「舞姫」感想 もうひとひねり欲しかった

その他の宝塚

聖乃あすかさん主演「舞姫」を観てきました~

大劇場だけでなくバウホールも「新しい営業体制」になっていて、

双眼鏡のレンタルが再開していましたし、

ひざ掛けも~
ただ、

こ、これは、わざと?
盗難防止としてはオシャレな刺繍や達筆より、こういった肉筆が良いですよね、、、

さて、感想です。
すでにあらすじはあちこちで紹介されていますので私は「もうひとひねり欲しかった」な点を述べてみます。以下ネタバレありますのでご注意ください。

聖乃さん演じる日本のエリート官僚と美羽愛さん演じるドイツの踊り子の恋愛。美羽さんには教養こそないものの若さと美しさがあり、そしてピュアさがあふれていたんですね。エリート同士の付き合いに疲れていた聖乃さんがハマるのも納得です。

悲恋に終わるとはわかっていましたが・・・私はここを、美羽さんの自死にしてもらいたかった。ウエケーにもうひとひねり頑張ってもらいたかったです。

なんでそう思うかってね・・・

美羽さんとの恋愛にのぼせた聖乃さんは官僚をクビになり、美風舞良さん演じる聖乃さんの母親は息子のやらかしに絶望し自死します。
その事を知った聖乃さんは苦悩するんですが、美羽さんは聖乃さんに向かって
「愛より命より大事なものがあるの?」
って伝えるんですね。
♪愛より命より~、大事なもの~が~あーるの~♪って歌うんですよ。でもって歌い終わってもダラダラと「神様からいただいた命なのだから」とかいった持論を展開するんです。
ようはパープーちゃんなんですよ。「自分の価値観=人類すべての価値観」で、聖乃さんやその母親、日本の文化への配慮がない。

ピュアさとパープーはセットです。
美羽さんにとって聖乃さんは愛する大切な人だけどその母親はまぁその、言ってみれば自死したところで「ふーん、もったいない事するね」くらいのもんだったって事。しかも、悲しむ聖乃さんが早く気持ちを切り替える(=自分の事に集中する)ように余計な事を言っちゃう。聖乃さんにとっては傷口を広げられたわけです。
こういった事があったから後に、帆純まひろさん演じる聖乃さんの親友から「あの子(美羽さん)にはお前(聖乃さん)がどれほど日本にとって必要な人材なのか理解出来やしない」といった説得をされた時、聖乃さんは納得しちゃうんですよ。

その後、帆純さんが美羽さんに「十分な手切れ金をあげるからあいつ(聖乃さん)とは別れて」と説得に行くんですね。
この時もまた、美羽さんは
♪愛より命より~、大事なもの~が~あーるの~♪と歌います。
どこまでも、最後まで、ジコチューのパープーちゃんなんです。

こんな美羽さんだから・・・
本当の本当に愛を失ってしまうとわかった時の苦しみに耐え切れず、「命より大事なものなんてない」な持論を180度ひっくり返して死を選ぶ。お腹の子を道連れにして、自分を捨てた男に一生消えない心の傷をつける。

方が、ストーリーとして良かったと、私は、思っています。
「人は自己中心である」という「普遍的なテーマ」に沿っていますし。

流産&ぱらのいあ、なんて逃げです。
ウィキっただけですがどうも森鴎外の原作がぱらのいあを採用しているようですね。これ、鴎外にとって逃げだったんちゃいます?鴎外にとってノンフィクションな要素があるなんて噂がありますしね。

原作通りにしない事も多いのが宝塚のお家芸でしょう?なので大御所なウエケーには頑張ってもらいたかったです。
なんとも中途半端でした。
たとえ絶命しなくても美羽さんは結局、聖乃さんによって人生を台無しにされたんです。
一方で聖乃さんは成功してお芝居は終わります。年月が過ぎれば聖乃さんはしれっと妻を娶り子宝にも恵まれるような、そんな雰囲気で。

やっぱ宝塚は男(役)中心なんですね、わかっていたけれど。

主人公に捨てられ再起不能になったヒロイン。
娘の変わり果てた姿に涙するヒロインの母。
自死した主人公の母。
婚約を破棄された(であろう)主人公の妹。

とにかく女ばかりド不幸になるストーリーでした。

コメント

  1. 昭和っ子 より:

    「舞姫」景子女史の作品なんですね

    最後がイマイチ わかります、以前から良く言われて景子女史の傾向

    私は土曜日観劇します、内容は知っていますが見ても見なくてどっちでも良いわ思って娘の友人と娘に見せる予定が
    彼女が都合が悪くなり私が観る事に

    更に彼女は雪も見れなくなりそれも私が観る事になり またまた代理観劇!
    まあ、ご家庭がある方だから観劇予定も急にダメになるのかな?

    まあ私も母が20年前くらいに急に倒れたその際は同じファンの方やまだ学生だった娘に全部助けてもらって観劇をしてもらったの事もあるから困られてる時は助けてあげようとは思います

    舞姫は原作は森鴎外なんですね
    私は学生時代、森鴎外研究をされてる先生の講座を取っていて、舞姫の本を読みましたが
    薄い本の割に読みにくい、文語体っていうのですか?
    1行読むだけで眠くが来て、その先生の講義も殆ど寝てました
    多分偉い教授だったんだだろうが
    全く覚えていません

    なんかエリスが日本まで来たみたいな?内容だったが宝塚では前の愛音さんとすみ花ちゃん版も見てないからわからないのですが

    私の周りは好きな人が多かったみたいです

    うちの元御贔屓さんのサヨナラ公演のお芝居も景子女史でした
    ヒロインは初めからボロボロだけ殆ど寝たきり
    でもコムちゃんにはピッタリの役でした
    青い薔薇が出てきたり?
    ちょっとみりおサンのサヨナラと似ていますが
    堕天使の方がもっと残酷でした

    大劇場もバウもコロナ前に戻ってるのですか?
    でも私はコロナ前から割とマスクしてる派(花粉症だから)これからもマスク派かも
    割と1年間色んな花粉、黄砂、空気、動物みんなダメです
    食べ物もサバは絶対ダメ、死にかけた事もあります(40代)
    でもコロナワクチンは全く大丈夫でした
    5回目で熱を出したのが1番しんどかったですが

    ご主人の花粉症を前に書かれてましたが
    私も杉は大丈夫です
    川沿の草も大丈夫です
    でも、薔薇の庭園で酷い目にあって薔薇の時期にはマスク、メガネは必須です
    案外、桜も苦手かも桜を見ると涙目になり痒くなります

    今日は新公なんですね
    紀城ゆりやさん アラレちゃん(愛海ひかるサン)の妹さんですよね
    お姉さんがインスタで発表された時とても喜んでられたみたいです
    私は今回は縁がなかったので新公は拝見出来ませんが
    矢張り新公は色んな発見もあり観る価値は高いと思います

    もし新公の演出担当が分かれば是非教えて下さい

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      昭和っ子さん、「おかわり雪組・舞姫・新公」な私のゴールデン3daysが終わりましたぁぁぁ~!万全の体調で挑むために新公が終わるまで禁酒していまして、で、今はワインを飲みながらこのコメントを入力していますw

      舞姫ははい、ウエケーです。女性なのに容赦なく女性を不幸にしていました。
      昭和っ子さんは土曜日に観劇予定なんですね。記事にはしていないのですが以前のコメントで昭和っ子さんが教えてくれた侑輝大弥さん、めっちゃカッコ良かったですよ。侑輝さんが演じた馳芳次郎はいわば舞姫の中で唯一の男性不幸キャラでした。しかし、侑輝さんはより良い選択も出来たはずなのに自ら死に突っ走ったんです。しかもドイツ人の彼女(咲乃深音さん)がスープを作ってくれたのに「おかゆが食べたい」なんて言っちゃう。愛する侑輝さんが自分に向かってケチを付けるわ死ぬわで咲乃さんもまた、ド不幸になりました。まぁそれにしても侑輝さんはイケメンでしたよ。押し出し感が強い!

      だけど押し出し感が強いイケメンは宝塚にたくさんいて、今日の華世京さんも超絶に押し出し感が強かった。明日は午前中に用事があるので夕方~夜あたりに感想を記事にしますね。
      昭和っ子さんは本公演をさらにおかわりするんですか~、はい、チケットをかなり前に手配するだけに、突発的な用事が入って観劇出来なくなる事は起こりうるんですよね。本来なら助け合いでどうにかすれば良いのに、悪質な転売者が出てきてしまったばっかりにギスギスしてしまいました。

      はい、舞姫の原作は森鴎外です。以前ちょろっと調べました、というのもハウステンボスで私が生まれて初めて歌劇に触れた時のお芝居が舞姫をベースにしていたんです。やっぱり主人公が勝手で、そしてヒロインはピュアでパープーでした・・・
      調べたと言ってもウィキったくらいです。昭和っ子さんは原作を読んだなんてホンマすごい!読みにくい文体ってわかりますよ、仮名遣いなどが古いんでしょう?私は以前アマゾンで買った本がそういった文体だったゆえドロップアウトして現代語訳を買い直した事があります。
      私が通っていた大学の先生でも面白い授業をする人は少なくて自己満足タイプが多かった。なので昭和っ子さんの(多分)偉い教授の雰囲気がわかるような気がします。しかし時代が変わったのか、娘の通っている大学の先生は人気取りに熱心な方が少なくないようです。

      宝塚の舞姫の話に戻りますが、私の観劇後でも周囲の観客に「良かった」とたたえつつ席を離れている方がチラホラいたので好んでいる人も多いように思います。記事の内容はホンマ、私の感覚です。
      昭和っ子さんの元御贔屓さんの退団公演もウエケーだったんですね。「堕天使の涙」ですかぁ、タイトルからして何故退団公演で?って感じですね。青い薔薇と似ているけれどもっと残酷バージョンですか・・・どうしてでしょうね、ウエケーには「男性には負けない!」な気持ちがあるのかな。

      バウもだいぶ元通り、とはいえ観客はほぼすべてマスクをしていました。スタッフさんも。
      昭和っ子さんは花粉などいろいろNGなんですね。私は花粉などはNGではないものの顔立ちがNGなので今後もマスクを使い続けたいです。

      サバの件、大変でしたね。青魚は鮮度が落ちるとヒスタミンという物質が大量に出来て、これがアレルギーの原因になるんです。ヒスタミンは冷凍しても加熱しても減りません、なのにこの事を知らない業者が冷凍・加熱した鮮度の悪い青魚を出荷してしまい、食べた人がアレルギー症状を起こす事故がたまにニュースになっています。
      昭和っ子さんはよっぽどひどい症状だったんでしょうね。鮮度の良いサバでは問題ない可能性はあるけれど、死にそうな程に辛い経験をさせられたからには永遠に避ける方が良いと私は思います。
      私はサバは大丈夫なんですがコロナワクチンではどえらい目に合いました。もうあのタイプのワクチンは身体に入れたくないです。昭和っ子さんは5回接種したんですね、今後はどうするんですか?

      バラアレルギーがあるとアーモンドやリンゴや桃もダメみたいです。そして桜もバラ科なのだそうです、昭和っ子さんの勘が当たっていますね。
      アレルギーは侮れません、命にかかわる事もあるんですから十分に対策していただきたいです。

      ええっとねぇ、今日の新人公演ですが・・・紀城ゆりやさんは穴のない方でしたが、コレといった決め手に乏しいかもしれません。華やかさは何と言っても次男を演じた華世さん、そして歌唱では三男を演じた聖海由侑さんが素晴らしかったです。和希そらさんの役なんてしんどいだろうと思いきや、バッチリ歌えていました。以前から顔立ちが好きな方だったので今日ハッキリ覚えました。だけど103期だし、新公主演はしないままなのかな・・・

