さて、主に松竹座について記事にした前編に続き、後編ではOSK「春のおどり」の内容について記事にしてみます。
OSK「春のおどり」感想
第1部 ツクヨミ
月組公演を彷彿とさせる和物ショー
「このタイトル何の意味?」って思いません?私は思いましたよ。
日本神話の、天照大御神(アマテラスオオミカミ)の弟、月読尊(ツクヨミノミコト)からの命名だそうです。
構成・演出・振付は尾上菊之丞さん。歌舞伎役者かと思いきや、日本舞踊のエライさんらしいです。
なんかね、ちょーっと、月組公演の「WELCOME TO TAKARAZUKA」を彷彿とさせました。珠城りょうさん、月読尊っぽい雰囲気だったような。どちらの公演もチョンパ始まりだし。
内容なんですが、お芝居というより、ショーです(ここもまた月組公演っぽい)
1時間ほどの間に、トップスターの桐生麻耶(きりゅう あさや)さんが「蘇我入鹿」「伊達政宗」「堀部安兵衛」を演じます。
和メイク桐生麻耶が驚くほど美しい
何よりも伝えたいのが、桐生さんのしゃべメイクが最高に美しかったって事。
桐生さんはお父さんがアメリカ人でお母さんが日本人のハーフなんですが、和物のメイクがむっちゃ映えていました。
もうビックリビックリの美しさ。
駆け引きなしにお伝えしますが、私は桐生さんのお姿を初めて見た時、
「えっ!何歳???」
で頭パンパンになったんですね。
とにかく年齢が気になって気になって。
その後もう十分に桐生さんの魅力に取り憑かれまして、年齢は気にならなくなりました。そんな桐生さんが「ツクヨミ」では、私にとって過去最高に美しいお顔に見えました。
春野寿美礼に似た声
誰にどう反対されようと言い続けるつもりですが、桐生さんの歌声って春野寿美礼さんに似ていると私はすっごくすっごくすごーく、思っています。
グッときます。骨髄までしみこみます。
舞台は「デカイは正義」
「美は正義」なんて聞いた事があるような気がしますが、舞台って「デカイは正義」でもあるんですよね。
桐生さん、とにかくデカイんです。なのでどこにいてもわかる、わかる。もちろんトップスターとしての衣装ではありましたが、桐生さんならどんな姿をしていてもすぐわかるでしょう。
次期トップスターの楊琳(やん りん)さんはあまり身長が高くないようです。
衣装が二番手仕様ですので目立つけれど正直、他のスターさん達と同じ服を着たら埋もれてしまうかもしれません。
楊琳、娘役の「阿国」に
桐生さんが伊達政宗を演じている間、楊さんは安土桃山時代に実在したと言われる女芸人、阿国を演じていました。
これがねぇ、美しいったらありゃしない。
楊さんってホンマ美人なんですよ。男役の方の女装っていいですねぇ。
第2部 Victoria!
荻田浩一演出の洋物ショー
第2部もショーです。
そう、「春のおどり」って第1部も第2部も、ショーなんですよね。
第1部は和物でしたが第2部は洋物で、作・演出は荻田浩一さん。
荻田さんは1999年から2008年まで宝塚に所属していたそうです。ウィキペディアで宝塚時代の作品を確認したものの、私が知っている作品はありませんでした。
なんか・・・揉め事でもあったんですかね?
荻田作品は宝塚で再演禁止になっているとか?
そんな・・・そんな勘ぐりをしてしまいました。
いつもの桐生麻耶に
桐生さんがいつもの、かつての私が年齢を気にした桐生さんに戻っていました。
これがまたいいんですよ。
ハマるんです。
今回は髪をかなりショートヘアにしていて、とてもお似合いでした。
私は桐生さんは、真ん中分けはしない方が絶対良いと断言したいです。しかし桐生さんは真ん中分けが好きみたいで、分け目がなくてルンルンしていたらいつの間にか真ん中分けになっていてガガーンとなったりしました。
涼乃あゆ、別格の歌声
特別に、あたまひとつ飛び抜けて歌が上手な涼乃あゆ(すずの あゆ)さん。
第2部では比較的長めなソロパートがあり、伸びやかな歌声にうっとりしました。冗談抜きに、天使。もっとずっと聞いていたかったです。
全体を通して
OSKは映像技術が・・・
楊さんは本当に本当に素敵な方なんですが、どちらかというと映像でその良さがよりいっそう映えるかもしれません。しかしながらOSKは映像面がちょっと、苦手なようです。
コロナ対策にもなりますし、今後は映像技術や円盤クオリティを向上させて欲しいものです。
配信はZAIKOなるシステムのみにせず、楽天TVやU-NEXTでもやって欲しいなぁ。
事実上のトップ娘は?
