王道「スカステ」
加入者を減らしたくない必死さ
宝塚が好きになると、「タカラヅカ・スカイ・ステージ(以降「スカステ」)」の存在を知り、興味を持ちますよね。歌劇団側も加入者を増やしたい、というか、本音は、「NHK BSプレミアムでの放送にも力を入れつつ、スカステ加入者は絶対に減らしたくない」のではないでしょうか。
ついに「ファントム」も放送!
NHKとのバランスをふまえてか、スカステでも高画質での放送になりました。そして放送内容にしこたま気合を入れていて、「権利が高いから絶対に放送されない」と言われ続けていた「ファントム」の放送も決まりました。しかも、これまでの4公演のファントム、すべて。
やり手企業、宝塚歌劇団
この大盤振る舞いですが、権利獲得の交渉において、雪ファントムひとつだけと4つまとめて、それぞれのケースでかかる費用がさほど変わらなかったからじゃないかと私は思ってます。
宝塚歌劇団は恐ろしいほどにやり手な企業だと感じます。自社内にブレーンをそろえているのか、すんごいコンサルを抱えているのかわかりませんが、とにかく、やり手。計算高く、利益追求に貪欲な企業だと思います。
しがない主婦の、ささやかな抵抗
私は、必死で頑張り続けるジェンヌさん達が大好きですが、企業としての宝塚歌劇団のあまりの巧みさに、ちょっと、抵抗したくなるんです。なぜスカステに入らないのか、あれこれ理由を考えてみると「何もかも宝塚歌劇団の思惑通りにはなりたくない」という、しがない主婦の、ちっぽけでささやかな抵抗だと気付きました。
非・王道な「スカステのおさがり」
気持ちに、折り合いがついた
といっても、宝塚を自宅でも楽しみたい気持ちは強いわけです。演目ごとにブルーレイを買うわけにはいきませんし、ちょっとしたトークも見たい。
けれどスカステは、と悩む私の前に現れたのが「タカラヅカ・オン・デマンド・プレミアムプラン」でした。歌劇団はこのプランの普及に熱心ではないようで、ほとんど宣伝していません。
スカステの件でモヤモヤしていましたが、このプランを申し込む事によって、あふれる宝塚愛に折り合いをつける事が出来ました。
まぁ結局は、歌劇団の利益につながるんですけどね。
「タカラヅカ・オン・デマンド・プレミアム」について
契約方法
「ひかりTV」か「楽天TV」で契約が出来ます。私は楽天のアカウントを持っているので楽天TVを利用しています。
明日海エドガーのトップ画像が超素敵ですよ。トップ画像は変わりますから、今のうちに是非見ていただきたいです。けっこういろいろある配信リストも、特にスカステ加入者の方に見ていただきたいです。スカステのおさがりですよね?わかってますけど、いいんです。
録画こそ出来ないけど簡単、便利、お気楽
とにかくめっちゃ簡単に申込出来ます。工事など一切、なし(スカステは要工事)。解約もいつでも、ネットであっという間。
パソコンでも、スマホでもタブレットでも、どれでも再生出来ます。録画は出来ないものの、パソコンなりタブレットなり、スマホなりで、クリックするだけで再生出来るのはラクです。番組表とにらめっこしてテレビの前に座るなり録画予約するなりのスカステとは根本的に違うんですね。外出先でも楽しめるのも良いです。
テレビでは直接観る事は出来ませんが、パソコンとテレビをHDMIケーブルでつなげばパソコンで再生してる内容をテレビで観る事が出来ます。パソコンとテレビ、ダブルで電気代がかかるのがネックなので、私はひとりで観る時はパソコンかタブレットで再生し、家族で楽しむ時はテレビにつなぎます。
このプランで観た宝塚の演目
内容の充実ぶりはスカステに遠く及ばないとはいえ、 「タカラヅカ・オン・デマンド・プレミアムプラン」 で観た演目で良かったのもたくさんありました。
「金色の砂漠」「星逢一夜」「銀二貫」などがパパッと思い浮かびます。「ブルーレイを買う事はまずなかっただろうけど、観て良かった演目」ですね。存在すら知らなかった演目達。
そうそう、姿月トートのエリザベートもこのプランで観ましたし、最近では「阿弖流為」も。
短くした呼び名が欲しい
「スカステ難民」なんて単語が普及しているくらいですから、スカステにハードルの高さを感じている人はけっこういるのでしょう。
そういった方々に検討していただきたい「タカラヅカ・オン・デマンド・プレミアムプラン」、ただこれ、長すぎますね。「スカステ」のように短く、かつすぐにわかる呼び名が欲しいところです。
コメント
古い記事へのコメント失礼します。ずっと気になっていて。
なんか難しいですね。私自身はもっと劇団に(私が)お金を落としたくなるモノを出してほしい、出してくれればお金落とすのに、そしてそれを生徒さんに還元して欲しい、と思っています。あ、スカステやTODPは自分の条件に合わないので入っていません^^; 具体的にずっと思っているのは全ての書籍類の電子化、動画購入(レンタルだけではなく)です。なんか事情があってやらないのかもですが。
劇場は座席が限られていて、チケット難の昨今は劇場に行くことが利益増につながるわけではない(自分が行かなくても埋まるから)。次に自分がお金出してもいいかなと思うものはライビュで、これ最初のうちは手数料ケチって一般発売で取っていたんですけど、抽選申込数で押さえるスクリーンの大きさや数が変わるんだと気がついてからは、見ると決めているものは必ず抽選申込するようになりました。ギリギリで見たくなった人も買えるように、劇団が機会損失しないように(千秋楽全編ネット配信も近々実現するかもですが)。
匿名さん、コメントありがとうございます。
書籍類の電子化、私も切に願います。老眼だと本より、タブレットの方が読みやすいんです。動画購入もそうですよね。アマゾンプライムビデオは、メジャーな映画だとレンタルも購入も出来る事が多いのですが、宝塚関連はレンタルのみです。
ライビュ、私は映画館で見たのは一度きりですがとても楽しかったです。ただ、自宅でフィナーレを楽しむと、すべてを自宅で観る事が出来たらなぁなんて思っちゃいます。客にとって交通費も移動時間も化粧もいらないというメリットの他、歌劇団からしても場所確保の必要がないためギリギリの希望者のリクエストにも応じることが出来る(=稼げる)と思うんです。
でもね、難しいところもあると思います。
どんなにウハウハにガッポガッポ、歌劇団が儲かっても、私はジェンヌさんへはほぼ、還元されないと思っています。ごく一部(トップさんや路線さん)だけには還元されるんでしょうが、支える組子にはそうではないんだろうと。じゃあ誰が儲けるのかってそれは、運営側の上層部や創業者一族じゃないかと。
歴史が長いだけに、印刷業界との付き合いもそれなりにあるはずで、こんだけペーパーレス化がすすんだ今、業界は超必死に書籍などの印刷物の存続を歌劇団にお願いしていると思うんです。なのでペーパーレス化も順調にすすまない気がするんです。同じ理由でスカステも、今後廃れる可能性が高い通信手段ではあれ、そうそう簡単に撤退する事は出来ない気がします。
私はノンビリとした主婦なので、宝塚に注目するようになってごく狭い世界であれ社会に触れている気がします。公演だけでなく運営、人事にも注目しています。
良ければ今後もいろんなご意見いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
丁寧なご返信ありがとうございます。
関西住みでもないですし?ファン歴も短いためか、劇団や阪急に対してそんなに悪いイメージは今のところないんですよね(大学は阪急沿線の宝塚にわりと近いところだったので、宝塚に関する講義もありました笑。その頃はハマらず)。グループ内で歌劇事業を残していくためにはまずは株主が納得するぐらい利益を出せていないといけない。それを充分に超えたら生徒さんたちへ還元されるのではないかと。性善説過ぎるでしょうか。
創業者小林一三の、国民に寄り添う芝居を作りたい、という思いは受け継がれているのではないかと思うのです。それは生徒さんたちの自己負担の上に成り立つものであるわけですが、それを少しでも無くせないものかと。
ともあれ、とても興味深い文化であるので、行く末を見守っていきたい、みんなに寄り添う娯楽であり続けてほしい、と思っております。持続可能な事業であるように、微力ながらできる範囲で、劇団の利益があがるようにお金を落としていきます!
匿名さん、再度のコメントありがとうございます。
私ね、生まれも育ちも悪くて、さらに年齢があがるにあたり困った事がたくさんあって、何事も、悪く捉える傾向があるんです。匿名さんのコメント読んで、もうちょっと楽しく考えるほうがいいなって反省しました。それでもつい、大きな組織を厳しく見てしまい、宝塚歌劇団の場合もっと生徒さんにお金をかけなきゃいけないのでは?って思ってしまいます。特にマネージャーは、歌劇団の経費でつけるべきじゃないか、って。私設ファンクラブに頼りっぱなしというのは、健全じゃないかもと。
独特の文化をキープする事と、時代に合うようにカスタマイズする事を、うまく折り合い付けて、今後も劇団がよりよい発展をする事を祈っています。
お金は、かけだしたらキリがないですよね。私もライト経済力なりの、無理しない範囲でお金を落としていきます!
劇団だけでなく、阪急そのものが独特ですよね。あの電車の色はすごいと思います。ずっと変わらずにいてもらいたいです。ただ環境としては阪急沿線はあまりにクリーンで、下町育ちの身にはフィットしにくいかな・・・
今後もどうぞよろしくお願いいたします。いつもは寝てる時間に珍しく起きてますので誤字脱字あればすみません。朝、起きたらチェックしますね。では、おやすみなさいませ~