さて、今回は2度の「蒼穹の昴」観劇で気になった若手のキャスト7人についてチョイと記事にしてみます。ネタバレありますのでご了承願います。
注目したキャストたち
咲城けい、彩海せら、縣千
実のところ今回の記事を書くにあたり、咲城さんの存在ってすっごく大きいです。
咲城さん演じる載沢(ツァイヅォ)はプログラムで「西洋かぶれの満州皇族」と紹介されているだけあってタキシード姿で登場するんですね。第五場「ツーシー・バー」です。
そして各国の新聞記者から「西太后はあんな事やこんな事をしたんですか?」といった質問を受けてその都度、踊りながら
♪お~、おーおー、イエス♪
って答えるんですが、たったこんだけ、歌うというより口ずさむレベルでも音をはずしていました。今年春に星組で新人公演主演した際に歌がかなり苦手である事が周知された気がしますが、雪組に組替えしてからもそういった路線ジェンヌとして名を馳せる予感をさせます。
私はしきりに、彩海せらさんを思い出していました。組が違うから「蒼穹の昴」に出ているわけではないものの咲城さんと同じ102期で、個性が真逆なんですよね。
彩海さんは夏に月組で新人公演主演して、ビジュアルも演技も歌唱も実に手堅かった。だけどある意味「目立つ」「華やかさ」という面では控えめだったかと。
一方で咲城さんは目立ちぶり華やかさは抜群なんですよ。お顔もプロポーションも良く、何より咲城さんって「前に出たい欲」を強く感じさせます。載沢は第五場の次は第十四場「日本公使館」まで出番がないけれど、ここで登場した咲城さんは「待っていました!」とばかりに周囲のキャストから浮くほどに目立っていました。
手堅いジェンヌさんってすごく称えられるけれど、実際に出世するのはファンとアンチが罵り合うような、魅力と欠点がどちらも激しいジェンヌさんではないでしょうか。咲城さんが今後、最もキャラと結びつかない(と私は思う)雪組でどのような花を咲かせるのか私はとても気になります。
でね、咲城さんがインパクト大だった影響もあるのでしょうか、この度の縣千さんには歌唱の面での引っかかりをほぼ感じませんでした。
黄金の衣装に身を包みドカッと座っている光緒帝のお姿は本当に美しく、寵妃の珍妃を演じた音彩唯さんとの並びなんてもう眼福の極み。中国衣装はプロポーションがわかりにくく顔が重要なんですよね。やっぱ顔って大事。
和希そら、叶ゆうり
個性が真逆、といえば和希そらさん(96期)と叶ゆうりさん(97期)もでしょう。
顔 | 体格 | 歌唱 | |
和希 | 薄め | 小柄 | 上手~超上手 |
叶 | 濃厚 | 高身長 | 普通~やや苦手 |
主な特徴だけでもこうも真逆。
和希さんはプログラム上でも舞台でも3番手で、3番手なのに歌唱が得意な2番手の朝美絢さん(95期)を差し置き歌唱指導を担いました。
とはいえ朝美さんとの格は開きっぱなしかもしれません、和希さんが伸びていないのではなく朝美さんがメキメキと存在感アップしているんです。
私は和希さんの顔が大好きなんですよね。「細い目と厚い唇」の組み合わせがたまらない。歌唱にしても和希さんの低い声がすごく好きです。
だけど、トップスターの可能性が残っているのは朝美さんのような気がします。朝美さんも厳しいかもしれないけれど、それにしても勢いを感じます。
叶さんはプログラムでは柴五郎の姿で出ており、私は「名字を省略しているのかな」と思ったんですが「しば・ごろう」という実在の人物がモデルなんですね。ウィキって出てきたリアル柴さんもキリッとしていますが小柄な感じ?叶さんはとにかく「大きいは正義」なプロポーションといい濃厚フェイスといいビジュアルが素晴らしく、基本的に薄い顔を強く好む私ですら釘付けになってしまいます。
柴五郎として魅力を発揮している叶さんですが実はもうひとり、奕譞(イフワンorえきけん)という役も演じているんですね。柴五郎より先に奕譞として紫禁城に登場しています。
懸さん演じる光緒帝の実父だし、西太后の妹を正室に持つのに随分とオドオドとしたキャラで、ウィキって出てきたリアル奕譞も「政争に巻き込まれないよう慎重に日々を過ごした」そうです。叶さんはそのあたり表現するためでしょう、柴五郎と奕譞ではメイクも顔つきも異なっています。
そんな奕譞ですがリアルではちゃっかり側室を抱えて子だくさんなんですよね。中でも側室とこさえた載灃(ヅァイフェンorさいほう・懸さん演じる光緒帝の異母弟・宝塚版蒼穹の昴では登場せず)は後に溥儀(宝塚版蒼穹の昴では登場せず)の父になります。そう、ラスト・エンペラーの溥儀です。
つまり、清朝で幅を利かせた西太后ですが、皇帝にした実子(同治帝・宝塚版蒼穹の昴では登場せず)は19歳で子無しで病死しちゃうし、次に妹の子である光緒帝を皇帝にしたのに光緒帝も子ナシだったので、結局自分の血を清朝に残せなかったんですよ。叶さん演じるオドオド奕譞がちゃっかり残したわけ。もっとも清朝そのものが溥儀の代で滅亡したんですけどね。
くー、このあたり予め知っていたら、叶さんが演じる奕譞に「オドオドしてるけどラスト・エンペラーの祖父なんやなぁ」って思いながら観る事が出来たのにな。
夢白あや、音彩唯
次期トップ娘になる事が確定した夢白あやさん。次期トップ娘が就任直前の公演(=基本的に現トップ娘の退団公演)では端役をやるのって宝塚アルアルっぽく感じますから、この度のミセス・チャンに違和感はありません。私は知りませんでしたが原作では主役の文秀と恋愛関係になるそうですし(読者さんに教えてもらいました)、舞台でも西太后の孫である事を明言しているのでそれなりに配慮されているように感じます。
10月12日 追記
浅田次郎さんの原作ではミセス・チャンと文秀の接点はほぼないそうです。ドラマだとあるっぽいですね。コメントをいただきましたので追記しておきます。
が、私の中では、雪組の娘役では音彩唯さんに目を奪われっぱなしでした。
もう特別に美しかった。夢白さんは高校出身103期、音彩さんは中卒105期ですからどんなに実際の年齢がはなれていても5歳までですが、ハッキリ言って夢白さんがずいぶんと年上に見えました。
夢白さんは「心中・恋の大和路」のラストで、幽霊みたいな姿で出てきたのも脳裏に焼き付いちゃったし・・・
私は夢白さんの事を「若くて美人で実力派」とすごく好いていて、宙組から雪組に組替えになったのも潤花さん(102期)の目の上のたんこぶになるからだと思っていたんですね。なのに今は、ひょっとしたら音彩さんが夢白さんの目の上のたんこぶになってしまうかもしれないと思っています。
ちなみに音彩さんが演じた珍妃はリアルでも光緒帝の寵愛を受けていたそうです。しかし政治に口を出すなど図に乗って西太后の怒りを買い、殺されてしまいました。当時西太后は64歳で珍妃はまだ24歳だったんですよね。「蒼穹の昴」作者の浅田次郎さんは舞台化にあたり「西太后を悪キャラにしないで欲しい」と願ったそうですがう~ん、私としては残酷な面もある人だったと思わずにいられません。珍妃が亡くなった8年後には光緒帝も37歳の若さで亡くなっており、西太后による暗殺だったなんて噂もあるようですしね。ちなみに西太后は光緒帝が亡くなった翌日に72歳で亡くなっています。
宝塚で歴史を知る
私は歴史にとんと興味がなかったんですが、宝塚のおかげでかいつまむようになりました。おばさんになっても新しい知識を得るのって楽しいです。
コメント
音彩唯ちゃんは、一体誰のお嫁さんになるのでしょう?確かハーフかクォーターでしたっけ?すごく可愛いですよね。お目々ぱっちり、顔が小さく、手足が長く、お歌も上手で、何事もオールマイティにこなしてしまう。
私としては、このまま雪組なら縣さん、でも花組に来ていただき、永久輝さんのお嫁さんになってもらいたいような。
花組の星空美咲ちゃんかなーとも思うのですが。
永久輝さんて、貴公子然としていて本当に素敵。宝塚を初めてみたのが雪組の壬生義士伝で、その時の沖田総司のお声が素敵で、ショーのミュージックレボリューションでも、ダンスが素敵で、それ以来大好きなんです。
花組より雪組の方が似合っていたと思うのですが、VISAガールになってしまったので、仕方ないですね。トップになるなら、花組だったのかな。可愛いお嫁さんを希望します。
あとは、叶ゆうりさんの退団が心配。あんなに素敵だし、人気もあるから、まだしばらくは、大丈夫でしょうか。でも油断は出来ないから、推しは推せる時に推せ!ですね。
あとは、水美さん。専科に異動は?まだまだ宝塚の舞台で観ていたい方ですよね。
専科といえば、鳳月さんもまだまだ観ていたい。月組トップとかあるのでしょうか?