どうもOSKには公的な「トップ娘」という身分がない、そんな気がします。
とはいえ実際はそれっぽい娘役がいるわけで、桐生さんの事実上の嫁は城月れい(きづき れい)さんでした。城月さんは男役でもおかしくないほどの長身ですが桐生さんが特別大きいのでオッケー、実に舞台映えする高身長カップルでした。
この高身長ゆえ、城月さんが楊さんの相手をするのは難しいと思われます。
「愛と死のローマ」では楊琳さんのお相手のヒロイン、クレオパトラを舞美りら(まいみ りら)さんが演じましたし、多くのOSKファンは楊さんの事実上の嫁を舞美さんと想定しているのではないでしょうか。
私も娘もそう思っているんですが、千咲えみ(ちさき えみ)さんが急速に追い上げている感じがするんです。宝塚で言うと有沙瞳さんと小桜ほのかさんみたいな?
有沙さんと小桜さんは1期違い、舞美さんと千咲さんは3期違い・・・どちらも、何があってもおかしくないですね。
しかし今回の「春のおどり」では、あっきらかに、舞美さんが格上の扱いでした。
登堂結斗は顔もプロポーションも
ビジュアルで言うと、登堂結斗さんが目立っていましたね。
第1部では薄いお顔立ちにしゃべメイクが映える映える!お内裏様みたいでしたよ!
第2部も素敵でした。登堂さんはイケメンな上に腕脚がスラッと長くて高身長。苦手そうな歌がこの度ちょいと良くなっていまして今後が楽しみです。
椿りょう不在が残念すぎる
OSKには椿りょうさんという素晴らしいスターさんがいるのですが、「春のおどり」には出演しないんですよねぇ。
私と娘は椿さんを「つばきち」と呼んでいます。もうね、推し推しです。
内容が即席で薄いと記事にした「OSKだよ!全員集合」ですが、オープニングでキラッキラのつばきちを拝む事が出来たのは嬉しかった。
つばきちはどうも、写真写りが悪いんです。ポスターだと3割引くらいになっちゃう。もともとOSKはナマが良いのですが、中でもつばきちは特別、ホンマ、舞台で見ていただきたいです。
ちなみに、写真写りが良いスターさんもいますよ。3割増しくらい。誰かは内緒ですwww
「夏のおどり」も観たい
OSKという団体、企業に対して思う事はいろいろあるのですが・・・
スターさん達が素敵なんです。
夏のおどりも観たいですし、たぶん観に行くでしょう。
愛用の双眼鏡です。
コメント
こんにちは。毎日更新を楽しみに拝読しています。
オギー(荻田先生の愛称)のショーが好きなもので、ちょっとだけ知ったかぶりを(笑)
揉めたかどうかはわからないのですが、演出家には珍しく前もって退団発表がありました。当時すでに外部でも演出をされてたので、外の方が好きなことできるから辞めたのかな〜と思っていました。
独特の世界観で好きな人は好きって感じだったと思います。ちょっと毒がある。
最後のショーは、中詰やラインダンス無しで30分!という斬新な?ものでした。最後だしやりたいようにしましたって感じ。観て正直、宝塚のショーはやっぱりお約束がないと物足りないと再認識しましたが、「動物の謝肉祭」的な場面とか、やはりオギーだからこその場面もあって退団が残念でした。
大劇場デビューの芝居は「何のこっちゃ」な解らなさなのですが、バウの「凍てついた明日」(特に初演、香寿さん主演のもの)は今観ても名作です。
配信などでご覧になる機会がありましたら、是非観てみてください。
オススメです。
(「AMY」って「エイミー」ですよね。当初読み間違いしていたので訂正しています、すみません)
AMYさーん、お久しぶりです!今日はロミジュリ先着順でしたね!私は何としても愛月さんの「死」を生観劇したくB日程にチャレンジして見事にチケットゲットしました!AMYさんのおっしゃる「硬質な魅力」がねぇもう、ホンマ楽しみで。「マノン」も観たい~
さて、
荻田さんの事教えてくださりありがとうございます。
確かに宝塚のショーにはお約束なところがありますよね。オギーはそのあたりがしっくりこなかったのかもしれませんね。
マンネリは良くないかもしれないけれど、かといって斬新すぎるのも安定感を求める保守派には受け入れ難いのですから、その兼ね合いを探るのは本当に難しいと思います。
私は香寿たつきさん大好きなんです。スカステ難民ではありますが楽天TVのオンデマンドプレミアムには入っていて、たまーに2000年前後の作品も配信されるので「凍てついた明日」がリストに挙がることを祈っています。
OSKでのオギー演出のショーですが、めっちゃ大掛かりな装置を使っていました。OSK=低予算、のイメージがすっかり定着していたので驚きました。
とても華やかで、円盤で観た前年の「春のおどり」より凝っているように感じました。毒な感じはなかったような?
ただ、宝塚っぽいな、という感じはすごくしました。
オギーに詳しいAMYさんにも観ていただきたかったなぁ。OSKは円盤だと品質が心配でおすすめ出来なくって悲しいです。
コメントありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
はい、エイミーとお読みいただければ嬉しいです。
というか、一度しかコメントしてませんのに、覚えてくださっていて恐縮です。ありがとうございます。
OSKの「春のおどり」は、一昨年に観ました。その時は平澤先生(宝塚でもよく振付されてますね)の演出で、ダンスがカッコ良かったです。
最後に傘を開け閉めしながら歌うお約束があるじゃないですか?
あれをオギーもやったのかと思うと、なんかニヤニヤしてしまいます。昔は絶対しそうになかったんで。オギーも大人になったのねと。(偉そうですみません、笑)
星組のロミジュリは今のところ撃沈しています。緊急事態宣言も延長されそうだし、50%のままでは後半戦も無理かもしれません、、、
きっと、AB両パターンとも配信されますよね?
それを気長に待ちたいと思います。
たーさん、ぜひ愛月さんの感想を教えてくださいませ〜
エイミーさん、私は記憶力がイマイチなのですが「硬質な魅力」は永久保存されましたw
あと、ワードプレスって編集するにあたり、コメント内で検索をかける事が出来るんです。なのでお返事前に「AMY」で検索をかけて確認はしました。でも読み方を間違えてしまいまして、本当に申し訳ないです。
私はまだ演出家を覚え始めたばかりで、平澤智さんのお名前は初めて聞きました。ジャパンアクションクラブ出身なんですね。
一昨年という事は高世さんがトップスターの時ですね。メンバーは今とさして、変わらないかな?
OSKのシメのお約束の、「『桜咲く国』を歌いながら傘クルクル」はなんか、完全に独立しているような印象です。
それまでのショーやお芝居と一切関係ないような気がします。心斎橋角座やレビューカフェでのショーでも必ずしていますし。
ですがこの度のオギー演出では、「桜咲く国」とは異なる別のOSKテーマソングも組み込んでいたんです。他の宝塚ブロガーさんのOSK感想記事を読み、タイトルが「ビバ!OSK」だと知りました。
♪ビーバ、オーエッスケー
♪ラララ、オーエッスケー
な曲です。
なので、もし宝塚時代のオギーが迎合大嫌い演出家だったとしたら、大人になったのではないかと。
(いいじゃないですか、ファン同士ちょっとくらい偉そうに言ってみても、笑)
星組ロミジュリですが、やはりB席がないのは辛いですね。
一般販売では立ち見が出るのかな?
スカステではABどちらも配信されるでしょうから気長に待つのもテだと思います。録画も出来ますしね。
ライブ配信はどうなんでしょうね?せっかくならABどちらもやってもらいたいです。
緊急事態宣言の延長はほぼ決まっているようですが、ダラダラ続くと緊張感を保つのは難しい気がします。
宣言に感染者を減らす効果があるのか私にはわかりません。一方、宣言によって娘の学校の行事が減りまくり、娘と私の悲しみと苦しみは増すばかりです。
とはいえあれこれ文句言っても仕方がないのでね、今週末の母娘での雪組観劇を楽しみにして日々すごしています。
バラ王子とナイワはソロ観劇しますのでこちらも楽しみです。その後はロミジュリでこれまた楽しみです。
老眼は進行しっぱなしだし、先入観の影響も大きすぎる私の目ですが、それでも観劇が楽しいです。
愛月さんにはかなり感情が入っているので正確さに自信がないですが、感想を記事にさせていただきますね。
連続コメントありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。