月15日から東京ステーションギャラリーで展示されるんですね!「大阪の」なんてついている日本画展だから大阪だけの展示かと思っていました。
      ぜひぜひ首都圏の方々にも楽しんでいただきたいです。

      うわー、銀座のエルメスから入場する美術館があるんですね。公式サイトによると
      アーティストと共に創造する空間「フォーラム」
      で、
      エルメス財団の運営するアート・ギャラリー
      だそうですね。
      定期的に入れ替わっているようです。

      歌舞伎と日本画の記事なんですから日本画展や美術館についてのコメントはめっちゃフィットしていますし大歓迎です、ありがとうございます。
      中之島では鷺娘の日本画も拝みました。日本舞踊をテーマにした日本画があるんですから、探せばガチ歌舞伎をテーマにした日本画もありそう。

      この度の花形歌舞伎は歌舞伎の良いところをめいいっぱい楽しめると私はすごく思います。ただここからスタートすると、通常運転の罰ゲーム歌舞伎が辛くなるかもしれません。
      春なのに南座だけでなく歌舞伎座でも仮名手本忠臣蔵をやっていますが、もし観たところで「チケット高いし罰ゲームだし」とガッカリしそうで恐ろしいんですよ。
      私はシネマ歌舞伎は未経験ですが、基本的に罰ゲーム歌舞伎なんですよね?映像だとアップも多いように思うんですが・・・花形こそアップたっぷりな映像でやって欲しいのにな。千之助さんの横顔どアップを映画館で拝んだらチビっちゃうかも~

      演者から観客席への視線、おかちゃんさんは苦手なんですね。
      私は大歓迎ですよ~、と言ってもそういった経験が出来る良席となかなかご縁がありません。
      大阪四季劇場では奮発した事が何度かあり、視線をくれたのは大好きな清水さん・・・ではなく、メタボな達郎さんでした。とにっかく客席に視線を送りまくる方です。しかも「俺ってイケメンやろ?」「お前もお前も、俺の事好きやろ?」と言わんばかりなドヤ顔!
      なので私も「20キロ、いや、10キロで良いから痩せて!」って視線を返していました。懐かしいなぁ。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

      • おかちゃん より:

        罰ゲーム歌舞伎という表現にはゲラゲラ笑ってしまいました。
        基本、玉三郎さんの出演作品が多くて監修もなさっていますから映像美でごまかしてるように思うシネマ歌舞伎です。2023年のラインナップはそれほど私には興味が湧く作品がなかったのでした。
        シネマ歌舞伎の場合はお値段もお手軽にスマホアプリに解説を購入して自前のイヤホンを持っていったら解説付き映像を見ることが出来ます。便利でした。
        歌舞伎のオンデマンドは解説がないみたいとたーさんのブログのやり取りで知りました。そちらは利用したことはないですがオンデマンドは初心者には不便ですね。

        テレビでもNHKだと副音声での解説があるのにねえ。古典芸能は優しく導いてもらえないとお金を払うことが博打になるのは困るし近寄れないです。

        • 関西の、たー 関西の、たー より:

          おかちゃんさん、私には罰ゲームで済みますがもっと若い方にとっては拷問になるかもしれません。タマ様すら、やっぱり、今のお姿では若い新規ファンを得る事は難しいと私は思っています。
          シネマ歌舞伎のラインナップを調べてみました。確かにタマ様出演作品が多いですね。海神別荘はOSKで好きになり文学は嫌い(というより文学「も」嫌い)な私すら泉鏡花を尊敬するようになりました。タマ様が美女で海老蔵さん(当時)が海底の公子かぁ、うん、海老蔵さんはなかなかフィットしているかと。この公子はけっこうワガママで自己中なんですが最終的に新しい境地にたどり着くんですね。果たして團十郎を襲名した海老蔵さんはどんな境地にたどり着くんだろう~

          私はスマホアプリを頼る解説だと尻込みします、従来の機器レンタルのイヤホンガイドが良いなぁ。
          歌舞伎オンデマンドに解説がない事は私も驚きました。初心者が歌舞伎を楽しむには解説が欠かせないのに!

          はい、やっぱ最も有り難いのはNHKです。解説が丁寧だし、なんせタダ!
          年末の吉例顔見世興行の放送も大盤振る舞いでした。鴈治郎さん演じるイケメンにときめく人はさしていないでしょうけど。
          ホンマ、今の花形歌舞伎こそ、NHKで放送して欲しいです。

          キャスティングが罰ゲームになるリスクこそあれ、仮名手本忠臣蔵のストーリーそのものに私はハマったんですね。めっちゃ長いウィキでしたが読みました。
          他のガチ歌舞伎のウィキにしたってストーリーがしっかりしています(不気味過ぎるのもありますが)。
          歌舞伎は日本が誇る伝統芸能だとマジで思うんです。未来永劫続いて欲しいからこそ、罰ゲームはそこそこにして欲しいです。

          いつもありがとうございます。
          今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  5. マチ子 より:

    たー様

    こんにちは。
    花形歌舞伎のレポートありがとうございました。大変わかりやすくありがたいです。
    若手役者が気合を入れて務めていらっしゃる舞台なら是非観てみたいです。

    どちらを観るべきか迷っており、たー様と同じ方を観て感想をこっそり分かち合おうと思っていたのです。しかし、結論としてBの方に行くことになりました。

    私も初の南座であるし誰かを誘って行こうと思いまして
    しばらく会っていない実家の母にも軽く声をかけてみたところ「行くよ」と言ったのですが
    母も旅行支援をフル活用していまして、あちこち旅の予定を毎週毎週計画しているようでしてびっくりするほど空いてる日が少ないんですね(笑)77歳です。
    連絡した日も南港からフェリーに乗って門司港へ向かうフェリーの中に居ました(笑)
    というわけでふたりの予定をすり合わせたらBの方に行く選択肢しかなく。

    ちょっと千之助さんをじっくり拝みたい気持ちがあったので躊躇したのですが
    Bプロにも見せ所があるんだろうと信じて行ってまいりますね。
    たー様のご指南どおりイヤホンガイドを借りてしっかり拝んできたいと思います。

    いつも貴重な情報を惜しげもなく教えてくださってありがとうございます。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      マチ子さん、いつもは歌舞伎の記事って極端にビュー数が少ないんですが今回の記事はそこそこ多いです。密かに若手歌舞伎役者に注目している人がたくさんいるのかも?

      マチ子さんはお母さんと一緒にBプロを観劇するんですね。声掛けの際はご旅行中だったそうで、お元気なお母さんなんですね。我が家も一時「フェリーで九州」ブームとなり門司港はもちろん大分や宮崎へ行くフェリーにも乗りました。この時にハウステンボスで歌劇を生観劇したのが宝塚に興味をもつきっかけのひとつだったんですよね。
      うちはマイカーごとフェリーに乗っていましたがマチ子さんのお母さんは車無しでしょうから、門司港に到着後どのような観光をするのかすごく興味あります。

      さて、
      花形歌舞伎での仮名手本忠臣蔵ですが、AプロとBプロではキャストが変わるだけでなく、Aプロ(壱太郎さんが勘平)は上方、Bプロ(右近さんが勘平)は江戸の演出なのだそうです。

      勘平はなかなかにヘタレなんですよ。超あらすじをお伝えしますと(敬称略)、
      勘平は塩冶判官(えんやはんがん・史実では浅野内匠頭、元禄バロックロックでは聖乃あすか)の家臣ですが、歌舞伎オリジナルキャラであり史実には存在しません。
      塩冶判官が高師直(こうのもろなお・史実では吉良上野介、元禄バロックロックでは水美舞斗)に斬りつけた時、勘平は当時彼女だったおかる(歌舞伎オリジナルキャラでバロックロック登場なし)とのデートにうつつを抜かしていたんですね。それで大星由良之助(おおぼしゆらのすけ・史実では大石内蔵助、元禄バロックロックでは永久輝せあ)に嫌われて仇討ちメンバーに入れてもらえなかったんです。

      勘平はおかるの実家でマスオさんになり狩人としてほそぼそと暮らしていたんですが、どうしても仇討ちメンバーに入りたいんですね。そしたら家臣時代の仲間が「お金を払えば入れてもらえるっぽいよ?」なんて言ってきたので、勘平はおかるやおかるの両親にお金をねだり、おかるは身売りを決心します(ただしおかるの身売りについて勘平は知らない)。
      おかるの父親がお茶屋(といっても売るのはお茶ではない)の女将と証文を取り交わしおかるは100両で売られる事になり、そのうちの半額の50両を手に帰路についていたんですが武士崩れの盗賊、定九郎(さだくろう)に殺されてお金を奪われちゃうんですね。で、この定九郎をイノシシと間違えて撃ち殺すのが勘平なんです。事故ではありましたが、勘平は定九郎の懐にあった50両をくすねるんですよ。50両がおかるの父→定九郎→勘平に流れるんですね。そして義父殺しの疑いをかけられた勘平は苦悩の果てにハラキリします。

      ザッとですが以上があらすじでね、内容的に勘平は(主役でも弱さやズルさを表現する)上方歌舞伎向きなんですよ。でも(格好良さを重視する)江戸歌舞伎なりのやり方があるらしいですから、右近さんの江戸バージョンな勘平にすごく興味があります。ただ妻のおかるを苔玉さんがやるとなると、慎ましい暮らしをして夫のために身売りを決心するにあたりあまりに太りすぎていますね。苔玉さんはもともと陽キャラなんですがさらに肥満で、もうどうにも悲劇や不幸が似合わない美形なんですよねぇ。千之助さんは苔玉さんとは対象的な陰キャラです。

      が、陰キャラな千之助さんも、2幕の舞踊ではハツラツとした町娘姿を拝ませてくれます。ハツラツとした町娘姿で微笑んでいてもどこか不幸キャラが残っているのが千之助さんの魅力です。

      是非感想をお聞かせくださいね。
      はい、イヤホンガイドは絶対に借りてください。開演前から出演者さんたちのご挨拶などを流してくれるんですが、今回はとびきり若い5名の声ゆえ聞いていて楽しいですよ。

      と、熱心に歌舞伎について述べましたが・・・私は昨日Bプロを観に行くつもりだったのに、他の読者さんが感想を聞かせてくれた「CLUB SEVEN」に惹かれてこちらを当日券で観たんです。もうどうにも浮気心がむくむくで困ります。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

      • マチ子 より:

        たー様 

        大変わかりやすく解説して頂いてどうもありがとうございます。
        ストーリ―に只々びっくり。そんなお話なんですね。
        印象的には吉本新喜劇の昔風悲惨バージョンって感じですか((笑))
        伝統的な御衣装や舞台で観たらどんな感じになるのか、真剣に観るのか笑うのか会場の様子がどのような反応なのか興味津々です。
        観に行くのは千秋楽に近い終りの方なんですが観てきたら感想コメントを入れますね。
        色々教えて頂いて初心者に優しいたー様ありがとうございます。

        あれから母はつかまりません・・・門司港は何度も行っていると言ってました。
        次の日にフェリーでとんぼ返りしたはずです。九州観光なんてしたのかな。
        ただただ日々の家事(父の三度の飯づくり)から逃れたい一心の旅行三昧なのかもしれません。旅に出たら何もしなくていいですからね~。

        • 関西の、たー 関西の、たー より:

          マチ子さん、はい、まさに六段目は「勘平の悲惨ぶり」てんこ盛りな内容です。少なくとも上方式の壱太郎さんの勘平には笑いがなくとにかく悲惨なヘタレです。
          もうちょっと考えて行動すりゃあどうにかなったやろ?
          って思うんですね。でね、ロミジュリに感じる気持ちと似ているんです。洋の東西を問わず舞台の主役には「思慮浅いヘタレ(なのにプライドは無駄に高かったりする)」ってあるあるなのかもしれません。
          はい、是非感想をお聞かせくださいね。しつこいですが必ずイヤホンガイドを借りてください。
          勘平はイノシシと間違えて定九郎を射殺したのに後に義父(おかるの父)を射殺したと思い込んでしまうんですが、歌舞伎初心者の私は「死んだ人の顔を見たら義父ではないとわかるやろ?」って思ったんです。だけどイヤホンガイドが「夜の設定なので真っ暗で、イノシシではなく人を撃った事はわかるものの誰かはわからない」といった説明をしてくれるんですよぉ、ナイスフォロー!もうホンマ、初心者がどこで躓くかよーくわかってるw。でも、「ふーん、顔が判別出来ないほど真っ暗なのに懐に財布がある事はすぐにわかってくすねちゃうんだぁ」とツッコミたくなるんですけどねw
          歌舞伎の矛盾、ご都合主義もまた楽しいです、イヤホンガイドの説明を聞きながらだと。

          お母さんは門司港に何度も行っているんですね。
          あら、観光ナシにとんぼ返りしたかもしれないんですか?確かに車なしだとかなり行動が限定されるような気がしますが。
          お父さんのお世話から逃れるなら近場のホテルでも良さそうですが、お父さんと物理的な距離を取りたいのかもしれませんね。船に乗っていれば携帯電話もほぼ繋がらなくなるし。
          お父さんにはどうかゴミ捨てだけはお願いしたいところですね。片付けは後からどうにかなる事が多いけれど、ゴミが溜まっているとたちまち不衛生になりますから。

          いつもありがとうございます。
          今後もどうぞよろしくお願いいたします。

          • マチ子 より:

            たー様 

            南座行って参りました。
            ご助言どおりにイヤホンガイドを借りたおかげで理解し易く大満喫でした。
            南座初心者のおのぼりさんですから自分の集中力があっちこっちに飛ぶもので、完璧に全部は聞き取らなかったにしてもガイドを耳にしているだけで安心感がありました。帰宅してからたー様のブログを読み返してみると、たー様の説明がよりおもしろく頭に入ってきます。紹介して取り上げて頂き感謝します。

            Bプロの感想ですが最初の説明のくだり中村壱太郎さんのハキハキした説明から好感度爆上がり。フォトタイムでは電源を消していたスマホを必死に立ち上げてピンボケの写真を撮りました(笑)
            右近さんは祖父の方(鶴田浩二さん)の面影があるわねと言って母が喜んでおりました。カッコよさに似合わぬおまぬけ勘平役に心の中で突っ込みまくり、たー様のおっしゃったロミジュリに感じる気持ちというのがよくわかりました。莟玉さんは二部の立役には全く存在感を感じなかったものの女房おかるはなかなかの好演で健気でかわいそうなお姿とてもお似合いでした。一文字屋のお才役の壱太郎さんがとても上手で置屋の女将役がさっきの説明していた人と同一人物なの?という驚きと粋なお姿に感心しました。二部の芸者さん役も美しく本来のお顔立ちは美形とは思えなかったのにとても魅力的に感じました。千之助さんは可愛いですね。立役はまだおぼこい感じがしましたが女形は華奢で美しい。噂のお母さまにそっくりでした。

            今回歌舞伎をこんなにも楽しめたのはたー様のおかげです。
            たー様がいなければこの先一生歌舞伎を観ることはなかったかもしれません。
            今後も季節季節に南座へ通いたいと思いました。やはり若い役者さん達、三味線とても良かったです。
            帰宅後ダイジェスト動画など関連動画をググりますとAプロの様子も少しは見られるようで違いも楽しんでおります。この度は色々とご指南頂きどうもありがとうございました。

          • 関西の、たー 関西の、たー より:

