廃止宣言だけじゃ、不文律はなくならない

宝塚歌劇団

今朝の関西ローカル番組で、宝塚音楽学校(以降「音校」)が不文律を廃止したニュースが取り上げられていました。全然、ニューな話題じゃないんですけどね。ヤフーニュースでは2日前に取り上げられていたので。

不文律=すべて悪、じゃありません。褒め言葉の「阿吽の呼吸」だって不文律です。それに、どこの世界も「明言された規則」と「明言されていない規則(=不文律)」で白黒ハッキリ別れるものではなく、間にグレーゾーンがたっぷりあります。明言された規則の方が少ないんですよ。不文律だけで成り立っているけれど決定的な問題はない関係も珍しくないんです。

音校では、廃止が必要になるような悪しき不文律が出来てしまったんですね。これには理由があるはずです。どうしてこのような不文律が出来てしまったのか、音校がその理由を考えようとせず「廃止、撤廃」と宣言するだけなら・・・たとえこれまでの不文律がなくなっても、また新しい、悪しき不文律が生まれてくるでしょう。

悪しき不文律って、視野の狭い人間が強いストレスを抱えた時に、狭い世界で生み出すものです。表向きは所属する世界のためなんて言っておきながら、実際は自分のストレスを晴らしたいだけだったりします。「専業主婦がPTAで」とかありがちでねぇ、私も経験しました(悪しき不文律を作ったんじゃなく、苦しめられたんですよ)。
音校生は高校1年生~大学2年生に相当する、いわば子ども。視野が狭くて当然です。音校は狭い世界と思われますし、条件が揃いやすいです。だから音校には、本当の意味で悪しき不文律がなくなるよう、本気で努力してもらいたいです。この度、改革しただけでなく、改革したことを公にした事に、本気さを感じました。10年遅かった気がしますがどうか、今後の音校生を幸せにして欲しいです。

それにしても・・・ネットには嫌な人があふれていますね。
ヤフーニュースのコメント欄には、ここぞとばかりに音校生をディスる書き込みもありました。音校生だけじゃ飽き足らず、宝塚ファンもひっくるめたり。私は鼻で笑いながら読みました。だって、こんな事を書く人に限って自分こそ、家庭なり職場なりで自分にとって都合の良い不文律を周りに押し付けているに違いないので。

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