執着からの開放

私は朝起きてからその日の事をパッと決めるのが好きで、そんな感じで2度目の月組公演観劇を決めました。そして、たった2度の観劇ではありますがたまさくが、というより正直、珠城りょうさんの事がいろいろ気になって、また大劇場でお姿を見たいなと思っていました。

今週は一昨日と今日、行こうと思えば行く事が出来るスケジュールでした。なので朝目覚めた時の感覚で決めるつもりでいたのですが・・・一昨日も今朝も、そうゆう気持ちになりませんでした。気持ちが大劇場に、月組公演に、そして珠城さん向かわないんです。

理由は、たぶん・・・
「珠城さんのありのままを受け入れようと決めたから」
だと思います。

2度の観劇で珠城さんが何となくやっつけ仕事でこなしているように感じて、当初もうちょっと頑張って欲しいと感じました。特にお芝居で

もっと夫婦でラブラブして欲しい、
演じる喜びを感じさせて欲しい、
お手入れ不足なウィッグをプログラム写真と同じような状態に整えて欲しい、
次の退団公演では有終の美パワーが炸裂すると期待させて欲しい、

とまぁ、要望ばっかりだったんです。
ショーでもしゃべメイク(和メイクをこう呼ぶことを読者さんより教えてもらいました、ありがとうございます)をもうちょっと工夫して欲しいな、和物に不利な輪郭をしている鳳月さんや暁さんがあんなに上手にメイクしているのだし、なんて思ったりもしていました。

ですがその後、

苦しい気持ちにムチ打って頑張ってくれているのかも、
もう、いっぱいいっぱいなのかも、

と思うようになりました。
そしたら、憑き物が落ちたかのように、要望のあれこれが飛んでいきました。
そして、珠城さんをまた見たいという気持ちも飛んでいった、そんな気がします。

なんかこういった感情は、リアル生活でのお付き合いと似ているかもしれません。

要望は、執着の源なんですよね。
こうであって欲しいという気持ちがある(要望)から、心とらわれて離れられない(執着)。
「恋人あるいは配偶者が、自分にとってもっと都合良い存在であって欲しいと願うのにそうなってくれない。だから手をかけた」そんな感じの悲しい事件を時折、ニュースで見ます。要望を叶えてくれない相手の命を奪うのは究極の執着で、許されることではありません。ここまでくる執着はそうそうないかもしれませんが、要望や執着はふたり以上の人間がいるどこにでも発生しています。かくゆう私も夫に、子どもに、義父母に義姉に、友人知人にいろいろ求め、ことごとく失敗してきました。

宝塚ファンになった頃の私はまさか、直接交流があるわけでもないジェンヌさん達にこんなにもあれこれ求めるとは思っていませんでした。
好きになる、ハマるという事は素敵なようで、けれど好きでハマっているゆえ理不尽な要望や執着を生み出すリスクがあるのかもしれません。気に入らぬ記事を書くブロガーを攻撃するファンの心理は「もっと私の気持ちをわかって欲しい」なのかも。攻撃もまた、要望です。

とにもかくにも私は、珠城さんへの執着から開放されました。
本当に不思議です。これまでも元カレへの執着を長く引きずったりした事はあるのですが、直接関わっていない方に強く執着するのは宝塚がホント初めてで。それほどの魅力があるんですね。

で、今日はキャトルレーヴ梅田に行く事にしました。
凪七瑠海さんコンサートの千秋楽をライブ配信で楽しむにあたり、プログラムが欲しいんです。
娘が凪七さんの大ファンで、私もまた、凪七さんの美貌は数多いジェンヌさん達の中でも飛び抜けたものがあると思っていまして、さぞ美しい仕上がりであろうプログラムを手に取りたくて。
しかも今回は、娘がヅカ未経験なお友達ひとりをウチに呼んで一緒にライブ配信を観るので気合いが入っています。プログラムをお友達のお土産ぶんも買い、宝塚アピール活動にいそしもうと思います。

コメント

  1. Mika より:

    いいですね〜。
    執着からの解放、
    かくいう私も残り少ないピカ、どうするー?とチケットを見て、、やはり何回目かの観劇はやめました。

    そして、じわじわと、

    明日海さん退団後の推しをずっと決めてなかったのですが、、月城かなと推しで行く事を決めした。

    何ピガしても、月城さん、うまいんですよね〜。

    「押して押して押してウィというまで」なんてセリフしびれてしまいます。

    今まで「宝塚好きなの?誰が好き?」と聞かれた際は明日海さんと答えてましたが、退団後は、うーん、あの人もこの人もいいけれど、と言い淀んでいましたが、これかは、月城さん と答えられます〜。

    思えば、哀愁を感じる男役さんが好きなんですよね。
    シャルルジドレーヌは、哀愁がある役だったのですが、よく合ってました。明日海さんにも、哀愁感じてたんです。

    一時期、月組は月闇と言われ、私も実は月組だけは観劇していない時期があったのですが、今や、組長のるうさんは面白いし、実力派のちなつさんあり、キラキラありちゃんの成長も楽しみつつ応援できる組だなあと思います。

    たーさんは、誰が好き?と聞かれたら、どなたなのでしょうか。
    マイティーなのかしら。

    お嬢さんは、凪七さんなのでしょうか。

    お友達も、宝塚の沼に無事仲間入りできるといいですね〜。

    ではでは

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      Mikaさん、おはようございます。

      月城さん推し決定、おめでとうございます!
      はい、月城さんは美貌と実力を兼ね備えた方ですよね。

      私も「誰が好き?」と聞かれたら真っ先に明日海さんと答えていました。
      現役となるとそうですね、水美さんの事は本当に大好きなのですが、明日海さんに並ぶかと言われたらそれは違う気がしまして。
      宝塚ファンを続けているうちにピーンと、「(ジェンヌさん)推し、決定!」って頭に浮かぶ気がするので、結論を急がずまったりといろんなジェンヌさんに恋しようと思います。

      娘は凪七さんが大好きなものの、推しと言われると芹香さんなのだそうです。
      トップになる可能性の高い人を好きになる方が幸せやん、なんてやたら現実的な事を言ってました。
      私はトップになる可能性はさして考慮しないというか、どちらかというと不遇な方が気になるタイプなんですよね。
      自分が産んだ人間でも価値観違うわ、って思いました。当然なんですけど。
      そうそうMikaさんの月城さん推し決定について娘に伝えたら、生意気にも「ふっ、無難やな」なんて言ってましたよ。
      芹香さん推しだってそうなのにね。

      月組は月闇なんて言われていたんですか?
      歌劇団もそのあたりふまえ、テコ入れしたのかもしれませんね。やり手企業ですからね。
      私は今後も基本的に全組観劇を続けるつもりです。今日はアナスタシアの合格発表、じゃなかった抽選結果発表でしたね。当たりますように!

      今日はボランティアに行ってきます。雨がひどくて、やだなぁ。
      ブログ更新は夜か、はたまた明日か。マイペースで続けさせていただきます。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました