電話相談の体験談及び持論

言いたい放題

ここ数日の間にショッキングなニュースが続きました。
初心者とはいえ観劇を愛する身として、そして子どもの頃から歌番組が大好きだった身として、本当に悲しいニュースもありました。
だけどここで誰に何があったのか、具体的に書くのはやめておきます。

ネット上でいろんなニュースがあふれていたけれど・・・
掘り返さなくてもいいような過去を晒す記事も複数ありましたね。
直接の知り合いでもないくせに、あるいは面識がほんの少しある程度なのに、勝手な憶測を述べまくっている記事もありました。
ヤフーニュースに載るんだからプロが書いたはずですが、それでもひどいものもある。

そんなプロ達が、免罪符に利用しているものがあります。
それは・・・相談先の電話番号の羅列。
記事の最後にこれさえ載せりゃあ何を書いても良い、みたいに思っているプロもいるようです。

間違っています。
まず・・・こういった電話って、つながらないんですよ。
それに・・・電話相談そのものに、限界があるんです。

いのち関係の窓口に私が電話したのはちょっと昔ですが、現在も繋がりにくい状況はさして変わっていないようですね。
埼玉の相談室について取り上げた記事がヤフーニュースにありまして、着信率はたった、3%だそう。
それに相談員は今も、ボランティアのままだし。(元の記事はこちら

電話した当時の私は、自身の命を脅かすほどの悲しみや恐怖に苦しんでいました。
窓口に電話をかけてもまったく繋がらない状況に「何が何でも一度は繋がるまで掛け続ける」な気持ちとなり、それゆえ抱えていた恐怖からしばし開放されたという、実に皮肉な経験をしました。
で、何時間も掛け続けてようやく繋がったかと思えば・・・めっちゃつまらないオッサン。まともに訓練を受けていないのでしょう、「自分は(たーの悩み)を経験した事がないから」なんて事を言ったんです。
おかげで電話相談への期待が木っ端微塵になりましたし、メンタルが回復したあと調べてみたら窓口が人の善意頼みの環境である事を知り、あのオッサンの話しぶりも仕方ないかなと思ったものです。

じゃあ・・・
すぐに繋がればいいのか?相談員を有給にすればいいのか?
いいえ、私はそうは思いません。
すぐに、どんな相手に繋がったとしても、一度の電話相談で回復する可能性は限りなく低いと考えていますから。

かつて自力で治療環境を整えた経験で、言いたい放題してみますね。
相談って「継続」が、大切なんです。
医師なりカウンセラーなりに、継続して関わってもらう事によってその効果が出てくるんですよ。
医師は薬を処方出来る特権があるので少々苦手に感じても割り切ったっていいかもしれません。でもやっぱり信頼出来る医師が処方してくれる薬の方がよく効きます。
そしてカウンセラーなど相談員にはそういった特権がないためただただ、信頼関係が重要。
つまり・・・
複数の信頼出来る相手と何度も話し、場合によっては投薬もしつつ、時間をかけて向き合わなくちゃいけないんです。
仮に一度の電話相談で回復した方がいるとすると、その方はその電話相談がなくても回復した可能性が高いです。

私の持論を続けますね。
自身の背負う苦しみを、一本の電話相談で解決する事はほぼ、出来ません。
少しでも解決に近づくためには自分で、あるいは親族など頼りながら、継続して相談できる相手を複数見つけなくちゃいけません。

メンタルの医師は歯科医と似ていて、ハズレが多いです。人気の先生は予約を取るのが大変だったりするし。
また、カウンセラーもハズレが多いです。センセーショナルなキャッチコピーを掲げているところはまず、ダメです。最悪なのが「一度の相談で解決に導きます!」といった言葉。大ハズレの証みたいなものです。

あとね、かかる費用も自分に見合った範囲でおさめなくちゃいけません。
能力に自信あるメンタル医師は保険外でカウンセリングしたりしているんですよね。1時間最低1万はかかります。余談ですが保険外オプションがありがちなのも歯科治療と似ていません?
カウンセリングはそもそも、保険外ばかり。臨床心理士なら1時間7,000円くらいが相場です。ただ、臨床心理士にもハズレはいますし、資格がなくても有能なカウンセラーはいます。資格あるなし関わらず玉石混交です。
また、臨床心理士は難しい資格のわりに世間に認められていなくて、さらに新たに認定心理士という区別のつきにくい資格も出来ておりややこしいんですよ。
そもそも無資格でも誰でもカウンセラーを標榜出来るしね。
カウンセリングって相談する側はもちろん、聴く側も含め、闇が広がる世界だったりします。

でもね、それでも何かしら行動を起こさなくちゃいけないと、私は思っているんです。
メンタル不調の解決って、過程そのものが大切だと信じていますから。
診察を受けたいけれど超高額ゆえ諦めたとか、せっかく期待して診察なりカウンセリングなり受けたのにハズレで失望したとか、こういったマイナスな経験も含め、ひとつひとつの過程が回復への道筋になると。

医師、カウンセラー、役所絡み、すべて誰も、私の事を心底心配してくれている人はいない。
皆、己の利益しか考えていない。
そんな絶望感に打ちのめされても「だったら頼るのではなく、これらの人達を利用して回復しよう」と考えるようになれば道は開けてくるかもしれません。

長くなりました。
ここまで読んでくださった方に、カウンセラーとつながる手段をふたつ、ご紹介します。
いずれも、あくまで、気持ちにゆとりが残っている間なら利用価値があるかも、くらいに考えてくださいね。
匿名ブロガーの書いている事なんてすべて創作だと思うくらいで丁度良いですよ。私としても何ら責任は取れませんし。

そうゆう前提で続きを書きますと、

一番はやはり、スクールカウンセリングです。学校に通うお子さんがいる方に真っ先におすすめしたいです。なんせ、無料ですので。
ハズレはいます。が、無料ですから傷は少ないです。
子どもの事じゃなくても、個人的な悩みを相談していいんですよ。警察案件でもない限り守秘義務は果たしてもらえるはずです。
私は以前、娘のスクールカウンセリングに好んで通っていました。複数のカウンセラーのうち信頼出来たのはひとりだけでしたね。本当に仲良くなって、彼女が他の学校に異動になった時はお別れ会みたいな感じで一緒にランチに行きました。

続いては、大学の相談窓口です。
「大学」「心理学部」「相談」「カウンセリング」「(居住地)」と言ったキーワードで検索すると、案外、地域の大学がカウンセリングをしている事に気付くかもしれません。
費用は1時間3,000円くらいが相場でしょうか。生徒単独でのカウンセリングのように見えても、必ず上の教授なり准教授なりが最低限のチェックはしているはずです。
でも、やっぱハズレはいますよ。私は近隣の大学のカウンセリングルームふたつを訪ねましたが、片方がもう、准教授含めハズレすぎてガッカリでしたね。
もっとも大学のカウセリングルームは、自分が生徒(や教員)を育ててやる!くらいの気持ちでお世話になるのが良いかもしれません。

以上が、ふたつの手段になります。
責任は一切取れない事を念押しして伝えておきます。

私は今後も、この度のショッキングなニュースについて直接、名前を出したりどのような事があったかについて記事にする事はありません。
次の記事からは普通に宝塚ブログに戻ります・・・って、次は宝塚じゃなく、歌舞伎の記事になるんですけどね。

コメント

  1. こんちゃん より:

    関西の、たー様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    たー様のような大勢の読者を抱えている影響力のあるブログで、誠実で実用的な記事をUPしてくださり、ありがとうございます。私も参考になりました。

    私は自ブログで、過去に自身のメンタル不調から立ち直った経緯を綴ったことがあり、先日も再掲示したのですが、その時は自分で勇気を出して相談ダイヤルに電話したわけではなく、配偶者や母の尽力のおかげで医療に繋がることができました。出産直後で、行政の母子保健の枠組みで迅速に対応していただいたことは本当にありがたかったです。

    先日からマスコミにより、末尾に唐突に「命の電話」の電話番号が紹介される記事が多数出ておりますが、本当に一人で追い詰められた方が、いきなり初めての番号に電話をかけることはどれだけ勇気のいることでしょう。今の若い世代は、友達ともLINEでのやりとりがメインで、知らない方と電話で話すこと自体大きなストレスでしょうに。

    「命の電話」に相談するだけで悩みが解決することは稀であろうことは同感です。電話相談の先に、司法や医療や行政など適切な機関に繋がることが大切で、マスコミは命の電話以外にも、「法テラス」や自治体が実施している行政相談などへのアクセスの方法、電話以外のメール相談などもあることをもっと周知していただきたいです。

    少し遅れましたが、ブログ2周年おめでとうございます。私は2020年1月からブログをはじめたので、たー様がすこしだけ先輩ですね。毎日書いているとネタが尽きそうで、でも書き続けていると次々と見えるものがあって楽しいです。

    次の歌舞伎感想も楽しみに拝読させていただきます。寒い日々ですが、お体ご自愛下さい。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      「宝塚 ライビュ専科の地方民のブログ」管理人こんちゃんさん、この記事の現在のビュー数は2500ほどです。SNSで情報が万単位であっという間に広まる現在、けっして影響力があるとは言えません。しかし、読んだ方のうちのひとりにでも参考になったのでしたら幸いです。

      妊娠~出産~育児の間ってメンタル不調になりやすいですよね。肉体労働だし、アクシデントが発生すると決まって母親のせいにされるし。
      こんちゃんさんはスムーズに医療につながり回復したそうで、何よりです。

      そうですね、通信手段が豊富になった今、電話を掛ける事そのものがストレスになる方も少なくないでしょうね。特に若い方。
      こういった電話相談の窓口は今後も形骸化が進みそう。悲しい記事の末尾に紹介されるためだけの存在になるかもしれません。今でもほぼ、そうなのだろうし。

      私はけっこう、悲観主義でね・・・
      法テラスや行政相談にもなんら、期待していません。

      以前、事故で怪我をした時に加害者が不誠実な対応をとったので法テラスに電話をかけたんですが、私の相談内容の対応は難しいと門前払いされました。
      その後自力で弁護士ふたりをみつけて相談しましたがけんもほろろで、相談料を失っただけでした。
      悲しかったです。しかしこの経験はその後、活きました。
      インプラント治療をしくじった歯科医とモメた時に「どうせ弁護士は助けてくれない。自力で頑張ろう」という気持ちになりましたので。

      行政にはもっと、失望しています。ただ具体的な内容は省略します。
      とにかく私はいろんな「権力」に失望し、怒りや恨みを抱えています。

      さて、
      2周年のお祝いコメントありがとうございます。
      こんちゃんさんも来月、2周年になるんですね。
      はい、書きたい事がたくさんあってブログを始めたはずなのに、続けるのはけっこう難しいですね。
      宝塚歌劇団に直接関係している事だけ書こうとするとネタ切れにもなりますしね。
      私は宝塚ファンの、劇団に直接関係していない日常を記事にしても良いと思っています。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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