[城妃美伶]船を漕ぎ続けているのは皆同じ

もう1週間ほど前なので「ニュース」ではなくなってしまいましたが、城妃美伶さんのインタビュー記事を、遅ればせながら読みました。

実はこのインタビューに気付いたのは、こんな発言をする城妃美伶は傲慢だとか、だからトップ娘になれなかったんだなど、かなり悪く書いているつぶやきをSNSで見たからです。攻撃している人はつぶやくだけでは飽き足らず、つたない文章力ながら自身のブログで追撃していました。

私はSNSのアカウントを持っていないのですが、気になる人のSNSをちょくちょくチェックしています。ここのところ心身ともに忙しく、久しぶりのチェックとなりましたがいろいろ刺激がありました。
推敲が入るブログ記事と違い、SNSはより、発信者の本性が出やすいですね。なので人によって「センス良いなぁ」と感服する時もあれば、「よくもまぁこんなにも、自分のことを棚に上げる事が出来るなぁ」と溜息をつく時もあります。「棚上げさん」にとっては、この度の城妃さんの発言はちょうどよいターゲットになったかもしれません。

というのも、城妃さんの発言はとにかく自己主張が激しいんです。思い込み体質というか、頑なさを感じました。
さらに、私の感覚なら、「なにも今、話題にしなくても・・・」と思う水美舞斗さんとのエピソードを出しているんですね。言うまでもなく水美さんは、立ち位置が非常に注目されている現役のジェンヌさんです。

なので私も、もしもっと若い頃にこの記事を読んだら何かしら「配慮が足りないんちゃう?」とイラッとしたかもしれません。
ですが今の私は若くないので、若い人の発言にはとにかく「若いからなぁ」って思うんですよ。全部じゃないけれど、大抵の事は水に流します。今回の城妃さんの発言は今の私でも大絶賛というわけにはいきませんが、若いうちはこのくらい自己主張する方が将来が楽しみ、って気持ちもあるんです。

で・・・おばちゃんの私が、しんみりと言いたい放題してみます。

まず、私としては「子どもの権利を推進して、貧困や差別をなくしたい」お気持ちは国内に向けてもいいような気がしました。日本人の貧富の差は広がるばかりで、十分な教育を受ける事が出来ない子どもも、ホームレスも、国内にたくさんいますから。
グローバルに活躍したいお気持ちはわかるような気もしますが、まずは国内でもいいかもと思ったんです。

そして、私が城妃さんの発言で最も気になるのが、「タカラジェンヌは進み続けなければ沈んでしまう船のような感じ」です。
退団発表でも同じような発言があったらしく、それなりに不評を買ったそうですがそれでもまた持ち出すのですから、城妃さんにとって何としても伝えずにはいられない、いわば信念なのでしょう。
ご本人がお気付きかどうかはわかりませんが、この信念には「私はそれだけの苦労をしてきた」という自負がセットになっています。

信念を貫く事は素晴らしい事です。
若いうちから妥協しまくるより、当たって砕けていろんな経験をする方が将来が豊かになると私は考えています。ここで言う「豊か」っていうのは経済的というより、精神的なものです。

ただ、船を漕ぎ続けているのは、皆同じなんですね。
すべての人が、それぞれの船を漕ぎ続けています。進み続けなければ沈んでしまうのは、皆同じです。人によって、あるいは同じ人でも状況次第でペースが変わる事はあるけれど、天に召されるその瞬間までずっと漕ぎ続けなくちゃいけません。
人の数だけ船があり、どの船もほんの一瞬も、見た目や居場所が同じである事はないんです。生きている限り皆、船を漕ぎ続けています。

城妃さんは「タカラジェンヌ時代はとにかく必死で船を漕ぎ続けていた」と伝えたいのかもしれませんが・・・実際は退団後もずっと、必死でガムシャラのままのように私は感じました。
もっと、船を漕ぐ手を緩めてもいいように私は思っています。

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