国立劇場初体験記&歌舞伎「妹背山婦女庭訓」感想

歌舞伎・芸舞妓

うっわー!
で、でけぇ~!!

でけぇ、でけぇよ国立劇場!
建て替えを決める程に古いんだから(建て替えたばかりの)歌舞伎座には遠く及ばないだろうと思ってたのに、すんげード迫力!

さっすが「NATIONAL」を冠するだけあるなぁ、東京の劇場はやっぱ凄いわ、「IMPERIAL」な帝国劇場も立派だったしなぁ(記事はこちら)、そういえばこちらも建て替えするんだった。

大阪の国立文楽劇場(紛らわしいので以降「文楽劇場」と書きます)と同じくらいのスケールかと思ってたらとんでもない。文楽劇場はいわば国立劇場のミニチュアかと。国立劇場が1966年に出来て20年ほどもした1984年に文楽劇場が出来たそうですが随分とコンパクトにしたものです。大阪で国立劇場レベルのド迫力&威圧的な建物って裁判所くらい?そういえばどちらも外壁の色が茶色っぽくて似ているような。

みっちゃん、ありがとう・・・

決してこじつけじゃなくホンマ、北翔海莉さんのおかげなんですよね。
私は北翔さんのおかげで、ちょっと前まで存在すら知らなかった国立劇場に興味を持ち初体験に至ったんです。建て替え前のギリギリセーフ、滑り込みで。
その前に文楽劇場を体験していたのも実に良い経験となりました。これまた私は存在すら知らなかった劇場ですから。

私が国立劇場を初体験するまでの経緯は・・
1)北翔さんが25周年記念公演「北翔まつり」を文楽劇場でやると発表した。
2)なので私はNHK「古典への招待」で放送された文楽バージョンの「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」を観た(記事はこちら)。文楽にも演目にもちぃっとも興味がなかったけれど、会場が文楽劇場だったので観る気になった。
3)妹背山・・・の残酷すぎるストーリーにショックを受けるも、それゆえこの作品をもっと知りたくなった。
4)北翔まつり観劇のために文楽劇場を訪ね、さして魅力的な劇場でもない上に音響が悪すぎて閉口した。全席一律価格(しかも高額)なのに私の座席がカスカスすぎたのでさらに怒り心頭となった(記事はこちら)。
5)妹背山・・・を調べていたら東京の国立劇場で歌舞伎バージョンが上演中だと知った。
6)なんと尾上菊五郎・菊之助親子がキャスティングされている!娘(姉)である寺島しのぶさんの歌舞伎座公演と期間が丸かぶりなのに(記事はこちら)。
7)よっしゃ、この公演で国立劇場は建て替えになるらしいしさぞボロいだろうから冷やかしてやろう、おおかた文楽劇場と似たようなもんだろう。ついでに歌舞伎座公演も観て、尾上親子vs.しのぶの競演ぶりを楽しもう。

こんな感じ。
北翔まつりには実にいろいろと腹を立てていたのですが、私を国立劇場初体験に導いてくれたのですから今となっては感謝の気持ちがパワーアップしまくりです。

あと尾上親子と寺島さんの競演、なんてのは実に愚かでバカバカしい空想でした。どちらの公演も観た今は「バカな空想を記事にしたものだ」と反省しています。歌舞伎座公演については次の記事にする予定です。

さて、国立劇場の話に戻りますと、

チケットが極めて買いやすく、安価な席がある事も初体験への後押しとなりました。「NTJメンバー」なる会へ入る必要があるけれど(ご興味ある方は国立劇場チケットセンターの公式サイトへどうぞ)、お金は一切かからず住所の登録も不要。コンビニで支払いそのままチケットを受け取れます(別途手数料が必要です)。

ホンマホンマ、実際に行ってみないと劇場の雰囲気ってわからないものですね。
国立劇場はホンマにホンマ、行ってみて良かったです。

最寄り駅は東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅でして、夫の単身赴任先の埼玉から向かうには