      はい、新公は観る価値が高いですね。配信はありがたいけれどやっぱ生が良いです。当日券が復活せず残念です。

      新公の担当はコーサクでした。ダンスのイメージが強いだけに、コーサク色は感じなかったです。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. やすみ より:

    たーさま
    こんにちは。
    舞姫の感想をありがとうございます。
    原作のあらすじをサクッと確認しました。
    美しい聖乃さんは将来有望な美青年。
    儚げな美羽さんは踊り子にぴったりといった感じでしょうか。
    予定が合えば見たかったです。

    昨日の夜は日生劇場へ行ってきました。
    この公演は期間が短くチケ難に違いないと焦ってましたが、チケットが余っているようです。土曜日にもう一度見ます。
    みりおちゃんはピンクのお衣装がお似合いでカッコよかったです。
    戸田恵子さんには迫力負けするかなと思いましが、ぜんぜん負けてなかったです。よいライバル関係でした。
    もしご覧になるならヘレナ・ルビンスタインさんとエリザベス・アーデンさんについてサクッとWikipediaしたほうがいいです。
    より一層世界観を楽しめるかと思います。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      やすみさん、はい、聖乃さんは「舞姫」でも、そして宝塚でも間違いなく将来有望な存在ですね。今回は終始オールバックな髪型でしたから次はふさふさヘアを拝みたいな。
      美羽さんは儚げな踊り子にぴったりでした。エリスは演劇界あるあるかな。ジュリエット、クリスティーヌ、(うたかたの恋の)マリーと同列の、若く美しくピュアで知性控えめな女の子だったかと。

      やすみさんは日生劇場で「エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン」を観たんですね。そうですね、宝塚こそチケ難がデフォですが、その他の公演はそうでもない事がほとんどですね。「ファントム」すらチケットにはゆとりがあるようで、私のような末端観劇ファンでも東京に続き梅芸のチケットを取る事が出来ました。「ムーラン・ルージュ」もチケットは買える状態ですがあまりに高くてまだ悩んでいます。

      エリザベス、、、は、関西では森ノ宮ピロティホールと京都劇場で予定されています。まだ森ノ宮ピロティホールに行った事がないので興味ありますが期間が短い!観ると決めたらふたりの主人公について下調べしますね。
      若かった頃、ヘレナ・ルビンスタインの口紅を使っていた事があります。香料がすごくって使いにくかったですがケースが美しかったんですよね。先程ネットで調べてみましたが今とは違うデザインでした。今はマスク生活が好きすぎて唇に塗るのは保湿目的のワセリンくらいです。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  3. かなえ より:

    たー様こんにちは。
    「舞姫」と聞くと郷ひろみさんの映像作品を思いだします。
    今回は配信も見なかったので、たー様のレポートありがたいです。
    宝塚の作品だからきっと美しく舞台化されているのでしょうね。

    話はかわりますが、「ムーラン・ルージュ」の映画版はごらんになってますか??
    ニコール・キッドマンとユアン・マクレガー、美男美女の共演なのできっと美しくまとまってますよね。
    舞台料金高いですよね。通常版に5千円上乗せで、土日祝日更に千円アップ。
    楽曲が比較的新しいので、権利関係代かなと思います。
    井上芳雄さんだと、チケ難な気がします。
    甲斐翔真さんで、B席とってます。
    「エリザベート」でルドルフを演じておられました。
    考えると、「レ・ミゼラブル」とか他の東宝のドル箱作品は、B席等チケット代金はコスパがよいかもと思ってしまいました。
    演者さんたちも有名な方が多いし。
    「アナスタシア」この夏舞台があるのですが、宙組で見ておけばよかったです。
    まだ当時は宝塚歌劇団、見ていなかったのです。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かなえさん、こんにちは~
      1989年に郷ひろみさん主演の「舞姫」が上演されたんですね~、知りませんでした。教えてくださりありがとうございます。
      聖乃あすかさんの舞姫は確かに宝塚らしかった、男役を重視しているという点でね。私としては聖乃さんのせいでど不幸になった女が多すぎて悲しかったです。前のバウ主演のバラ王子の方がキラキラしていて良かったかなぁ。

      ムーラン・ルージュの映画版はだーいぶ昔にレンタルDVDで観ました。で、だいもんがやると知ってからまた観たいと思ったんですがアマプラで無料になっていないんですよねぇ。たった300円ですが渋り「いつか無料になるかも」と期待しつつ待っています。
      ニコール・キッドマンは美しくユアン・マクレガーはイケメンだったかと、だいぶ記憶が薄れていますが。ニコールにはパトロンがいたのに裏切ってユアンに走ったとか、そんなんでしたっけ?

      はい、帝劇のムーラン・ルージュはやたら高い!そう、土日祝でさらに上乗せがあるんですよね。
      そうか・・・権利関係に費用がかさんでいるっぽいんですか・・・

      あら!井上さんだとチケ難なんですね~。私はテレビで聴いた限りではありますが井上さんの声にときめかないので大丈夫、絶対条件は望海さんだけですw あとは松村雄基さんを拝みたいなぁ、大映ドラマで伊藤かずえさんとともに出まくっていた方ですので。そうそうシアター・ドラマシティでの「CLUB SEVEN 20th Anniversary」に出演していた中河内雅貴さんも出来れば拝みたいです。
      甲斐翔真さんをサクッと調べたら若いわイケメンだわ高身長だわですごいですね、歌声はどうなんだろう~、是非感想をお聞かせください。

      はい、他のドル箱作品はB席だとコスパが良いですよね。それゆえファントムは東京に続き梅芸もゲットする事にしました。
      レミゼは2024~25にやるそうなので観たいです。

      「アナスタシア」も気になります。キャストをチェックしたらなんと、アンサンブルの14名のうち4名が「太平洋序曲」のアンサンブルと被っていました。太平洋序曲はストーリーはさておきキャストは秀逸でしたからアナスタシアはストーリーもキャストも秀逸になりそうだとマジで思います。

      宙組のアナスタシア良かったですよ、寿つかささんのマリア皇太后が良かったなぁ、すっしーさんはデコルテがすっごく美しいんです。今頃どうしているのかなぁ。

      >まだ当時は宝塚歌劇団、見ていなかったのです。

      お気持ちわかりますよ~
      どうしても最初のうちはそんな気持ちになりますよね。私は2018年の「ポーの一族」を生で観ておきたかった。この年の冬にファントムを生観劇して宝塚にハマっただけに「もうちょっと早くに宝塚を観ていれば」って思っちゃいます。

      だけど大丈夫。かなえさん、私たちはもう宝塚ファンなのですから、これから先を楽しみましょうね。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  4. うみひこ より:

    たーさん
    こんにちは。

    舞姫、私も観ました。初日を。
    とてもよかったです。主役ふたりにとても合った役だったと思います。
    聖乃さん、軍服姿がカッコいいですね。これを彼女に着せたいからこの演目なのかもな、とも思いました。
    美羽さん、演技が抜群に良かったです。たーさんのおっしゃるピュアで無邪気な女性をとてもうまく表現されてました。

    ストーリーですが、まあ仕方ないかもなと思います。結局、お国のために私情を殺したことが「正解」だった結末にしないといけないわけで、そのためにはエリスが自死したりすると豊太郎の贖罪意識で観る側もモヤモヤ感が残る気がします。でもここは個人の感覚なので、気にしないでください。

    この小説、森鴎外の自慢的な臭いがあってあまり好きではありません。その後彼は帝国陸軍の軍医のトップになりますが、日露戦争で多くの日本軍兵士を脚気で死なせます。白米偏重によるビタミンB不足によって。彼は確かにドイツ語で留学先の舞姫と浮き名を流すような大秀才ですが、その高慢で過剰なプライドで他人(海軍)のアドバイスを素直に聞き入れられない性格だったようです。(海軍は麦飯を主にした方が良いと意見)

    私は主人公の妹の太田清を演じていた詩希すみれさんを応援しているのですが、どうでした? 殉情のお蘭の役から着物が似合う美人の役が続いており、また2幕ではエリスとふたりで歌う場面もあり喜ばしかったです。また彼女はお着物を4着くらい替えているのですが気付きました?

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      うみひこさん、舞姫の感想をありがとうございます。
      聖乃さんの軍服姿は確かにカッコよかった。マッスル化した今の聖乃さんにピッタリでした。
      美羽さんは本当に抜群の演技で、ピュアさも、ぱらのいあ後もすごく上手く表現していました。エリザベートのウィンディッシュを思い出しましたよ、どちらも扇子を使っていますしね。

      豊太郎を主役にしているからにはああったラストにしなくちゃいけないんでしょうね。仕方ないと言えばそう。
      にしても豊太郎は随分と多くの女性を不幸にしたものだと私は思わずにいられませんでした。そもそも最初に、お国のために私情を殺してエリスと付き合わなければ良かったんです。そうすりゃ誰もど不幸にならなかったので。まぁそのはい、こうゆうのは個人の感覚ですね。

      森鴎外は軍医のトップでありながら多くの兵士を病死させたんですね。知りませんでした。「森鴎外 脚気」で検索するとすぐにいろいろヒットして、どうも鴎外は脚気は感染症だと考えていたようですね。そういえば舞姫でも泉まいらさんが細菌研究に熱心でしたし、鴎外はドイツ仕込の知識でそう判断したのかもしれません。そんな鴎外が感染症である結核で亡くなったのは皮肉かも。

      詩希すみれさんの事は・・・ショックでした。
      殉情で「素晴らしい」と大好きになったはずなのに、清を見てもわからなかった。幕間で侑輝大弥さんを確認した後で「あの美人は誰や」と調べて、詩希さんだとわかり愕然としました。
      言い訳すると詩希さんって美人すぎて特徴がないんですよね。覚えにくい顔というか。
      歌も上手いから覚えにくいというか。エリスとふたりで歌うシーンはすみません、忘れてしまいました。着物も着替えていたっけ?なほどに覚えていません。美人で歌ウマと褒め称えつつさして注目していなかった気がします。ただ、お芝居の中で婚約が破談になった事を明確にしていなかった事だけは覚えています。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  5. うみひこ より:

    たーさん
    こんにちは。

    今日、家人が舞姫のライブ配信を見てたので、ついでで見始めたのに真剣にフルで見てしまいました。

    で最後の青木くんに餞別の言葉を歌うところで、はからずも涙が出てしまいました。自分も若い時にエリスのようなマイネリーベがいたことを不意に思い出し、豊太郎の気持ちが痛いほどわかり琴線にふれまくりでした。

    しかし嫁さんは「豊太郎は周りの女性を全員不幸にした」と、たーさんと全く同じことを言ってました。確かにそーなんですが、若い豊太郎にとっては精一杯筋を通した生き方だったと自分は思います。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      うみひこさん、こんばんは。
      いつも思うのですが遠征はうみひこさんだけなんですか?配信を観るくらいなら奥様も宝塚ファンなのだろうに一緒に遠征しないんでしょうか?
      プライベートに突っ込んでしまってすみません、舞姫の配信を観た奥様が私と同じ感想を抱いたとの事で一気に親しみを感じたんです。もし奥様が生観劇をしていたらもっとさらに「ど不幸になった女達」に感情移入したんじゃないかと思いまして。

      男は基本的にロマンチストですよね。「五番街のマリーへ」の歌詞にジーンとするのは男だけだと私は思っています。ずるい男の歌なのに、超歌ウマな女性歌手に歌わせてそのあたりをごまかしている。

      涙したうみひこさんには申し訳ないのですが、どんだけ豊太郎が心を込めて歌っていたって青木君はほどほどに聞いていたかも?すでに「豊太郎みたいなドジは絶対するな」と上司からキツーク注意されているだろうし。と私は思いました。我ながらロマンもへったくれもない狭小な人間だと思います。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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