いやーーーー、もぉーーーー、果てしなく辛気臭い作品でした。
和希そらさん東上主演「心中・恋の大和路」です。さすが原作が近松の心中モノなだけあります。
宝塚歌劇団ってばどうしたんでしょう？感染症のまん延に異常気象、さらには侵攻まであり世界的に心落ち着かない人が多い今、こんな作品をわざわざ宝塚でやる必要ありますかね？コロナ禍以降これまでもせんそうやなちすが絡んだ作品を複数やって、さらにこれ？
再演が繰り返されている名作だっちゅーけど、初演の1979年から82年89年の再演までは日本の景気がアゲアゲだったし、98年は景気はさておき忠兵衛を演じたのが歌舞伎界の超大物な片岡仁左衛門さんの娘、汐風幸さんなんですから納得出来ます。前回の2014年にしたって今ほど不況じゃなかったし、何より、忠兵衛を演じた壮一帆さんはすでにトップスターになっていました。
せめて華やかなフィナーレが欲しかった。なんでやらなかったのか不思議なくらいです。
今どきねぇ、近松モノが十八番な歌舞伎でさえ、近松モノをやるにあたりフォローしているんですよ。
ついこないだ大阪松竹座で観た「堀川波の鼓（ほりかわなみのつづみ）」も近松でね、心中モノではないけれど「たった一度他の男に身体を許した妻が自害して夫に許しを請う」凄まじく辛気臭い作品でした。だけどセットに「祇園恋づくし」というギャグやハッピーを詰め込みまくりな作品を持ってきた（感想はこちら）。去年末の南座での吉例顔見世興行では近松心中モノで最も有名であろう「曽根崎心中」をしていたけれど、セットに「晒三番叟（さらしさんばそう）」という名前こそ堅苦しいものの実際は楽しいショーを持ってきた（感想はこちら）。
なのに宝塚で、宝塚なのに、フォローなし？
和希さんと夢白あやさんが雪の山道で凍えて野垂れ死んでおしまい？
宝塚でトップスターとトップ娘が死んで終わる作品は珍しくないけれど、その後生き返ってキラキラ衣装とメイクで天国でラブラブしているようにフォローするのがお約束ちゃうの？
いちおう和希さんと夢白さんも生き返っていたけれど、死に装束に死に顔メイクのままで並んで頭を下げるだけ。
それで幕が降りておしまい。
でね・・・
以降は、私の勝手な推測なのだけど・・・
和希さんはおそらく、トップスターにならないんですね。
劇団にそんな気がちょっとでもあったら和希さんにこんな作品を、フィナーレもなしにやらせないでしょ。
フィナーレなしというと「銀ちゃんの恋」もそうで残念だったけど、銀ちゃんの恋そのものは楽しい作品でした。銀ちゃんの時も「マイティ様はトップにならないんや」としょんぼりシアター・ドラマシティを後にしたけれど、今回はもっとガックリでしたよ。
私は和希さんにトップになって欲しいと願っていたんです。劇団が和希さんを雪組へ異動させたのは、キャラがかぶる朝美絢さんと競争させてヅカファンを雪組作品に呼び込むのが目的だと捉えていました。「ふたりともトップスターにならない？」「どちらかはなりそう？」とね、ファンをドキドキヒヤヒヤさせるのが劇団のやり方だと。
だけどこの度の観劇で、私は、「現時点ですでに和希さんはそうならないと決まっている」と思いました。なので今後の人事でドキドキヒヤヒヤするのは朝美さんだけになりそうです。
プログラムは観劇前に梅田のキャトルレーヴで「ODYSSEY」とともに購入していまして、この時はワクワクしていたんだけどな・・・
そうそう、「カルト・ワイン」まではフィルムに入れられていた東上・全ツプログラムですがこの度はフィルムレスでした。
2022年7月24日 追記
「ODYSSEY」はとても楽しいショーでした。「心中・恋の大和路」とのセットとして一緒に観たい作品だと思いました。
2023年9月2日 追記
和希そらさんの2度目の東上主演公演「双曲線上のカルテ」の感想記事をアップしました。
コメント
たーさん、再び、まりもです。
今日、キャトルレーブオンラインで買った、心中恋の大和路とオデッセイのプログラムが届きました。
今、見ていたのですが、和希そらさん、青天でも美しいー。夢白あやさんや妃華ゆきのさん達、女性陣も美しいー。
ビジュアルは完璧ですね。
ホントにどうして、フィナーレがなかったんでしょう？
水美さんの銀ちゃんの恋でもフィナーレがなかったのと同じで、別箱公演でフィナーレがないことはそんなに大問題なのですか？
劇団は二人をトップにする気はないのでしょうか？
あと私がちょっと気がかりなのは、（某・すみませんがたーが編集しました）期のいじめ事件です。よく知らないのですが、ネットでちょっと検索しただけでも、裁判になり、劇団側が負けたことを知りました。
あの内容が事実なら、大変なことですよね。もういじめ事件の件は関係ないのでしょうか？
和希さんのトップ、観たいなー。あんなに良い声、しっかりしたダンス。ビジュアル。なかなかいない逸材ですよね。
あとオデッセイは、たーさんは生で観られるのでしょうか？
私も観たかった。今、パンフレットを見ながら、叶ゆうりさんと眞ノ宮るいさんのステキなお顔や出番をチェックしてました。出番いっぱいあるー。
それに私が大好きだったスーパーボイジャーの海のみえる街の場面の音楽と振付をしたお二人が作られた、しかもジャズの二場面。絶対良いですよ。観たい。
仕方ないので、、映画館のライブビューイングで観るつもりです。
叶ゆうりさん、眞ノ宮るいさん、お二人中心でお願いしたいくらいです。
まりもさん、オンラインのキャトルで心中・恋の大和路とオデッセイのプログラムを購入したんですね。朝月さんの羽根みたいなストール素敵ですね、ちょっとジュディ・オングみたいな？
和希さんはビジュアルだけでなく演技も完璧でしたよ。忠兵衛のアホバカぶりを演じきってくれました。夢千鳥の夢路に負けず劣らずの弱い男です。そう、私は劇団が和希さん主演作品に夢路や忠兵衛とアホバカ弱い男を連チャンさせたのがまた、残念でした。こういった役が芸を磨くとはわかります、でも路線のうちに一度やれば十分。あとはトップになってからやりゃいいんです。
私は東上にフィナーレが欲しいです。決まったパターンが安心だし、まして今回のような暗い作品には欲しかった。
劇団は何考えているんでしょうね？トップになるかどうか、多くのファンがハラハラしているジェンヌさん主演の東上でフィナーレなしをやるなんて。すべての東上で必ずフィナーレをくっつける方が無難なのに。やってもやらなくてもファンはいろんな推測をするんだから、どうせならやって欲しかった。
劇団の本音は私にはわかりません。迷走しているような感じがするから、劇団の幹部すら今後を決めかねているかもしれません。
すみませんが某期について、数字の部分を編集させていただきました。
以前は私もとても気にしていました。ですが今の私はこう考えています。「当事者それぞれに真実があるはず」で、そして私にとっての真実は「いじめ事件の真実がどうであれ、私の人生には関係がない」と。
結局は宝塚ファンであり続けるのだから、自分がファンになる前に起こったダークな部分はスルーしようと決めました・・・と言いつつ、ひそかに、和希さんには「期を下駄にしてトップになれるかも？」なんて考えてもいました。
だけど昨日の観劇でそういった期待はなくなりました。劇団はもう、あの期へのこだわりを捨てたのかもしれません。劇団のプライドをかけて何としてでも残すだろうと思っていた某ジェンヌさんもすでに退団しましたしね。
和希さんに関しては今後も、出演する作品をありがたく拝ませていただきます。
はい、本当に才能ある方ですよね。心中・・・ではダンスはなかったけど（だから余計フィナーレなしが痛い）。
オデッセイ、生で観ますよー！
阪急交通社のピンクの封筒で届いたチケットを握りしめて梅芸に向かいますｗ
あとぴあで買ったのもありまして、そろそろコンビニで受け取らないと。
まりもさんは叶さんや眞ノ宮さんが好きなんですね。私は基本的に薄い顔が好きですが叶さんの濃厚フェイスは特別に好きですｗ
心中・・・のぶんもオデッセイにはパーッとやってもらいたいです。プログラムを見た感じ私の願いを叶えてくれそうな気がします。
まりもさんは映画館ライビューの予定なんですね。是非感想をお聞かせくださいね！
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
たーさん
こんにちは。
恋の大和路、辛気臭かったですか。自分は友の会に振られました。その後に生徒さんFCの伝手からオファーがあったものの、やさぐれた自分はもういいやとなり観劇予定ナシです。
そら坊、私も応援してます。ハッスルメイツもプロミセス・プロミセスも生で観劇しました。夢千鳥はライブ配信だったけど。ウエストサイドストーリーのアニタ役を観なかったのが後悔しきりです。映像ないし。
ここまで別箱で主演をさせておいて劇団はトップにするつもり無い、とかありますかね？人気もあるし、MC的なトークも超上手いし。
芸幅広いですよね彼女。でも何でも高レベルでできる男役さんって、総じて扱いがイマイチな気がするんですよね。飛龍つかささんや留依蒔世さんあたり。なんでだろう？礼真琴さんは例外ですが。
夢白さんはどうでした？トップ娘役への勢いありました？彼女は宙組の時のリッツホテルをバウホールで観たんですが、確かにヒロインとして成立してました。自分はタイプでは無いんですが。
私は今回の心中メンバーだと羽織夕夏さんが好きです。「琥珀色の雨に濡れて」での歌手がディープインパクトで魅せられました。
しかしたーさんの記事、関西の話し言葉そのままで書かれているところがちょいちょいあって可笑しくて馴染み深いです。ぜひ続けてください！
Just the Way You Are!
うみひこさん、こんにちは～
まぁその「心中」から始まっているタイトルのお芝居を観ておいて「辛気臭い」と文句を言うのもお門違いですよね。まぁその、「終わり良ければ全て良し」の真逆だったと言いたいんです。お芝居中にはギャグっぽいところもあったけれど、とにかくラストが寂しすぎました。フィナーレはもちろん、カーテンコールもなかった。歌舞伎のお芝居はああいった終わり方（それこそ死んでそのままで生き返るシーン一切なし）がデフォだけど、宝塚でこれだと寂しいです。
うみひこさんは観劇予定ナシになったんですね。ライブ配信は時間的に厳しいでしょうか？
はい、和希さんは才能豊かな方ですよね。ハッスルメイツやあのプロミセス・プロミセスまで生観劇したなんてうみひこさんが羨ましくてたまらないですよ。
アニタは映像、やはりないんですね。シアター・ドラマシティで娘とアニーを観た時にメインホールでウエスト・サイド・ストーリーをやっていたんですよね・・・あの頃は自分がヅカファンになるなんて夢にも思っていませんでした。
飛龍つかささんや留依蒔世さんの退団は本当に残念ですね。確かに劇団はオールマイティタイプなジェンヌさんを大切にしていないような気がします。でもこれは劇団というよりコアなファンの嗜好なのかもしれませんね。本当にパワーを持っているファンは能力に偏りのあるジェンヌさんの応援に励む傾向があるんじゃないかと。
夢白さんねぇ・・・う～ん正直、もうすぐトップ娘になるような勢いは私は、感じませんでした。
夢介でも思ったんですが和物があまりフィットしないような。私もリッツホテルは生観劇していまして、夢白さんにはああいった洋物ビジュアルの方が似合うように思います。
どちらかといえば女性ウケしない、むしろ姑根性に火をつけるタイプの娘役さんのように思いますので、風当たりが強くならなっきゃいいけどとちょっと心配です。
羽織夕夏さんは歌上手なんでしょうか？この度の観劇でやったらやったら歌が上手い娘役さんがいたんですが特定出来なくって。羽織さんかもしれませんね。でも今プログラムでお顔を見ても、舞台での歌上手さんだったか確信を持てないです。
関西弁そのまんまで記事を書くって賛否あるでしょうね。関西に馴染みのない方には読みにくいでしょうし。
あくまで私の感覚ですがブログ運営ってどんだけ気遣いしても、あるいは一切気遣いしなくても、結果にさして差はないような気がします。なので今後もありのままでいかせていただくつもりです。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
たーさん、こんにちは。ワカマツアイズです。
そらクンの「心中」、ご覧になったのですね。いいなぁ。
最近、そらクンのお顔がとっても好きになっているので、この作品も気になっていました
。
が、たーさんがおっしゃるように、このご時世に心中ってねぇ。気が早いけれど、2023年新年の大劇場公演も、心中しちゃいますしね。大劇場ではショーが付いているので、気分も晴れそうですが、今回はフィナーレがないとのこと。
外箱公演すっかりご無沙汰なので、忘れているし、全然わからないのですが、外箱公演はフィナーレ付かないんですね。とても残念。あれこそ、宝塚歌劇の醍醐味なのにー。1本モノの大劇場公演みたいに、さっき死んじゃってても、キラキラ生き返って踊ったり歌ったりしてほしいですよね。
今頃のお返事で失礼しておりますが、私は、有沙瞳さんと同じ三重県出身ですー(^^♪ 残念ながら鈴鹿市ではないのですが。
久々に出た、三重県出身のスターさんですし、有沙さんの活躍はとっても嬉しい。
個人的に期待しながら、彼女を応援しつづけたいと思っています。
ワカマツアイズさん、私も和希さんのお顔が大好きです。もともと細い目の男性（男役）がむちゃくちゃ好きで、しかも和希さんって唇が厚いでしょ、このバランスがすごく好きで。しかも和希さんは歌もダンスも抜群ですから。
「心中」でもビジュアルは本当に素晴らしかった。どうして心中モノなんだろう？「銀二貫」だったら良かったのにな。
はい、2023年お正月の大劇場公演は花組の「うたかたの恋」ですもんね。美化されているけれど無理心中です。しかも私は星風さんのようなチャキチャキした利発そうな方にマリーはフィットしないような気がするんですよね。配信で星組バージョンを観ましたが綺咲愛里さんはフィットしているように思いました。
とはいえ星風さんのことだからやってのけてくれそうな気がします。ストーリーについて深くツッコまず、星風さんがどうマリーを演じてくれるかを楽しみにしています。
外箱でもフィナーレ、ある時はありますよ。「ブエノスアイレスの風」にはありましたから。だから余計、フィナーレの有無が何かを示しているのかと勘ぐりたくなってしまう。もうね、「外箱では必ずフィナーレをやる」って統一して欲しいですよ。やってもやらなくても、ファンはいろいろ推測するんだから。
さて、
ワカマツアイズさんは以前、有沙瞳さんのトップ娘を願う記事にもコメントくださっていましたよね。有沙さんと同じ三重県出身なんですかー、娘が小さい頃に鈴鹿サーキットや志摩スペイン村に行きました。
出身地のスターさんが出ると嬉しいですよね。昨日ODYSSEYを観たんですが、彩風さんは愛媛の方々の誇りだろうなぁとめっちゃ思いました。すごく楽しいショーで、これを観て心中でのしょんぼり気分がぶっ飛びました。東上と全ツはセットだと改めて感じた次第です。
彩風さんの次のお嫁さんはどうなるんでしょうね・・・
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
心中私も観劇してきました。なぜ世の中が大変な中心中ものなのだろうと思いましたが、タイミングはさて置き、和希さんに雪組の名作をやらせることに意味があるのではないかなと感じました。組替え間もなく、和物経験も少ない和希さんがいきなり名作を演じる。これは劇団が期待してるからこそ、雪組での未来を考え勉強の為では無いのかなと思いました。
トップにはならないだろうと感じたという事ですが私は逆の事を感じました。今後が楽しみです。
ももちさん、雪組に来てばかりの和希さんが雪組の和モノの名作を主演した事には意味があるんでしょうね。それでも私は世情を鑑みて、フィナーレまたはそれに準じた締めくくりでも良かったんじゃないかと思っています。私は、今の劇団はファンの新規開拓に躍起になっているような気がするんですね。なのに宝塚の諸事情を把握していないと良さを噛みしめる事が難しい作品を和希さんにやらせた。出来るものなら理由を知りたいです。
和希さんの今後がどうなるか、ファンそれぞれ好きに推測すれば良いですよね。お互い楽しみましょう。
壮さんも未涼さんも関西出身で花組時代からの仲良し。さらに壮さんのプレサヨナラの演目だったんです。
8年前、しかも同じ雪組でなんて、随分、早すぎる再演だなぁ…と。キャスト的にかなり不利だなと思ってました。
与平はれいこちゃんでしたしね。ちなみに未涼さんは東上主演もされている方で、今なら上級生二番手になられていたかもしれないようなポジションの方です。
ちなみに心中はフィナーレ無いです。
ななさん、前回の「心中・恋の大和路」に出演していた壮一帆さんと未涼亜希さんはどちらも関西出身で花組時代からの仲良しだったんですね。壮さんと一緒に退団した事からも仲の良さが伺えます。
心中…はね、トップスターになってからしてもらう方が良いように、私は思いました。あくまで私の感覚です。早霧せいなさんがやってくれてもきっと合っていただろうし、今のトップスターだと月城さんに合いそう。
月城さんは前回、与平として出演していたんですね。孫右衛門が前回も今回も汝鳥伶さんだった事を今知りました。調べるきっかけを与えてくださりありがとうございます。
未涼さんが東上主演した「ブラックジャック」を月城さんが全ツでやるんですね。
心中…について作品そのものを「辛気臭い」と記事に書いた私ですが、今後どうなるかわからぬ和希さんに主演させた事でますますその気持ちが募りました。
今までフィナーレなしだったとしても、和希さんのために数分でも、最後をもうちょっとどうにかして欲しかった。青天のままで良いから。
すでにトップスターになっている方が主演していたらまた違った感覚になったと思います。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。