たーさんが言われるように、あみちゃんみたいなタイプはトップにはなり難そうですね。
宙組の桜木さんはどうなのでしょうか?
カルトワイン、すごく良かったし、桜木さんも特に穴はなさそうなタイプ。
「神々の土地」のフィナーレ最後の影ソロ、すごく良かったです。
でも瑠風輝さんを推してしまうのですが。立ち姿が本当に素敵です。長身でバランスがいいのかな。
蒔世留衣さんのように歌がお上手で、実力のある方は、退団後も外部のミュージカルなどで活躍出来そうですよね。
まぁ様もすごくご活躍されてます。
でも、まぁ様の宝塚現役時代の頃を生で観たかった。手足が長くて、華があるし、歌も上手いし、ダンスも上手で、芝居も上手。
これなら退団後のミュージカルもいけますよね。BSの番組で、ローマからの中継番組に出ているまぁ様を観ましたが、女性としても素敵ですね。
来年、帝劇でやる「スパイファミリー」のミュージカルにも出演予定で、観に行きたいなーと。主人がスパイファミリーのアニメ大好きで、私も面白くて一緒に観てるんです。だから二人で行きたいなーと。出来れば娘も。
帝劇の建物も建替えと聞いたので余計に。
チケットとれるかな。いつも宝塚を観に行かせてもらっていて、たまには主人と舞台観に行きたいですから、頑張らないとかな。
子供が出来る前は、三谷さん脚本の芝居とか、映画とか、東京宝塚にも一度行ったし、旅行とかもよく二人で出かけてたんですけどね。クリスマスには必ずディズニーへ。
そういえば、あの頃は、会社の人にも、まりもさんの所は、ラブラブと言われてましたね。今は主人は娘が一番。私は家族で同士みたいな感じでしょうか。
話しがそれましたが、あとちょっと気になるのが、前に、たーさんが言っていた、真彩希帆ちゃんと音くり寿さんは、劇団四季のクリスティーヌになれるのか?どうでしょうね。観てみたい。
また、蒔世さんも劇団四季で通用するのか?
ちなみに、宝塚退団者で劇団四季に入られた方っているのでしょうか?
東宝のミュージカルとかに出演って感じですよね。
「鈴蘭」という礼真琴さんのバウ主演の公演があるのですが、真彩ちゃんが星組の時の作品なんですが、その時の礼さんと真彩ちゃんのデュエットがすごく素敵なんです。
二人の伸びやかな声のハーモニーが本当に心地良くて。声の相性でいったら、礼さんには、真彩ちゃんがピッタリでしたね。
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm32194933
でも舞空瞳ちゃんのダンス、素晴らしいですもんね。可愛らしいし。
花組時代からダンス、本当にすごいなーって思ってました。華ちゃんとよくついになっていたりしたので、余計そう思ったのかな。
でもビジュアルや芝居に関しては、華ちゃん、良かったですよね。
ポーの一族やはいからさんとか、すごく似合ってましたよね。
本日は月組の海乃さんの退団発表ありますかね?集合日までにはあるのか、ないのか。
なんだか本当にすっかりヅカオタになってしまって、でも楽しい。
劇団もジェンヌさんのこと、良くみてますよね。トップコンビの組み合わせにしても。
華麗な舞台に、裏の人事。宝塚って楽しいです。
まりもさん、音彩さんは確かハーフだと思います。はい、アジア人だけでは実現できない美貌に加えて歌唱力があり素晴らしい娘役さんです。ただ、現時点でピーク直前かもしれないのでトップ娘にするのは急ぐ方が良いと私は強く思っています。なので縣さんまで待てませんし、永久輝さんすらどうだろう?
星空さんにしてもすでに実力は申し分ない状態で、若さを失う前に急いでトップ娘にする方が良いと私は思っています。私の目には星空さんって年齢が出やすいお顔に見えるんです。いっぽう花組には美羽さんもいるけれど、1期上ではありますが美羽さんは時間をかけても良いような気がします。
トップ娘ってプリッとした若さがあるに越したことがない、これがなくなってしまうと相当の美貌や実力を求められる・・・のではないでしょうか。
海乃さんは高学年ながら美貌が超絶レベルで実力も相当なもの。一方で朝月さんは海乃さんより高学年でありながら美貌や実力が普通で、それゆえの3作退団かもしれないと私は思っています。
まりもさんは壬生義士伝で宝塚観劇デビューして永久輝さんに惹かれたんですね。私はひとつ前のファントムで、くるくるくると回転しながら登場した白い軍服姿の永久輝さんにとことん心奪われました。もっぱら万能タイプとして称えられている永久輝さんですが、私にとっては「ダンス≧美貌>歌唱」かな。
永久輝さんは「カネと同じくらいクチも出す」おVISA様によって組替えさせられたと私は思っていますし、雪組の御曹司として育ち雪組のトップスターになるよりもうーーーーんと苦しい目にあったんじゃないかとも思っています。しかしながら・・・この無理矢理な人事があったからこそ今のスンバラシイ永久輝さんがいるんですよね。将来はトップオブトップになるんじゃないかと。
嫁はまぁ、おVISA様次第じゃないですか?プログラムでトップ娘を「可憐」と褒める事が多いので(例外は海乃さんだけ)、この手が好きなのでしょう。音彩さんと星空さんなら音彩さんかなぁ、国際色もあるし。
鳳月さん、水美さん、叶さん(以上学年順)・・・いずれも「宝塚の男役」を極めた人気スターであり、それは「宝塚でしか通用しない」でもあるかもしれません。頑張って欲しいけれど、2番手羽根を背負った鳳月さんや水美さんすらトップになるかはわからないし、叶さんは何とも中途半端な役付きばかりです。私に出来る事は今後の去就を見守るだけですし、結果次第では夢から醒めるかも。
彩海さんはそうですね、今後も「叩かれず、持ち上げられず」かもしれません。余談ですが咲城さんが彩海さんより成績良くて驚きましたよ、歌唱を十分に補えるだけの才能があるんですね。
桜木さんについてはどうにも私、あまり惹かれないんです。瑠風さんの方が好きというのもあるのでしょうが、どうにも桜木さんそのもののビジュアルや歌唱、演技に惹かれません。ベネディクトあたりまではむき出しの野心が魅力だったのにこのごろ鳴りを潜めていますしね。だけどトップスターになったらもちろん拝ませていただきます。ただ順番は芹香さんの後であって欲しいですね、まず間違いないと思いますが早く発表して欲しいです。
留依さんはかわいらしいお顔で、実力ありますし女優として舞台で活躍出来るかもしれません。けれどそれなりの事務所に所属する事が大前提であり、個人では難しい気がします。朝夏さんは東宝芸能ですからね。
私も現役時代の朝夏さんを拝みたかったです、ガラコンでのお姿はすでに女性に戻っている雰囲気でしたから。あと歌唱力は弱めかもと私は思っています。
「スパイファミリー」は知りませんでした。人気のアニメなんですね。明るいミュージカルになりそう。
帝劇が建て替え???うわー、2025年を目処に休館になるんですね、教えてくださりありがとうございます。
ああー、休館になる前に行きたいです。タカホよろしく、建て替えたら重厚さが大幅ダウンするような気がしますので。
チケ難ぶりがパワーアップするかもしれませんね。まりもさんがご主人と行けるよう祈っています。結婚してからもあちこちデートしていたなんていいなぁ、うちはお互いよく知らないまま結婚してすぐに娘を授かったので。せっかく埼玉で始まった新婚生活だったのについにTDLには行かないままでした。ふふ、「夫は娘が一番」はうちも同じで、私は抱き合わせ品ですね。
さて、宝塚→四季は過去にいたんですよ。有名なケースだと出雲綾さんかな、だけどこれといった活躍のないまま3年で退団しています。歌唱力アリアリアリな出雲さんですがそれだけでは四季で活躍出来ないという事なのでしょう。
