キキまっぷー追放派の行動を想像する

2月27日21時20分 追記
この記事をアップしたのは27日の15時03分です。
その約90分後にご遺族のコメントが速報になり、私は自分の過ちに気付きました。

以下はもとの記事のままです。
自分が間違っていた事を認め、そのまま残しておきます。

とんでもない110周年を迎えてしまった宝塚歌劇団に対し、存続を願う根っこの気持ちは同じでも「今後どうすべきか」についてはファンそれぞれの考えがあります。といっても大多数は現在の宙組トップスターと組長に全責任を負わせるのが正しいと考えているのではないでしょうか。以降、そういった価値観の方々を「キキまっぷー追放派」と呼ばせていただきます。

私は決して、キキまっぷー追放派を否定しません。現役ジェンヌAさんの急逝から5ヶ月が過ぎようとしている現在も停滞しっぱなしな宙組の様子に不安が募り、解決を急ぎたくなる気持ちもわかります。キキまっぷーの追放が宙組運営再開の最短コースである事はほぼ間違いないでしょうし。

繰り返しますが私は、キキまっぷー追放派を否定するわけじゃないんですよ。
ただ思っているだけです、

もし、やけど事件や嫁イビリ騒動で宝塚歌劇団が真摯に対応していれば、キキまっぷー追放派はどんな行動を取っていただろう?

って。
もし、やけど事件がゴシップ誌に取り沙汰された時点で劇団が真摯に対応していれば、やけどをさせたとされるジェンヌさんを退団させたはずです。
これは私の勝手な憶測じゃないんですよ。Aさんの急逝は去年9月でしたがその後11月に球界で、今年に入ってからは角界で深刻なパワハラが明るみになりましたね。そしていずれの運営陣も速やかに、加害者とされる野球選手なり力士なりを追放しました。いずれも存在感の大きな組織ですし現在の「組織におけるデフォな対応」だと言っても良いでしょう。
やけど事件と並行して当時の宙組トップスターによる嫁イビリがゴシップ誌のネタになりましたが、これしたって劇団がデフォな対応をしていれば当時のトップスター及び組長に責任を取らせていたはずです。

本来なら・・・阪急阪神ホールディングス(以降「HHホー」)という巨大企業を親会社に持つ宝塚歌劇団にしたって、デフォな対応をしなくちゃいけなかった。
デフォな対応が正しい事が証明されたんです、球界と角界で。
どちらもハラスメントの内容は非常に残酷で「ヘアアイロンでやけどさせた」よりずっと深刻だったけれど、誰も命を失わなかったんですから。

で・・・
もし仮に、劇団がやけど事件や嫁イビリ問題の際にデフォな対応をしていたら、キキまっぷーは新生宙組の輝かしい象徴として崇められていたような、そんな気がするんです。
悪いじゅりゆりかすっしーが追放されて良かった!
正しいキキまっぷーになって良かった!
これで宙組は、宝塚は健全だ!
って。
現在のキキまっぷー追放派が率先してこういった行動に走りそうだと私は思っています。

実際の劇団はデフォとは正反対に動いたわけで、Aさんの急逝を招いてしまった上に急逝後も愚行を繰り返しています。そんな中で、
悪いキキまっぷーが追放されるべし!
正しいずんがトップになったら良い!
これで宙組は、宝塚は健全だ!
なキキまっぷー派が勢力をもってきた・・・ように私は、思っています。私の感覚を続けますと、登場ジェンヌすべてが「劇団の掟に染まりきったハラスメント気質」なんですけどね。

もういっぺん念押ししておきますが、私はキキまっぷー追放派を否定しません。
私は違う考え方をしている、ただそれだけです。
私は、組織の中で起こった事件の責任は組織にあると思っています。
仮にやけど事件で劇団がデフォな対応をしていたとしても私の怒りの矛先は特定のジェンヌさん達ではなく劇団やHHホーに向かっていました。
球界や角界にしたって、デフォな対応をしたからすべてオッケーだとは思っていません。若いうちから能力を発揮し将来を期待された選手や力士が慢心した挙げ句に暴挙に出てしまった、その責任は球界や角界にあると思っています。

それにしても、劇団は角界から何も学ばなかったんですね。
角界が速やかにデフォな対応を取ったのほぼ間違いなく2007年の事件を受けてでしょう。わずか17歳の新弟子が親方や先輩力士による暴行によって亡くなってしまいました。
ジェンヌと力士の世界って似ています。中卒ないし高校中退がメインで、先輩や上司の言う事は超・絶対で、片方の性別しかいない極端に閉鎖的な世界。非常に似ているのに劇団は角界の事件から何も学ばず、自らの組織内で若者の命を犠牲にしてしまいました。

