花組「二人だけの戦場」ライブ配信を娘のいない自宅で、夫と二人だけで観る予定だったんです。しかし飲み過ぎた夫の高いびきを聞きながら開幕を迎える事となってしまいました。
ゆえに実質ひとりだけで観たんですが・・・これ、
・トップスター夫妻が
・一本物として
・梅田芸術劇場メインホールという大箱で
・ヨーロッパがややこしい今
やらんでもええやろ?
ってのが私の率直な感想です。あまりにもコンプリート過ぎる。
トップスター夫妻が大箱でやるならタイトルを「新・二人だけの戦場」にでもして短く演出しなおして、華やかなショーとセットでやって欲しかった。
一本物としてやるなら東上にすりゃあいい。
っていうかそもそも世界情勢的に、ヨーロッパのせんそうを扱うのは避けて欲しい。
とね、私は思うんですよ。
ヨーロッパでの「軍と地域民族のこうそう」なんて「最も避けるべき」レベルじゃないかと。
GWにわざわざ、荒れた戦場の絵が描かれた背景を拝みながら開幕を待つのもなんともションボリでした。眠りこけた夫に幻滅しつつ気持ちを奮い立たせて映像が出てくるのを待っていただけに、「これ?これを眺めながら開演を待つん?」とガッカリしちゃいましたよ。
ストーリー展開は決して悪くない。約30年前のままだとしたら随分と斬新だと思います。
最初のインタビューのシーンが「現在」で、その後すぐ始まる裁判の様子が「約10年前」、そして連邦軍と地域民族のこうそうが「約15年前」なんですね。裁判とこうそうのシーンがちょくちょく入れ替わるけど舞台がガラッと変わるのでわかりやすいし、インタビューのシーンが最初と最後だけなのも正解かと。最初のインタビューのシーンがモヤモヤな幕のせいでハッキリ見えなかったのは柚香光さんが替え玉(代役)だからだと終演間際にわかりました。柚香さんはインタビューのシーン後すぐ始まる裁判のシーンのためにスタンバっていたんですね。
そう、世界情勢への配慮がない事を除くと、良さがある作品なんです。
だけど大箱でやる1本物としてはあまりに冗長すぎる。時間つぶし的なシーンがたくさんあり、柚香さんと星風まどかさんが別れを告げるシーンもあんまりにも長過ぎました。
1994年はこれで良かったかもしれないけれどスピーディーさが好まれる(と私は思っている)令和の現在ではホンマ、二本立て用にアレンジして欲しかったです。ハルヒコが渋ったってこの作品をウィキると振付担当にはタマエ、演出助手にはダイスケの名前があるんですからアレンジはどうにでもなったはずだし。
ついでに幕間でようやく目覚めた夫の感想を付け足してみると「まどかちゃんのこの格好、トップとして残念やわ、地味過ぎる」って。確かにそうなんです、星風さんだけじゃなくみんな地味。だって登場人物が軍人とロマだけなんですから。もともとのストーリーの冗長さが地味な衣装のせいでさらに際立ってしまいました。
せめてキラキラ衣装に着替えてのフィナーレをしてくれたら良かったのに、かなりひっそりとしたカーテンコールだったし。
いろいろ述べましたが、とどのつまりは
「低予算」最優先
なんでしょうね、きっと。
そう考えると辻褄が合いまくるんですよ。気合を入れた新演出やショーとの二本立てにしたってほとんどが中止でパーになるリスクがあるんですから、衣装や装置にお金のかからなそうな作品を焼き直したっておかしくない。予算を削るためなら世界情勢についての配慮が後回しになるのも仕方なし、かも?
