謝罪を拒むにも理由がある、退団とセットなら罰になる

フライングです、今回は。
ゴシップ誌を自分のブログに取り上げる時は自分で当該ゴシップ誌(の紙媒体)を読んでからにするよう心がけているんですが、今回はネット上で得た情報だけで記事にします。

フライングせずにはいられないほどにゾッとしました。
実際にゴシップ誌を手にしないままネット上で得た情報ではありますが、現役宙組ジェンヌAさんの急逝について

・阪急阪神ホールディングス(以降「HHホー」)の会長は謝罪する決意をした。
・しかし頑なに謝罪を拒んでいるジェンヌがおり、ゆえに宙組の復活計画は頓挫している。

という主旨だったからです。
これまでも宙組2番手や他組のトップスターがヒーローとして扱われてきましたが、ついにHHホーの会長までヒーローとは言わないまでも「善い人」カテゴリーに入りかねません。

・頑なに謝罪を拒んでいるジェンヌは宙組トップスター(以降「トップ」)や組長。HHホー会長はすでに反省しているのに。
・宙組の復活計画が頓挫したのもすべて、トップや組長のせい。

という筋書きにして、どこまでもトップと組長を凶悪な存在にしてすべての責任を押し付けているように感じずにはいられないんです、私は。

テレビドラマの原作漫画化の急逝にしても、やたらと脚本家が凶悪認定されているように私は感じます。

(テレビ局)の責任において制作および放送を行ったもので、関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます。

https://www.ntv.co.jp/ より引用しました

テレビ局は表向きにはこう述べているけれど、社長が会見をするわけでもなく実際は自身で責任を取ろうとしていません。事実上、脚本家が叩かれるのを野放しにしているんです。世論の怒りを脚本家に向けるように仕向けているようにすら私は、感じます。

トップや組長にしても、脚本家にしても、責任はあります。
だけどどちらも組織的な問題なのに、組織で責任を取ろうとせず組織が個人を生贄として差し出しているように私は、思うんです。

私は「行動には理由がある」と強く信じています。
トップや組長が実際に謝罪を拒んでいるのかどうか、それはわかりません。なのであくまで「もしそうだとしたら」ですが、仮にそうだとしても理由はあるはずなんです。
もう本当に推測なのですが、

劇団はトップと組長にお詫びだけではなく、退団もセットで促している

ような気がしてたまらないんですよ。
果たしてゴシップ誌はそのあたりに突っ込んでいるんでしょうか。
もし、もしそうなのだとしたら、トップと組長はそりゃあ頑なになりますよ。自分の責任や罪を認めて謝罪するのは辛く苦しいです、しかもそうする事によって、就任したばかりのトップや組長にとって最も過酷な罰である「退団」もセットになるのならそりゃあ拒みたくなりますよ。

でね、ひょっとしたら

HHホーの会長は退かない

という前提で話が進んでいるんじゃないですか?
何度もお伝えしますが本当に私の推測です。行動には理由があるはずだから、

・これまで雲隠れを決め込んでいたHHホー会長は自分が会長の座に居座るために口先だけの謝罪をする決心をした。
・謝罪すればイコール退団なトップと組長は拒み続けている。

じゃないかと推測しちゃうんですよ。
本当に推測だけど、この推測通りだとHHホー会長にとっては謝罪の先にルンルンなご褒美があり、先程述べた通りトップと組長にとっては謝罪の先に壮絶な罰があるんだから納得しちゃうんです。

あとついでに言うと、劇団(及びHHホー)は

・そもそもまともにトップや組長の話を聞いていない
・2人にひたすら謝罪と退団を促して、いわば追い詰めている
・強引にでも謝罪と退団をさせるつもりだが発表は「本人たちが強く希望した」にする気マンマン

な気もします。

もう本当に、すべて推測ですけど。

コメント

  1. おかちゃん より:

    大きな組織って、実に冷たいし過去にもたくさんの涙を流した人がいるのでしょう。宝塚歌劇団も演じる人は毎年新しいのがいるってので雇用調整がなされていたようですし。

    きれいな発言は自分の過去を振り返ってみて誰かを踏み台にしたようにも感じますので言えないけど、命が(今後の人生の稼ぐ手段や信用も含めて)脅かされないように個人は守られたいですね。

    商売をおこなう両親のもとで育ったので直感は鋭い私です。しかしサラリーマン家庭で過ごした連れ合いは騙されそう。その両親も馬鹿がつくほどに正直で、人を信じ込むし、だからか私のような疑ってかかる腹黒さを嫌います。不渡手形を受け取ったこと無い義理の両親を私は苦手としますわ。

    それはそれで、今回のこと特定のジェンヌさんにパワハラを押し付けないでと祈ります。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      おかちゃんさん、はい、テレビ局や劇団だけでなく大きな組織って基本的に冷たいんでしょうね。組織を守るためなら個人の尊厳を踏みにじる事が認められているんですよ、暗黙の了解で。
      企業も酷いけど実は公的機関がもっと酷いんでしょう、某省や某党なんてその最たるものですよ。某省はいまだに職員の自死の責任を取ろうとしないし、某党はキックバックが取り沙汰されるとどいつもこいつも代表のせいにしています(「ナントカに口なし」ってやつです)。

      >個人は守られたいですね。
      は理想ではあれ、実際は無理なのでしょう。個人が自分で自分を守るしかないのかも。個人で出来る事なんて限られていますけどね、マスコミを利用するつもりが利用されるだけで終わる事も珍しくないし。

      おかちゃんさんのご両親は自営なんですね。まぁその、自営だからって必ずしも腹黒いとは限らないですよ。私の夫の両親も自営でしたが人を信じての大損を繰り返していました。
      私は義父母がお人好しである事そのものより、義父母(特に義父)が自らのお人好しぶりをアピールする事が苦手でしたね。「他人様を騙すくらいなら騙される方が良い」といったアピールで、他人様に良い顔をした結果老後資金が不足して実子に迷惑をかけている事に気付いていなかった(あるいは気付いていても認めようとしなかった)のが嫌だったんです。
      そんな義父も鬼籍に入り義母はひとり暮らししていて、義父ほどのリスクはなさそうですが何か騙されやしないかと気がかりではあります。幸い埼玉から戻ってからの夫が以前より義母にコンタクトを取るようになりましたから今後も継続的に親孝行して欲しいです。

      おっと、自分語りが長くなりすみません。
      Aさんやドラマ原作漫画家の急逝について、責任は組織にあるんです。だけど世の中はいち個人に責任を押し付けようとしています。そうする事によって組織が守られ、そして大衆が守られるから。
      祈る事は自由だし、私もしょっちゅう祈っています。だけど「ここだけはどうか」って時に限って祈りは通じません。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. デコ より:

    はじめまして。
    たーさんの偽りのない本音記事を楽しく拝見させて頂いています。
    提灯記事は嫌いなので。

    当初から疑問に思っています。
    何故ご遺族、川人弁護士はきいちゃんを悩ませていた文春に第一弾を報道させた人を怒らないのでしょうか。きいちゃんは「みんなに何て説明しよう。どうしよう」とずっと悩んでいたと身近にいた宙組生は証言しています。
    そして、カジノロワイヤル公演前に小池先生がはっきりさせておくようにと話し合わせて、きいちゃんは泣いて過呼吸になった。芹香さんは「何であなたが泣いているの」と言った。
    これを大変責められ、謝罪しろとなっていますが、発端は文春の第一弾でしょう。
    でも、全く責めを負うわけでもなく、文春は必死に論点ずらしの為に第二、三へと続ける。
    組長さんも芹香さんも納得できないでしょう。私もです。
    マッチポンプの茶番を見ているようで、モヤモヤです。
    裁判となれば、リーク元は出さなければならないので、裁判は嫌だと。
    たーさんはどう思われますか。
    私も娘を育てた親として、見過ごせません。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      デコさん、はじめまして。私はもう本当に本音をそのまんま記事にしています。応援の声はとても励みになります、ありがとうございます。

      デコさんのご意見にも私の本音をそのまんまぶつけますね。
      あくまで私の推測ですが・・・ご遺族や川人弁護士が最も追求したいのは、宝塚歌劇団及び阪急阪神ホールディングスの組織としての責任ではないでしょうか。川人弁護士は過去に大手広告代理店、そして現在は神戸の医療機関の裁判に関わっており、どちらでもメインターゲットは組織のように感じます。自死した方々を直接苦しめた従業員の責任もある程度は追求し謝罪を求めてはいるでしょうが、最も反省すべき・謝罪すべきは組織(の代表)だと考えているように私は思っているんです。
      どうしてかってそれは、個人に責任を追求したって根本的な解決にはならないから。

      確かに、ヘアアイロン事件をチクる人がいなければAさんの自死を回避出来た可能性は高いでしょう。
      だけどこれもね、そもそもじゅりさんがAさんにヘアアイロンを押し付けなければゴシップ誌にチクられる事もなかったわけです。
      そしてゴシップ誌によるとじゅりさんは宙組の現トップにいびられていたそうだし、現トップは前トップにいびられていたそうじゃないですか。前トップにしたって理不尽な経験をしているようですし。

      もうね・・・長い時間をかけて悪習が憎悪して広がっていたんですよ。
      だからいち個人にどこまでも責任を追求するのは無意味だと、ご遺族や弁護士は判断しているのではないでしょうか。
      ひょっとしたらヘアアイロン事件をチクった人を知っているのかもしれないし、知らないとしても「ペーペーの下級生ジェンヌ」ないし「ペーペーの劇団スタッフ」であると仮定しているかもしれません、裁判で特定されたとしても誰にとってもメリットのない(そして特定された本人は命に関わるほどに苦しむような)存在だと。

      ゴシップ誌は世間が飛びつく(=収益になる)事を最優先して記事を作っています。
      Aさんや漫画家さんの急逝は結局、一般人ひとりひとりにも責任があるんですよ。私はそう考えているから、特定の些末な存在な個人に責任を追求したくないです。

      以上、もうめっちゃ本音を広げました。
      この度はお初コメントをありがとうございました。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  3. メルト より:

    たー様、こんばんは。
    たー様の文章は、切り口が鋭くて、内容もユニークでいつも楽しく読ませていただいております。私は、芹香斗亜さんの特別ファンというわけではありませんが、5組の中では宙組さんが一番好きで応援しておりました。なので、宙組公演が中止状態になっているのがとても悲しいです。

    世間では宙組だけが特別パワハラの巣窟のように言われていますが、どこの組も似たり寄ったりではないかと思っております。原因は、明らかに、宝塚歌劇が長い間続けてきた長時間労働や、上下関係の厳しさ、異常で時代錯誤な風習にあると思います。
    いままでも問題はあったと思いますが、今回の事件が起こるまで、改善されることなく放置されてきたのではないでしょうか?今まで、阪急電車に御辞儀をするとか、廊下を直角に曲がるだとか、上級生には「はい」と「いいえ」しか言えないだとかいった風習が、「秘密の花園」の不思議な習慣として興味深く語られることはあっても、批判的に報道されているのを見たことがありませんでした。なのに、今回の様な事件が起こると、メディアにより一斉のバッシングがはじまり、数名の上級生がその槍玉に挙げられています。

    もちろん、名前が上がっている上級生には、パワハラ行為があったのでしょう。でもこれまでは、その行為はパワハラではなく、指導であり、よき伝統であると教えられてきたのではないでしょうか?問題は明らかに、組織のあり方にあります。パワハラで名指しされている方以外もきっとほとんど全員が被害者であり、かつ、加害者でもあるでしょう。それなのに、いま、数名の上級生がスケープゴートにされ、事件が幕引きされようとしているなら、これは納得いきません。
     私は、事件後に、とくに芹香斗亜さんを応援したい気持ちが強くなりました。あまりにもお気の毒で・・・。
    お正月のスカイステージの番組のなかで、健気に歌われたり、舞台機構の案内をされている芹香斗亜さんを拝見して涙がでてきました。と同時に、芹香斗亜さんの実力のすごさをも再認識しました。ご自分でもおっしゃってましたが、ものすごく努力されたんだと思います。
    芹香さんご自身ももう一度羽根を背負って舞台にたちたいと当然思われていらっしゃるでしょうけれど、私たちファンも芹香斗亜さんの舞台姿を拝見したいと思います。そう思うことは悪いことなのでしょうか?

    劇団は組織として被害者に謝罪すべきはして、みそぎをしたのち、芹香斗亜さんを中心に宙組が復活してくれるのを期待しております。
    謝罪と退団がセットなら拒みたくなるのは当然とおっしゃってくださったたー様に、私がいいたかったのは、これっと思ったので、思わずコメントいたしました。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      メルトさん、こんにちは。
      いつも遊びに来てくださっているとの事、ありがとうございます。
      メルトさんと私は随分と感覚が合うようですね、私もまさに、これまで芹香さんをとりたてて贔屓にしていたわけではないんです。だけど今は応援したい気持ち1000%。理由はまんま、メルトさんと同じです。

      もう本当に、メルトさんのおっしゃる通りなんですよ。
      長時間労働、異常に厳しい上下関係、時代錯誤な風習・・・大企業なら率先してなくしていくべき悪習なのに増強してしまったんです。「やりがい搾取」という言葉が定着しましたが宝塚はその象徴のようなもんですよ。すべては上層部に責任があります。なのに実際は芹香さん達ばかり激しく避難されている。
      そうする事を望んでいる人が多いって事です。老いぼれやダサダサじじい揃いの会長及び運営陣より、若く美しく華やかなジェンヌさんを叩く方が気持ち良いって事。あとは「大人の事情」もあるかもしれません、ジェンヌさん達には社会的な権力がないゆえゴシップ誌にとって扱いやすいはずです。ひょっとすると会長及び運営陣すら、自らが避難されるのを避けるべく芹香さん達を生贄として差し出しているのかも。

      状況は芹香さん達にとって不利になるばかりのように感じます。
      悔しいです、芹香さん達を叩く人たちには信念なんてないのにね。ストレス発散のネタくらいにしか思っていない。芹香さん達に万が一の事があったら「そんなつもりじゃなかった」で逃げようとするのが目に見えています。

      メルトさんも私も信念を持って芹香さん達の復活を願っています。数としてはかなりマイナーではあるでしょう、ですが信念を持っているんです。
      あまりにマイナーゆえ「そう思うことは悪いことなのでしょうか?」とこぼさずにはいられないお気持ち、すっごくわかります。これからもお互い励まし合いましょうね。
      私は決して鼻息荒く主張するつもりはありません。しんみりと、しかし信念を持って芹香さん達の復活を願っています。

      そう、ゴシップ誌は「芹香さん達が謝罪を拒否している」と記事にしたようですが(結局まだ読んでいません)、私は芹香さん達が拒否しているのは謝罪ではなく退団だと思っているんです。
      劇団や阪急阪神ホールディングスは芹香さん達に「謝罪して即、あるいは次の大劇場公演で退団」を迫っているような気がしてならないんですよ。
      一方でスミは自分はちゃっかり、会長の座におさまっているつもりじゃないですかね?本来ならとっくにスミが組織の代表としてお詫びの会見をし、遺族側との話がまとまりしだい会長の座を退くと明言していなくてはならなかったのに。

      メルトさん、この度は真剣なお気持ちをコメントくださり本当にありがとうございます。
      本来なら念入りにお返事の内容を練ってからアップすべきですが、今日は「イザボー」を観る予定でして時間にゆとりがなく荒削りなままアップします。とにもかくにもまず「私もメルトさんと同じ気持ちです」とお伝えしたかった。メルトさんは私ほどスミに腹を立てていないかもしれませんね、あくまで芹香さん達への気持ちは同じという事でお願いいたします。
      いつか一緒に芹香さん達の復活の舞台を観る事が出来たら良いですね。

      この度は本当にありがとうございました。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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