路線4人の明暗[星組公演感想]

ジェンヌさん

星組路線4人について

さぁて今回は、星組の路線4人について言いたい放題してみましょうか。
この度の大劇場公演「柳生忍法帖」では、愛月ひかるさん演じる芦名銅伯の下僕である七本槍のメンバー7名に星組路線男役が集結しています。
七本槍は

漣レイラ
ひろ香祐
瀬央ゆりあ
綺城ひか理
天華えま
極美慎
碧海さりお
(学年順、敬称略)

の7名ですが新人公演主演経験がない漣さんとひろ香さんは路線ではないとみなして残りは5名・・・ですが、瀬央ゆりあさんは前の記事で取り上げましたので、残る4名について私の主観を述べてみようかと。
勝手ながら「明暗」に割り振ってみました。
この度の公演での「早く死ぬ順」に伝えてみます・・・が、この順番、私の記憶では天華さん→碧海さんなんですが原作(私が読んだのは漫画版)では逆なんですよね。なので私の記憶違いかも?
そのあたりどうかゆる~く読んでやってください☆

天華えま(98期)

すごく残念だったのが天華さん。
死ぬのが早いんだもん・・・なので「かなり暗」。
七本槍がズラと出た時、威勢のよい瀬央ゆりあさんと、ビジュアルパワー炸裂な極美慎さんに目を奪われているうちに天華さんは死んでしまったような感じ。あと1度は観ますのでその時はしっかり天華さんを拝まなきゃ。

天華さん、実力派ですよねぇ。
ロミジュリの「死」は華やかで存在感アリアリな愛さまバージョンも良かったんですが、本来のキャラとしては天華さんの方がフィットしているように私は思います。台詞が一切ない陰鬱な役を程よい存在感で演じてくれましたから。
そして、マーキューシオではガラッとキャラがチェンジ!「死」と役変わりで掛け持ちをしているとは思えないほどに快活で。根は良いものの思慮浅いというか知性控えめというか、そんなロミジュリ男子達のシンボルのような存在である事がよーく伝わってきました。
成績が3位なのも納得。
なのに柳生十兵衛ではあっさりというかあっけない死で・・・この度の公演で一番残念でした。

碧海さりお(101期)

碧海さんも死ぬのが早かったんですが、期を考慮すると暗というより「やや明」といったところでしょうか。4人のうち最も低学年ですからね。
碧海さんの魅力は「どこにいてもわかる、特徴的なお顔」に尽きます。男役の中でもかなり男性的じゃないかと。
かと思えばロミジュリで「愛」を演じる時はしっかり女の子になっていました。
今後、別格として極めてくれそうな期待をさせてくれます。

綺城ひか理(97期)

今回取り上げた4名のうちで唯一の中卒なのも納得の、美貌・実力揃った綺城さん。
けれど・・・「やや暗」かな。
私は綺城さんに水美舞斗さんっぽい匂いを感じます。同じ香水を・・・じゃなくって、美貌に恵まれ実力があるのにガツガツぶりが不足しすぎている、そんな匂いです。
まだまだ初心者ヅカファンな私ですが、「清く正しく美しくとは言っても結局は勝負の世界、ガツガツしている者が勝利するんだろう」と思わずにいられなくって。

綺城さんはロックオンのきっかけが「妙なウィッグ」だったんですね。エル・アルコン鷹でのウィッグがあまりにもイマイチだったんですよ。続くロミジュリでのパリスもああぁ、ううぅなウィッグで。せっかくの美貌を活かせない!ってマイ脳内がざわめいていました。
マノンはウィッグなしだったからひと休み(と言いつつ座席が舞台から近かったのでマイティ様っぽい匂いを堪能w)。
そしてハラハラしつつ迎えた柳生忍法帖でしたが、めっちゃ安堵しましたよ、フィットしていましたから。自称ウィッグマニアな私としては、瀬央さんや極美さんのウィッグの方がよりご本人の良さを活かすお品だったように感じます。ですがあかちゃんウィッグとしては、私が拝んだ過去3つの中で最優秀賞でした(今までは「そのウィッグあかんで賞」)。
でね・・・
これホンマ、独り言なんですが、この度のあかちゃんウィッグのデザインがちょっと、柳生十兵衛とかぶっているんですよ。それでもう、ホンマに独り言なんですが、ビジュアルとしては綺城ひか理さんの方が十兵衛にフィットしているなぁと思いました。
綺城さんはジェンヌさん達の中でも特別に背が高くて、腕脚が長いですからね。私は十兵衛に高身長なイメージがあるんです。そして綺城さんのちょっとエラ張りな輪郭も私としては十兵衛っぽくって。
はっきり言いますと、次期の星組公演がエジプトものと知った時も即、「ビジュアル面では綺城さんの方がフィットしそう」と思いました。
礼さんが嫌いってわけじゃない。まごうことなき実力者ですし、安定感も半端ないですから。
けれどどうもミスマッチな役を選んでいるようで・・・と、綺城さんからはずれるし、この辺でやめときます。