            マチ子さん、南座の感想をありがとうございます。
            はい、歌舞伎におけるイヤホンガイドの存在は大きい、本当に大きいです。非常に丁寧な解説の上、声質も滑舌もとびきり良いナレーターさんを使っているあたりからして、松竹が歌舞伎の存続をかけて気合を入れて作っている事がわかります。
            はい、ガイドを聞いているだけで安心しますよね。なんか癒し系の声だしw 加えて今回は出演者が若者尽くしですから、彼らのご挨拶も実に心地よくってねぇ~

            私は結局Bプロを拝む事が出来ませんでした。壱太郎さんの説明も聞きたかったです。
            撮影タイムがあった事をお伝えしておらずすみませんでした。私もまともに撮影出来なかったクチです、花道が遠かったし。
            お母さんが右近さんに鶴田浩二さんを感じて喜んでいらしたならAプロも楽しかったでしょうね、まずパッと右近さんが素顔で出てきてくれるので。もうめっちゃイケメンで、私は写真でしか確認していませんでしたが鶴田さんに似ていると思いました。

            右近さんの勘平はやはり相当なイケメンだったんですね。だけど勘平らしく間抜けだったんですね。江戸式という事でチャキチャキで乗り切るかもと私は想像していました。
            苔玉さんのおかる、健気だったんですね。お顔が美しい事は私もよーーくわかっているのですが、ねね、マチ子さん、正直なところ、「もうちょっと痩せている方がおかるっぽい」なんて思いませんでした?「おかる」とはなんとも皮肉な名前だし。
            お才は右近さんより壱太郎さんの方がフィットしているように思っていました。壱太郎さんの女形はラブリー少女から強かババアまで幅が広いです。しかも今回はAプロで立役もしっかり主演して。ホンマ将来が楽しみです。
            千之助さんははい、女形では華奢で儚く美しく、立役ではまだおぼこい(それゆえ力弥がピッタリ)。噂のお母さんのやらかしはさておき、美貌を受け継いでくれたのは本当に嬉しいです。

            こちらこそすごく嬉しいです、マチ子さん。
            私はかなり歌舞伎記事に気合を入れているつもりですが、実際のところ宝塚はもちろんOSKより四季よりビュー数が少ないんですよね。そんな中、マチ子さんのような方がいて本当に嬉しいです。
            きっかけってささやかだったりしますよね。私は大阪松竹座でOSK公演を観た時にそばに座っていたおばあさんがきっかけでした。ご家族(多分息子さんと孫娘さん)に必死でタマ様がどれほどに美しいか崇めまくっていたんですよね。海老蔵より玉三郎が良い!とまで力説していましたがご家族の反応は鈍いようでした。出来るものならあのおばあさんに私が強い影響を受けた感謝の気持ちを伝えたいです。おばあさんの話からしばらくして南座公演でのタマ様公演が始まり、私は歌舞伎観劇デビューを果たしました。梅芸での「ポーの一族」で嫌いになった橋之助さんが歌舞伎ではとてつもなくカッコ良く、思いがけずタマ様より印象的でしたね。
            プログラム購入やイヤホンガイドのレンタルはいわば「歌舞伎観劇デビュー記念」だったんですが、以降もイヤホンガイドは必ず利用しています。

            私はあくまで本命は宝塚ですが、あちこち浮気するのが楽しいです。歌舞伎を観ると宝塚の「様式美」は歌舞伎の模倣と感じます。正面を向いたまんまの殺陣とかね。
            何度も記事にした通り、罰ゲーム的な高齢者まみれキャスティングがほとんどである事が残念です。この度の花形歌舞伎のような「若手によるガチ(古典)歌舞伎」を今後もやってもらいたいです、マジで。

            こちらこそ色々とありがとうございます。
            マチ子さんに伝えるにあたり、少しでも読みやすい文章にしたくておさらいをしたりで、私にとっても良い復習になりました。
            観劇ファンって案外少ないものですが、ネットでの交流でお互い影響し合えて幸いです。

            いつもありがとうございます。
            今後もどうぞよろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました