私を魅了する男性ブロガーのショーを観た

その他観劇、鑑賞

「男性」を付けているとおり、ジェンヌOGさんの話じゃありません。
しかし「宝塚と全く関係ない」わけでもないんですね。そのあたりも含めて以下、尊敬しているブロガーさんのショーを観るまでの経緯やその感想を記事にしてみます。

お名前は藤山新太郎さん。
「手妻(てづま)」と呼ばれる、和のマジックのプロです。お弟子さんだった方も藤山を名乗っているし、松竹関係にも私が知っているだけで藤山寛美さん直美さん扇治郎さんがいますから、この記事では「新太郎さん」と呼ばせてもらいます。

私は1年ほど前から
手妻師 藤山新太郎のブログ
を読んでいるんですがはてさて、きっかけは忘れてしまいました。マジックそのものには現在も興味がなく、どうしてこのブログと巡り合ったのか不思議なくらいです。

何かのプロのブログって仕事関係の記事尽くしだったりしません?しかし新太郎さんのブログは仕事と関係ない記事もとても多く、政治・家族・想い出・持病・外食、その他いろいろ多岐にわたっています。しかもどれも上っ面じゃなくめっちゃ本音で、新太郎さんの人柄を感じさせるんですよね。「頑固じいさんのお説教」みたいな文面もあるけれどそれもまた楽しい。

もちろん新太郎さんは仕事についても記事にしており、私はマジックに興味がないながらも複数のマジシャンの名前を覚えました。
そして興奮したんです!

「夢介千両みやげ」のプログラムで、新太郎さんが「関西のベテランマジシャン」と称えているキタノ大地さんの名前を発見した時に。
この時にモーレツにキタノさんのマジックを観たい気持ちになったのですがご縁がないままでした。ちなみにキタノさんもブログをしているけれど内容は極めて普通で、仕事ネタばかりなので継続して読みたい気持ちにはなりません。

いろいろワガママな私ですがついに、新太郎さん達のマジックショーを観る決意をしました。新太郎さんは基本的に東京で活動しているんですが年に1度、大阪でショーをやるんです。

それがこちら。
キタノさんのお名前もあり、さらに新太郎さんが再三にわたり技術力やプロ魂を褒め称えている峯村健二さんも参加している事に強く魅力を感じました。

会場の道頓堀ZAZAは大阪松竹座のすぐそばなんですよね、なのでついでと言ってはあれですが大阪松竹座でも観劇する事に。この時のお芝居があの錦織一清さんの作品「サラリーマンナイトフィーバー」で、私は現在の錦織さんにアイドル時代の面影を感じる事が全く出来なかったというわけです。
・・・ええっとつまり、宝塚ブロガーでありながら宝塚公演ではなく、松竹公演とマジックショーをマチソワったんですねw

マジックショーのチケットはそこそこのお値段なのに、

スタッフさんが手書きで座席番号を記入してくれるというカジュアルぶりw
普段は身バレ防止に努める私ですが現金で購入した当日券なので晒してみます。
前売券なら500円安かったものの「Googleのアンケートフォームに入力&事前振込&郵送」という段取りが気に入りませんでした。私はGoogleのフォームに個人情報(特に住所)を入力したくないし、振込先の銀行が都銀ひとつしかないのも不親切だと思います(ゆうちょの口座も用意して欲しい)。それに郵送だけじゃなく、OSKがやっているような会場預かりにも対応して欲しいですね。

文句タラタラですがいいじゃないですか、私は口だけじゃなく足も動かし、当日券を買いに会場である道頓堀ZAZAに向かったのですから。くいだおれのからくり人形がデンとある「中座くいだおれビル」の地下にある小さな劇場です。

この地にはもともと「道頓堀五座」のひとつ、中座(なかざ)があったそう。
なのに今は「あくまでオマケ」的な、質素でコンパクトな劇場になっちゃって・・・ちなみに「道頓堀五座」には角座(かどざ)もあり、こちらもやはり元の姿はなくなって別の地に「心斎橋角座」としてかろうじて残ったんですね。コロナ前はOSKがショーをしていたので何度か行きましたが、コロナ禍でOSKがショー拠点を「OSKレビューカフェ」に移したので長く行っていません。

不思議と共通していたのが、

この簡易椅子。
近鉄アート館ではまず間違いなく同じ、たぶん心斎橋角座もこれだったかと。当初「OSKレビューカフェもこれだった」と思いましたが、記憶をたどるともう少し良い椅子だったような気がしたので画像を修正しました。

そして迎えた開演。
内容はほぼ、新太郎さんのこの記事のまんまです。こちらは28日のショーの内容で、私が観た29日のショーでは加えて、コンテスト優勝者さんのマジックもありました。

楽しかったです。
・・・と、ただただ称えれば良いのかもしれませんが、新太郎さんが「大阪では客が集まりにくい」と嘆いている理由のうちのひとつに気付いたかもしれません。
たくさんのマジシャンが出るのに、マジック中にトークを挟むのは新太郎さんとSORAさんという方だけだったんですよ。あとの方はひたすら無言マジックで、ひょっとするとこれがマジックのデフォなんですかね?
海外で活躍するには無言マジックが良いでしょう、だけど大阪は漫才の街。今はスタンドマイクの前に突っ立っての漫才はほとんどないけれど「トークの上手い人の評価が高い」文化は根強く残っている気がします。

大学生~社会人時代に関西から離れていた私でも「面白い話が出来る人が好き」な傾向が強いんですね。不思議とお付き合いする人には寡黙なタイプを求めていましたが、結局結婚したのは口から先に生まれてきたような人だったしw
というわけで私は「マジシャンがしゃべらないまま繰り広げられる不思議の世界」にはハマりにくかった。BGMはいろいろでしたがやったら騒がしい曲を大音量で流しているマジシャンもいてう~んとなりましたね、どうせなら騒がしく話してくれる方が嬉しかった。でもってこの大音量BGMマジシャンのマジックは「いかにも種も仕掛けもありそうな特殊な棒」を増やしたり減らしたり宙に浮かせたり。私としては料理用の菜箸を使ってくれる方が不思議さを感じたでしょう。

私は意地悪なおばちゃんなのでアラ探ししたくなり愛用の双眼鏡でマジシャンの手元などを凝視しまして、(種や仕掛けであろう)ワイヤーや輪ゴムなどが見えたマジシャンもいました。
しかしキタノさんはどんだけ双眼鏡で凝視しても種も仕掛けも見えませんでしたよ、不思議なまま鳩を4羽ほど出してくれました。あとキタノさんはマジック中は無言でしたが司会者として、いかにも関西で活躍している方らしいトークをしてくれたんです。「マジシャンは手先が器用である事が大切で、僕も毎日練習しています。万引きとかスリとか・・・」みたいな感じで。お名前からして出身は関西じゃなさそうだけど「笑い」を重視している事がすごく伝わりました。
あと新太郎さん激推しの峯村さんも種や仕掛けがほぼわからなかったです、一度だけ袖の中に瓶を隠したのが見えたけれどテンポが早いしあちこち動き回るのでいつ出したかはわからなかった。とにっかくひたすら「技術で勝負」な生真面目そうな方でした。そして言ってみれば「面白みが少ない」かな。峯村さんのマジックはずっとガン見していなくちゃいけなくて、フッ、クスッと笑うところがない。
この「フッ、クスッ」を盛り込んでいたのがSORAさん。人を小馬鹿にしたようなトークが絶妙で、しかも双眼鏡で凝視しても種も仕掛けも一切見えませんでした。使っているのが普通のワインボトルだったり肌着だったりもしたのも不思議っぽさが増していましたね。

というわけでマジックを、マジック以上に「マジシャンそれぞれの個性」に注目しながら拝ませていただきました。
ちなみに新太郎さんはブログでの印象通り・・・よりはお元気そうに見えたかな?持病についての記事も複数ありますが舞台で見た感じ肌艶良さそうでした。元弟子(独り立ち済み)の方と掛け合いをしながら手妻を披露してくれまして、不思議さはありましたがちょっと冗長だったかも。大劇場で観た、キタノさん監修の夢白あやさんがパッと消える手妻の方がわかりやすくてスピーディーで楽しかったかもしれません。
とはいえ1年ほどの間、直接お姿を拝みたいと思っていた方が至近距離にいてくれたのは本当に嬉しかった。今後のブログがますます楽しみになりました。

撮影タイムにて。新太郎さんは「どうぞSNSで広げてください」との事でしたが私はSNSをしていないのでブログ記事にアップさせていただきます。肝心の新太郎さんがそっぽを向いていますがご容赦を。
この写真だけでも十分に個性が出ていますね。一番左がキタノ大地さんです。そしたら「ガチ真面目な峯村健二さん」と「フッ、クスッのSORAさん」がどなたかわかるでしょう?

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