「ライラックの夢路」新人公演 感想

新人公演

世間のゴールデンウィークが終わってから私のゴールデン3daysが始まり、
9日→ライラック本公演おかわり
10日→ほのかバウ「舞姫」
11日→ライラック新人公演
と、末端ファンとしてはありえないほどに恵まれた3日間をすごしました。

中でも貴重だったのが新人公演。
2021年6月の「桜嵐記」以来、2年ぶりに新人公演を生観劇しました。まさかこの作品を最後にウエクミが宝塚を去るとは夢にも思っていなかったなぁ。

今のところ本公演は例外なく「宝塚友の会でA席を申し込んで当選=1階席」なんです。しかし新人公演は前回の桜嵐記と同じく2階席でした。
で、

えっへ~、いいでしょ~♪
本公演だとこの「Lilacの夢路」を撮影出来ないんですが新人公演では撮影タイムがあったんです。
私の隣席のアラウンド古希くらいのお姉さまも張り切って撮影しており「綺麗ねぇ~」と大きめな声で独り言をつぶいやいていました。

そして迎えた開演は・・・

「まぁっ!なんてカッコいいのっ!」

えーーーっ!!!
お、おばーちゃん、確かにその通りやけどそんな大きな声で言うか?
と、舞台の華世京さんだけでなく隣席のお姉さまにもドッキリ。

確かに華世さんは驚きの美貌で素晴らしくカッコ良かった。お芝居前のダンスタイムで最初に登場した瞬間パァァーっとオーラが放出されて、名前の通り「華やかな世界」が広がったんです。本役が美貌フルスロットルな朝美絢さんだけにプレッシャーは相当なものだったはずですが、華やかさではむしろ華世さんが優位だったかもしれません。どこか陰キャラな朝美さんに対して華世さんは陽キャラなんですね。顔が小さいのに眼球が大きくて目ヂカラが凄いんですよ。
でもって私は気付きました、華世さんは目だけじゃなく口もデカい!閉じている時は普通だけれどいったん開くと縦にも横にもパカーッと開く開く!ジッと眺めていると食べられちゃいそう!

「華」「世」「京」とごくごく一般的な漢字ばかり使っていながら「カセキョウ」という素晴らしい響きの名前であるのも良いですね。
やっぱ名前って大切です。
私は今回の新人公演でかねてより気になっていた方をハッキリ認識したものの「聖海由侑(せいみ ゆう)」というお名前をどうにも覚えにくいんですよ。加えて「侑」の字がまず日常使いしない漢字なので、Google日本語入力を使っていないパソコンだとお名前を入力するにもひと苦労です。
「侑」を名前に使うのがジェンヌさんの中で流行っているんですか?そういえば「舞姫」でも「あの押し出し感の強いイケメンは誰や?」と幕間中にプログラムで確認したら「あれがウワサの侑輝大弥(ゆきだいや)か!」とほほぅとなりました。ただ、あくまで私の感覚ですが、「侑」の字に馴染みがない上に侑輝さんの場合は「侑輝」を「ゆうき」じゃなく「ゆき」と読ませるのでさらにわかりにくいと思いました。

おっと新人公演から話題がそれましたが、そう、私がかねてより気にしていたのは聖海さんでした。薄めのお顔がなんとも私の好みでして。
しかも聖海さんは声まで私の好みだったんです、お芝居でも、歌唱でも!かなり声にこだわる私ですが「どストライク級」に良かった。ひょっとすると本役の和希そらさんに寄せていたのかな?区別がつかないほどに似ている時もありましたし。和希さんに寄せる事が出来るなんて聖海さんの実力は相当なものです。
103期の聖海さんが新人公演に出演するのは次の公演までのようですね。私としては聖海さんが主演してくれたら本当に嬉しいです。可能性はあるように思います、だってコナン・ドイルでしょう?小説家なのですからコツコツタイプな印象の聖海さんがフィットしているように思うんです。

さて、遅くなりましたが主演、紀城ゆりやさんについてもちょっと述べてみます。忖度なしですよ。
私の感覚では「華やかさ→華世さんがダントツ」「声や歌唱→聖海さんがダントツ」でした。それぞれ私の中で「グッ」ときたんです。一方で主役の紀城さんには正直、これといった強いインパクトを感じませんでした。もちろん美しいし、演技にも歌唱にも穴がない。本役の彩風咲奈さんを目指し忠実に誠実に主演してくれていたように感じます。
ただ、そういった雰囲気が私の中ではどこか、彩海せらさんを彷彿とさせたんですね。ライブ配信で観たグレート・ギャツビーの新人公演です。彩海さんも美しく演技や歌唱に穴がない方で、本役の月城かなとさんを目指し忠実に誠実に主演してくれていたように感じました。
だけどあくまで私の感覚では、彩海さんや紀城さんには私の本能に働きかけるような「グッ」がなかったんです。

「グッ」と言えば・・・やはり、ヒロインの音彩唯さんでしょうか。ハッとしてグッときてパッと目覚めるようなお顔でした。
歌唱も素晴らしいけれど私の耳には、音彩さんレベルに歌える娘役さんは他にもいるように聞こえます。しかし音彩さんはとにかく顔面力がダントツです。コケイジャンの美人は遠い存在のように感じるし、アジア人の美人には限界がある。音彩さんはアジア人だけでは不可能な美貌がありながら、100%コケイジャンな美人には決して存在しない親しみやすさがあるんですね。
生きているのが不思議なほどに美しかった。何を着ても美しいですがこの度のようなヨーロピアンなドレスが一番似合っていますね、これ以上ないほどに美貌が際立っていました。
透けるような白い肌で、お芝居をしているうちに頬が紅潮していくのがまた愛らしい。
しかもお芝居も歌唱も十分で105期首席なのですから文句なしです、どうかトップ娘になってもらいたいなぁ。ただし、これほどの娘役を嫁にしても物怖じしないトップスターがいるかどうかが問題です。

というわけで私にとっては男役ツースリーとヒロインに注目しまくりだった新人公演でした。やっぱいいですねぇ、新人公演。次に生観劇するのは2年以上先になるでしょうけど。

ちなみに、隣席のお姉さまは最初こそ大きな独り言を声にしていましたがその後は最後まで黙っていてくれました。

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