真彩希帆さんは東宝のファントムでクリスティーヌをしますし四季には関わらない気がします。音さんにしてもどうだろう?現実的なところでは四季より、それなりの事務所に所属する事を目指す事が大切かもしれません。トップにならず退団したOGってフリーになる事がほとんどで、それはすなわちメジャーな場での活躍は難しいって事。本来ならタカラヅカライブネクストがそのあたり引き受けなくちゃいけないはずなのに。
「鈴蘭」は以前配信で観ました。はい、礼さんと真彩さんのハーモニーが素晴らしかった。私としては当時の真彩さんのアイメイクに注目しましたね、クリッとした仕上げですので。トップ娘になってからはいわゆる「目頭切開メイク」って言うのでしょうか、瞳を横に長く見せるアイメイクになったと思います。
礼さんと真彩さんだと3期しか違わない上に、礼さんは中卒で真彩さんは高校出身ですから年齢が近すぎたかもしれません。先にも述べたようにトップ娘にはプリッとした若さがあるに越したことがないですから、となりにいるトップスターは年上の方が有利ですね。朝月さんは高学年な上に彩風さんと年齢が近い事も不利だったかと。
華さんのメリーベルは本当に完成度が高かったし、紅緒も良かった。ポーの一族やはいからさんが通るは宝塚作品とは思えぬほどに原作とキャストがフィットしていましたね。星風さんは間違いない実力派ですが、うたかたの恋のマリーは華さんの方がフィットしていたように思います。
今のところ海乃さんについてのニュースはなさそうです。私としては月城さんが似たような堅物男ばかり演じるのが気になります。
劇団は確かにジェンヌさんをよく分析しています。だけど失敗もしていたでしょう?雪組がどうなるか見ものです。
表も裏も楽しめる、それは自分の人生に直結していないからかもしれません。
先日、ヤフーニュースの「和田秀樹が警鐘を鳴らす40代から始まる前頭葉萎縮の初期兆候」という記事を読んだんですが、結果が読めないものって前頭葉を刺激するらしいですよ。宝塚ファンになると運営に直接関わらないとはいえ常に前頭葉が刺激されっぱなしですから、脳の老化予防に役立ちそう。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは、関西のたーさま
他の方とは違う目線で描かれていらっしゃるので結構たのしんで拝読しております。
原作読みましたので、一つ気になるところがありましたので、コメントいたします。
浅田次郎さんの原作では、ミセス・チャンと文秀の接点はほぼありません。
最後の脱出の場面くらいだったと思います。
原作ネタバレ
ラストで判明するのですが、ミセス・チャンの恋人は米国人記者トーマス・バートンなんです。それまでは彼の秘書?相棒?情報提供者?みたいな謎の女で登場し、後半で西太后の孫とわかり、最後の最後でバートンの恋人⁈読んでいてびっくりしました。
白太太が岡とバートンに文秀を死なせてはならないと告げられた事もあり、二人はミセス・チャンと画策して文秀たちを日本人夫婦として逃すため記者クラブの面々も登場しどうなるんだ?とドキドキ読んだ場面ですが舞台では端折り過ぎで残念でした。
一方ドラマではミセス・チャンと文秀恋愛関係があるような話を聞きました。(私はドラマは見ていません)
原作がやたら長い理由の一つは時空が乾隆帝の時代に遡ったりすこともあるからです。イエズス会やらジョセッペ・カスティリオーネ(郎世寧)やら、ヴィバルディもちょっと出てきたりしてます。
イエズス会、郎世寧って世界史に出てきたよな?ヴィバルディってバロックやん?
舞台で省かれた(きっと原田先生、断腸の思いで割愛したと思う)李鴻章の香港割譲の演説の場面など読むと歴史のおさらい今一度しなきゃ、でした。
ついでにもう一つ
ラストエンペラー溥儀の弟溥傑のはなし。
溥傑と結婚したのは日本の華族のお姫さま嵯峨浩さん。
溥傑と浩の話もとても波瀾万丈なのですが(かなり前に竹野内豊さんと常盤貴子さん主演でドラマ化されてました)、日本に留学中の溥傑がお妃候補の写真の中から浩さんを選んだ理由。
溥傑は宝塚歌劇団の娘役草笛美子(殿堂入りしてはりますね)のファンで、浩がよく似ていたから彼女を選んだというエピソードなんかもあります。
宝塚歌劇団と清朝、ちょっぴりご縁があるのか?
