当日券で「ポーの一族」母娘観劇

その他の宝塚

「ママ!大変!」

へ?あんたがそう言ってホンマに大変だった事ってないわー

って思いつつ娘の話を聞いたら、なんと、梅田芸術劇場での「ポーの一族」、当初は26日の千秋楽まですべての公演で当日券を販売するって話だったのに、久しぶりに公式サイトを見てみたら、

なな、なんと!1月16日で販売終了とな?
こ、これは確かに大変だ!

というのも、私は観劇したものの、娘はまだだったんですね。
コロナ絡みで学校の予定が変わりまくるため、予め日にちを決めてチケット購入する事が出来なくて。当日券があるからとのんきに構えていましたが、いつのまにか、ラストチャンスになっていたんです。

当日券の販売が16日で終了する事を知ったのは、15日の朝。
16日の当日券を購入するには、15日のうちに整理券を手に入れなくてはなりません。
だからホンマ、ラストチャンスで。
で・・・チャレンジするしかない!というはこびになりました。

まずは、指定のぴあの番号に電話して、13桁の予約番号をゲット。
その後セブンイレブンに行き、当日整理番号券を発行してもらいました。
これを握りしめて梅田芸術劇場の窓口に行くんです。
公式サイト上では「チケットを購入出来る保証はない」とありましたが、整理番号がかなり若かった事もあり不安はありませんでした。

なので16日当日、梅芸の前でこんな写真を撮影したりで。
あっという間に当日券の販売時間(11:30)になり、窓口で順調にひとりずつ、チケットを買っていました。

窓口の外には当日券担当のスタッフさんが数人いまして、特にリーダーさんがテキパキしていて不安はありませんでした。

なのに・・・
私の前の人が購入した直後、

「以上で、当日券の販売を終了します」

って、リーダーさんが言ったんです。

えっ!
もう私、焦りましたよー
私も娘も、娘の後ろに並んでいた方々も驚きまくっていました。
だって、当日券を販売しだしてまだ、5分ほどだったから。

リーダーさんは

「11時55分にキャンセルが出るかがわかりますので、購入希望の方はお並びください」

なんて言いつつ、

「キャンセルが出るかはわかりません。チケットを必ず購入できるお約束は出来ません」

とも言ったりで。
諦めたのか、並んでいる列から離れて戻らなかった方もいました。

みるみる青ざめる娘。

私もかなりショックでした。
これは・・・もう、アカンかも・・・
や、やばいなぁ・・・

娘はコロナのせいで、楽しみにしていた学校イベントのあれこれが片っ端から中止になっています。今回、予定を立ててチケットを購入出来なかったのもコロナのせい。

もう十分、いろんな「ガッカリ」が続いているのにさらに、梅芸の前まで来ておきながら中に入れない事になるかもぉ・・・

私がハラハラしているうちに娘は青ざめたままうつむき、
グス・・・
と、半ベソに。

そんな娘を見て私もうつむきハァとため息をついて、
「どうにか一枚だけでも」
と、無神論者のくせに必死でお祈りしていました。

先にも述べた通り私はすでに一度観ていましたし(観劇の感想記事はこちら)、もし当日券が、私の感覚で感じる「ハズレS席」だったら、娘のぶんだけ購入したらいいわと思っていたんです。もともと当日券で買いたかったのは、娘はS席かA席、私はA席かB席でした。

「ポーの一族」はDVD販売される事が正式に発表されていまして、S席(14,000円)のお金で買えます。お金は大切。なので贅沢のしすぎはいけないと自分を戒めていましたし、娘にも言い聞かせていたんです。

が、「一枚も買えないかも」となると、ほとほと参ってしまいました。
母娘でどんより、うつむいて・・・
その後の1分、2分をとてもとても、ながーく感じました。

でもね!
ずっとうつむきっぱなしの娘のとなりで、私は年の功で気持ちを切り替えて腹をくくったんです。
チケットを買えなくても死ぬわけじゃないしね、どのような結果でも受け入れる覚悟が出来まして、顔を上げました。

そしてなんとなくずーっとリーダーさんを眺めていたらやがて、窓口の中にいるスタッフさんがリーダーさんを呼び、コソコソ小声で話し合いに。腕時計を見てみたら11時50分でした。

そして・・・
話し合いが終わったリーダーさんは私をチラと見て、
ごくごく小さく、コクとうなづいたんです。

私は察しました。
「少なくとも娘のぶんのチケットは、買える!」と。
当日券がなくなってからの私と娘の落胆ぶりを目の当たりにしていたリーダーさんなのですから、「大丈夫ですよ」って合図してくれたに違いない。

娘のだけなのか、私のもあるのか、私のもあるなら娘と並んで座れるのか、席種はどうなるのか、一切わからなかったけれどとりあえず安堵しました。
でね、思ったんですよ。
ここまできたからにはもう、私が「ハズレS席」と思っている席でも、娘と離れていても、もしあれば、母娘で観劇したいなと。

そして、11時55分になり、リーダーさんがキャンセルについて説明してくれました。
結局、待っていた数名すべて、購入できました。

で・・・遅くなりましたが、私と娘の席は・・・

1階の、ひと桁!
ライト経済力な私と娘にとってもう、史上最高の良席でした。
でもその後は、喜ぶ間もなくドタバタしっぱなし。

だって、開演5分前ですよー
窓口の中のスタッフさんから「28,000円です」と言われるまま支払いを済ませ(当日券は現金のみ)、チケットを見て前すぎる列(しかも並び)に「おおーーっ!!!」と叫ぶも急いで席に付かなくちゃいけなくて。
リーダーさんへのお礼もそこそこに小走りで梅芸内に入りました。

本当に本当に、近かったです。
最高の席で、最高の舞台を観劇出来ました。

大劇場でも梅芸でも「基本B席、たまにA席」な私と娘にとってすばらしい体験です。
宝塚大劇場にしても梅芸しても、S席は範囲が広すぎる気がしまして私は、抽選に申し込むにあたり選ぶ事が出来ません。
今回これほどに素晴らしい体験をしても、今後S席を申し込みする事はないでしょう。
この度の良縁にただひたすら、感謝しています。

母娘で愛用している双眼鏡です。
私はネイビー、娘はピンク。

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