9月のしょっぱなに、めっちゃ自分語りな記事書いてみます。
・・・
ちょうど1年前の大劇場は、明日海りおさん退団公演である「A Fairy Taleー青い薔薇の精ー」「シャルム」で賑わっていました。
トップオブトップの明日海さんの退団公演とあって私はチケットを1枚も得る事が出来ませんでしたが、当日券があるので何の心配もしていませんでした。長ーく待つとはいえ、ツテコネカネ関係なく平等にチケットを得る事が出来る当日券という制度は、私が宝塚にハマった理由のひとつと言っても良いでしょう。
さーていつ並ぼうかな?と考えていたある日、義父が風邪をこじらせて入院しました。
後期高齢者なのでちょっとした入院は珍しくない、すぐ戻ってくるだろうと判断した私は「おっ!これはチャンス!」とカーショップに電話して予約を取りました。運転に執着する義父が事故を起こさぬよう、車に危険運転防止装置を取り付けてもらおうとしたんです。いつもは義父母や義姉がからむとグダグダな夫もこの提案には即、賛成してくれました。
が・・・
義父の容態は急激に悪化し、カーショップの予約日より前に天に召されました。「健康な人には何てことのないウイルスが時に、義父のような既往歴ある高齢者の命を奪う」とコロナ禍の今、感じずにはいられません。
この頃、まだ大劇場での公演は始まったばかりでした。
ですが葬儀が終わって「さ~あ、大劇場行くか!」とはならなかったんです。義父の財産らしい財産はコンパクトな古ーい家だけで、全く揉める事なく義母が相続する事になりましたが、名義を義父から義母に変更しなくちゃいけなくって。
義母や義姉に夫を頼りたい気持ちがある事、夫がそんな気持ちに応えたい事はわかっていました。しかし夫には時間がないため私が司法書士なり行政書士なり探して名義変更をお願いして、表向きすべて夫が手配したかのように義母や義姉に報告したらそれでいいと思っていました。手柄の横取りならぬ横渡しとでもいうんでしょうかね?ま、専業主婦って常に旦那の名義で暗躍するんで新たにひとつ作業を追加してもどうって事ありません。
ただ、かかる費用は気になっていました。だってネットで「10万~」なんて表記を見ると絶対、10万じゃ済まないなって思うでしょ?
そしたらふと、ひらめいたんですよ。で、電話したんです。
大阪法務局に。
そしてその日の夜、仕事から帰ってきた夫に言いました。
「私がやってみていい?それでさ、もし無事やり遂げたら、プロに払うはずだった10万円、私にちょうだいよ」
で・・・

法務局の無料相談に通う事3度目で無事、やり遂げました。この書類を受け取った時の私の脳内はあの、ロッキーが勝った時の曲が鳴り響いていましたよ。エイドリアーン、エイドリアーン!!!って。
これで気持ちが宝塚に向かいました!
って書くのが良いんでしょうが、実際の私は、膨大かつ細かい書類の作成や、戸籍取寄せのための問い合わせなど、不慣れな事をしまくってかなり、疲れていました。
しかもねぇ、3度目の法務局の無料相談予約日までに義姉の戸籍謄本や印鑑証明が必要なのになかなか届かず、夫に確認したら夫がね、
「ほら、ねーちゃんも忙しいからさ、いついつまでに用意しろなんて言ったら申し訳ないやん?だからさ、いつでもいいからって俺、言ったんだよ」
って。私はブチ切れまして、
「ちょっと!!!それ、なんぼなんでもひどいんちゃう???あたしは忙しくないとでも思ってるの???ちゅーか、あたしへの申し訳なさはないの???」と怒鳴り散らしたりしたんです。
この時の夫への怒りをずーっと引きずっちゃって、明日海さん退団公演の当日券を得るには電車がない時間帯に車で大劇場に向かわなくちゃいけないのに、運転する気力を失ったまま日々をすごしていました。
なのに忘れもしない、9月10日の未明、というかもっと前。
「起きなさい、宝塚に向かいなさい」という声が聞こえたんです。ホンマに。パッチリ目覚め、頭は冴え渡り、身体中からエネルギーがみなぎっていました。
で、やり遂げたんです。ふふふ
この記事を書いた頃は自分が善良な人間であるかのごとく偽ってましたねw
ちなみに・・・
後日確認したところ、夫の価値観では「成功報酬を得るにあたり堪えるのは当然であり、ブチ切れた私が悪い」んだそうです。
ふーん。ま、いいや。
私は夫より長生きして、住まいの名義変更の手続きを自分でやり遂げる事を目指し、今後も健康第一ですごします。
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