コメント

  1. 匿名 より:

    私は間違っていたという記事を残される事に敬意を表します。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      敬意を表してくださるとの事、ありがとうございます。ただ私はいつも自分の気持ちをそのまま記事にしていて、今回もそうしたまでです。

  2. 関東の、まー より:

    初めてコメントさせていただきます。たー様と同世代、大学生の一人娘を持つ宝塚ファンの「関東の、まー」と申します。新参ファンなので色々知りたくて宝塚に関する記事やブログを読ませていただいています。たー様のブログ、独自の視点と深い洞察力、何より正直でわかりやすい文章で楽しく拝見しております。大きく頷いたり、えっ!そんなって思うこともあります。クスッととさせていただいたり。ありがとうございます。
    今日は、たー様の潔さと正直さに感動を覚えお伝えしたくなり送りました。先の方と同じく敬意を表します。これからも楽しみにしています。
    今回の件で宝塚は大好きですが阪急は大嫌いになりました。私は蒼穹の昴で咲ちゃんと雪組が大好きになり、一禾さんの明るくて元気一杯なところ、声や綺麗なお顔も好きで応援していたので昨日の声明文には涙が止まりませんでした。それまでは復帰して頂く日を夢見ていましたが、無理なのでしょうね。悲しいです。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      関東の、まーさん、はじめまして。実のところお名前の欄は「ま」から始まる3文字の名前になっていましたがコメント本文に「『関東の、まー』と申します。」とありましたので私の判断でお名前を編集させていただきました。オンライン上での匿名のやり取りではありますが、関東の、まーさんが「ニックネームをどうしよう」といろいろ考えてくださったご様子が目に浮かびます。ありがとうございます。

      関東の、まーさんも新参ファンなんですね。ヅカファンはン十年のキャリアが珍しくないですから私達はずっと新参ファンのままです、どうか仲良くしてやってください。

      ブログ運営において私は「正直さ」をとても重視しています。匿名で無名で美貌も若さもキャリアもないんですから、せめて正直さだけは全開でいこうかと。で、正直さを重視するって事は世間ウケを狙わないって事でもあり、世間の大多数の意見と反していようと自分の気持ちに正直な記事をアップしています。

      にしても、この度は自分の認知が歪みすぎていました。自分の願いでしかない事を勝手に、ご遺族もそうだと思い込んでいたんです。
      過ちそのものはもう取り消せません。ただし認める事によって今後に活かせると信じています。
      関東の、まーさんは私の記事をこれからも楽しみにしてくださるんですね、ありがとうございます。私が本当にこの度の経験を活かせているか見守っていただけると幸いです。

      はい、私も宝塚は大好きだけど親会社は大嫌いになりました。私にとって阪急電鉄や阪急百貨店は子どもの頃から特別な存在でしたしとても残念です。

      関東の、まーさんは「蒼穹の昴」で彩風さんや雪組が大好きになり、一禾さんも応援していたんですね。はい、一禾さんは容姿も演技力も人気もある方ですね。ただ役付きが微妙で、路線に乗り切っているとは言い難い状況だったように私は思います。

      一禾さんの復帰・・・今の私は特に「思い込み」を避けるべきですが、あの声明文を出したからには一禾さんには相当な覚悟があったはずです。

      この度はお初コメントをありがとうございました。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

      • 関東の、まー より:

        ※「ニックネームをどうしよう」といろいろ考えてくださったご様子が目に浮かびます。※こんな風に言ってくださるなんて、優しい方だなあ(*^_^*)ありがとうございます。
        私も正直にって常々思っているつもりですが、嘘はつかなくてもかっこつけたり言わないでおこうとかはよくあります。なのでたー様の本音100%を綴った文章に惹かれます。かっこいいです!!
        こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。

        • 関西の、たー 関西の、たー より:

          関東の、まーさん、私は決して優しい人間ではありません。コメントをくれた人に見合った対応をしています。関東の、まーさんが私を優しいと思ってくれるのでしたらそれは、関東の、まーさんが私に優しくしているって事です。

          頭の中でいろいろな事が浮かんでもなかなか文章にはしませんよね。日本ではかねてから「沈黙は金」なんて言いますから黙っておくほうが良いと考えるのが普通だし。
          私は決して、かっこよくなりたいわけではないんですよ。ただただ思った事をそのまま記事にしています。

          いつもありがとうございます。
          今後もどうぞよろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました