昨日、家族で自宅でこもってすごしていて、楽天TVのタカラヅカ・オン・デマンドプレミアム(以降TODP)をなんとなーく、観ていたんです。
夫や子どもが「小腹がすいた」だの、「トイレ行きたいから止めて」だの言うので、ちっとも集中出来なかったんですよ。
なのにね・・・
柚希礼音さんの歌が流れて、聞いていたらすっごく感動して、涙が止まらなくなりました。
私は2018年のファントムから観劇しているまだまだ経験浅いファンで、リアルタイムで柚希さんを観劇していません。もちろん円盤やTODPでは観てまして、柚希さんの超スーパーぶりを感じてはいました。ただただ、「男臭い」「カッコいい」と思っていました。初演「オーシャンズ11」のダニ-みたいに、皆をパーッ!と、元気にしてくれるジェンヌさんだと。
しんみりするイメージはなかったんです。
だからね、なにげに聞いた柚希さんが、女性としては限界じゃないかレベルの太く低い歌声で、半端なく切なく、身体に染み込んでくるような歌を歌っていて、すごく驚き、感動してね、なんかツツツーときちゃいました。メロディや歌詞がまた、すっばらしいんですよ。
観ていたのは「めぐり会いは再び」。歌のタイトルはその後調べて「LIFE is…」だと知りました。平井堅さんの歌のようです。
お芝居中盤で、柚希さんがソロで歌い始めます。歌詞に「君と寝ころんで」とあるのですが、ここで実際に柚希さんは夢咲ねねさんのそばでゴロンと寝転ぶんですね。寝転んだままでも安定の歌声がまた、素晴らしい。
柚希さんのそばにいる夢咲さんがワンフレーズも歌わないまま、ずっと微笑んでいるのがこれまた、良かったです。トップ夫妻だから絶対にハモらなきゃだめ、って事ないですから。
私は宝塚観劇を始めてすぐに明日海りおさんに入れ込み、明日海さんの中性的、いわば、男臭くない歌声こそ自分を癒やしてくれる、って思い込んでました。
違うんですね。
どんな声に、歌に感動するか、それは「LIFE is…」の歌詞にある、「答えなど何処にもない、誰も教えてくれない」の通りなんですね。
生の舞台にせよ、円盤やTODPにせよ、今後の観劇にあたり、先入観なしでいろんなジェンヌさんの歌声を聞きたいなと思いました。
宝塚に限らず「答えなど何処にもない」って、人生のあらゆる面に通じる気がします。アラフィーのおばちゃんとしては、後ろに「答えを探すのは辛いだけ」を付け加えたいところです。「答え」を追求すると、苦しみや悲しみが増す事がままあるような気がするので。
今後もジャンジャン聞くつもりでしたが・・・
残念なことに、今朝、楽天TVをリロードしたら、「めぐり会いは再び」は消えてしまっていました。そういえば1日と15日が更新日でした。歌の部分だけのミュージッククリップ でいいから、復活してくれないかなぁ。
ショックでね、で、娘にお願いして時間もらって、この記事書いてます。
それにしても。
昨日ウルウルしていた私を「ママ泣いてる~」って冷やかす夫と娘にはガッカリしました。専業主婦である私が夫や娘にご奉仕するのは当然かもしれません。でもね、あまりにもそれを当然にしすぎているんじゃないかと腹が立つ事もあるんです。感謝しろとは言わないけど、私がちょっと自分の世界に入ってしんみりしている姿を冷やかされる筋合いはありません。
再び歌詞から引用しますが
「永遠は何処にもない」
なんですよ。私のご奉仕が永遠に続くと思ったら大間違いです、ホンマ。
コメント
柚希さんのこの歌、私も劇場で聞いたことがありますが沁みますよね~。
元々の平井堅さんのメロディーと歌詞にとても力があるのはもちろんなのですが
(お芝居でJ-POPが使われるのって珍しくないですか?)
割とたわいない話がこのシーンと歌だけでめちゃくちゃ締まった感じがします。
寝っ転がって歌うのは相当大変なはず、体幹が素晴らしいのですね。
歌がうまいといわれる方々の歌はそれはもちろん素晴らしいし、技術だけで感動できますが
その歌を聞いた時の自分の環境、ジェンヌさんの環境
(これは宝塚ファンの共通認識として制作側にもあると思います。退団が一番分かりやすい例)
その他諸々に心動かされるどうかは影響されると思いますし、その感動は誰にも否定できないです。
答えなどない、これはまさに今私たちが心に刻むべきことですよね。
私もそれなりの時間生きていますが本当にそう思いますし「答えを探すのは辛いだけ」にもすごく共感します。
プライベートも仕事も「なぜ失敗したのか」と原因探しを始めると絶対うまくいかないのです。
それは誰か(自分も含め)を責める思考に行きつくからではないかと思っています。
今現在進行形のCOVID-19関連、誰も悪くないといいますが
自分と違う意見や存在を(自分にとっての)正義を振りかざして責め、攻撃する人間は私にとって「悪」ですね。
まあ色々ストレスが溜まっているんでしょうけど。
たーさんの音楽学校に始まり京都やアフタヌーンティーの記事、私はまだどれ一つとして行けていませんが
公演中止で思っていた以上に塞いでいた心が明るくなりました。
結局自分の機嫌を取れるのは自分だけなんですから、できる範囲で楽しみたいものです。
congaさん、いつもありがとうございます。
congaさん、劇場で聞いたなんて羨ましい!私はTODPでしたが、コロナ自粛で閉塞感いっぱいの中、めいいっぱいの癒やしをいただきました。ホント、ショーじゃなく、お芝居でJ-POPはレアだと思います。はい、ストーリーはまぁ、いわゆる宝塚的でしたね。中盤にこのシーンを持ってきたのは大正解です。
congaさんがおっしゃる通り、歌ってそのものだけじゃないですね。聞く側の環境、ジェンヌさんの環境、いろんな条件が加味されますから。今回の「LIFE is…」について「平井堅の方がうまい」とか言う人は、私にとっては超・ナンセンスです。そうゆう事を言う人ってけっこういますけどね。何においても自分こそ正義、みたいな人。主張だけならまだいいのですが、こうゆう人はえてして気に入らない人を攻撃するから困ります。もっとも、大した攻撃力じゃなかったりするんですけどね。ふふふ
コロナウイルスの件も、やたら自分が正しい!って主張する人は、きっと、ものすごく疲れているんだと思います。私みたいにあちこち出かけている人なんて絶対に許せないでしょうね。私は、自宅にこもっている人たちの事を責めたりしないんですけどね。どちらの行動が正しいのか、その答えを探す必要はないと思っています。こんな私も若い頃は白黒ハッキリさせるのが好きでしたが今はグレーゾーンが増えてもう、ほとんどがグレーゾーンです。その方が人生がラクですね。
お出かけ、どこも楽しかったです!でも疲れている人から攻撃されたら面倒なので実のところ、リアル生活では誰一人にも伝えていません。「帰省します」とかって言ってます。これもグレーゾーンって事で(笑)ほんとーーーに、行って良かったです。2日めの京都探索は記事にはしませんでしたが、清水寺がめちゃんこ良かったですよ。縁結びで有名らしく、若いカップルが山盛り!若いエネルギーを浴び、吸い上げて元気いっぱいになりました!!娘が「いつか私も」とカップルを羨んで眺めている姿も微笑ましかったです。その後、母娘ふたりとも感染症の気配はなく無茶苦茶元気です。主人がまた出張するらしいので、京都探索をおかわりしようかと計画中です。
そうそう、実写版ベルばら、観ましたよ!congaさんご指摘の通り、ホンマすごい映画でした・・・ローアン大司教がわりと、スラッとしたイケメンでしたね。原作ではずんぐりしてたのに。娘の束縛が厳しいですが(今もしきりに隣から話しかけます、さして重要でもない事を)、いつか記事にします!ご紹介ありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。