北翔海莉さんの母親について書いた前回の記事に、コメントにてご意見をいただきました。「今更蒸し返すな!」というご批判だと私は受け取っています。
私はつい先日「嫌いな人にコメントを送るのは危険」といった趣旨の記事を書いており、これを読んでもコメントせずにはいられないほど怒らせてしまった、悲しませてしまったのなら本当に申し訳ないです。
で、今回も北翔さんについて書く事にしました。これは決して「ファンだからこそ書く!」といった理由ではありません。また、ご意見くださった方に私を理解してもらうためでもありません。
ただただ、私が書こうと思ったからです。
北翔さんの件は、まだスタートして間もない私の宝塚ファン人生に大きな打撃を与えました。
それは、「夫が変わった」事。
我が夫、私設ファンクラブを禁ずる
今も宝塚が好きな夫
夫は娘と私が宝塚を好きになる事を、とても好意的に受け取っています。ほぼ共通の趣味がない夫婦だったのに、宝塚という共通の楽しみが出来ました。家族で楽天のタカラヅカ・オン・デマンドプレミアム(TODP)や円盤など観ますし、大劇場にも一緒に行きました。つい先日は、
電車で月組のポスター見たけどあれ、最初、(珠城りょうと)わからんかったで。だってな、頬の…(以後省略)
ととても気にしていました。
ただひとつの条件
ですが、宝塚に寛容な夫が、ただひとつ出した条件があります。それは、
ジェンヌの私設ファンクラブには、絶対に入らない事。絶対に、ダメ。
北翔さんの件をきっかけに、こんな事を言いだしたのです。
そもそもは、存在すら知らなかったはずの、私設ファンクラブ。それを、あの件をきっかけに知り、ネットであれこれ調べて、私設ファンクラブの、おそらくダークな面ばかり注目したのだと思います。
夫について
夫はヒラリーマンです。納税は義務だから収めているというより、最初から給料から引かれています。もともと金銭面にとてもウルサイ人で、給料を私に託してくれません。私が使ったぶんを申告して(家計簿を見せて)、受け取っています。受け取るのも、記録が残るように、銀行振込なんですよ。私の通帳記録ってほとんど、夫からの振込の記録です・・・
こうゆうタイプの男は自分には甘く、浪費しがちである事が珍しくありません。しかし私の夫は自分にも非常に厳しく、「もうそれなりの年齢なんだからこんな安物は着ないで欲しい」と私がお願いするほどに安価なスーツを来て、すぐにへたる靴を履き仕事を頑張っています。
私にとって・・・
私は、いつか、好きになったジェンヌさんのファンクラブに入りたいと思っていました。きっと私の人生を豊かにしてくれるだろうと感じていました。
けれど、夫にここまで言われては、入る事は出来ません。宝塚が大好きだけど、やっぱり、夫の方が大切ですので。
夫はさらに変わった
そして夫の変化は、これだけではありませんでした。
残念な事に、北翔さんそのものも、嫌いになってしまいました。円盤だろうとTODPだろうと、北翔さんが出ているものは見ないと宣言されてしまいました。
これは心理学では「汎化(はんか)」と呼ばれています。嫌いな対象が数珠つなぎでどんどん広がる、決して珍しい現象ではありません。
ここで私がしつこく北翔さんの魅力を語ったりすると、夫は宝塚そのものまで嫌いになってしまう可能性があります。なので私は受け入れました。
私も変わった
こんな経緯で、芸能人の脱税がニュースになったり、確定申告の時期になると、その度に、私は北翔さんの事を思い出すようになりました。夫だけではなく、私自身も変わったんです。
私にとっての北翔海莉
北翔海莉の歌唱力
私は北翔さんの歌がとても好きです。なんていうか、身体の内側、芯からじんわりと温まってくるような歌声。基本、癒やしの歌声が好きで、北翔さんはバッチリ、当てはまります。
エリザベートのフランツ
手持ち円盤(現在親友にレンタル中)の北翔さんといえば、まず、これ。
北翔さんのフランツ、マザコンぶりといい不器用さといい、マデレーネに誘惑される時の弱さといい、もう、素晴らしい演技力。遠赤外線ヒーターのような歌声とあいまって、私を感動させてくれました。
ピチピチで可愛いシュテファン
そして、北翔さんは
こちらのエリザベートにもシュテファン役で出ています。
9年とは思えぬ「激変ぶり」
2005年月組と、2014年花組・・・9年の違いですが、これらを観ると、北翔さんはもっともっと、長い年月が過ぎたように感じます。
ピチピチの、女の子らしさの残るかわいいジェンヌ
↓
重厚感ある実力派ジェンヌ
に、激変しているんです。もうね、15年後だと言われても不思議じゃないくらい。たくさんの努力、ご苦労あってのお姿だと思うとジーンときます。
今も好き、でもかつての私とは違う
私は今も、北翔さんの歌声が大好きです。ですが、例の事を忘れる事はないでしょう。
コメント
過去記事ですがコメントしました。
この件に関してはもう思うこといろいろです。
大々的に報道されてしまったので、宝塚やファンに対する世間の目がいっそう冷ややかになるのを怖れました。
宝塚ファンと言うだけで劇場前で整列してるんだよね?と言われたり、あの行列は宗教っぽいと友人知人に言われたこと数知れず。
宝塚ファンのイメージってただでさえちょっと偏った認識をされてると感じます。
さすがに北翔さんを嫌いにはなれないけと、たー様のご主人の気持ちも理解できます。堅実で寛容なご主人をこれからも大切にされてください!!
そういえば、今日もブログ更新されてるということはまだご自宅にいますよね?何かと物騒な世の中ですが平和に暮らしていきましょう。
よしさん、いつもコメントありがとうございます。
当日券を得るために大劇場前に並んでいると、目の前の遊歩道を散歩してる人たちから「何この人達?」みたいな目線を受ける事があります。もう長年繰り返されてきたはずの光景のようで、でも、その時たまたま大劇場そばにいた人にはひどく奇異に見えるようです。
はい、宝塚ファンに偏見を持っている人はけっこういると思います。で、偏見を持っている人にとって、あの件はまさに、さらに偏見を悪化させる事になったと思います。
でもね、脱税って結局、国には迷惑かけたけど、個人には迷惑かけてないんです。しかも、追徴課税ぶんしっかりおさめていただいたのですから、国民としてはありがたい事です。だから、北翔さんのお母さんには元気でいてもらいたいです。そう思って記事にしたのですが、記事にする事そのものが悪と考える方もいるようですね。
平和に暮らすというのは、実は難しいです。私はいつも、今いる深い谷底から、見上げています。学生時代や、アラサー頃の、すごく幸せだった頃の自分を。もう二度とあの場所には戻れないとわかっている、あの頃の私を。
もう二度とあの場所には戻れないし、今後もっともっと深い谷底に沈んでいくんだろうとわかっています。でね、あの頃のように平和で幸せでいる事は、もう、求めないようになりました。平和と幸せを追求していた頃よりラクになった気がします。
今後もほそぼそとブログを続けていくつもりです。宝塚ブログのはずなのに自分語りもあると思いますが読んでいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。