こんにちは。瀬央ゆりあさんのマントについて記事を書いてからしばしメンタル不調だった、たーです。
心無いコメントに気落ちするあまり、一旦は誠意あるコメントをひっくるめて丸ごとスルーしようと決めてしまいました。反省しています。
悔い改めお返事しまして、本日すでにたくさん文字入力したので今日は記事はお休みするつもりでしたが、夫と娘とともにライブ配信を観た、月組博多座公演の感想記事の下書きがあったので掘り返し、ちょちょいと手直ししてアップしてみます。
一昨日が千秋楽でしたしね、もうすっかり感想記事が出きった雰囲気ではありますが後出しもまた良いかなとw
・・・
お芝居の「川霧の橋」ですが、私としては同じ主演とヒロインなら、ダルレークの恋の方がよっぽど良かったです。これも配信で観たんですが二度と忘れないだろうくらいに印象的でした。
何とも悲恋な結末である作品そのものも印象的でしたが、まだ宝塚がトップ娘を発表していなかったので「あれ?くらげはれいこ嫁にならんのか??」と今思えば無駄にハラハラさせられたんですよね。ちょっと愚痴ってみましたw
真面目な話、この度の博多座公演は新トップ夫妻のお披露目となる公演ですから、一本物にするわけにも、アンハッピーエンドにするわけにもいかなかったんでしょう。
でも「じゃあもっとパァーッ!とした作品にすりゃ良かったのに」って思わずにはいられなかったです。
なんかちぐはぐなストーリーだったし、あとね・・・
なんで暁千星さんが清吉のようなクソカス男を演じるのか、どうにも私には受け入れがたいものがありました。宝塚は今後暁さんをどう扱うつもりなのかフカヨミしたくなります。
このお芝居で一番、「素敵な宝塚の男役」だったのって、鳳月杏さん演じる半次でしょう?
「愛するお組(天紫珠李さん)への純愛を貫いた」し、
「お組を看取ってくれたお光(海乃美月さん)にキッチリ(かつコッソリ)恩を返す」し、
半次には「良い見せ場」がたくさんありました。
半次の恩返し、それはお光を苦しめる清吉を殺すこと(しかもお光には絶対にバレないように)。シーンこそなかったけれどそうなる事が明らかな終わり方でした。
私は思うんです。宝塚が本気で暁さんを月城さんの跡継ぎにするつもりなら半次をやらせたんちゃうかな、と。
鳳月さんが正2番手である事はわかっていますが、それを踏まえても、鳳月さんが清吉を演じたって良かったはずです。「アルジェの男」ではクソカスチンピラなジャックを正2番手の愛月ひかるさんが演じていたし。
私の感覚ではありますが鳳月さんはスーパーなバイプレイヤーであり、鳳月さんこそ「演技力の必要な小物や悪党」を演じるのにふさわしいような気がするんです。さらに持論を展開しますと私は鳳月さんは愛月さんと同じく正2番手退団すると思っています。
宝塚が鳳月さんに半次をやらせたのは・・・現在のトップスターである月城かなとさんの正式な跡継ぎが決まっていない事を証明している。
私はそう、受け取りました。
跡継ぎ選びは難航するだろうな、とも。
宝塚公式スケジュール帳を購入する前に川霧の橋を観ていたら、ほんの一瞬でも鳳月杏さんの事を「2022年内に2番手退団する」なんて思わなかったでしょう(そう感じてしまった時の記事はこちら)。
夫は人事にはさして興味はないようですが、お芝居が随分気に入らなかったようで、
「なんや、イマイチやったなぁ・・・月城かなとがむちゃくちゃキレイで、歌えて、芝居も出来るトップスターである事だけが救いやな」とつぶやいていました。
そうそう、夫は源六の姿に「こいつはジェンヌなのか???」って驚いていたんですよ。すかさず娘が「パパ、組長に向かって失礼だよ」って。私は「高学年ジェンヌとしても、組長としても、すごい人だよね」と付け足しました。ジェンヌさんって悪役でも高齢でもどこかカッコ良さを残しがちな印象があるので、あそこまで「しがない庶民のおじいさん」姿を極めた光月るうさんってすごいなぁと心底感心しましたから。
さて、
お芝居の感想はこのへんにして、次はショーの「Dream Chaser」について。
これがね、参りましたよ・・・ホンマ、参ったんです。
私の中に、自分でも驚くほど珠城りょうさんが存在していたんだと気付かされましたので。
ジャ・ジャーン!
って出てきた月城さんの果てしない美貌に目を細めつつ、頭に浮かぶのはただただ、珠城さんでした。
しかも月城さんの歌声ってば、なんか珠城さんと似ているような。
寄せているのか?って思うほど。
やたら珠城さんを思い出して困っているのに、続いて海乃美月さんが登場するとこれまた、美園さくらさんがやたらやたら、頭に浮かんじゃって・・・自分でも困惑しっぱなしで。
こちらも海乃さんが声を美園さんに寄せているような気がしましたし。
ただ歌唱力は歴然としており、どう忖度しても美園さんが上手かったです。歌そのものが美園さんのキャピキャピっとした高い声やハツラツとした雰囲気に合っている気もしますし。
技術面でもビジュアルでも、美園さんと海乃さんは持ち味が全く異なる、キャラが正反対と言っても良いようなトップ娘だと私は思います。なのでこうも近々に同じ衣装で同じ歌を歌わせなくても良かったんじゃないかなぁ・・・
まず花組が「トップ娘と2番手をすげ替え」で同じショーをやり、
続いてこの度の月組が「トップスターとトップ娘をすげ替え」で同じショーをしました。
そして今後、宙組が「トップ娘をすげ替え・2番手は東上で不在」で同じショーをするんですよね。
宝塚にとってはエコなのでしょうが、私の感覚としてはこういった流れはもうやめてもらいたいです。どうしても比較してしまいますしね。
月組のショーの話に戻りますと、
「比較がキツイだろう」と不安だった2pmのシーンですが、ここは暁さんのすんばらしい美貌や歌、ダンスにうっとりでした。お芝居がビジュアル、実力を活かしているとは言い難かっただけにショーでは報われているように感じ、嬉しかったです。
でもちょっと、思ったのですよ・・・
もし風間柚乃さんがいたら、暁さんとどちらがこのシーンのセンターにおさまっていたんだろうと。
でもこれは、風間さんがバウ主演して不在である事を前提にしてのキャスティングなんでしょうね。
水美舞斗さんが東上主演で不在である事を前提にしてキャスティングした花組全ツと似ている気がします。
というわけで、まとめますと、
「今後の月組人事が気になりました」
「前トップ夫妻を思い出しました」
になってしまう、月組博多座公演でした。
コメント
懐かしい再演、博多座で観劇しました。
月組のトップコンビ、、鳳月さん、暁さんがそれぞれ好演され、新しい「川霧の橋」にとても胸を打たれました。
たーさんは、暁さんの大変なファンでいらっしゃるようですね。博多座での彼女の舞台は、エネルギーが客席の後ろまでしっかり届いてきていました。ワイルドな輝きも印象的で、乗っている時期なんだなと感じました。
彼女なら大丈夫です。素晴らしいトップスターさんになると思いますよ。
まりこさん、博多座で生観劇されたんですね。暁さんのエネルギーが客席後ろまでしっかり届いていたとの事、教えてくださりありがとうございました。
ところで「懐かしい再演」という事は初演も観劇されたのでしょうか?初演では天海祐希さんが清吉を演じているそうなので暁さんは名誉に感じて演じているんだろうとは思ったんです。
ですがどうにもあのキャラが受け入れ難かった。半次が己の決意を口にした時、私は「って事はこの後、清吉が殺されるシーンになるのか・・・」と胸の中がヒンヤリしてきました。ひとでなしでろくでなしな清吉にふさわしい、さぞ無様な死になるのだろうと想像してしまって。ですが柴田さんらしく「想像でお任せします」で終わっており、ホッとしました。
私はオンリーワンに出来ない性分で、暁さんも鳳月さんも風間さんも好きです。
暁さんは小柄でかわいい声をイメージさせる童顔な丸顔なのに、実際は腕脚の長い高身長だし声が太く抜群の歌唱力!このギャップに萌えます。
大劇場公演でどんな役になるのか注目しています。
この度はコメントありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
たーさん。
こんにちは。
博多座遠征からあっという間に日が経ってしまいました。
「川霧」、最高でした。
芝居の月組、まさにその通りで、どの配役もピタリとはまって組子全員の演技力が凄まじかったです。
皆さん「ジェンヌ」さんであると同時に「役者」「ダンサー」「歌手」…あと「容姿端麗」は当然ながら。
そう、暁さんの清吉は凄みがあって、本当に良かったです。
お光の肩を掴んで「金のねぇのは首がねぇのと」と怒号するシーンは清吉の見せ場ですが、ドスがきいて、眼光にも凄みがあり、役になりきっている感じでした。
あと、半次とのシーンでも、全く悪びれずに悪事をほくそ笑む演技、ゾッとするような感じが出ていました。
以前、尚先生との対談で「演技が課題」と、ご本人も課題と言われていたので、こうした黒い役を通して演技力が磨かれていくのだなと思いました。
そしてショーでの変身!
このギャップは凄いですよね。
ちゃんと彼女のキラキラオーラの見せ場がある!
ビジュアル、ダンス力は言うまでもなく、歌唱力も。全ての場面での真ん中にいる存在感とオーラが半端なかったです。
ここで、昔の月組なら、すぐにでもトップへ…となるのでしょうが、敢えてじっくり育成、熟成させて、誰も文句が言えない力をつけさせてトップに押し上げるスタンスに変えてきたのかなと思っています。
風間さんは強みの演技力に加えると、歌唱力にはまだ課題が残りますし、ダンスも。
今後、暁さんと同じように、上級生のもとでじっくり熟成方式で育てていかれるんだろうなと感じます。
なので、暁さんと風間さんの逆転なんてまずなさそう。…で、大劇場では全員が集合してまた更に進化した芝居の月組を見せてくれそうです♪
あとドリチェ。
これはたーさんに同感!
きっとどのファンも皆が思ったのでは。
珠城さんが重なり過ぎるショーなんです。
博多座では、もう、スタートからオーバーラップしてしまって、すぐに諦めて重ねて聴いて観ていました。
あれはどうにもなりません。
過去に退団公演でのショーを直後のプレお披露目でというパターンは?
月組だと「Heat on beat」でしょうか。
当時の瀬奈ファンも同じ感想を持ったのかしら。
映像でしか観たことのない私は「やっぱり瀬奈さんが格好良いな」と感じた程度で、今回のドリチェほどの衝撃(というか喪失感)はなかったのですが。
退団公演って本人に当てて書かれるので、別の人がやると変な感じがしますよね。
ドリチェのアビバは、暁さんは凄く素敵でしたが、やっぱり月城さんのアビバが観たかったし、オープニングの「掴みかけてたー…」はもとより、ミロンガは絶対に珠城さんです。
退団公演の再演って難しいですよね。
だからこの年月を経ての「川霧」だったのかしら。
「桜嵐記」も、30年後に誰かが再演することになったりして?
その時はもう、私は劇場に観に行けないか、この世にいないかもです(^_^;)
はっちゃんさん、博多座遠征お疲れ様でした。珠城さんロスから立ち直るための遠征なのに、ショーだけだとぶり返しちゃったかもしれませんね。
うまいこと川霧の橋で立ち直りが出来たようで何よりです。
清吉なんですが・・・
私は、野心剥き出しでガツガツ頑張る男性も、野心なくコツコツ頑張る男性も好きです。
だけど清吉は、野心は人一倍あるのに努力せず、コツコツに転向する事も出来ず、お金や女にだらしなく、挙句の果てには保身のために人を殺める・・・
もうホンマ、はっちゃんさんが教えてくれていた通りの「真っ黒な悪役」でしたね。
暁さんの抜群の演技力でリアリティがありすぎて、すごく辛かったです。私は実父が、野心はあるくせに努力せず、コツコツも無理でお金にとてもだらしない人でした。さすがに人様に手をかけるような事はしていないと思いますが、もう40年以上音信不通です。私は観劇に「現実逃避」を求めているところがあるため、リアル人生のネガティブな部分を刺激する要素があると過剰反応してしまいます。
誰が演じても清吉の姿には胸がザワザワしていたでしょうが、そんな清吉を、今後が気になる暁さんが演じていたため余計にザワザワしてしまいました。
でももう落ち着きました。
この記事にコメントしてくれたまりこさんやはっちゃんさんから、暁さんのオーラやパワーがいかに素晴らしかったかを教えてもらいましたから。
こういった黒い役を通して演技力を磨いてくれる、というのもごもっともです。
あまりに風間さんの勢いがすごくていろいろ心配ではあるのですが、まずは素直に月組の芝居を楽しもうと思います。
ちなみに「金がねぇのは・・・」の台詞は柴田さんのオリジナルではなく歌舞伎「恋飛脚大和往来(こいのたよりやまとおうらい)」から来ているようですね。宝塚がまた歌舞伎と繋がりましたw
ドリチェは本当に本当に、自分でも驚きました。
私は特別、珠城さんロスという状態ではないはずなんです。なのに脳内は「た、たまきち・・・」で。
はっちゃんさんはもっと珠城さんが浮かんだんでしょうね。
はい、ほとんどの宝塚ファンが珠城さんを思い出したかと。あの昔のファーストフード店のような帽子も珠城さんに似合っていたし。
はい、珠城さんや美園さんにフィットさせたショーなんでしょうね。花組のクールビーストは柚香さんが残ってくれていたけれどそれでも刺激が強かったから、トップ夫妻が丸ごとすげ替えだといよいよオーバーラップしても仕方ないですよね。
コロナ禍ゆえか・・・と思っていたのですが(ぶっちゃけ、経費節減)、過去にもあったんですね。そうですね、瀬奈さんの時もリアルタイムで生で観たファンは胸中が複雑になったかも。過去作品として映像だけで観るとさして、感情移入しないですよね(って、映像しか観ていないのに一路真輝トートには随分と心を鷲掴みにされたんですけどw)。
はっちゃんさんはアビバもオーバーラップしていたんですね。月城さん版も素敵でしたもんね。
はい、ホンマ、退団公演の再演は難しいです。ミロンガもそうですが特に「掴みかけてたー・・・」は私の中ではずっと、珠城さんのままでしょう。
30年後も元気に観劇出来るよう、心身の健康を大切にしましょうね!
この頃にはITがもっと進みいよいよ、自宅でも劇場のSS席にいるかのような観劇が出来るようになるかもしれません。
いつもありがとうございます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。