さきキキ、明暗を分けすぎ

音的には「キキさき」にしたかった。でも「同期なら成績上位が先」が宝塚の暗黙のルールだし、まして彩風咲奈さんは首席ですからね、少々音的に難があるものの「さきキキ」にしました。私なりの考えで「キキ」のジェンヌ名は出さずに以降「さきちゃん」「キキ」で記事を書きます。

私の気持ちとしてはタイトルの通りです。
さして宝塚に詳しいわけでもないけれど、これほどに明暗が分かれまくった同期のトップスターって過去にいないんじゃないですか?

ゴシップ誌のターゲットになったさきちゃんとキキは、
まずキキが徹底的に悪の権化となり、その後チラリとさきちゃんがヒーローになりました。
私はこの顛末をそのまんま受け取る事が出来ません。ふたりの状況がまったく違うから。

私はさきちゃん好きです、なんたって芸の幅が広いですもん。同時期にイケちらかす堅物キャラしか演じないトップスターもいただけに余計にさきちゃんに注目しまして、三枚目のみならず豪華ダルマにもなってくれたチャレンジ精神を大好きになりました。現在に至るまでジェンヌさんのブロマイドを買ったのはさきちゃんだけです(まさにODYSSEYでの豪華ダルマ姿)。

だけど・・・もし、来年10月でのベルばら退団がかなり前から決まっていたのなら・・・そりゃあ、劇団に対して強く物言う事も出来るだろうと私は、思うんです。
同期とはいえ以前から退団が決まっていた(と思われる)さきちゃんと、これからトップスターをする(はずの)キキではそりゃあ、劇団との関係が違って当然だろうと。

3年半と通常任期ですしおVISA様がスポンサーにつくような大物もしていないさきちゃんですが、11年ぶりの雪組生え抜きトップスターになりました。
そして今年最後の大劇場公演にしても中止がありながらも千秋楽を迎えて、退団者をセレモニーで送り出す事が出来ました。おそらく年明けの東京宝塚劇場も予定通りでしょう。
そしてそしての、退団発表です。すでに匂わせすぎリサイタルの発表がありましたし誰も驚かないところも含めて本当に「明」となりました。

一方で・・・キキは星→花→宙と組替えが2度もあり、宙組では長期就任のトップスターを支え、やっとやっとのトップお披露目を迎えたばかりです。
高学年ゆえ当初から「通常より短い任期&大物はなし」だったかもしれないと私は思います。貴重なはずのお披露目公演もやたらダークな感じで・・・そしてダークっぽい作品のお披露目がほとんど中止になり本当にダークとなりました。
さらにトドメのように退団者を送り出す事も出来なかった。退団者が2人とも階段降りの権利がある学年なのに一切セレモニーをせずひっそりと退団するなんて、過去になかったんじゃないですか?さきちゃんと対極すぎるほどの「暗」です。

どんな世界でも競争していれば必ず明暗は分かれるし、芸能界は多くの野次馬がその明暗ぶりを知るわけだけど、にしても、さきちゃんとキキの明暗は分かれすぎてしまいました。

このあたりまでについては、めっちゃ反論する読者さんはさしていないかもしれません。
ですが私が本当に言いたいのはこれからで、反論される事もお構い無しで続けます。
あくまで私の価値観ですが、こうもさきキキの明暗が分かれた原因において、さきちゃんやキキの個人の特性によるウエイトはさしてないと私は強く思っているんです。主な原因は、ジェンヌ達から搾取する劇団及び阪急阪神ホールディングス(HHホー)にあると。
だから、現在のキキ及び宙組の方々の宙ぶらりんの状態にどうしても納得いかないんです。

もう今年も残すところわずかなのに結局、自らこの世を去ったジェンヌAさんの遺族側の願いを宝塚歌劇団や阪急阪神ホールディングス(HHホー)は叶えませんでした。
遺族側はHHホーの角会長が自ら会見して謝罪するよう求めています。
そして、Aさんを加害したとされるジェンヌ達からの謝罪も求めています。私はこちらはおそらく、会見など公的な場での謝罪である必要はないと考えています。

ホンマ、どちらも実現しないままの年末となりました。
角会長は雲隠れっぱなしです。そして、ジェンヌさん達からの非公式な謝罪もなかったんじゃないですか?もしあったなら遺族側は会見などで明らかにしたはずですから。
ひょっとしたら劇団は「ジェンヌ達に謝罪させるけど会見では言わないで」といった条件を付け、それを遺族側が拒否してお詫びの場が設けられないままかも・・・私の中ではこういった想像が止まりません。