少しのつもりが長々と書いてしまい失礼しました。
宝塚、歴史のおさらいのきっかけになる事結構ありますよね。
調和の霊感3-6さん、お初コメント(ですよね?)ありがとうございます。「他の方とは違う目線」が褒め言葉だとは十分に承知していますが、私自身は狙って独自路線にしているわけではない事をお伝えしておきますね。
原作を読んだからこそのご指摘、ありがとうございます。少しだけですが記事に追記しました。
私は原作を読んでいないままですがウィキで調べたところ、ミセス・チャンもトーマス・バートンも白太太も岡も架空の人物なんですね。ミセス・チャンには実在モデルがいたけれど、史実では同治帝(西太后の実子)の隠し子ではないそうで。
文秀も春児もリンリンも架空で、そうかこの物語は史実がらみであれ結局は浅田さんの創作なんだと気付いた次第です。ウィキでは春児の方が文秀より上に名前があるから本当は春児が主役なのかな?
正直私の中ではますます、原作を読みたい気持ちが薄れてきました。マンガやドラマや舞台ならまだしも、文章だけで創作モノを読むのは私は苦手だったりします。
しかし一方で、実在の人物にはとても興味を持ちました。
娘の高校時代の世界史図表を借りて、「清の繁栄」のページでカスティリオーネが描いた乾隆帝像におお~っとなりましたし、「中国帝国の崩壊」のページではカスティリオーネが設計した円明園がアロー戦争で破壊された事を知りました。ヴィバルディって私が知ってる「四季」を作った作曲家?まさかね、って思ったらその通りだったのも感動でしたし。李鴻章についても今後調べてみます。
私にとって世界史って復習というより新たに知る事ばかりです。ラスト・エンペラーに溥傑という弟がいたとは知りませんでした。もちろん奥さんの嵯峨浩さんについても知らず、清朝と日本の華族に繋がりがあった事に心底驚きました。おふたりについてはウィキで調べたのですが本当に波乱に満ちた人生だったんですね。嵯峨浩さんのウィキには嵯峨家と清朝の系図がありすごくわかりやすいです。当時の日本は皇族の結婚相手を厳選しており、中国の皇族であれ溥傑は許されなかった(だから華族から選ばれた)なんて話には苦笑しちゃいましたよ。その後の日本の皇族に、ヤバめな一般男性と結婚しちゃったプリンセスが出てきたんですからねぇ。
溥傑が浩さんを見初めたのは草笛美子さんに似ているからかもしれないんですね。名字にあれ?と思い調べてみたらやっぱり!本当に偶然なんですが、読者さんから草笛雅子さんについて教えていただいたばかりなんです。美子さんの姪が雅子さんで、どちらもジェンヌOGなんですね。非公表希望ですので雅子さんについて教えていただいた内容は伏せますが、世界は狭いなとしみじみ思いました。
この度はコメント本当にありがとうございます。
私にとっては宝塚や歴史のおさらいというより新しく知る事となりました。
今後もいろいろ教えていただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
関西の、たーさま
返信ありがとうございます。さらなる私の返信この位置でよいのかしら?間違って変なことにコメントしてたらごめんなさい。
浅田次郎さんによると主人公はやはり春児のようです。続編にも登場してるらしくとりあえず続編「珍妃の井戸」読み終えたところですが、これには名前だけの登場でした。調べてみたらこのシリーズいまの時点で5部作まであるそうで……
張作霖やら昭和天皇やらも登場するらしいです。
(あーちょっと読むの無理やわ?)
蒼穹の昴で乾隆帝の時代まで遡りカスティリオーネを登場させるのはこの続編に関係してるからなんだろうけど……
私も、そうかヴィバルディって単独でしか知らなかったけど、カスティリオーネと(ほぼ世界史の教科書のみ)同時代なのか⁈って時代が繋がりなかなか興味深かったです。
世界史図表、ご覧になったんですね。
うちも子どもが卒業してからも取ってあったのですが流石に5年以上経過したので処分してしまいました。ちょっと後悔。
西太后を悪女に描かない、これには私も引っ掛かりました。
蒼穹〜の中では確かに怖いばかりじゃない場面もあり、レビューなんかでは西太后のイメージが変わりました、って書いてる人もいるんですけど。
臣下の前では「朕は〜〜であるぞよ」と言っているのに、プライベートで清朝の行く末に悩んでひとり考えに耽る時や、乾隆帝の幻影が現れて会話する時に「なんで私ばっかりこんな目に遭わなきゃなんないのよー」「おじいちゃん(乾隆帝のこと)ひどいわよー」など
なんでこんな蓮っ葉な言葉遣いになるんだろう?私の頭の中では(激おこ、ぷんすか)(ぴえん)って言って泣いてそうで、西太后ってかなりのお年なのになぜこの言葉遣い?と違和感ありすぎでドン引きしました。(ぴえん、とか想像する私が変なのか?)
まあそれでも一樹さんはど迫力の存在感と威厳ある女帝を演じられてましたけど。
台湾の故宮博物院には行ったことがあるのですがいつか中国に行ってみたいです。
中華、、、世界の中心ですもんね。まあこの思想が自国の首を絞めた訳ですが。
こちらこそまたいろいろ教えて下さい。
よろしくお願いします。
調和の霊感3-6さん、おかわりコメントありがとうございます。お返事の場所、バッチリですよ~
やはり春児が主役なんですね、宝塚版でも春児の人生に波乱万丈さを感じますし。言ってみれば「科挙に主席合格」って(少なくともセルフ去勢よりは)波乱万丈ぶりに乏しいから、そんな方法で紫禁城にやってきた文秀は春児を引き立てるための存在なのかも?と思いました。
「珍妃の井戸」って怖さを感じさせないタイトルだけど実は意味深で、浅田さんのセンスを感じます。ここでは春児は名前だけの登場なんですね。もともと珍妃を気に入っていた西太后が心変わりして殺害を命じるまでのあれこれがメインのストーリーなんでしょうか?
張作霖って初めて知りました。ちょろっとウィキっただけですが馬賊から政治家に華麗なる転身をとげたようですね、貧しい出身で少年時代に父親を亡くすのはちょっと春児とかぶるような(宦官じゃなく普通の政治家だけど)。
乾隆帝は清朝の最盛期に君臨していたんですね。なので清朝末期の物語に登場させたくなるのもわかります。
カスティリオーネやヴィヴァルディですが、ついでに他の人物複数とともに生年を調べてみました。
ヴィヴァルディ1678
バッハ1685
カスティリオーネ1688
乾隆帝1711
モーツァルト1756
ベートーベン1770年
ショパン1810
リスト1811
だそうです。ヴィヴァルディよりバッハの方がカスティリオーネと生年が近いですね、というわけで今、動画サイトで見つけたバッハを聴きながらこのお返事を書いていますw 作業効率がはかどりそうな曲で助かります。
今はネットで簡単に調べられるから良いですね。
だけど本気で調べるなら印刷物の方が私は頭に入りやすいです。書き込みしたり付箋を貼ったり出来るし。とはいえもともとは歴史に興味がない人間ですから、宝塚に触れていなければ娘の世界史図表は娘の卒業とともに処分していたでしょう。
どんな人にも善悪どちらの面もありますしね、西太后をただひたすら悪女にしちゃうのもどうかなと思うんです。ですが宝塚版蒼穹の昴ではあまりにも慈悲深い、良い面ばかり目立たせすぎかな。
葛藤のシーンもありましたね。ただ、「おじいちゃんひどいわよー」といったシーンってありましたっけ?原作でのお話でしょうか。原作では乾隆帝が亡霊としてしばしば登場するようですね。
一樹さんは確かにど迫力の存在感でした。が、私が観た2度とも、何度かセリフを噛んでいたんです。専科の重鎮として、いわば存在感メインでセリフは少なめな役ばかりだったのに今回はセリフがすごく多いし歌もあるしで、大変なのかもしれません。
台湾の故宮博物院に行った事があるんですかー、いいなー!
ここの翠玉白菜をすごく見たいんです、私、宝石がすごく好きでw
私は台湾にも中国にも行った事がありません。正直、中国には怖さも感じます。ろしあが隣国を襲ったように、中国も同じ事をするリスクがあるかもと恐れているんです。どちらの国にも「うちこそ世界の中心」みたいな思想があるような気がしてね・・・そしてまさに、ろしあは自国の首を絞めているような気がします。
宝塚を好きになって気付いたんですが、私ってマジで無教養なんですよね。音符を読めないし歴史も文学も知らないしでヤバいです。
だけどリアル生活に差し障るわけではないので開き直っていますw 今後も宝塚の作品をきっかけに興味を持った事に関して調べたらそれで良い、そう思っています。
自分では調べるにも限界がありますがコメントで読者さん達からいろいろ教えてもらえるのですごく嬉しいです。
コメントありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
いつもブログ文面だけではなくて、コメントやり取りも面白くて楽しんでいます。
最後の皇帝溥儀氏の弟の溥傑さんと浩さんご夫婦のお子さまである次女さんは西宮市民です(敬称の扱い方が下手でm(_ _)m)。溥傑さんの次女さん(あえて名前は記しません調べればわかります)は、西宮にある学校の関西学院に資料を寄贈され、博物館で展示されていたのを私は拝見したことがあります。
不勉強なので浅田作品の本もドラマも見ていない私です。けれども中国旅行で故宮も頤和園も実物を体験していたためなのか、宝塚歌劇のこの演目のお芝居に不覚にも引き込まれて最後泣いていました。あの建物の中でこのような光景が繰り広げられたかもしれないと歴史で知る人物名登場にはまってしまいました。フィクションだっていうのにねえ。そういう意味で原田先生の演出は良いものを見せてもらったと感動しています。
まさか溥傑さんまで話が広がるとたーさんは困ってしまうかもですね。
知らないことを知る楽しみは前頭葉に良いと言うことにも興味を持ちました。歴史に学ぶことも大切。好奇心旺盛でいたいなと感じます。またブログでいろんなことを教えてください。ありがとうございます。
おかちゃんさん、敬称の使い方を迷うときってありますよね。溥儀・溥傑氏は呼び捨てか「氏」が良さそうなのに、嵯峨浩さんには「さん」が合いそうですから。
はい、浩さんをウィキった際におふたりの娘さんについても読みました。次女さんは西宮に住んでいる縁で、西宮に本拠地がある関学にいろんな資料を寄贈したようですね。1940年産まれで、子ども時代に強いられた捕虜生活に耐え、結婚して5人のお子さんをもうけて今もご存命だそうで。きっとお孫さんもたくさんいるんでしょう。若くして亡くなった長女さんも、あのような事件がなければたくさんの子孫に囲まれて今も幸せにすごしていたかもしれません。
おかちゃんさんは中国旅行した事があるんですね。紫禁城をどうして「故宮」とも呼ぶのか調べてみたんですが、「ふるさと」的な意味合いのようですね。
頤和園の経歴も調べてみました。もともとは乾隆帝が手掛けて1764年に概ね完成した際に「清漪園」と名付けられましたが1860年のアロー戦争で隣接する円明園もろとも破壊され、西太后が1895年に再建して「頤和園」に改称されたそうです。清朝の弱体化を招くほど莫大なお金を使ったそうですし後に世界遺産になったんですからさぞ立派な建築物なのでしょう。うわっ!江青も住んでいたんだ~、こわっ!
リアルを絡ませたフィクションってたくさんありますよね。ベルばらも、エリザベートやうたかたの恋も、最近ですと巡礼の年も。これらはどれもヨーロッパものなので中国ものの蒼穹の昴は新鮮かもしれません。北海道旅行で疲れて沖縄に行く気になれない今の私には難しいですが、いつか中国旅行出来たらいいなと思いました。故宮では珍妃が投げ込まれた井戸を見たいです。
中国ものを取り上げたのは新鮮だし良いと思います、にしてもハラダは娘役の使い方がパッとしないかな。ここのところイケコ作品が連発気味ですが若手にも頑張ってもらいたいです。
私は芸術にも歴史にもとことん興味がなかったし、観劇も「ヒマとお金がある人のための趣味」だと思っていました。ですが今は観劇が好きで、観劇を通して歴史に触れる気持ちになっているんだから加齢も悪い事ばかりじゃありません。
にしても、観劇のきっかけをくれた娘が大学生活に夢中になり宝塚への興味を失いつつあるんですから皮肉なものです。来月からはアルバイトも始まりますからいよいよ観劇から遠ざかりそう。
娘は娘、私は私でマイペースですごせば良いんですよね。はい、いくつになっても好奇心旺盛でいたいです。
こちらこそいつも本当にありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。