で、綺城さんの話に戻りますと私はどうも、「もったいなさを感じるジェンヌさん」を好きになりがちです。
肩を掴んでユッサユッサして「あなたは素晴らしいんだから、もうちょっとガツガツしようよ!」って伝えたくなるようなジェンヌさんを好きになりがちなんですよ。
まだまだ綺城さんへのロックオンは続きそう。

極美慎(100期)

かなり明。今回の4人の中でもう、ダントツの明。
漫画版の柳生忍法帖を読んでいた私にとって、香炉銀四郎ってだけで「明」ぶりを感じていました。瀬央ゆりあさんが演じる漆土光七郎の次に長生きするキャラだし、漫画ではブサイクに描かれているキャラがが多い七本槍の中でも銀四郎は比較的容姿が整っていますので。顔に傷のあるキャラですがそれでもだいぶマシなんですよ。
極美さんは銀四郎を演じるにあたり鼻筋に傷のメイクを入れてはいましたが、悪党というよりは貴族の若様のようなビジュアルでした。

とにかく華やかなんです、極美さんって。
目を引く。むっちゃ目を引く。
ロミジュリでもずいぶんな「視線独り占めキャラ」でしたが、和モノでもこうも目を引くとは。

しかもねぇ・・・演技が大根ゆえ、さらに注目してしまうんですよね。
どうにも極美さんの演技はナチュラルさに乏しいです。歌は今回歌ってたかな?覚えていませんがロミジュリではちょいと聴いてましてう~ん、な感じでした。

けれどだけど、極美さんって「その根拠はどこに?」って質問したくなるほどに自信たっぷり(のように私には見えるん)です。どこまでもカラッとした陽キャラというか。加えてあの美貌ですから。

少なくとも現時点では劇団は極美さんをトップスター候補と考えているに違いないかと。
今後実力面でまだまだ磨きが必要と思われ、同期の御曹司仲間である風間柚乃さん、聖乃あすかさんの就任より数年遅らせるくらいでちょうど良さそう。

まとめ

今後の星組は

礼真琴(トップスター)
瀬央ゆりあ(正2番手)
極美慎(事実上の3番手)

ではないかと。
極美さんの事を考えるとますます、瀬央さんがトップになる事にリアリティを感じます。
私個人としては「あかちゃんロックオン」が続きそうです。

コメント

  1. comugi より:

    たーさん。こんにちは。
    以前星組公演生観劇するか相談したcomugiです。
    その節はすみませんでした。
    結局、ワクチン2回打ったので予想抗体値最高の2週間目に観劇してきました。
    約2カ月振りの生観劇でした。
    柳生忍法帖、予習せず挑んだら、最初全く話がわかりませんでした。礼さんもなかなか出てきませんし。そして後ろの席だったので、礼さん、愛月さん、舞空さんまでは問題なく識別できましたが、せおっちから怪しくなり極美さんがうっすら、あかちゃんに関しては判別できない次第。あかちゃん好きなのに(主に歌声)。という素人丸出し観劇になりました。もともと星組担ではなく疎かったのですが、ここまでとは。
    ヅカファンでないママ友を連れて行くとき、しきりに「話がわからないと困るから予習したい、漫画とかない?」と言っていたのを思い出しました。
    そして見終わった後は「トップの人かっこよかったね」と無難に感想を述べているのも今更ながらわかりました。はい、礼さんがかっこいいのは当たり前、ファンとしては七本槍のあの人がどうのこうのと言いたくなるのですが、、、私もほぼ素人になり、たーさんの記事に確か詳しく書かれていたものがあった筈!とこちらの記事を見て、色々判った次第です。本当にわかりやすい記事です。
    なんか、2カ月も観劇しないとこうなってしまうのでしょうか、はたまたこの公演がそうなのでしょうか。
    2部のモアーダンディズムは問題なく楽しめましたし、愛月さんの薄紫衣装とか白い軍服もとってもすてきでした。という感想でこれも素人丸出しなんでしょうかね。
    とにもかくにも、100周年からのライトファンとはいえ、7年もヅカファンしているのですが、先行きに不安を感じました。。

    またまたまとまりのないコメントですみません。
    でも星組公演を見た後、たーさんの星組記事3連発がとても役立ったのでお礼を述べたくてコメント申し上げました。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      comugiさん、お子さんの調子いかがですか?うちの娘は相変わらず「おしゃれな編み込み方法」などつまらない事ばかり覚えて勉強していないです。
      ワクチン接種をしたので観劇する事になったんですね。どこにも「すみませんでした」な事なんてないですよ。リアル生活では「とりあえず謝っておけば無難に収まるし」ですよね、お気持ちわかりますが(私もあちこちで謝っていますw)、どうかここのブログには気兼ねなく遊びに来てコメントしていただきたいです。

      双眼鏡はお使いにならないんでしたっけ?ヅカ初心者なお友達ともども双眼鏡なしで後ろの席からの観劇となったんでしょうか?予習なしで。
      だとするといろいろ、特にお友達がしんどかったかもしれませんね。声はどこに座っていても聞こえますから、お友達が礼さん(のみ?)を無難に褒めていたのも納得です。
      はい、本当にわかりにくいストーリーですよね。しかも登場人物が多すぎて、超主役な3人を除いたジェンヌさん達の識別が難しい。
      ある程度ジェンヌさんを把握しているか、原作に少しでも触れていたら、七本槍が重要メンバーだとわかるはずなんです。だけどお友達がそういった状態でないと七本槍すらごっちゃになってもおかしくないですね。

      そもそも観劇において「話がわからないと困る」と考えている方には、ヅカの通常運転なお芝居は不向きなんですよw
      アレンジが激しすぎるから、原作で予習したところで絶対に楽しる保証なんて出来ないし。
      今度同じお友達とお会いする時にそういった話をしてみてはいかがでしょう?
      もっとも私はこれまでこういったヅカ事情的な話を何度かしたのですが、興味を持ってくれた方はいなかったですねw
      「トップ娘はどうやって選ばれるの?」って質問に「うーん、実力で選ばれたっぽい子もいるけど、カネコネ要素を感じる子もいるね」と答えてしまい、随分引かれたりw

      私の記事が復習の役に立ったのでしたら幸いです。重い双眼鏡を両目に押し付けて観劇した甲斐がありましたw
      ゴリゴリでガッツガツな瀬央さんすら「怪しくなり」でしたら、ゴリガツが乏しすぎる綺城ひか理さんが「判別できない」になるのは不思議ではありません。今回歌っていなかったように思いますし。ウィッグがとてもお似合いだったんですよ。月末の観劇が楽しみです。BB席からなのでやはり、双眼鏡を酷使しないとw

      ショーはまぁその、基本的に予習もいらないし、華やかでいいですよね。
      私はモアーダンディズムは令和さがない、少々昔っぽいショーのように感じました。お友達には「現在の宝塚ショーとしては派手さを抑えめ」ってお伝えいただけると幸いです。ひとつ前の雪組やその前の宙組のショーの方がイマドキで、トップスターの高身長ぶりを満喫出来たように思います。

      今後のヅカファンライフに不安を感じる必要なんて、全くありません。
      義務教育じゃないんですから、毎回出席(観劇)しなくちゃいけないとか、ファン歴○年ならこれを知っておかないと!なんて事はないんです。
      気が向いた時に、気が向いた程度の準備をして観劇すればいいんです。ハイキングなら初心者向けコースでもあまりに準備不足だと遭難して命を失うリスクがありますが、観劇は準備不足なら準備不足なりの楽しみ方があるし、命を脅かすわけでもないんですから。

      comugiさんの生真面目な性格が文章から伝わってきます。
      私もけっこう真面目なんですよ、だからお仲間ですね、ふふふ。
      お互い肩の力を抜いてすごしましょう。いつもリキんでいると、リキんでいる事を忘れてしまいがちです。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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