宙組の退団者2人のうちのひとりはAさんを加害したとゴシップ誌で名指しされています。
だからこそ退団前に謝罪が必要で、謝罪した様子そのものは非公式であれ謝罪した事が公になってから退団して欲しかった。
なのに・・・よりにもよって「ひっそり退団」なんて!
せめて謝罪した事が明らかになってからならセレモニーなしもアリかもしれない。だけどこれといった進展がないままの退団なんて、私の感覚だと「ありえない」レベルです。
だってこれ、劇団及びHHホーお得意の「うやむや作戦」そのものじゃないですか!

冗談抜きで劇団及びHHホーは遺族側の願いをすべて踏みにじり、トップスターすら「ひっそり退団」させるかもしれません。

本当に悲しく寂しい年末となりました。

・・・

当初明日の夜に単身赴任先の埼玉から関西の自宅に戻る予定だった夫が、なんと今日の夜に戻ってきてしまうくれる事になりました。
せっかく東京で「アラジン」「赤と黒」「新作歌舞伎 流白浪燦星」「プレミア音楽朗読劇 スプーンの盾」を観劇し、劇場にしたっていずれも初体験の四季劇場「海」、東京芸術劇場プレイハウス、新橋演舞場、シアタークリエを体験したのですが、感想を記事にするまでに日数がかかってしまうかもしれません。
ひょっとしたらゆっくりパソコンに向かえるのは年内は今日限りかもしれず、やっぱり、宝塚への気持ちを記事にしたかったです。

こんな私ですが今後もどうぞよろしくお願いいたします。
ではまた たーでした

コメント

  1. おかちゃん より:

    さきちゃんの退団が決まりましたね。
    宝塚歌劇団の人気が出た原点のベルサイユの薔薇で退団は、これまた新人公演での主演経験作品。幸せであってほしいです。

    この一年間、歌舞伎、ジャニーズ、宝塚歌劇団、プロ野球そしてクリスマスを過ぎて吉本興業で文春砲がでています。大学、車の会社ではあってはならないことがおこなわれていました。
    力があるって何なのかなあと個人的に考え込みました。

    人権について平等の意識が成熟していくなかで、過去の出来事を今の物差しで断罪されてしまうことについても新しい物のとらえられ方だなとも感じます。

    観客席に座るだけの身分はお気楽ですから私はのんびりと今後も過ごそうと思います。

    来年の宝塚歌劇団について、友だちから星組チケットは手にすることができました。花組はどうなるでしょうか?
    来年もよろしくお願いいたします。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      おかちゃんさん、お返事めちゃんこ遅くなり申し訳ございません。年末年始、関西に戻ってきた夫と24時間ず~っと一緒でしたのでブログ運営より夫を優先しました。

      はい、2023年はいろんな組織で問題がありました。いずれも突発的な出来事ではなく昔からの問題が去年まとめてオモテに出てきたような気がします。
      2024年は少しでも状況が良くなる事を願いたかったのに地震、そして空港での事故・・・楽しいイメージをするのは難しいです。それでも小さな幸せを見つけながら日々をすごしたいと思っています。うちは娘の成人式が無事に終わりました。

      >人権について平等の意識が成熟していくなかで、
      ここなんですけどね、令和の日本人における「平等の意識」って成熟しているようで実はオモテだけの話であり、ウラないし根底にはさべつ意識が存在しっぱなしだと私は思っています。
      さべつ意識は決してなくならない。それを無理になくそうとしているからストレスが貯まるわけで、そういったストレスがなかった時代の過去の出来事まで掘り返して責めずにはいられない・・・というのが私の推測です。理想的ではあれ出来ない事を求められると成熟というより腐敗するような気がします。平等ってまさにそんな事じゃないかと。

      人それぞれ、抱えられるストレスには限界があります。私は理想を追わず自分のやれる範囲でノンビリすごします。

      おかちゃんさんは星組チケットを入手出来たんですね。良かったです。私は今週に2度観劇予定です、とはいえ1度だけになるかもしれません。
      花組は友の会とセディナで1度ずつチケットを入手しています。

      いつもありがとうございます。
      今月は夫の引越もありますしブログが後回しになりがちかもしれません。こんな私ですが今年もどうぞよろしくお願いいたします。この度はお返事が遅くなり本当にすみませんでした。

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