漫画家の死について言いたい、似たパターンだと

言いたい放題

ここ数日、某局のドラマと原作漫画家Aさんの間がイザコザしている事は何となく知っていました。だけど興味がなかった。私は当該ドラマも原作も、漫画家Aさんについてもちっとも知らなかったから。

今朝になって漫画家Aさんが自らこの世を去っていた事を知りました。
こんな事になってしまってからようやく深刻な状態であった事に気付きました。
とても似たパターンです、現役ジェンヌのAさんの死と。奇しくもどちらの名字のイニシャルもAゆえさらに心が痛くなりました。

宙組ジェンヌAさんも漫画家のAさんも、伏魔殿な巨大企業に人生を奪われた弱い立場のイチ個人です。どちらのAさんもどれほどにお辛かった事でしょう。そして、生前のうちに対策が出来なかった事が悔やまれてなりません。ふたりの死を防ぐ事は出来たはずです。

ジェンヌAさんは生前に上級生との事がゴシップ誌に取り上げられ、なくなってから宙組のトップスターや組長など超上級性からも執拗なハラスメントを受けていたとゴシップ誌に取り上げられました。
遅い、遅すぎた。本当なら、超上級性からのハラスメントはAさんが生きているうちに話題になるべきでした。そうすればAさんは宝塚名物の「ニュースに数行載るだけの消えるような退団」になったかもしれないけれど、命は助かっていたはずだと私は思うんです。宝塚を去り他の世界を知れば新しい生き方を楽しむ事だって出来たはずだと。

漫画家Aさんは生前、自身の作品のドラマ化にあたり約束を破られた事がニュースになっていました。なくなってからはドラマを担当した脚本家やチーフプロデューサー(以降「当該ふたり」)へのバッシングまみれです。これがまるきり同じなんですよ、宙組では超上級生への名ざらしバッシングが過熱して永遠に消える事のないデジタルタトゥーになりました。
当該ふたりのうち脚本家は漫画家AさんをSNSでマイルドに、しかし確実に攻撃したようですね。宙組の超上級生はジェンヌAさんを直接罵倒したとされています。こうゆうのもSNSと直接という違いこそあれ、根っこは似ていると私は思うんです。

ねぇ・・・
当該ふたりはこれまでも複数の漫画をドラマ化して原作者の気持ちを踏みにじってきたそうですが、原作破壊した事そのものを責め立てる前にどうしてそんな事を続けたのかを考えてみませんか。
当該ふたりが関わったドラマも原作もすべて知らない私ですが、おそらくそれなりに視聴率を取れたのではないでしょうか。それゆえ当該ふたりはそれなりに高い評価を得てきたんじゃないかと私は推測しています。推測って書きましたが実際は「そうに違いない」くらいに思っています。
行動には理由があるんです。当該ふたりは
「原作者の気持ちを踏みにじってでも(おそらく俗っぽく大衆的に)改変してドラマ化する事により自身の評価を得た」
経験を繰り返しているはずです。
ひょっとすると過去に「原作者の気持ちを遵守してドラマ制作したがコケた」経験もしているかもしれません。

宙組では「エクスカリバー」が良い例です。
あくまでゴシップ誌から得た情報ですが、トップスターを含めジェンヌさんが次々ところなにかかり舞台裏で嘔吐する方までいたそうですね。にも関わらず上演が完走したのは超上級生による強行ゆえだったそうで。
そして何がありました?
当初東京だけでやるプレお披露目の予定だったのに、博多座と梅芸でも上演する事が決まりましたね(その後中止になっています)。作品そのものが斬新で良かった手助けもあるでしょう、しかし完走しきった事も評価されたはずです。
つまり超上級性にとって「無理をしてでもやり遂げた」事は強いご褒美となりました。
その後Aさんの死を受けて追加公演はすべて中止となりましたが、もしAさんが存命だったら超上級生は組子に怒鳴りつけてでも無理をさせ続けていたでしょう。そうする事によって劇団に高く評価される事を学んでいるんですから。
ここで忘れてはならないのは超上級生も命を削る覚悟で無理をしているという事です。劇団の本当にエライ面々にはジェンヌOGがおらず、ジェンヌを金儲けのコマくらいにしか考えていないのが宝塚110周年のリアルなんですよ。
だからこそ、本当ならAさんが存命のうちにマスコミが入るなりしてでも「悪いご褒美の連鎖」を断ち切って欲しかった。超上級生にしたって劇団に追い詰められており自浄作用は全く期待出来ない状態だったのですから。

漫画のドラマ化にしても、過去に揉めた時点で十分に当該ふたりに懲罰が与えられていたら漫画家Aさんはなくならなかった。そうであって欲しかった。
もし以前の経験が活きていたら漫画家Aさんの作品はそもそも、ドラマ化されなかったはずです。「タイトルやキャラ設定だけパクって良い、好き放題改変して良い」の契約に快く応じてくれる漫画家の作品のみドラマ化していたはずです。
私は「大幅な改変」そのものは反対していません。宝塚では原作スルーの大胆すぎる改変なんて当たり前ですよね、雪組ワンスなんて特に酷かった。だけどワンスの映画制作側は訴えていないから問題がないんです、ひょっとしたら「40年も昔の映画なのに舞台化のお陰でラクラク稼げちゃった、キャホ~♪」くらいに思っているかもしれませんしね。
作品への執着がない、お金さえくれたらオッケー、そんな漫画家の作品を使うべきでした。なのにテレビ局の当該ふたりが踏みにじった作品はすべて、原作漫画家が自分の腕や脚や内臓のように大切にしていたんですね。それゆえに魅力あるストーリーだったのかもしれませんが、にしても、手を付けてはいけない作品だったんです。
本来なら最初の揉め事の時点でそうなっているべきだったのに変わらなかった。誰も死ななかったから。これは宝塚の某期の裁判と同じ経過です。

決して、当該ふたりだけの責任ではありません。
テレビ局が出した「自分は悪くない」な趣旨のコメントに「宝塚と同じ」と思ったのは私だけではないはずです。起こってしまった事の深刻さを受け入れず他人事のようにあしらっているのがもうホンマ、宝塚と同じなんですよ。って事は今後テレビ局は当該ふたりだけに責任をおしつける可能性がありそう。
私はテレビ局の社長が表に出て責任を取るべきだと思っています。社長ってそうゆう存在だと強く思っていますから。だけど宝塚ではそんな立場である親会社のCEOが雲隠れを続けているし、きっとテレビ局の社長も出てこないのでしょう。

めいいっぱい他を責める事を書きましたが、私は
「観客や視聴者が元凶」
と考えています。
ジェンヌさん達のほとんどが中卒で馬車馬のように働かされているのも、そうする事によって観客が喜び動員数(=収益)につながるからです。
漫画のドラマ化における約束破りにしたって、そうする事によって視聴者が喜び視聴率(=収益)につながるからなんですよ。

劇団がどうの、テレビ局がこうのと言う前に、もう日本という国がオワコンまっしぐら。これにしたって結局は、国民である私達ひとりひとりに原因があるんだと私は考えています。

コメント

  1. おかちゃん より:

    漫画家の方のこの度のニュースで私は過去にドはまりした作品、砂時計の作者だったことを知りました。
    お昼のドラマになり、キャストを変えて映画にもなっていましたけど、漫画原作とは少しイメージが違ったなあ。
    このときは漫画がたくさん売れたのでそこまで問題点などを公に作者側に不満とかは聞いていません。もしかしたらあったかもしれません。

    今回のことでも個人事業主が契約という事務をこなすことの難しさを痛感しました。亡くなっておられますので安らかにゆっくりと天国で暮らせますようにと故人には声をかけるしかありません。

    砂時計は本当に素晴らしい作品でした。
    が、その後の漫画家のこと私も見ようとしてなかったしなあ。

    コンテンツ増えすぎて追いかけきれなくなっています。
    時間はどうしたって一人24時間と平等ですからね。
    たーさんが取り上げてくださりありがとうございました。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      おかちゃんさんは漫画家Aさんの「砂時計」という漫画を読んでいたんですね。お昼のドラマは「愛の劇場」ですね、2007年の放送だったそうで当時の私は育児に明け暮れていました。
      砂時計でもドラマ化にあたり不快な改変があったかもしれません。だからこの度話題になった作品のドラマ化では「原作に忠実であるように」と念押ししていたんじゃないでしょうか。砂時計の頃はまだ駆け出しゆえドラマ化によるメリットが大きかったかもしれませんが、富も名誉も得てからは作品を大切にしたい気持ちがさらに強まるはずですし。

      テレビ局との契約にあたり出版社が間に入っているようです、なのにAさんは究極の選択をしてしまいました。かつてほどの勢いはないとはいえテレビ局にはまだまだ力があり、それなりの出版社でも力関係で負けてしまったのかも。出版社はテレビ局より勢いが衰えているでしょうし。

      はい、とにかくコンテンツが増えすぎました。ネットが普及しましたし、イチ個人でも情報発信出来るようになりましたしね。
      過熱しすぎた競争の中でAさんは犠牲になってしまったと私は思っています。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. かなえ より:

    以前女子プロレスラーの方がテレビのリアリティーショーに出演されていた事件を思いだしてしまいました。

    10月放送のドラマに、脚本家の方のsns発
    信で漫画家の方も心が、折れてしまったのだろうかと思いました。
    脚本家の方はミュージシャンで女優の経験もあるそうですから、最後のほうの出来事は
    相当おもしろくなかったんでしょうね。
    インスタは鍵かけておられるけど、結構もとの投稿を目にしました。

    たー様の投稿で自分なりに考える機会ができました。
    ありがとうございます。
    また文春等がおもしろおかしく話題にするんでしょうね。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かなえさん、はい、私も木村さんの事を思い出していました。こちらもまた、番組の制作陣に問題がありました。なのにこれといったお詫びもしないままなんですよね。そして有耶無耶のまま年月が流れました。おそらく漫画家Aさんの件もテレビ局は責任を取ろうとしないでしょう。
      SNS利用の有無の違いこそあれジェンヌAさんの突然の訃報にしたって宝塚の運営陣に責任があります。だけどこれまた、責任を取ろうとしないのでしょう。私はスミは今も、被害者は自分だと思っているような気がするんです。

      ドラマの脚本家さんの発信ですが、私が読んだ限りでは言葉遣いは丁寧だし決定的な内容ではないように感じたんです。しかしながらその他の発言は知らないしすでにカギを掛けているので今から読む事は出来ないのですから、ひとつの発言だけで判断してはいけないんですよね。言葉遣いは丁寧でも嫌味な人、遠回しに攻撃してくる人はいますし。

      現在は脚本家さんを擁護するコメントをした文筆業さんも(一般の方々からの)攻撃対象になっているようです。
      今後しばらく泥沼が続くでしょう。という事はそう、ゴシップ誌のネタにされる可能性が高いって事。

      はい、私達それぞれ、自分なりに考えたら良いんです。
      私としては・・・脚本家やチーフプロデューサーなんて結局下っ端なのに攻撃の対象になっているのが残念です。諸悪の根源はテレビ局の社長にあるはずですから。
      あまりにも構図が「攻撃され続ける宙組の超上級生」と「雲隠れで悠々自適なスミ」に似ています。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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