[はいからさん]再演に感謝する人もいる、今の私がそう

ジェンヌさん

かつては受け入れ難かった

再演への批判

何か、自分でも驚くほど、「はいからさんが通る」が楽しみになっている自分がいます。

「大劇場お披露目なのに焼き直し」ってだけで、まだ観劇してもないのに批判的な意見もあるようです。これね、お気持ち、わかるような気がします。かつての私もそうでしたから。

かつての私はモヤモヤしてた

発表当初まだまだ明日海りおさんを失う悲しみが大きくてたまらなかった事もあり「偉大なトップオブトップの後釜のお披露目が、焼き直しなんて!」と心の底から思ったんです。ホント。加えて、ますます立ち位置が怪しくなる、愛しの水美舞斗さんへの想いもありました。

落ち着いたころに初演の配信が

ですが、怒り続けるというのは根気がいるものですから、おばちゃんになると疲れやすくて、時とともに維持が難しくなってきたんですね。そして、そんな私の心を見透かしたかのように、楽天TVのタカラヅカ・オン・デマンドプレミアムで初演はいからさんが配信されたわけです。

初演を観てあっさりチェンジ

顔も髪も腕脚も原作どおり

まぁまぁ!!!柚香伊集院のビジュアルのまぁなんと、素晴らしい事!!!

ただただ美しいだけじゃないです。30年ほど前ですが原作漫画を完読していただけに、それなりにこだわりがあったんですね。柚香さんは、超超超、飛び抜けて、原作のまんまでした。

顔だけじゃない。髪型、髪の色、そして長く細い手足(腕脚)。すべて完璧!!!あんな地味な軍服姿であんなにも輝いてる人、なかなかいないですよ!!!

完璧は柚香光だけ

完璧なのは、柚香さんだけでした。なまじ原作のマンガがわかるだけに、観た瞬間にビジュアルだけでもう「紅緒はギリギリOK。環はうーん、ちょっとイマイチ」という感じに判断してしまったんです。普段は大好きな鳳月杏さんすら、青江冬星姿はなんか、フィットしなかった。繰り返しますがあくまで役における、あくまでビジュアルだけですよ。

ついでにもうひとつ私の感覚を述べると、水美舞斗さんが青江冬星だったら、そのお姿は相当にマッチしていたと思います。歌劇団もそう考えて、あえて水美さんに地味な役を与えたのではないかって私は勘ぐってます。

明日海エドガーと双璧

とにかく、柚香さんの伊集院忍は、明日海りおさんのエドガーと双璧なほどに、見事な、パーフェクトマッチビジュアルなんです。私にとって。

生で観たかった、が叶う!

生で観たかった、は普通は、叶わない

なので、宝塚初心者としては明日海エドガーと同様、「あーあ、生で観たかった・・・」ってなるじゃないですか。もっと昔から宝塚ファンであるべきだった、って。で、望みは叶わないのが普通じゃないですか。

柚香伊集院は生で観れる

それが!!!柚香伊集院は、叶うのです!!!

すでに友の会でチケットを入手してますし、その気になれば当日券チャレンジで何度でも拝める。こんな、ありがたく嬉しい話、なかなかないですよ。

宝塚ファンの事情は、それぞれ。焼き直しには焼き直しなりの、価値がある気がします。

柚香光のパワー

価値観改革

基本、歌唱力重視な私ですが、価値観が変わりつつあります。こんなおばちゃんになってから価値観が変わるなんて、そう滅多にありません。私だけかもしれませんが、加齢とともにどんどん感受性が低下し、新しい事を受け入れにくくなっているんです。ですが柚香さんは、今後も私にどんどん新しい価値観を与えてくれそうな気がします。

母性本能も

あと、あまりにも柚香さんはなんやかんや叩かれていますので、母性本能がムギュムギュと大きく膨らんでくるんですね。

ハラハラと心配させるのもまた、柚香さんの魅力なんです。

ちょうど自分の娘が屁理屈と無駄口ばかりで可愛くなくなっていたので、空きが出来た愛する対象の中にポンと、柚香さんが入った感じ。

疑似息子?

私には息子はいませんが、息子がいるママ友と話をすると、息子への愛は娘へのそれとは違う感じがします。私から見ると容姿・運動神経・学力いずれも平凡な男の子でも、母親からすると将来モデルやアイドルなり、プロ野球選手やサッカー選手なり、医師や弁護士なり、何にでもなれると感じるようです。

男役ジェンヌさんは熱心なファンにとっていわば、疑似息子のようなものかもしれません。だとしたら、その愛は「出来の悪い息子ほどかわいい」のはずです。私には柚香さんを全身全霊で支えるほどのゆとりはないですが、それが出来るファンはたくさんいると思います。

安心もハラハラも楽しめる宝塚

同期であり、ほぼ同時にトップになった礼真琴さんは、うまく何でもやりこなすジェンヌさん。明日が大劇場お披露目初日ですね。ダンスも歌もお芝居もバッチリでしょう(脚本に不安はあるけれど)。

安心して観劇するのも楽しいし、ハラハラして観劇するのも楽しい。それが宝塚じゃないかって気がします。

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