アマプラで「鴛鴦歌合戦」を観たら花組にピッタリすぎて驚いた

大劇場公演

GWも最終日。夫が早めに単身赴任先の埼玉に戻ったので何となく「鴛鴦歌合戦」を観てみました。アマプラで無料配信中だと読者さんから教えてもらっていたものの「タイトルが古臭い&1939年公開の白黒映像&知っているキャストがひとりもいない」のトリプルパンチでなかなか再生する気になれなかったんです。

ところが・・・再生早々から面白いんですよ。和物ではあれ見事にミュージカル!平和&ほのぼのなストーリー展開なので下手すると退屈しちゃいそうですが、音楽が終始明るい曲調だしキャストの皆さんがこぞって歌ウマだから楽しく観続ける事が出来ました。

しかもしかも!
この作品って・・・メインの登場人物5人が現在の花組にピッタリ過ぎるほどにピッタリなんです!宝塚版の演出はナオコですが、もし映画を発掘したのもナオコなら(私の中で)ナオコの株が一気に高騰しそう。ふふ、宝塚LOVEなナオコなら「うふっ、これを花組でやりましょう(はぁと)」って言い出しそうなんですよねぇ。
ナオコって宝塚オタクでもありそうだから、

Wikipediaの「鴛鴦歌合戦」よりお借りしました 左:服部富子さん 右:ディック・ミネさん

美貌も歌唱力も抜群なジェンヌOG、服部富子さん(21期生)が大好きなのかもしれません。

でね、服部さんはヒロインじゃあないんです。そして上の画像で服部さんの隣にいるディック・ミネさんも主役じゃない。
これがまた、ツボでねぇ・・・
ディックさんと服部さんはどちらも2番手なんですが、出番が多いし目立つしで、主役とヒロインを食う勢いがあるんですよ。

ディックさん演じる骨董狂いの殿様、峰沢丹波守を誰が演じるかもうおわかりですね?
まだ宝塚が発表していないのであくまで推測になりますが、永久輝せあさんが演らず誰が演る?なんですよ。「ひとこが青天するかも~」とドキドキしちゃいます。実際は青々とはしないかもしれませんが殿様ウィッグにはするような。

服部さんが演じた商人の娘おとみは、今の花組の様子だと星空美咲さんかなぁ。105期の星空さんはとかく104期の美羽愛さんと比較されがちですが、鴛鴦歌合戦には娘3番手に主役の婚約者である「藤尾」が存在していますからおそらく美羽さんが演じるんじゃないかと。

映画の鴛鴦歌合戦を私の推測込みなキャストで花組仕様に変換すると、
貧乏浪人の柚香光さんと貧乏浪人の娘な星風まどかさんは恋仲なのだけど、金持ち商人の娘な星空さんがちょっかいを出してくるし、親が決めた婚約者の美羽さんもしゃしゃり出てくるんですね。
この3人娘ってばまぁこぞってプライドが高い!そしてそんな3人娘を前に柚香さんがグズグズしちゃう・・・そう!柚香さんの持ち味が活きやすいキャラなんですよ、主役の浅井礼三郎って。
そしてボンクラ殿様な永久輝さんは骨董品と同じくらいに女も好きで、まず星空さんにお妾さんになるよう打診するも振られ、次いで星風さんに打診するもこれまた振られちゃう。空回りキャラですが目立つし歌が柚香さんより多く、衣装にしたって殿様ですから浪人の柚香さんより豪華になります。

ホンマねぇ、びっくりするほど今の花組にピッタリ。
美形なのにグズグズとしたトップスターとプライドの高い3人の娘役、実はトップスターより目立つかもな2番手でどのような鞘当てになるかが本当に楽しみになりました。

主要キャラは5人しかいないものの案外アンサンブル枠が豊かだったりします。星風さんの父親が意外に重要で歌ウマだし、「うちの娘が婚約者やで!」と柚香さんに迫る美羽さんの父親にも見せ場があるし、悪徳骨董商人だって欠かせぬ存在です。いずれも聖乃あすかさんにはフィットしない気がしますがどれかを演じて新たな境地を迎えるかも?あるいはナオコが聖乃さんのために新しいキャラを生み出したりして。ナオコならやりかねない。
また、殿様の取り巻きや町人などモブは何人いてもオッケーなのが宝塚向きだったりします。

すったもんだするわりにしょーもないオチであっけなく終わるんですが、これもまた良いです。本当に平和で楽しいですから。

くだらなくも明るいお芝居が終わったら、(すでに改札内での飲食は解禁されているので)幕間に座席でオヤツをつまみ、2幕では華やかなショーを楽しむ。
うん、これぞ宝塚!ですよ。
わざわざヨーロッパのせんそうを扱った1本物の「二人だけの戦場」のライブ配信を観た後だけに「鴛鴦歌合戦」のほのぼの感がありがたかった。キャスト発表後にまた映画版を観たいです。

Bitly

私が観たのはこちら。

2023年5月23日追記
キャストが発表されました。映画版に存在しないキャラが多く、かなりのアレンジが入りそうです。

コメント

  1. かずこ より:

    たー様こんばんは。
    今週は立て続けにご観劇されたのですね。
    無事に観劇できるまではドキドキというか、ちょっと気は張るので、今ほっとしてますでしょうか。私なんかは最近ですと赤と黒なんかは馴染みのない会場でしたし緊張しました。3日共すべて観劇出来て良かったです。

    こちらの作品、どうも予定変更で急遽上演が決まったようですね。小柳先生も忙しいですね。

    でも映画の原作ものでしたら、めぐりあいと違いきちんと作ってくださるだろうし、明るく楽しい作品でしたら今のご時世にちょうど良いと思います。1本物でなく、ショーもあるし。

    私、けっこう和物も好きなんですよ。もちろん内容が良いことが前提ですが。
    柚香さんで本格的な和物ってなかったと思うし、着流しも似合うと思います。

    和物ショーなども結構好きで、時々は上演してほしいです。
    昨年末お辞めになった演出家の先生、金色の砂漠の前物で和物ショーもされてました。
    すごく良かった覚えがあります。派手に盛り上げる演出とか上手で、才能はある方でしたね。

    世の中暗いニュースも多いので、この作品でパァーっと気分明るくしてほしいものです。

    私は来月のいまころ観劇予定です。いろいろ戻っている大劇場、楽しみです。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かずこさん、おはようございます。
      はい、今週は立て続け観劇でした。舞姫も新人公演も当たらない前提で申し込みしていたんですw
      そうですね、観劇の予定が入ると終わるまでドキドキします。程良くこうゆう刺激があると生活に張りが出ていいですね。はい、無事終わってホッとしています。今回は連チャンとはいえお馴染みの劇場ばかりでしたのでそのあたりは楽でした。かずこさんは日本青年館の初体験で緊張したんですね。私もシアターオーブと国際フォーラムの初体験を控えているので緊張しそうです。

      あら、鴛鴦歌合戦は急遽決まったんですね。って事は本来の予定は某演出家の作品だったのかも?
      ナオコは原作があればアレンジ上手らしいですね。鴛鴦・・・はホンマに楽しい作品です、はい、今のご時世にぴったりかと。
      そうですね、柚香さんは本格的な和物はまだですよね。バロックロックは和洋折衷だったし。

      金色の砂漠と雪華抄はどちらも良いですよね、私は配信で観ました。珍しくショーが先でしたね、って、月組ピガールの時も和物ショーが先でした。歌舞伎は舞踊を先にやるのがデフォなので宝塚も和物ショーは先にやるのかな?うわっ!!!ピガールも某演出家の作品だった・・・はい、才能ある方だったかと。とはいえもう宝塚で活躍する事は難しいでしょう、復職出来たとしても飼い殺されるかと。

      世の中は本当に暗いニュースが多いですし観劇中くらい現実逃避したいですね。
      はい、完全ではありませんが大劇場はいろいろ戻っています。かずこさんは来月いらっしゃるんですね。是非報告をお聞かせください。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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