まずJRで渋谷駅に向かい「ハチ公改札」を出ます。これがね、

改札を出てすぐになんと、

ハチ公の像があったんですよ。改札の名前からして近くにはあるんだろうと思っていましたがマジでそばにありました、改札から50メートルくらい?
これはサプライズの嬉しい出来事となりました。渋谷には東急シアターオーブで「DEATH TAKES A HOLIDAY」を観る時にも行ったんですが(感想はこちら)、改札が違っていたのでハチ公にはたどり着けなかったんです。

「しぶちか」の看板の下にある階段を下りれば半蔵門線の渋谷駅があるんですがその前に

ハチ公の記念撮影をしておきました。観光客がかわるがわる記念撮影している合間にどうにか、人が周囲にいないハチ公を撮影出来ました。
正直「こんなんだっけ?」でしたねぇ。私は若い頃東京に住んでいたので当時は何度もハチ公で待ち合わせしたのに場所を覚えていなかったし、四半世紀ぶりに拝んだハチ公にも懐かしさを感じる事はありませんでした。

その後半蔵門線に乗る前に記念として、切符売場でイコカをチャージしておきました。北海道旅行(感想記事はこちら)にも連れて行ったこのイコカには想い出がいっぱいです。♪ふるい、アルバムのなかぁに~♪なぁんて。私はもう大人への階段を昇り切っており、現在は閉経や還暦へ向かう階段を昇っているところです。1段1段昇る毎に老眼と白髪がパワーアップしています。

渋谷から(私の体感的に)10分ほどで半蔵門駅に到着。
国立劇場へは6番出口へ、の案内があちこちにありました。

こんなのもありましたよぉ~、ただ、

半蔵門駅、ってか半蔵門線は古くて暗くて天井が低いんですね。大阪メトロになる前の大阪市営地下鉄を彷彿とさせます。東京の一等地でも何でも新しいってわけじゃないんだ。

それでも6番出口へ向かうエスカレーターやエレベーターはやたらピカピカで、

エレベーターの先には国立劇場の案内があったりで。
6番出口を出てからも、

国立劇場への案内がたくさんあったので迷わずに済みました。
道中には案外普通のコンビニやお店があり、

私は「オリジン デリカ」というお店でお手頃価格なお弁当を買いました。サラリーマンや警察官の方で狭い店内が賑やかでしたよ。

で、テクテクと歩いて国立劇場に到着し、こいつぁ~でけぇ!となったわけです。
しかしその後すぐ、ショックな事が・・・

入口(兼改札)の前に置いてあったふたつの案内のうちのひとつがなんと、尾上菊五郎さんの休演の案内だったんですよ。

これ・・・
尾上菊五郎・菊之助親子の共演を楽しみにしていただけにショックでした。
しかも私が行った時だけじゃなくずっと休演が続いているようなんです。近くを通っていた人達が「ずっと休んでる」と話しているのを耳にした時は半信半疑でしたが、イヤホンガイドまでしっかり代役の中村時蔵さんで案内していたのですからその通りなのでしょう。突発的な休演ならイヤホンガイドの案内は藤原鎌足の登場の際に菊五郎さんの名前を出すはずだしね。

菊五郎さんはもう81歳です、危ないのかも。
実は藤原鎌足の出番はごくちょっぴりなんですね、なのに出演を見合わせるなんて。

この度の「通し狂言 妹背山婦女庭訓」は30分の序章、1時間45分の二幕目、20分の大詰で構成されています。
菊五郎さんの出番は大詰めのみで、しかも10分もないんです。格は特上だけど出番が極端に少ないんですね。そして時蔵さんもまた格はすこぶる高いものの出番は二幕目だけでほんの5分ほどしかありません(なので菊五郎さんの代役を引き受けたんでしょう)。

NHKで去年放送された「義経千本桜」で菊五郎さんの「いがみの権太」を観た私は菊五郎さんの張りのある素晴らしい声にビックリしたんです。なのでこの度は生でお声を聴く事が出来ず本当に残念でした。ひょっとすると私は菊五郎さんを生で拝めないままかもしれません。

というわけでションボリと改札をくぐったんですが、

イヤホンガイドが貸し出されており嬉しくなりました。あるかどうかわからないまま来ましたので。価格は歌舞伎座や南座、大阪松竹座と同じく800円。ガイドする方々も他の劇場と同じでした。

その後はマイ指定席な最安席(三等席)に向かいまして、

国立劇場は中もとても立派だなぁとホォーっとなりました。

舞台も立派でしたねぇ、三等席からでも十分によく見えるし素晴らしい。
舞台の幅の広さは歌舞伎座と同じじゃないでしょうか。南座も大阪松竹座もこんなに広くありません。

本当に素敵な劇場でして、57年の歴史を経て閉場するそうですがもったいないと思いました。まだまだ使えそうなのに。

そう思いながら再び国際劇場内の探索をしまして、日本画を発見!

・・・したもののモヤついた風景画ばかり(私の価値観です)で、美人画を大盤振る舞いな歌舞伎座(記事はこちら)には及ばないかな。

ただ、期間限定のポスター展が開催されていまして、

このポスターには見入ってしまいました。当時49歳さんの菊五郎さんは若いし、隣にはすでに故人である先代の團十郎さんがいるんですから。
この頃の歌舞伎も観ておきたかったなぁ、当時の仁左衛門さんや玉三郎さんはさぞ美しかったんだろうし。先代の猿之助さんも観ておきたかった。

なんて思っていたらお腹が空いてきたので、当初幕間で食べるつもりだったお弁当を12時の開演前に食べる事にしました。

テーブルのある休憩コーナーもありましたが混んでいたので長椅子でいただきました。

劇場内のレストランだとやはり高いので持参して良かったです。

あ、そうそう、

国立劇場のコインロッカーも文楽劇場のそれと同じく、10円(普通サイズ)と20円(大サイズ)でした。
だけどリターン式だった文楽劇場と異なり国立劇場はお金が戻ってきません。10円20円でも「戻らないなら使わない」が大阪人根性なのかも。

ふふ、コインロッカーについては文楽劇場で、北翔まつりの方針に大変立腹したんですよね(記事はこちら)。とはいえそれも今となっては良い想い出です。

記念に国立劇場でもコインロッカーを使ってみました。

さて、やっとやっと、ようやく、「妹背山婦女庭訓」の感想を述べましょうか。

表向きのトップスターは菊五郎さんでトップ娘は時蔵さんなんですが、先述したとおり実際のところはどちらも極端に出番が短かいんです。さらに菊五郎さんが休演して時蔵さんが代役になっていました。ごく短い時間しか聞いていないのですが基本的に女形(おやま・娘役)を演じる事が多い時蔵さんの声は立役(たちやく・男役)としては弱めだったかな。

事実上の主役は菊之助さんが演じるお三輪です。宝塚で言うトップスター的なトップ娘でした。

ちょうど国立劇場が公式サイトで
<初代国立劇場さよなら特別公演>『妹背山婦女庭訓』<第二部>好評上演中10月26日(木)まで!(舞台写真あり)
なんて特集をアップしていたので画像をお借りしますと、

右画像は https://www.ntj.jac.go.jp/kabuki/news/1045.html よりお借りしました。

こんな感じ。ちょうど北翔まつりの際にお三輪人形を拝み撮影していたので並べてみました。ええっと、実際に拝んだ菊之助さんのお顔はもっとシワっぽかったかな。それはさておき飛鳥時代のお話でありながらガッツリ江戸時代の衣装なのは文楽バージョン、歌舞伎バージョンともに同じです。イヤホンガイドが「昔の歌舞伎は時代考証をしていませんでした」といった言い訳(?)をしていました。

NHKが放送した文楽バージョンの妹背山婦女庭訓は前半で、私はその続きの後半を歌舞伎バージョンで国立劇場で観たんです。いろんな事がタイミング良すぎてまるで神様が「今後も歌舞伎観劇を続けなさい」と言ってるみたい。
前半が前半だったので覚悟をしていましたが後半もとんでもなく人権や尊厳を無視した内容になっていました。
しかも前半は若い男女が結ばれぬまま他界する(しかもそれぞれの親に首を落とされる!)悲劇なんですが、後半は同じ男性を愛した若い女性ふたりだけが理不尽な最期を迎えます。ふたりとも愛する男性のために犠牲になったのに愛された男性はちゃっかり最後まで生き残ってるんですよぉ、しかもめっちゃ大団円なラストになっているし!
私の感覚だと犠牲が大きすぎます。といってもこういったストーリーが江戸時代にたくさん生まれて文楽や歌舞伎になり、当時の国民に愛されていた事はわかってきました。

驚いたのがいじめのシーン。これは知らなかった。
宝塚で非常に深刻な出来事があり、原因はいじめだと報じた週刊誌と否定する劇団でモメています。私なりに心を痛めていますから、妹背山・・・でのいじめのシーンは辛かったです。菊之助さん演じるお三輪が意地悪な官女8人にいじめられるんですがこれがまた、しょうもない理由によるしょうもないいじめでね・・・タイムリーすぎました。
演じる側としては見せ場で、菊之助さんは髪を振り乱しての熱演でした。お顔には年齢が出ていたものの声が素晴らしかった。菊之助さんはNHKで放送された「魚屋宗五郎」で立役として出ていてすっばらしい美声を聴かせてくれましたが、女形の声もとても美しいんですね。父親の菊五郎さんの声が素晴らしいので恵まれた声帯が菊之助さんに遺伝したのでしょう。

しつこくいじめられた菊之助さん(お三輪)ですが、そのせいで亡くなったのではありません。
やっといじめが終わったのにその直後、「蘇我入鹿を成敗するために嫉妬深い女の生き血が必要」という謎すぎるイミフな理由で中村芝翫さんに殺されてしまいました。そういった女性の生き血をしみこませた笛を吹けば入鹿の魔力を封印出来るそうで。菊之助さんは2番手娘の米吉さんと恋のさや当てをしていたので嫉妬深い女認定されてしまったんです。
なんともイミフな理由ですが、菊之助さんは芝翫さんの「お前が好きな求女(もとめ)は実は高貴な藤原淡海(たんかい)様じゃ、お前の生き血を使えば淡海様は入鹿を倒す事が出来るんじゃ」といった説明をあっさり受け入れ喜んで死ぬんです。イミフすぎるー

だけど私が歌舞伎観劇を続けているのは歌舞伎のイミフぶりに惹かれているからでしょう。四季への浮気心があっさり冷めた大きな理由は四季がキャスト発表を渋る事なんですが、公演そのものにしたってディズニーものが多くて予定調和ぶりに飽きたんですよね。ノートルダムの鐘は例外的な展開でしたがイミフではなかった。私は歌舞伎の残酷で悲惨でイミフな作品をこれからも観たいです。

そして私は歌舞伎が上演される劇場にも魅力を感じています。南座も歌舞伎座も、そして最初で最後になりますが現在の国立劇場も大好きになりました。

観劇後に国立劇場初体験(&さよなら)記念として買ったプログラムです。台本も売っていて、見本を手に取るとただただ役者さんのセリフがつらつらと載っているんですよね。歌舞伎役者になるわけでもない人にとって何の役に立つか不明ですがけっこう売れていました。

その後は名残惜しく国立劇場を出ました。

やっぱでけぇ・・・

夫の埼玉での単身赴任に、文楽劇場での北翔まつりに、NHK「古典芸能への招待」。
どれが欠けていてもこの度の国立劇場初体験は叶いませんでした。
にわかではあれ観劇ファンな私にとって本当に貴重で素晴らしい経験となりました。

コメント

  1. めい より:

    立派ですね。国立劇場。
    同じ名前のものでも東京にあるのと、それ以外では差が大きすぎな気がします。
    私は竹橋にある国立近代美術館が所蔵品が充実していて大好きです。京都にも国立の近代美術館があるので、京都だし日本画等の素晴らしいものがあるの違いないと思い行ってみました。が・・比べ物にならない所蔵品の中身と数にがっかりしました。

    建て替えが決まっている国立劇場ですが、工事請負業者の入札が2回も落札者無しで暗雲が漂っているとか。資材高騰で請け負っても旨味が無いらしいです。

    前トピの話になりますが↓はもしかしてご家庭内のことでしょうか?
    非国民のように~は酷すぎますね。納得いかないのは当然です。
    でも試合見ながら盛り上がるのは楽しいです。今日はロッテ×ソフトバンク戦を現地観戦してる娘と、ラインでやりとりしながら盛り上がりました(私はテレビ観戦)。
    「私は熱中してスポーツ中継を見る人達を否定しません。なのにこういった人達って当該スポーツに注目しない私を非国民のように扱いがちですから納得いかないです」

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      めいさん、はい、めっちゃ立派でしたよ国立劇場!
      そうですね、同じ名前でも東京か東京じゃないかで違っていそうですね。国立近代美術館に興味を持ったのですが月曜定休でした。東京ステーションギャラリーもなんですよね。明日自宅に戻るのでどちらにも寄り道出来ません。

      あら、国立劇場は工事請負先がまだ決まっていないんですね。無理に建て替える事ないのに。ただ、一等地なのにかなり贅沢に使っているので、建て替え後はホテルやマンション、ショッピングモールなどと一緒になった劇場になるのかもしれません。

      めいさんは昨日テレビで野球観戦していたんですね。娘さんは現地にいたそうで。千葉のzozoマリンスタジアムだったんですね。
      うちの夫もテレビで野球観戦しながらラインやメールをしています。私では話し相手として不満らしく、野球ファンな友達とやり取りしているんです。
      義父母も野球ファンで、お盆に夫の実家にお邪魔するとプロ野球と高校野球の話ばっかりでした。私はすんごいアウェーでしたよ、決して表立って非国民扱いされたわけじゃないけれどしんどかったです。すぐに娘を授かったのである意味助かりました。

      全ジャンルを含めたって観劇ファンは少なく、タイガースファンの方が多いのかもしれませんね。
      生身の人間が頑張っているところは同じなのにな~

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  2. かずこ より:

    たー様こんばんは。

    もう九州からは帰宅されましたか?
    博多座やハウステンポス劇場無事観劇出来て何よりです。
    博多座は好きな劇場です。クラシックさがありながらもトイレは多いし使い安いし。
    2年前観劇したときはちょうど芝居の川霧の橋の初演トップコンビ、剣さんとこだまさんがご観劇されてて、最後に月城さんが紹介してました。

    ハウステンポスには10年位前に長崎の本場に行ったことあります。
    ちょうど博多座で初演のロミオとジュリエット観劇して、そのついででした。
    今は福岡市内にそのような劇場あるのですね。長崎は遠いので、市内にあるのは良いですね。

    当時のロミジュリ初演は現トップ・前のトップとそうそうたるメンバーが出演されてました。10数年後、週刊誌のネタにされこのような状況になるとはあの頃想像も出来ませんでしたw

    さて、私もとうとう国立劇場デビューしました!もうすぐ閉館でギリギリ間に合いました。
    たー様もおっしゃってましたが、私も行けて本当に良かったです。
    こんな素晴らしい劇場があったなんて感動しました。そして、閉館が本当に惜しまれます。
    シャンデリアや数々の日本画、広いロビー。最近出来る劇場はスッキリしすぎるというか、狭いし殺風景すぎるので、休憩中もロビーでゆっくり過ごせるのはありがたかったです。

    そして、私が行った日は入場時持ち物検査や何か探知機のようなものをあてられました。
    さらに、コインロッカー使おうとしたら閉まったままで、近くにいた黒スーツのお兄さんが今日は使えないと伝えてくれました。
    きっと、皇族とか偉い方が観劇するのかなと思いました。ロビー入り口にはSPぽい人沢山いたし。隣の席のかたもロッカー使えないとこぼしてたので偉い方が観劇するからと伝えました。

    そしたらですね、2階下手の入り口にゾロゾロとSPが入り、天皇皇后両陛下が入ってきたのですよ。もう客席大興奮。お隣のかたもとっても興奮されてました。
    私も直に拝見するのは初めてなのでラッキーでした。日本のトップスターですね。
    3幕あったのが幸いでいちいち出入りされる度に陛下を拝めてお得な経験でした。

    妹背山婦女庭訓はですね、幕間休憩のロビーでおじさんが「話がようわからん」と連れに話してましたが、まぁそうでしょうねって内容でしたw
    2幕目がちょっと長すぎていじめの初めのあたりを睡魔が襲いましたが、その後は歌舞伎らしい謎の展開に素直に楽しんできました。先が全く読めないところが面白いんだと思います。
    両陛下はあの謎展開をどう思われたのでしょうかね。
    歌舞伎の美しい要素はすべてあるので、私は気に入りました。前半も観たかったです。

    そうそう、私も劇場行く前にコンビニに寄ったのですが、警察官のかたがお昼の買い物してました。最高裁判所とかあるし、いつも行く劇場とは環境が違いますね。
    今後も可能な限りいろんな劇場に行ってみたいです。特に歌舞伎を上演する劇場に行きたいです。たー様も新橋演舞場や浅草公会堂など体験出来るといいですね。

    • 関西の、たー 関西の、たー より:

      かずこさん、こんにちは。
      無事に欲張り遠征してきました。博多座は素敵な劇場で良い記念になりました。はい、クラシック感があるしロッカーは無料だしトイレが多いし、立地もすごく便利ですよね。
      かずこさんは川霧の橋もここで観たんですね。あら、剣さんとこだまさんがいたなんて羨ましい!

      ハウステンボスには10年くらい前に博多座ロミジュリのついでに行ったんですね。ハウステンボス歌劇団は今年で10周年だそうで(アピールしまくっていた)、かずこさんは出来立ての状態をご存知なんですね。って事は優雅(研ルイス)さんがバリバリ前に出ていたんじゃないかと。
      はい、長崎は遠いです・・・しかも佐世保のJR事情がかなり悪かった。福岡市東区のレビューシアターまで西鉄バスで行った時は遠くて不便に感じたけれど、その後の佐世保を思えばチョロかったです。かずこさんはどうやって博多座からハウステンボスに移動しました?
      博多座ロミジュリは2010年8月の公演だったんですね。柚希ロミオに凰稀ティボルトは贅沢ですねー。さらに涼さんと紅さんがベンマーだし!ほんま、そうそうたるメンバーです。

      かずこさんも国立劇場デビューしたんですね。感想をありがとうございます。私と同じく最初で最後になったんですね。
      はいもうホンマ、すんばらしい劇場ですよね、建て替えなんてもったいない。そう、最近の劇場は効率が良いけれどスッキリしすぎているような気もしますから、コンセプトが真逆な国立劇場の「超一等地にデデーン」ぶりに心底感動しました。

      まぁ~!!!
      かずこさんが行った日には天皇皇后両陛下もご観劇だったんですね!さすが、さすがは国立劇場!
      はい、間違いなく日本のトップ夫妻です。3幕の出入りのたびに拝めたなんて羨ましい~!ロッカーが使えなかった事なんて我慢出来ちゃいますよね。

      あら、せっかくのさよなら公演なのに「ようわからん」発言なおじさんがいたんですかー、イヤホンガイドを使っていなかったのかな?歌舞伎観劇の経験がなくイヤホンガイドもないとなると罰ゲーム的な時間になってしまったかもしれません。
      そうですね、2幕のいじめの場面はちょっと長すぎたかな。ですが芝翫さんが出てきて菊之介さんを刺したあたりからは早かったですね。私的には菊之介さんの死だけでなく米吉さんが池に沈んじゃったのも本当に残念で、さらにふたりの死の原因となった立役がしれっと生き延びてるから腹が立ちましたよ。
      でも、だけど、これが歌舞伎なんですね。
      天皇皇后両陛下は生のガイドが付き切りだったでしょうし楽しんでいただけたのではないでしょうか。

      はい、私も前半も観たかったです。
      とはいえ後半だけでも観れて本当に良かった。もうねぇホンマ、北翔さんとNHKに感謝しています。どちらが欠けても国立劇場観劇デビューに至らなかったでしょうから。

      かずこさんが国立劇場に行った時も警察官の方が買い物していたんですね。あら、あのあたりに最高裁判所もあるんですか~、拝んでおきたかった。
      はい、私も可能な限りいろんな劇場に行ってみたいです。そーなんです、新橋演舞場や浅草公会堂にもホンマ、行ってみたいです。

      いつもありがとうございます。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

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