ヅカファンの誰もが驚かない、永久輝せあさんの東上が発表されましたね。
あ、やっぱし?くらいなもんですよねw
私もそんな気分で宝塚歌劇団公式サイトのお知らせを読んだんです。
「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」って和風なの?洋風なの?よくわからぬタイトルですが
あれ?
資産家の父を殺害した母と叔父?
なんか似たようなストーリーをついこないだ読んだような?
って思ったんですよ。
そしたら「古代ギリシア作品の『オレステイア』がモチーフ」だそうで、やっぱりー!って思いました。
というのも、ついこないだ、漫画版のギリシア神話を読んだばかりなんですね。
きっかけは春の花組公演「アウグストゥス」でした。観劇して脳内がちょっとしたエジプトブームとなり、そんな時にたまたま古本屋さんで里中満智子さんの「クレオパトラ」を目にして買って読んだら「満智子スゲー!」となったんです(そのあたりこちらの記事の後半部分に載せてます)。
直後からネットで中古の里中作品を探してみたもののなかなか価格で納得出来るものがなかったのに、先月ひょいと、里中さんのギリシア神話全巻が格安で出品されていまして。
早速ポチして読んだらまぁ、なんと壮大なストーリー!文字のみでは読めない私も里中さんのマンガゆえ完読出来て、教養レベルがアップしたような気持ちになりましたw
さらにこの中の一部(7巻「トロイの木馬」の終盤)が宝塚作品、それも今をときめく永久輝さんの東上主演作品のモチーフになるなんて!
喜びが倍増したんですが・・・
はてさて、トップを確約されている(であろう)永久輝さんの主演なのに、
恋愛をどうするんだろ?
って思わずにいられなくなっちゃって。
昨日宝塚が発表したごくわずかな情報と、里中版ギリシア神話と照らし合わせてみると、
(以下、宝塚→ギリシア神話)
オクターヴ(永久輝さん)→オレステス
アンブル(おそらくヒロイン)→エレクトラ
資産家の父→アガメムノン王
母(資産家の嫁)→クリュタイムネストラ王妃
叔父(母とくっつく)→アガメムノン王のいとこアイギストス
ヴァランタン→該当なし
異父弟ミッシェル→従兄弟ピュラデス
ミッシェルの許嫁エルミーヌ→該当なし
復讐の女神エリューニス→復讐の女神エリニュス
こんな感じになります。
絶対の保証が出来るわけじゃないのでそのへんゆるーく捉えてくださいねw
で、さらにゆるい推測を続けますと、宝塚の説明の感じ、ヒロインはアンブル(ギリシア神話でのエレクトラ)っぽいんですよ。ギリシア神話でもエレクトラは重要人物だし。
でもそうなると宝塚版でもギリシア神話でも、主演とヒロインは実の姉弟なんですから恋愛は出来ませんよね。
記念すべきひとこ東上主演作品なのに恋愛の要素がちっともないのは寂しいです。どうにか宝塚アレンジで誰かとは恋愛するような気がしません?
で、私のゆるーい推測ですとエルミーヌかな?
ギリシア神話では存在しない存在で、宝塚的なオクターヴの恋愛相手として用意したのかも?って私は思ったんです。
エルミーヌは設定としては「ミッシェル(ギリシア神話でのピュラデス)の許嫁」とありますが、ギリシア神話ではピュラデスはエレクトラ、つまり宝塚版でのアンブル(おそらくヒロイン)と結婚するんですね。
なので、
永久輝さんとミッシェルは仲良しな親族。それなのに永久輝さんはミッシェルの婚約者エルミーヌと恋愛してしまう。そしてミッシェルはアンブル(永久輝さんの姉・ヒロイン)と・・・
なんてストーリーかな、と空想したんですね。宝塚的だしw
ついでに言うともうひとりの、ギリシア神話では該当なしなヴァランタン。こちらもまた宝塚的な設定かな?男役のためにわざわざ用意したんじゃないかと。
ヴァランタンとミッシェル、どちらが2番手か迷いますがわざわざ用意したくらいだからヴァランタンかな?ひょっとしたら宝塚的に、永久輝さんの恋愛を邪魔するかも~
ま、以上はあくまで私のゆるゆるな空想ですので、軽く流してくださいね。
ただ、ここは少々すこーし、強く言いたいんです。
宝塚はまだかなり、ひとこ嫁を迷っているんじゃないか
って。
なので、ヒロインがあっからさまな作品は避けた。
ぼかせる作品を用意して、嫁候補のうち高学年の娘役をヒロインにし(でも姉だから恋愛なし)、低学年の娘役を別に用意して(ヒロインじゃないけど恋愛する)、競争させる事にした。
こーんな空想をしています。
あと、恋愛以外で気になったのは・・・
復讐の女神エリューニス(エリニュス)はギリシア神話では、復讐を果たしたオレステス、つまり宝塚版の永久輝さんを「実の親殺しとは大罪だ」と責めるんですね。宝塚版ではどうなるんでしょうね?わざわざ超あらすじに載せるくらいだから登場させるはずだし。
ギリシア神話では、苦しむオレステスを助けるのはイピゲネイアという、オレステスのもうひとりの姉です。
アガメムノン王とクリュタイムネストラ王妃の間には
イピゲネイア(長女・宝塚の説明には今のところ登場せず)
エレクトラ(次女・たぶん宝塚のヒロイン)
オレステス(長男・永久輝さん)
の3人の子どもがいて、アガメムノン王が自分の都合で長女イピゲネイアを生贄にした事をきっかけに王妃は激怒し不倫し、さらには不倫相手とつるんで王を殺します。
で、実の子であるにもかかわらずエレクトラやオレステスについても「あんな男(アガメムノン王)の子だから」と嫌悪し、遠ざけちゃうんですよ。
でもイピゲネイアは実は生きていたんですね(そして妹や弟を助ける)。もしイピゲネイアが生きていると王妃が知っていれば違うストーリーになるはずなんです。
もうね・・・壮絶な「人間の愛憎」なんですよ。里中さんがすんばらしい画力で描いてくれています。
ベル・エポックな宝塚版では愛憎はどうなるんでしょう?だいぶライトになるかな?
以上、
ちょろーっと漫画でギリシア神話を読んで空想しただけですので、そのあたりよろしくお願いしますね☆
私は中古のハードカバー版を買いましたが、現在は文庫版しかないようです。
7巻のみのリンクを載せましたが、全巻揃えて読む方が楽しめると思います。
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