高嶺ふぶきの今の姿と、バセドウ病

ジェンヌさん

明日にも緊急事態宣言が出る事になりました。対象地域には大劇場がある兵庫県も入っています。

緊迫したニュースが続く中、嬉しい記事をヤフーのトピックで見つけました。

たかね吹々己の記事について

治療後は女将に

目に入ったのは、闘病のために芸能活動から引退される、たかね吹々己(旧芸名:高嶺ふぶき)さんの今後についての記事です。患った甲状腺がんは完治が十分に期待出来、ゆくゆくは山口県の旅館の女将さんになる予定である事がつづられていました。無理はしていただきたくないですが、たかねさんが順調に回復し素敵な女将さんになってくださる事を心から祈っています。記事全文はこちら

ただ、気になった事があったんです。記事の画像を見ると、たかねさん、随分ふっくらされたと思いませんか?

ふっくらの原因はバセドウ病?

記事には「元々バセドウ病を患っていた」とあるので、記事を読まれた方は、バセドウ病は体重が増えやすいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、ほんと、参考にもならないような話ですが、私の母がバセドウ病を患った時の事をつらつら書いてみる事にしました。あくまで私の母のケースですが、バセドウ病は痩せる、それも、ガリガリに痩せこける病でした。

母のバセドウ病の記憶

母に現れた異常

もう、随分昔の話です。当時三十路なかばだった母がみるみる痩せていきました。食事は十分に、それこそ過食気味なほどに摂っていても、とにかく痩せるのです。そして何かにつけて「疲れた、疲れた」を連呼するようになりました。やがて食べる元気もなくなり、急激に痩せていきました。

「いつも全力疾走」

一緒に食事後、テーブルから立ち上がる際によろけた母の手を握った時、「ドクドクドクドクッ!」と、軽く手首に触れただけでもわかるほどに脈が早く走っていた事を覚えています。母は「いつも全力疾走しているかのように心臓がバクバクする」と言ってました。

病気判明に安堵

あちこちの病院をまわって、バセドウ病である事がわかりました。母はすでにガリガリで、顔つきまで変わり目がやや飛び出てギョロッとしていました。もう死ぬんじゃないかと私、めちゃくちゃ不安でしたから、病気がわかって本当に嬉しかったです。

バセドウ病は、のどにある甲状腺が活発になりすぎて甲状腺ホルモンが分泌されすぎる病気です。母は放射線を甲状腺にあてて働きをセーブする治療を受けました。

甲状腺ホルモン

治療後の母は体重も増え、顔つきも回復しみるみる元気になりました。しかし治療で甲状腺の働きをセーブしすぎてしまったらしく一生、甲状腺ホルモンを飲み続ける事になりました。甲状腺ホルモンが不足すると身体の代謝が悪くなり、太りやすくなります。全くなくなると命に関わります。

いっとき薬が入手困難に

処方された薬は母には特に副作用もなく、とても安い薬なのでさして心配はありませんでした。しかしその安さゆえか薬が1種類しかなく、しかも福島の工場でしか作っていませんでした。工場が東日本大震災で被災してからは薬の入手が必要量ギリギリになり母は1年近く「命に関わるのに、薬が手に入らないかも」というストレスを抱えていたんです。今は薬の種類も増えたそうで良かった。逆に言うと震災がなければ今も、福島の工場でしか薬を作っていなかったかもしれません。

たかねさんに思う事

バセドウ病の治療に苦労されていたのかも

バセドウ病の治療法は母が受けた放射線治療の他に、投薬や外科手術もあります。しかしのどをとても大切にしているたかねさんですから外科手術が選択肢に入るとは思えず、ひょっとすると放射線治療も受けず、投薬のみだったかもしれません。お仕事をしながら投薬量を調整するのは大変だったはずで、体型にも影響したかもしれません。お忙しいでしょうから、病院に行く時間を作るのも大変だったと思います。

定期検診のおかげではないか

でも、たかねさんはしっかり通院していたんですね。定期検診のおかげで、がんの早期発見につながったんじゃないかと私は思っています。

がん治療後は

記事によると「甲状腺を全摘して」とあります。全摘すると甲状腺ホルモンが分泌されなくなる(=命に関わる)ので薬で補充する必要があります。ひょっとすると母と同じ薬かもしれません。

ストレスが関わるらしい

バセドウ病はストレスが大きく関わっているそうです。記事では

96年に日本初演となった「エリザベート~愛と死の輪舞~」では皇帝フランツ・ヨーゼフを演じた。今もこの雪組初演がベストという声もある。「命をかけていましたもん。誇りですね」。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200406-04050138-sph-ent より

とあります。私も大・大・大好きな、初演エリザベート。円盤でもすごみを感じます。親友にレンタル中なんですが、戻ってきたらたかねさんが命をかけて演じてくださった事に感謝しながら観ようと思います。

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