帰りにもゴシップ誌を読んだ

私の気持ち

夫が単身赴任している埼玉から自宅の関西に戻ってきました。
埼玉に行く時の新幹線で某週刊誌(B誌)を購入して読んだんですね(感想はこちら)。そして翌週のB誌はさらに過激な内容だとの噂だったので帰りの新幹線で読む事にしたんです。

前号では雑誌後半の4ページの記事でしたが、今思うとあれは「序幕」でした。

今号はトップ記事となっており、5ページ。ページ数だけで言うと某事務所のアイドル(と言ってもアラフォー)の横柄ぶりについての記事が6ページなので1ページ多いです。知名度で言えばジェンヌ全員が束になったってこのアラフォーアイドルに敵わないでしょうが、「自死」、さらに「原因は壮絶ないじめ」という衝撃的な内容ゆえトップになったのでしょう。しかしアラフォーアイドルの記事も「123ページ」とやたら覚えやすいページから始まっており、この記事を真っ先に読みたくて目次をチェックした人を満足させています。

我が家は新聞を取っておらず、ヤフーニュースやブログをつまみ読みして情報を得るようになって久しいです。ブログは素人が書いているし、ヤフーニュースにしたって寄せ集めで、プロが書いているはずなのにしょうもない内容である事が珍しくありません。クリックして欲しさを優先しているのでしょう、タイトルのインパクトばかり強くて中身が空っぽだったりするんです。そして本文より広告の方が大きかったりで。
石まみれの中にごくまれに玉があるようなネットの玉石混交ぶりに慣れていたから、紙媒体のB誌の玉尽くしぶりには本当に驚きました。今号もどの記事にも気合いが入っています。480円払ったけれどそれゆえ不快な広告に悩まされる事もありません。前号を読んだ時の感想記事にも書いたんですが、ネットで特定の記事のみ購入して読むのはすごくソンですよこれ。紙媒体を手にして他の記事や特集も読めば、B誌が宝塚だけに執着しているわけではなくあらゆるジャンルからネタを掴み執念深く情報収集して記事にしている事に気付きます。

宝塚歌劇団はアホですね。
B誌が最も重視しているのは「隠蔽されている事を暴く」なのだとまだ、気付いていないんですかね。
隠蔽すればするほどB誌は暴こうとするんですよ。
宝塚は来年110周年記念ですが創刊1959年のB誌だって来年65周年記念です。しかも創刊当時から「新聞・テレビが書かない記事を書く週刊誌」というスタンスだったそうじゃないですか。そういった記事を書くために記者はどうあるべきかよくわかっているんですよ。情報収集力があるだけじゃなく人心掌握術にも長けている記者がいるはずです。私はゴシップ誌の記者なんて現場に押しかけてワーワー騒いでばかりだと思っていましたが、忍耐強い上に対応が丁寧な記者もいるんでしょう。どんな世界の内部関係者からでも情報を引き出すにはある程度の信頼関係が必要で、隠蔽がデフォな宝塚が相手ならなおさらかなりのテクニックが必要なはずです。

B誌が全部悪い、記事の内容はすべて嘘、といったお気持ちの宝塚ファンがいるかもしれません。確かに提供者が匿名になっている情報には記者による憶測や捏造も含まれているしょう。
だけど、嘘だけでは商売が続かない事はB誌が一番わかっているはず。多くの本当の情報に紛れ込ませるからこそ、たまの嘘も本当であるかのように感じさせる事が出来るんですよ。

国立劇場で観た歌舞伎(感想はこちら)は序幕・二幕目・大詰の構成になっていました。
B誌のやり方は序幕で情報をチラ見せし、二幕目で序幕より破壊力のある情報を出すんですね。歌舞伎でも序幕はメインディッシュの二幕目をより楽しむための前菜みたいなものでした。だけどメインディッシュの次にデザートな大詰を迎えた歌舞伎と異なり、B誌は今後もたくさんの幕を生み出そうとしているのでしょう。

似たような幕しか用意出来なくなるか用意する価値がなくなればB誌は大詰でシメる、あるいはシメる事なく他のターゲットの序幕の準備に取り掛かるはずです。ですが劇団が姑息で醜悪であり続ける限り次から次へと新たな幕が生まれるでしょう。

劇団が隠蔽を貫こうとすればするほどB誌は躍起になるんです。
なのに劇団はいまだ、亡くなった現役ジェンヌさんの名前すら公表していません。
このままでも公演再開にこぎつければ観客が押し寄せると思っているんですよ。
そして実際そうなるでしょう。
劇団の姑息さや醜悪ぶりは私達宝塚ファンが作り出したのだと、B誌を読んで改めて思いました。

コメント

  1. おかちゃん より:

    NHKの朝ドラの今週のタイトルが素晴らしいって気づかれましたか?
    そのタイトルをWikipediaで眺めたら出てくる出てくる松竹との労働者との争いやストライキの内容。ドラマはどう描くのかなあ。
    で、Wikipediaにはこの事も宝塚歌劇団との人気をたがえてしまうなんとかかんとかとさらっと記されていまして。悪いのはファンじゃん。

    あと、チケットノルマがジェンヌにあるのは近頃は争奪戦だからニュースにならないです。だけど私が全く宝塚歌劇団に触れてはならないと娘を遠ざけたのは調べたら2011年9月29日10月6日号の女性セブンがチケットノルマ果たせず退団をさせられたタカラジェンヌを取り上げた記事を見たからです、あらゆる劇団では演劇をしていたらチケットを売る能力が必要なのは確かですが退団させられたとなると、タレント契約という労働者身分だから?とかややこしい。音楽学校を受けるような時期のお子さまがそんなの理解して受験するわけが無い。親御さんも労働者として法律がどこまで守るとか守られないとか知る人は少ないのかもしれませんねえ。あくまでも我が家の場合はそんなの嫌だと目指したくなるような芽どころか種子もまかずに、周囲にはジェンヌになった人多数の学校生活を過ごさせたのでした。悪口になりますが、読者さんがたーさんの別記事でオペラ教室のブログを紹介ですが、先生はオペラの舞台で公演しているのか?その演目は?と私なら問いたいし実力をみたい。このブログは生徒を誘う人寄せのためなのでなんだかなあです。
    が、一番悪いのはファンだと思います。ファンのためにとジェンヌは行動されるので。昔の歌劇だと投稿欄でファンが劇団にもの申していたようです。私は歌劇を購入していないってことで悪者です。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      おかちゃんさん、「桃色争議」ですね。ちょいとチェックするだけのつもりが水の江瀧子さんに始まり鶴田浩二さんや石原裕次郎さん、そしてロス疑惑といろいろネットサーフィン(死語?)していました。ブギウギは長く観ておらず撮りためたままなんですけどね。
      この争議でゴタゴタしている間に松竹少女歌劇部の観客が減って宝塚の隆盛を助けちゃったんですか~、まぁその、今の宝塚とOSKの開きは桃色争議だけのせいじゃないでしょうけど。

      はい、今の宝塚のチケットは争奪戦ですよね?だけど宙組は私設ファンクラブ内でチケットが捌けていないといった噂もあるらしいです。前回はトップスターの退団、そして今回は新トップスターのお披露目だから超チケ難のはずなんだけどなぁ。

      昔の宝塚はガラガラだった、な話は他の読者さんからも聞いた事がありますが1900年代の話です。2011年にそんな理由で退団させられたジェンヌさんがいたとは知りませんでした。
      そうですね、音校受験生はただただ、きらびやかな舞台に自分も立ちたくて頑張っているんでしょう。
      あら、おかちゃんさんは娘さんを宝塚から遠ざけたんですね、興味ひとつ持たないくらいに。私は娘が中学生の頃に宝塚を好きになりましたから、もし娘に可能性がありそうなら音校受験を応援していたでしょう。なんか懐かしいです、学校から帰ってきた娘が「ママ、今日は身体測定があったんやけどあたし、(音校を受験する子)ちゃんと座高が一緒やってん!身長は15センチも違うのに!」と言ってたのが。

      あら、吉武さんのブログに違和感があるんですか?
      行動には理由があります。吉武さんは音校受験対策スクールを運営しているんですから、ブログ運営の目的が生徒集めなのは当たり前です。目的のために役立っているから何年もブログ運営が続くんです。
      あと吉武さんはオペラ歌手を標榜しているものの指導者としての才能の方が上なのかもしれません。野球も選手としての能力と指導者としての能力って必ずしも一致しませんし。
      そもそも日本人でオペラ歌手として成功出来る人なんてほとんどいないでしょう。池田理代子さんはベルばらで巨万の富を得たものの複数のオペラ歌手を支援してスッテンテンになったんじゃなかったでしたっけ。
      おかちゃんさんにとっても私にとっても宝塚は結局、お金を使うところです。しかし吉武さんにとっては自分の生活を支えるために欠かせない存在で、Aさんの件で受験生が減ると死活問題なんです。立場が違いすぎますから少々気に入らなくてもちょっかいを出す必要はないですね。

      はい、私達ファンはものすごく罪深いです、劇団と一緒になってジェンヌから搾取しているのですから。
      そして私は思っています、劇団もファンも、今後もおそらくこのままだろうと。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

      • おかちゃん より:

        いつも丁寧な対応を頂きありがとうございます。こちらの記事のB紙の目次を眺めていた私は、年長者のお金持ちの人が毎週定期購読なさっていたなあと思い出しました。そして宝塚でも男性のアイドルネタでもなくて中国マネーネタこそちょっと気にしなくちゃと。

        本当に教えてくださりありがとうございます。

        • 関西の、たー 関西の、たー より:

          おかちゃんさん、年長の方がB誌を定期購読していたんですね。そうゆう方がいるのもわかります、B誌はホンマ、ある程度トシとった日本人なら誰でもひとつふたつは読みたくなる記事がありますから。
          中華マネーについては本当は気にしなくちゃいけないけれど、直ちに自分の生活やメンタルに影響しないので後回しにしがちな人もいそうです(少なくとも私はそう)。ただ、私はこんな問題がある事すら知らなかったので良いきっかけにはなりました。
          ネットはひとつの記事を読むとそれに似た記事ばかりおすすめ表示されるけれど、紙媒体は普段自分が興味のないジャンルの情報を得やすいですね。

          いつもありがとうございます。
          今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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