ころなかでの全ツや外箱は「困った時のシバター様、次いでハルヒコ様、たまにダーイシ様」ってところでしょうか。
ころなの分類が変わるんですから今後の中止リスクはほぼなくなるはず。
宝塚の低予算モードも変わり、全ツや外箱でも積極的にパァーッとしたお芝居やショーを上演してくれる事を私は願っています。
コメント
たーさま
こんにちは。
ライブ配信だと気が散るし、飲みすぎなくても寝てしまいそうです。
来週に生観劇する予定です。
コロナのせいか花組の予算のせいか分かりませんが、両方とも別箱がお古だなんて、手抜きにも程があると思います。
人気組だからこそ、ビシッと新作を上演して欲しいです。
やすみさん、たしかにライブ配信だと集中しにくいですよね。だけど、前からの約束だったんですから、夫には起きていてもらいたかったです。連休中なのだし基本的に昼から飲んで寝たっていい、だけど配信は最初から最後まで一緒に観たかった。見逃し配信はないんだしね。
やすみさんはブリリアホールで生観劇の予定なんですね。ホンマね、良いところもあるだけに冗長さが残念です。二本立て仕様の新演出でやってもらいたかった。
柚香さんはころな前から大劇場お披露目が焼き直しの「はいからさんが通る」だったし、ころなになってからいよいよお古が多いような?バロックロックこそ新作&おVISA様でしたが今後退団までお金をかけまくった作品はやらなそうな気がしてしまいます。
そう、花組はやっぱり5組の中でも特別かと。だけど劇団は次世代に気持ちが向いているような、そんな気がしてしまいます。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
連休も終わり、「2人だけの戦場」も関西は無事千秋楽を迎え、
日曜日に助っ人観劇で 雪組公演で観劇してやっと来週から日常に戻れそうです
今回の花組の梅芸は元御贔屓さんの時のお知り合いに沢山あってビックリ!みんな柚香光さんのファンになっている!!
矢張り元御贔屓さんはダンサーで歌唱力は皆無の人だったが
宝塚は踊れていくら見たいな考え方の人が集まったファンだったからわからないでも無い
元御贔屓さんに比べたら柚香光さんは格段とウタウマに聞こえる
ター様はライブ配信っておしゃってましたね!
私はライブ配信の日の所用で出掛けたの観劇もライブビューイングも行かなかったのですが
その分堪能するくらい生舞台を観たので
5/5は諦めました
この作品初演も何故か追っかけしてたんですよ
結婚後 宝塚復帰して一年も経ってなく誰と言って御贔屓も定まって居ない頃 知人に「宝塚大劇場以外にバウホールってのがあり、知り合いが可愛がっている宝塚の子が出てるので観ない」ってお誘いがあり
多分チケット代もかなり安かったと思います
復帰しても自力でチケットを入手入れる方法も知らないし
いつも友人や知人に付いて行く程度でしたが
なんか私の初バウが「2人だけの戦場」
当時
めちゃめちゃハマり
バウ、日本青年館、しばらく愛知厚生年金迄
観劇に行きました
全部日帰りで(知人の知り合いのタカラジェンヌにチケットを頼んで)
何年か後御贔屓が出来てファンクラブに入ってからはそんな厚かましファンは出来ないと知り極力見たい時は自力になりました
まだ当時私の子供も小学生だったかも?
朝6時出て夜は8時くらいに帰って来ました
それでも一路真輝さんの改めてファンクラブに入ろうなんて当時は全く思って無かったと思います(退団されてから入りました)
この作品、思い入れが多いから今回はどうなんだろう!って思ったが
ある意味新しく受け入れられました
矢張り一路さん轟サン花總サンは歌唱力でネジ伏せたところがあるが
柚香さん永久輝さんまどかちゃんは動きが軽やかでお芝居としてはナチュラルな感じでした
私もコムファンだから歌唱力はそんなに気にしない
れいちゃんの歌ってます!感がないのが
私的には好みかも
それよりカップル力は矢張り別箱を含め7作目 れいまどはもうバッチリの感じでした
ラブシーンも見慣れてます(笑)
初々しい花總さんと一路さん初めて組み合わせ(9年差)
ラブシーンなんかはちょっとコソバイ感じがしました
千秋楽の日私の後に正塚氏他スタッフの方が観劇されていて(本当に最後列)舞台を見守ってられました
正塚氏は以前から時間がある限り邪魔にならない場所でいつも舞台を見てられるってイメージがあります
多分もうすぐ70才くらいかと思いますが
以前から長髪だったのが今は白髪の長髪を一つにくくり颯爽と歩かれて居るのを見て
基本的に変わってられないなぁと思いました
作品では自分の理想とする人を描かれられという話を聞いて
今回はそれは 希波らいと君だなぁって思いました
正塚氏 意外と反社会派が理想みたいですよ(アウトロー)
今日、日曜日は友人の身代わりで雪組も再々観劇をして来たのですが
感想は前とあまり変わりませんね
夢白ちゃんの作ったライラックの鉄製のネックレス
あやちゃんひまりちゃんがお揃いで付けてる
ひまりちゃんお金持ちだけどちゃんとつけてるやん!って思ったのと
ショーの和希さんのヘソピー(貼ってるのかな?)前より小さいなぁとか?
変なことだけ覚えています
昭和っ子さん、はい、連休も終わりました。私は生観劇ナシのGWでしたが昭和っ子さんは生観劇三昧だったんですね。
昭和っ子さんの元御贔屓さんと柚香さんってあまりかぶらないと私は思っていましたが、元御贔屓さんファンには柚香さんのファンになった方がたくさんいるんですね。
柚香さんはとかく歌唱についてあれこれ言われやすい方でしたがトップスターになってからはだいぶ良くなっていると私も思います。柚香さんの独特の歌唱法に慣れたのかも?
私は夫のスケジュールがどうなるかわからなかったのでGW中は一切、生観劇の予定を入れませんでした。
せめて二人だけの戦場をライビューで観れたらちょっとしたレジャーになったのですが夫が渋ったんですよね。それで自宅で配信を観る事にしたのに夫は眠りこけちゃって・・・で、ひとりだけで楽しむつもりが配信が始まるなりまさに「戦場」な映像でえーっとなっちゃったんです。
昭和っ子さんは初演を何度も追っかけていたんですね。
しかも二人だけの戦場がバウデビューだったんですか~、そして日本青年館、愛知厚生年金会館にも行ったんですね。その後今年まで再演がなかったんですから昭和っ子さんはコンプリートですね。
昭和っ子さんにとって令和版は新しく受け入れられたんですか~。私は初演を観ていないのにどうも、一路さんのシンクレアがピンとこないんです。轟さんのクリフォードと花總さんのライラはイメージ出来るんですけどね。映像があるなら観たいです。
昔の宝塚は今よりもっとお芝居がかった演技が主流だったのかもしれませんね。確かに柚香さんや永久輝さんはナチュラルな演技をする方々かと。星風さんはベテランっぽさが前に出ていたかなぁ?
はい、れいまどのカップル感はバッチリですね。私にはどうしてもかかぁ天下カップルに見えまして、今後れいまどひととしてどう発展していくか楽しみです。
花總さんと一路さんの二人だけの戦場はお初の組み合わせゆえコソバイ感じだったんですね。
そうゆうのも良いと思います。軍人とロマという正反対レベルに異なる環境で育った二人が少しずつ惹かれ合っていくんですから、お初の組み合わせの方がある意味(こなれたカップルより)作品にフィットしているかもしれません。
ハルヒコはアウトロー好きですか・・・ブエノスアイレスの風もそんな作風でしたね。
って事はハルヒコ自身はボンボンなのかな?「憧れの世界」って実際の自分とかけ離れている事が珍しくないですから。
二人だけの戦場とライラックの夢路はだいぶタイプが異なる作品ですね。
ライラックは安心安全な通常営業ゆえおかわりしても感想が変わりにくいのかも。特別に良い(あるいは悪い)と思った時ほど、おかわり毎の感想が異なるような気がします。
「鉄製のネックレス」ですが他に良いアイデアはなかったのかな?私はどうしても鉄に装飾品のイメージを抱けないです。
和希さんはおへそにピアス風の飾りを付けていました?娘もそんな事を言ってましたが私は覚えていません。和希さんのおへそが(モデルにあるような縦型じゃなく)丸かった事はすごく覚えているのに。
おかわりまでにおへその披露がなくならないよう祈っています。初日映像(ロング)で確認してもおへそが見えなかったような気がするので心配です。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
本日2度目のコメントです。
私も家で配信を視聴しました。
前半に白軍服姿の生徒さんたちを見て映画
「愛と青春の旅たち」を思い出してしまいました。
確か以前宝塚でも舞台化されたはずと調べました。
新人公演、芹香斗亜さんが主人公で、鬼軍曹役が真風涼帆さんだったんですね。
真風さんお役が似合いそうと思ってしまいました。
映画の話で、また今回の記事の内容と関係ないのですが、「ウィキッド」映画化されるみたいですね。
公開は来年みたいです。
かなえさん、2度目のコメントありがとうございます。
「愛と青春の旅だち」は映画そのものも、テーマソングもすごく良かったですね。
宝塚版は権利の問題でスカステにすら流れないと噂を聞いた事があります。残念ですね、柚希礼音さんにすごく合っているでしょうから映像を観たいのに。
新人公演では芹香さんが主人公で、真風さんが鬼軍曹だったんですね。「オーシャンズ11」新人公演では真風さんが主人公のダニーで芹香さんがラスティでしたっけ、私が宝塚ファンになった時には完全に別々でしたからおふたりとも星組出身と知った時は驚きでした。
はい、真風さんは「マイルドになった柚希さん」といった感じ?男っぽさをウリにするタイプですよね。今後当面、このタイプのトップスターは現れないかな・・・
「ウィキッド」が映画化されるんですね!四季でも再演するし良い作品なんでしょうね、映画版も四季版も観たいです。
教えてくださりありがとうございます。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
たーさん
こんにちは。
これ私は連休中に梅田で観ました。お取次ぎてでわりと前の方の席で見やすかったです。
お気に召しませんでしたか?私はわりとよかったですよ。特に星風さんにはキャラ的にとても「合ってる」役だと思いました。セレブではないけどけど芯が強そうなところが。
しかしなんといっても最もインパクトあったのは酒場の女主人?エルサ役の朝葉ことのさんです。星風さんライラを軽く手玉に取っているので、こんな堂々としている上級者娘役って花組にいたっけ?演技も歌も超上手いけど上級生男役の人かなー?と思ってたら左目の目尻にほくろがあるのを見て朝葉ことのさんかー!と気づきました。思えば彼女の殉情の春琴もすごかったし。音くり寿さんのようなポジション。まさに後継者です。
この演目見たのは初めてですが、たぶん旧ユーゴスラビア崩壊後の各国の独立をモチーフにしたんだろうなーと。チトー大統領を彷彿とさせるセリフもあったし。おそらく舞台は西ヨーロッパに最も近く、すんなり独立できたスロベニアかな。(一方クロアチアやボスニアは内戦がひどかったので)
おそらく劇団関係者は現ウクライナを応援する気持ちがあって、この演目を選んだと思いました。あまり民族対立は描かれてはいなかったですし。(旧ユーゴスラビアの主流はセリビア人)
低予算はそうかも。でも気にならなかったですよ。なにせ僕は北島マヤ派ですから。
うみひこさんは「二人だけの戦場」を生観劇したんですね。やっぱねぇ、良席で生観劇vsライブ配信だと、配信の方が評価低めになっちゃうような気がします。加えてうちは夫が眠りこけていましたし。
星風さんは確かにキャラ的に合っていましたね。うたかたの恋のマリーのようなブリブリよりよっぽど合っていた。
朝葉ことのさんには私も注目しました。詩希さんと異なりお顔に特徴があるのでわかりやすいですね。春琴よりだいぶドスの利いた声ですごく良かった。こういった役の方が向いていそうですね、いわゆる別格枠かと。音くり寿さんというより美穂圭子さんを私は思い出しました。音さんにももっと残ってもらいたかったです。
ヨーロッパ某国としながらも、実際は旧ユーゴスラビアをモチーフにした事が多くのブログなどで紹介されていました。
この作品だけでなく、宝塚は「うくらいなを応援」「せんそうはダメ」の気持ちを込めてそういった内容の作品を多く上演しているのかもしれません。
だけど私は宝塚にはキラキラを求めています。ましてGWなどの連休では。
にしても宝塚は客層が幅広いですね。うみひこさんのようにいろんな事を考えながら観劇する人もいれば、うちの夫のように配信を観る約束をしていたにも関わらず眠りこけ、やっと起きたかと思えば「まどかちゃんの服装が地味で嫌やわ~、トップ娘やのに」とブーたれる人もいるんですから。
「北島マヤ派」というのは「演技力重視」という事でしょうか?面白い表現ですね。
私は低予算っぽいのが気になりました。間延び感があったので2本立て仕様にアレンジして、ショーとセットにしてもらいたかったです。夫が眠っているうちにお芝居が終わり、夫が目覚めてからショーになっていれば夫がブーたれる事もなかったしね。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。